ぎたすけ
たけしゃん
安く手軽に高音の発声練習できるから、すごい使える練習方法だよ
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タピオカハイトーンとは
タピオカハイトーンとはタピオカ用の極太ストローを使った発声練習のことです。
高い声を力を抜いて発声できるようになるために最適であり、同時に練習後は声の出が良くなると話題のトレーニング方法になっています。
そして、タピオカハイトーンが素晴らしい点は下記の部分です。
- お金がかからない(ペットボトルとストローだけでできる)
- 大きい音が出ない(自宅や楽屋でもできる)
- 練習は1曲歌うだけ
安くて、お手軽にできることが強みですね。
僕も色々と発声練習については勉強して実践していますが、タピオカハイトーンは意識して取り組めば間違いなく効果的な発声練習になりますね。
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タピオカハイトーンに必要な道具
※直径12mmのストロー
- 水を入れる容器(500ml ペットボトルが楽)
- 極太ストロー(直径10~12mmを推奨)
ぎたすけ
たけしゃん
Amazonで30本入り買って、家に置いておくと良いよ。30本でも小さいから場所取らないし
タピオカハイトーンの道具をそろえる際の注意点は2つです。
- 水を入れる容器はストローが落ちても拾える350mlか500mlが安定
- ストローは直径10mm以上のものにすること
タピオカハイトーン自体は2リットルのペットボトルでもできなくはないですが、ストロー落すと面倒なので500mlが楽ですね。
普通のストローではダメなのか?
※左が直径12mm、右が良く売ってる直径8mmのストロー
ストローが太いことがポイント…と誤解されがちですが、別に普通のストローでもトレーニングはできます。
というか昔は極細ストローで、同じトレーニングをやるのが主流だったくらいです。
ただし、ストローが細いと息を吐ける量が少なくなるので難易度が高くなります。
唇もあまり動かせなくなるので、息のコントロールがそもそも上手くないと歌ってる感覚がかなり薄くなっちゃうんですよね。
息を吐く量を減らした感覚を掴むにあたっては直径10mm以上のほうがわかりやすいので万人におすすめです。
スーパーや100均だと直径8mmのストローが最も太い場合が多いので、Amazonで直径12mmのものを買うのが安定ですね。
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タピオカハイトーンのやり方
- 容器(ペットボトル)に7割くらいの水を入れる
- ストローを水面から2~3cmくらい入れる
- ストローをくわえて1曲歌う
何ともシンプル。
容器(ペットボトル)に入れる水の量は7割くらいが良いですね。
あまり、多いとブクブクしたときに水が飛び出します。
ですが、少なすぎてもブクブクしすぎかどうかわからないので普通にやってれば問題なく、息が多すぎたら噴き出す7割くらいが適量。
ストローの入れる深さは水面から2~3cmくらいが良いです。
あまり深いと水圧が強くなって苦しいですが、2~3cmだと軽すぎる人もいるので適時調整しましょう。
ストローを入れたら、ストローをくわえて普通に1曲歌いましょう。
歌う曲はあなたが高音域で苦しんでいる楽曲が望ましいです。
なぜなら、タピオカハイトーンの本質的な意義は高音を出す時の身体の感覚を掴むためだからです。
たけしゃん
タピオカハイトーンの効果
タピオカハイトーントレーニングを行うことで期待できる効果は主に2つあります。
- 歌う前のウォーミングアップ
- ミックスボイスによる高音発声の感覚を掴む
主目的は後者ですが、前者のウォーミングアップで活用されている方も多いです。
それぞれを掘り下げて解説していきます。
項目タップで解説に飛びます
歌う前のウォーミングアップ
タピオカハイトーンをやった後に歌うと、いつもより声が楽に出ます。
水圧で息を吐く量が調節された状態で1曲歌うので、ちょうど良いウォーミングアップになるからです。
リップロールと比べて、タピオカハイトーンは上手い下手が出にくいので万人向けなところが良いところです。
タピオカハイトーンはストローとペットボトルだけあれば、やれるので歌う前にパッとやってしまうと良いでしょう。
時間的にも5分くらいでやれるので、カラオケに行く前とかライブハウスの楽屋とかでやると良いですね。
こないだもセッション行ったら、歌う前にタピオカハイトーンやってる方いました。
なかなかに浸透していますね。
ただし!
タピオカハイトーンのウォーミングアップは副産物みたいなもんです。
ウォーミングアップだけに使っている人はほんとにもったいない!
本質的なトレーニング効果は次のお話。
ミックスボイスによる高音発声の感覚を掴む
タピオカハイトーンの一番良いところは
「空気を吐く量が水圧で強制的に調整される」という点です。
高音が綺麗に力強く出ない理由のほとんどが「空気の吐きすぎ」なんですよね。
高音を出そうと力が入って空気を吐きすぎた結果、喉が絞まったり、声帯が上手く振動しないわけです。
そして、タピオカハイトーンをやってみるとわかりますが、不自然なレベルまで無理しないと空気を多く吐けません。
水圧がかかって、裏声で出しているような感覚で高音が出ます。
参考で僕が歌っている動画ですが…
この曲のサビはhi B♭が出てきます。
発声しているときの喉の感覚はタピオカハイトーンやってるときと、かなり近いです。
ミックスボイスを出しているときの感覚を掴む…という点ではタピオカハイトーンはかなり有効です。
ただ、タピオカハイトーンだけやっていればミックスボイスができるわけではありません。
声帯周りの筋肉が鍛えられないと、なかなかミックスボイスの発声は安定しないからです。
なので、進め方としては…
- タピオカハイトーンで喉の感覚を覚える
- ミックスボイスの練習を行う
- タピオカハイトーンで喉の感覚を思い出す
こんな感じで繰り返すのが有効ですね。
高音の練習で喉を傷めることってありがちなので、タピオカハイトーンをやることで未然に防ぐことができるのは大きいですね。
なお、ミックスボイスについては下記の記事を参照してください。
タピオカハイトーンの注意点
非常に手軽で効果的なトレーニングであるタピオカハイトーン。
日常の習慣化も楽なので、取り組みやすいのですが注意するべき点がないわけではありません。
本章ではタピオカハイトーンを日常にトレーニングに組み込む方向けに注意してほしい、意識してほしい点を解説します。
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タピオカハイトーンだけで高音出るようにはならない
タピオカハイトーンは感覚を掴むためのトレーニングです。
例えるなら、自転車乗るのに補助付けて練習しているようなもの。
タピオカハイトーン中は息を吐く量が水圧で強制的に調節されていますが、実際に歌うときは自分で調節できないといけません。
よって、タピオカハイトーンだけ一生懸命やっても高音を綺麗に力強く出せるようにはなりません。
高音を出す練習を行う過程で、変な癖が付いていないかをタピオカハイトーンで確認する…という考え方がベスト。
なので、高音を出したいならミックスボイスの練習と合わせて行うのがベターです。
肺活量や呼吸筋はパワーブリーズを使うべし
タピオカハイトーンでストローを深く差したり、長時間練習したり…と負荷を上げても大して意味はありません。
繰り返しですが、タピオカハイトーンは息を吐く量を適量にする感覚を掴むのが主目的のトレーニングです。
肺活量、呼吸筋といったボーカルとしての基礎体力をあげたいならパワーブリーズなどのトレーニング器具を使いましょう。
ボイトレは大きく分けると「ボーカルの基礎体力向上」と「感覚を掴む」の2通りに分かれますが、ちゃんと区別はした方がいいです。
相互に関係するトレーニングではあるものの、目的がごちゃごちゃになるとトレーニング効果が半減します。
タピオカハイトーンは「感覚を掴む」トレーニング。
パワーブリーズは「ボーカルの基礎体力向上」のトレーニングです。
両方のトレーニングをバランス良くやらないと歌が上達しないのが難しいところですねぇ…。
緑(標準負荷)
青(高負荷)
赤(超高負荷)
ウォーミングアップでやりすぎない
ウォーミングアップでタピオカハイトーンをやるときは1曲フルが適量です。
2曲も3曲もやると、発声する感覚が変わって音程が狂いやすくなります(僕はですけど)。
1曲フルでやるくらいがちょうどいいです。
また、ライブ前のウォーミングアップでタピオカハイトーンを使うなら事前に試したほうが良いですね。
声は確かに出やすくなりますけど、声が軽くなった感じで感覚が変わるので不慣れだと歌いまわしとかに影響が出ます。
慣れればいいだけなので、何回かやってみれば問題なくなるはずです。
ちなみに僕はウォーミングについては結局、パワーブリーズにしてます。
タピオカハイトーンと同じような感じですけど、パワーブリーズのほうが体全体にエンジンかかる感じがして好みだからです。
このあたりは人によるでしょうから、両方試すといいでしょう。
タピオカハイトーンのよくある質問
- ストローは何mmくらいのものが良いでしょうか?
- 直径10~12mm程度が推奨です。100均だと8mmまでしか売ってないところが多いので、Amazonなどで買うのがおすすめです
- ストローは細いものだと効果がないですか?
- 効果はありますが、息や唇のコントロールが難しくなります。まずは太いものでチャレンジしてみてください
- ペットボトルは500mmじゃなきゃだめですか?
- 大きいものでも大丈夫ですが、ストローが落ちると面倒なので500mmが楽です
- タピオカハイトーンをやりすぎるとダメですか?
- やりすぎると、そのあと歌うときに感覚が狂ってピッチが調整しづらくなったりします。1日1曲歌う程度でよいです
タピオカハイトーン まとめ
- タピオカハイトーンは高音を楽に出す感覚を掴むトレーニング
- 道具を簡単に揃えられて、音も小さいので手軽にやることが可能
- 高音を出すにはタピオカハイトーンと合わせて、歌い込みや発声練習が必要
ぎたすけ
たけしゃん
タピオカハイトーンについての解説でした。
手軽にやれるトレーニングなので、高音を楽に出したい人は感覚を掴むのにチャレンジしてみましょう。
一方で、タピオカハイトーンだけやっていて、高音が劇的によくなることは基本ありません。
感覚を掴むためのトレーニングと理解して、歌い込みや他トレーニングと併用する意識を持つことが大事です。
タピオカ用ストロー
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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