ぎたすけ
たけしゃん
本記事ではカポタストでのキー調整について掘り下げて解説をしています。
カポタストの基本的な使い方やつけ方を知りたい方は下記の記事を参照ください。
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カポタストでのキーの変え方
カポタストはギターの演奏キーを変えるための道具です。
例えば、カポを1フレットに付けるとカポをつけないときよりキーが1つ上がります。
逆にカポタストの位置を下げればキーが下がるわけですね。
このカポタストでキーを変更できる機能を使って、主には2パターンの調整が行われます。
- 曲のキーを変える
- 演奏しやすいコードフォームに変える
①と②の混合もありますが、それぞれを少し掘り下げて解説していきましょう。
カポで曲のキーを変える
カポタストをつけると、1フレット毎にキーが1つ上がります。
女性が男性曲をうたうときにコードフォームは変えずにカポタストの位置でキーを調節するといった使い方をよくしますね。
例えば、カポ無しのCと4カポのCではキーが「#4」違います。
曲のキーを変える場合はコードフォームは変える必要がないため、カポタストを付けるだけで変更できる手軽さがあります。
ちなみに下げるのは少し面倒です。
詳しくは<カポタストでのキーの下げ方>を参照してください。
演奏しやすいコードフォームに変える
カポタストのもう一つの使い方は曲のキーは変えずに演奏しやすいコードフォームに変えることです。
ギターの場合は曲のキーによってはバレーコードだらけになってしまうことも多々あります。
そこで、弾きやすいコードフォームでも曲のキーが合うようにカポタストでキー調節するわけですね。
幸い、最近の無料コードサイトではカポタストの付ける位置を選べば対応するコードに自動変換してくれます。
ただ、自動変換に頼ってばかりいると自身でアレンジできる能力が育ちません。
次章では自身でカポタストを使いこなせるように、便利な早見表をいくつか用意したので参考にしましょう。
ぎたすけ
たけしゃん
カポタスト キー調整に役立つ早見表
本章ではカポタストを100%使いこなすために便利な早見表を4つ用意してみました。
項目タップで早見表へ飛びます
- カポ チューニング早見表…カポタストの位置別で開放弦の音を一覧にした表
- カポ 転調早見表…カポタストによる転調先を一覧にした表
- カポ 対応コード早見表…カポタストを付けた状態で
- おすすめ カポ位置早見表…曲のキーに対しておすすめのカポ位置を一覧にした表
自身で楽曲のアレンジやキー変更する時に活用しましょう。
カポ チューニング表
カポタストの位置別で開放弦の音を一覧化した表です。
カポを付ける前にチューニングしてもいいですが、カポを付けると多少チューニングが狂います。
なので、チューニングの精度にこだわる方はカポを付けた後にチューニングをしましょう。
カポ 転調早見表
カポタストを1つ上のフレットに移すと半音ずつ、キーが上がっていきます。
セッションで急に原曲からキー変更した演奏を頼まれると、みんなでキー確認し合うのですがカポの位置が高いと咄嗟にキーが出てこないんですよね。
なので、そんなときに転調早見表は役立つこともあります。
カポ 対応コード早見表
対応コード表はカポタストを付けた状態向けにコード譜を書き直す時に便利な表です。
無料のコードサイトではカポ位置を選択すれば、自動でコードを書き替えてくれます。
一方でコードサイトにない楽曲は自分で同じことをやる必要があるので、その際に便利です。
元のコードとカポ位置を照らし合わせて、該当するアルファベットに書き換えましょう。
例えば、元々Cのコードを曲のキーを変えずにカポ7で弾く場合はFになる…といった要領です。
おすすめ カポ位置早見表
曲のキー別でおすすめのカポタスト位置をまとめると上記の通り。
表を見ると、C・D・G・Aのキーが圧倒的に多いのがわかるはず。
無料コードサイトが「簡単弾き」に設定しているのも、大半がC・D・G・Aキーのどれか。
よって、上記の表を使ってプレイしやすいカポタストの位置を把握するのと同時に色んなキーでのプレイを学ぶのも大事です。
アコギのスキルでは選択肢や引き出しをどれだけ持てるかが重要ですからね。
カポタストでのキーの下げ方
ぎたすけ
たけしゃん
解説するから、これを機に覚えよう
最近はハイトーンの楽曲が多いので、キーを上げるより下げたいと思う時が多いですよね。
カポタストの位置を下げればキーはもちろん下がりますが、カポタストの位置で下げるのは限界があります。
カポタストの位置調整だけで厳しい場合は移調してコードを書き替えましょう。
ぎたすけ
たけしゃん
ぎたすけ
たけしゃん
上記の図の例えで出した「C G Am Em」というコード進行のキーを1つ下げると「B F# G#m D#m」となります。
このままでは全部バレーコードで弾くのが大変。
なので、前述のカポタスト位置のおすすめ早見表を見てみましょう。
「B F# G#m D#m」はBキーなので、表の一番下ですね。
半音ダウンチューニングが一番楽ではありますが、今回は候補①となっている、Capo2(A)を選択してみましょう。
続いて、対応コード早見表でCapo2のときに「B F# G#m D#m」の各コードがどう変わるかを見てみましょう。
早見表に従ってコードを変換
- B → A
- F# → E
- G#m → F#m
- D#m → C#m
ということで、「B F# G#m D#m」はカポ2で弾くと「A E F#m C#m」というよくあるコード進行に変わりました。
以上で、カポタストを使ったキーの下げ方は完了。
もう一度、手順の流れをまとめると…。
- 下げたいキー分、コードのアルファベットをずらして移調
- カポタスト位置のおすすめ早見表で楽に弾けるキーに変更
- カポタスト 対応コード早見表を基にアルファベットをずらす
こんな流れなので、ぶっちゃけ面倒です(苦笑)。
慣れてくると、頭の中で上記作業が進むので早くはなりますが、やっぱり面倒。
そこで、コードサイトに掲載されてる楽曲であれば、コードサイトを利用するとパッと対応できます。
続いてはコードサイトに掲載されている楽曲のキーの下げ方も解説していきましょう。
コードサイトでキーを下げる方法
ここでは、ギター弾き語りには定番のUフレットを題材に解説していきます。
Uフレットのキー調整機能は1音下げチューニング~Capo 9までが範囲となっています。
※Uフレットの実際の画面
上記の画面の楽曲(ちなみにOfficial髭男dismのPretender)であれば、キーを上げるのは下記の手順。
- Capo1 簡単弾きを選択
- 上げたいキー分、カポタストを高フレットに移動
これだけでキーを上げるのは完了。簡単ですね。
逆にキーを下げたいときはどうするか?というと手順は下記の通り。
- Capo1~9を見て弾きやすそうなキーを探す
- 弾きやすいキーでカポ位置を指定位置より下げる
これだけ。実は簡単なんです。
ちなみにOfficial髭男dismのPretenderを例に書くと、弾きやすいのはCapo3(F)Capo6(D)、Capo8(C)の3種類。
例えば、原曲から♭4したければ、UフレットでCapo6(D)を選択して表示されるコードをCapo 2で弾けば♭4になります。
カポタストのキー調整 まとめ
- カポタストの調整には曲の「キーを変える」と「コードフォームを変える」の2つがある
- コードサイトの自動変換は便利だが、たまには自力でやってみること
- キーを上げるのは簡単だが、キーを下げるのは一工夫必要
ぎたすけ
たけしゃん
カポタストを使ったキー調整の解説でした。
改めて、便利な早見表のリンクです。
項目タップで早見表へ飛びます
- カポ チューニング早見表…カポタストの位置別で開放弦の音を一覧にした表
- カポ 転調早見表…カポタストによる転調先を一覧にした表
- カポ 対応コード早見表…カポタストを付けた状態で
- おすすめ カポ位置早見表…曲のキーに対しておすすめのカポ位置を一覧にした表
時間を作って、自分でキー調整にチャレンジしてみると音楽理論が色々とわかってきますよ。
時間がないときはコードサイトを上手く活用してパッとキー調整で良いですが、たまには自力でやると良いでしょう。
また、今回の話は音楽理論に通じるところが多いです。
理論的に楽曲のキーやダイアトニックコードについて理解すると、作曲やアレンジに活かせるようになります。
これをきっかけにぜひ、弾き語りすとLABOの音楽理論講座で勉強してみてください。
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