ぎたすけ
たけしゃん
弾き語りすとLABO ボイトレ講座。今回はリップロールについてです。
リップロールは歌う前の準備運動から高音拡張のトレーニングまで幅広く活用する大事なトレーニング方法です。
最初は難しいリップロールですが、練習を繰り返していると自然とできるようになります。
本記事ではリップロールのやり方、トレーニング方法を練習用音源付きで細かく解説していきます。
リップロールとは
リップロールの音
リップロールとは息で唇をプルプル震わせることを指します。
サンプル音を聴いた通りで「プルルルルルル」という音が鳴ります。
唇の振動を利用することで、主に声帯や内外の喉頭筋をほぐすことができます。
そのため、歌う前のウォームアップとして活用されることが多いですね。
また、リップロールは声帯がリラックスしつつ、息を吐く量が適切でないと上手くできません。
そのため、声帯や呼吸の感覚をつかむために発声練習でも活用されます。
具体的には下記のようなトレーニングと併用されますね。
- 裏声の音域拡張
- 声門閉鎖の感覚をつかむ
- ミックスボイス
リップロールで音を出してから徐々に通常の発声に戻していく…という使い方をしますね。
本記事の後半では実践できるように練習用の伴奏を用意しているので、やってみましょう。
リップロールのやり方
上下の唇が軽く触れる程度に閉じる
両頬の少し下を指で軽く押さえる。上の歯の左右一番端かその隣あたり
唇を閉じたまま、空気を吐いて唇を震わせる。
STEP2の「両頬の下を指で押さえる」はやらなくても大丈夫です。
やったほうが唇を安定して震わせやすいので、安定してできるようになるまで押さえてやるといいでしょう。
リップロールが上手くできない人はまずはリラックスしましょう。
唇や表情筋が力んでいると、上手く震えません。
また、口角を上げたほうが振動させやすいので、前述の通りで両頬の下を指で軽く押さえつつ、口元を気持ち上にあげましょう。
そして、息を吐く量を減らして軽く振動させるところから始めるのも重要なポイントです。
息を吐く量が安定してないと、振動を継続させるのが難しいです。
少量の息で軽く振動させて少しずつ量を増やしていくように心がけましょう。
なお、息を吐く量が良くわからない人は先に500mlペットボトルと極太ストローを使った通称タピオカハイトーンというトレーニングを試すとよいでしょう。
タピオカハイトーンは水圧を利用して、息を吐く量を強制的に調整するトレーニングです。
やり方は下記のタピオカハイトーンの記事を参照ください。
タピオカハイトーンで手軽に高音の発声練習。やり方・効果・意識すべきポイントを解説リップロールは意外と難しくて、数日の練習で安定する人は少ないです。
お風呂に入ってるときに練習するなど、習慣的にやるタイミングを作るといつの間にかできるようになっています。
リップロールを使ってボイトレしてみよう
さて、ここからはリップロールを使ったトレーニングを実際にやってみましょう。
伴奏音源を用意したので、音源に合わせて練習しましょう。
リップロールを使ったトレーニングは色んな目的で行われます。
ここでは定番の下記2パターンの練習音源を用意しましたので、やってみましょう。
リップロールでウォームアップ
まずはボイトレの最初であったり、歌う前にやるウォームアップからです。
リップロールをしながら、音程を行ったり、来たりします。
男女共通の伴奏音源
もう1種類は伴奏がなくてもやれるウォームアップです。
リップロールしながら高音から低音まで高速で行ったり来たりします。
サンプル音源
10往復ほどすると、大分ほぐれるので効果的です。
高音拡張トレーニング
続いてはリップロールを使った高音拡張トレーニングです。
内容はいたってシンプルで、リップロールで高音発声していくだけです。
リップロールしながら、裏声で音を出していきます。
男性用音源
女性用音源
まずはリップロールで発声を安定させることに意識を向けましょう。
安定したら第二段階として、リップロールの感覚をキープしつつ実声に少しずつ変えていく練習もしていきます。
繰り返していると芯のある裏声を出せるようになります。
芯のある裏声が出せるようになると、ミックスボイスの習得に役立つので地声・裏声両方の強化につながるトレーニングです。
リップロールについてまとめ
- リップロールはウォームアップや高音拡張トレーニングに役立つ
- リラックスして、両頬の下を軽く押さえると唇を震わせやすい
- 意外と難しいので、お風呂などで練習する習慣をつけよう
ぎたすけ
たけしゃん
リップロールについての解説でした。
基本的にはウォームアップに使うものですが、声帯や呼吸をコントロールする感覚をつかむのに使えます!
できるようになるまで、苦戦する人も多いですが、身に着けておくと色々と役立つので忍耐強く練習するようにしましょう!
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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