ぎたすけ
たけしゃん
カラオケのエコーとは
まずはカラオケで用いられるエコーについて、ザックリ理解しておきましょう。
エコーとは音に反響音を加えるエフェクトのことを指します。
反響音のわかりやすい例はこだまですね。
反射した音が遅れて返ってきます。
実際のカラオケで用いられるエコーを強めると、こだまよりはお風呂場に近い感じになりますね。
ちなみにライブやレコーディングでは、エコーよりリバーブというエフェクトが用いられることが多いです。
リバーブは残響音を加えるエフェクトです。
エコーとは異なり、原音と同じ音が返ってくるわけではないので、こだまのようにはなりません。
リバーブはシミュレートした反響効果だけを音に加えるエフェクトですね。
エコーとリバーブの違いはザックリと認識しておくだけで十分です。
たけしゃん
エコーはなしのほうがいいのか?
僕の結論は「ほどよくかけたほうが良い」です。
かけすぎはもちろんダメ。ただ、全くかけないのもよくないです。
理由は人前で演奏する際にエコー(リバーブ)なしというシチュエーションはまずないからです。
やはり、できるだけ本番環境と近い状態で練習するのが好ましいです。
結論だけ言うと以上なのですが、カラオケ環境においては複雑な要因がたくさんあります。
なので、ここからはもう少し掘り下げて、本質的な部分を解説していきます。
エコーを切る理由
エコーを切る理由としてよくあげられるのは「自分の歌を正しく認識するため」です。
これをもう少し掘り下げますが、歌は主に3つの要素で構成されています。
歌の3つの要素
- 音程
- リズム
- 抑揚
エコーをどんどん強めていくと、この3つの要素が不明瞭になっていきます。
もともと、「音程」「リズム」「抑揚」が悪い人だと、不明瞭になったほうがマシなんですよね。
そのため、エコーを過剰に調整しがちです。
そこでエコーを切って、自分の歌声を正しく認識しようとするわけですね。
ここまでは理にかなってますよね。
ただ、1点だけ落とし穴があるので、そこを次章で解説していきます。
人前で歌うときにエフェクトなしは基本ない
ライブなど人前で歌うときに「エコー・リバーブなし」という状況はほぼありません。
スタジオでもライブハウスでもカラオケ大会でも、絶対何かしらかかってます。
また、「歌ってみた」などのカバー動画・音源制作でも「エコー・リバーブなし」はまずありません。
そして、エコーの有無で語尾や余韻の最適な付け方は変わってきます。
そのため、レコーディングにおいてもボーカルがREC中に聴くモニター音にはエフェクトをかけます。
なので、カラオケでもほどよいレベルのエコーをかけた状態で歌ったほうがより実戦的なわけです。
エコーとの上手な付き合い方
エコーを程よくかけるというのは地味にかなり難しいです。
なぜなら、部屋の広さなどで最適なエコーの設定は異なるからです。
都心だとものすごく狭い部屋が多いので、「エコーは切る」となってる人も多いはずです。
たけしゃん
なので、エコーのかけ具合は部屋の広さに合わせて柔軟に考えるのがベストです。
(参考)僕がDAMでよくやる設定
部屋の広さ | エコーの数値 |
2人部屋 | 5~10 |
4人部屋 | 10 |
広い部屋 | 15 |
カラオケ店のデフォルト値だと大抵はかかりすぎなので、薄めになるように下げましょう。
あとは好きなアーティストのライブ音源を聞いて適正なかかり具合を測ることも有効です。
エコーの調整は面倒ですが、経験しておくと活かせる場面が多いです。
例えば、ポケカラやnanaなどのカラオケ系のスマホアプリでは、自分でエコーの調整が必要です。
また、ライブ配信をするにもエコーの調整はかなり大事なポイントになります。
カラオケのエコーを自分で調整することは後々色んな事に役立つので、練習だと思って調整してみましょう。
たけしゃん
カラオケのエコー まとめ
- エコーはほどよくかけて練習したほうが良い
- 部屋の広さによって最適値は異なる
- エコー調整を練習すると色んなところで役立つ
ぎたすけ
たけしゃん
カラオケのエコーについてでした。
歌の練習でカラオケに行く場合はエコーは薄めにして、自分の歌が分かるようにしたほうが良いですね。
一方で友達と遊びに行くときなどは、細かいことは考えずに楽しく歌うのも大事です。
メリハリ付けてやりましょう!
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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