タングトリル(巻き舌)のやり方とトレーニング方法を練習音源付きで解説

タングトリルは舌を息で振動させる

ぎたすけ

タングトリルって舌を震わせて音出すやつだよな

たけしゃん

そうだね。舌やその周りの筋肉をほぐせるから歌う前のウォームアップやトレーニングに使われるんだよ

弾き語りすとLABO ボイトレ講座。今回はタングトリル(巻き舌)を使ったトレーニングです。

巻き舌は苦手な人も多いですが、使えるとボイストレーニングにおいても色々と便利です。

本記事ではタングトリルのやり方、タングトリルを使った具体的なボイストレーニングについて音源付きで解説していきます。

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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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タングトリルとは

タングトリルは舌を息で振動させる

サンプル音

タングトリルとは舌を息で振動させて、「トゥルルルルル」という音を出すテクニックです。

巻き舌と表現されることも多いですね。

タングトリルをやることで舌を脱力させることができ、声帯やその周りの筋肉もほぐすことができます。

声に関する体の器官。声帯と喉頭の位置を示した図

そのため、リップロールと合わせてウォームアップに使われることが多いですね。

僕はリップロールを使うことが多いですが、活舌などに課題がある場合はタングトリルを習慣的に使うと効果があります。

また、歌っているときの舌の位置は音の性質を決める重要な要素でもあります。

歌っているときの舌の位置は音の性質を決める重要な要素

舌根が下がっていると、こもった声になりますし、声量も出せないので舌を自由に動かす能力は非常に重要です。

一方でタングトリルを習得するのは難しいんですよね。

次章ではやり方を細かく解説していくので、一緒にやってみましょう。

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タングトリルのやり方

タングトリルは舌を息で振動させる

タングトリルはできる人はぱっとできますが、普段舌をあまり動かしていない人はなかなかでません。

そこで、本章はタングトリルができない人向けにやり方を解説していきます。

すでにできる人は…

本章を飛ばして<タングトリルでトレーニング>を参照ください

タングトリルをできない要因は大きく2つです。

  1. 舌の筋肉が弱い
  2. 息を吐く量が安定していない

僕が見てる中では、舌の筋肉が弱いケースが多いです。

タングトリルができない人は喋るときも舌があまり動いておらず、活舌が悪い人が多いです。

なので、まずは舌を動かすトレーニングをやってみましょう。

舌を動かすトレーニング①

タングトリルの練習。舌をゆっくり回す

口を閉じたまま、舌をゆっくりと大きく回しましょう。

3~5回くらい回したら、今度は逆回転で回します。

すぐ終わるので、毎日やるように習慣化しましょう。

舌を動かすトレーニング②

タングトリルの練習。ラ行を発音しながら舌を前後に動かす

次の練習は「らりるれろ」と発音しながら、舌を前後に動かす練習です。

ラ行は発音すると勝手に舌が前後に動くので、口内の上部(前歯の後ろ)に当てながら舌を前後に動かします。

最初はゆっくりと「らりるれろ」を発音して、舌を大きく動かす意識でやりましょう。

慣れてきたら、徐々に「らりるれろ」を早く発音します。

舌がちゃんと動いていれば、早くしても明瞭に「らりるれろ」と発音できます。

さらに慣れてきたら、組み合わせを変えて舌を動かします。

  • らりらりらりらり…
  • らるらるらるらる…
  • られられられられ…
  • らろらろらろらろ…

早く動かすよりはきちんと動かすことが大事です。

なので、舌が上手く回らないと思ったら速度を落としましょう。

タングトリルを使ったトレーニング

ピアノの鍵盤

さあ、本章ではタングトリルを使ったボイストレーニングをやっていきましょう。

やることはシンプルでタングトリルをしながら発声するだけです。

タングトリルをやっているときは下記のような状態になっています。

  1. 舌や声帯周りの筋肉がリラックスしている
  2. 息を吐く量が安定している

そのため、発声前のウォームアップにもなりますし、声の響きを高める練習にも適しています。

まずは音階に合わせてタングトリルをやってみましょう。

たけしゃん

息の量を少なく、軽く振動させるように意識すると効果的です!

男性キー

女性キー

力まずに裏声で芯のある音を出せるように意識しましょう。

タングトリルの状態で発声が安定したら、感覚はそのままで徐々に実声に切り替えていくと良いですね。

もう一つのトレーニングは音階は使わずにタングトリルをやったまま、音程を上下に往復させます。

サンプル音源を参考に10回ほどやりましょう。

こっちは歌う前のウォームアップでやるのに最適です。どこでもやれるので、カラオケに行く前やライブ前などに使いましょう。

タングトリルはできるようになるまで苦戦しますが、焦らずに毎日少しずつ練習することで自然とできるようになります。

リップロールとセットで日々の練習に取り入れると良いですね。

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