ぎたすけ
たけしゃん
本記事では、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いを解説します。
前半では基本的な違いについて解説しますが、後半は巷で言われる「コンデンサーマイクよりダイナミックマイクのほうが周辺音を拾いにくい」という説について、私が色々実験した結果を基に私見を述べていきます。
前半を読んでいただければ十分知識は得られますが、興味がある方はぜひ最後まで読んでいただきたいです。
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コンデンサーとダイナミックの仕組み

コンデンサーとダイナミックの違いを理解するために、まずはマイクが収音する仕組みを解説をします。
マイクは、空気の振動で発せられる音を電気信号に変えて伝える役目を担います。

- 息が声帯を振動させて、音として発せられる
- マイクが音(振動)を拾って電気信号に変換する
- プリアンプ(オーディオインターフェイス)で増幅してPCなどに送る
ぎたすけ
たけしゃん
そして、マイクは内部のダイアフラム(振動板)が空気の振動を受けて動き、その動きを内部で電気信号に変換しています。

この時、コンデンサーとダイナミックでは、振動を電気信号に変換する仕組みが微妙に違うわけです。
コンデンサーマイクは、ダイアフラムが音で揺れることで、マイクの中にある電気の状態(電圧)が細かく変わり、その変化を音の信号として取り出す仕組みを採用しています。

そのため、コンデンサーはマイクに電気を流す必要があり、ミキサーやオーディオインターフェイスからファンタム電源を供給することで動作します。

コンデンサーマイクは、構造がやや複雑で電気を流すこともあり、デリケートで高価です。
対して、ダイナミックマイクはダイアフラムの動きに合わせて、マイクの中の小さなコイルが磁石の近くで動きます。
すると電気が発生し、それが音の信号になります。

ダイナミックマイクは、マイク内部で電気を生み出すので電源供給不要で動作します。
コンデンサーに比べると、仕組みもシンプルなので頑丈で安価です。
たけしゃん
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い

続いて、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いを解説します。
前述の仕組みの違いからも、次のような特徴であることがわかります。
コンデンサーマイクは、音の感度が高く、滑らかで解像度の高い音を収音できるのが特徴です。

一方、構造的にデリケートな機材なので、環境変化や衝撃に弱い傾向にあります。
そのため、レコーディングスタジオやプライベートスタジオといった落ち着いた環境でのレコーディングに用いられます。
たけしゃん
ダイナミックマイクに比べると高価ですが、最近は1万円を切る安価なコンデンサーマイクも多数存在します。
続いて、ダイナミックマイクはシンプルな構造なので、安価で耐久性が高く、環境変化に強いのが特徴です。

音質ではコンデンサーマイクに劣りますが、ライブハウスなどのハードな現場で重宝します。
湿気やホコリなどにも比較的強いので、自宅環境で出しっぱなしにしたい方にも適しています。
大枠の違いは上記の通りになりますが、ここからはもう少し細かい違いに触れていきます。
なお、コンデンサーとダイナミックでどちらが周辺ノイズを拾うのか?という観点は、別建てで細かく説明しているので後半の<コンデンサーとダイナミックによる周辺ノイズの違い>を参照ください。
感度の違い

マイクの感度とは、入力された音(振動)を変換する際の電気信号の大きさを指します。
同じ音でも、感度が高いマイクほど大きい電気信号で出力されます。
そして、ダイナミックマイクと比べるとコンデンサーマイクのほうが感度が高い傾向にあります。
これは、主に安価なオーディオインターフェイスと組み合わせて使用する際に重要な観点となります。
マイクで収音して変換した電気信号は微弱なので、後続のオーディオインターフェイスなどの音響機器で増幅して人間が聴こえるレベルに引き上げます。

この増幅できる範囲をゲインレンジと呼びますが、安価なオーディオインターフェイスはレンジが狭いです。
それでも、コンデンサーマイクであれば十分な音量を確保できますが、ダイナミックマイクだと製品によってMAXまで上げても音が小さいことがあります。
また、安価なオーディオインターフェイスだと、ゲインレンジをMAX近くまで上げるとノイズが載りやすいです。

そのため、私はライトユーザーにはコンデンサーマイクを薦めることが多いです。
安価なオーディオインターフェイスでダイナミックマイクを使用する場合は、筆者は感度-53dB以上のマイクをおすすめしてます。
指向性の違い

マイクには、音を拾う方向を定める指向性というものがあります。
ダイナミックマイクはほぼ単一指向性です。
SHURE SM11-CNなど他の指向性のダイナミックマイクもありますが、数は少ないです。
対して、コンデンサーマイクは指向性切替できる製品が多数あります。

各指向性の主な特徴、用途を記載すると以下の通りです。
| 指向性 | 特徴 |
![]() 単一指向性 | 正面の音のみを拾う 1人で使う場合に最適 |
![]() 双指向性 | 前後の音を拾う 対談などで便利 |
![]() 無指向性 | 360度の音を拾う 会議室などで便利 |
複数人での用途がなければ、単一指向性のみで問題ないです。
チームやバンドで使う場合は、他の指向性も使えるコンデンサーマイクを選択すると間違いないですね。
周波数特性の違い

周波数特性とは、マイクが収音する音域の範囲、また音域によるマイクの感度を示したものです。
製品仕様書にグラフで表記されています。

このグラフが平らなマイクは原音に忠実で「フラットな特性」と言われます。
逆にグラフ右が上がっているマイクは高音域が強調されるので「ハイ上がり」などと言われます。
一般的に、コンデンサーマイクは20Hz〜20kHzまでカバーする設計が多く、繊細な高域や余韻まで拾いやすい傾向があります。
対して、ダイナミックマイクはライブステージでの用途を意識して、低域や高域を整理したチューニングの製品が多いです。
このあたりは、コンデンサーとダイナミックというよりは想定用途にあわせてあるという感じですね。
結果的には、コンデンサーはレコーディング向け、ダイナミックはライブ向けにチューニングされている製品が多いです。
USBマイクはどれになる?

USBマイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの両方が存在します。
USBマイクは接続端子がUSBというだけで、普通のマイクと基本は変わりません。

そのため、USBマイクにおいてもダイナミックマイクとコンデンサーマイクの両方が存在するわけですね。
ただし、USBタイプのダイナミックマイクはかなり少ないです。
ダイナミックマイクは感度が低く、音量をクリアに引き上げるために質の良いプリアンプが必要というところが起因していると思われます。
なので、大体どこのメーカーもUSBに関しては、ダイナミックマイクのほうが高いことが多いです。
コンデンサーとダイナミックによる周辺ノイズの違い

ここまで、コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いを解説してきましたが、最後は一番気になる周辺ノイズの混入に関する話です。
ネット上では、「コンデンサーは周辺ノイズを拾いやすい、ダイナミックは拾いにくい」というのが一般論かなと思います。
ただ、筆者が音源比較したり、読者さんからの相談を受けているとそんなこともなく、筆者は以下の結論になっています。
- コンデンサーかダイナミックかはあまり関係ない
- 感度、指向性、周波数特性などのスペックで収音範囲は多少は違う
- ダントツで影響が大きいのはユーザーのマイクの使い方
- 結果的にダイナミックのほうが周辺ノイズを抑えやすいことが多い
最近は「コンデンサーかダイナミックはあまり関係ない」と言及されてる方も見かけますが、ネット上では未だにコンデンサーかダイナミックかで語られることが多いと感じます。
一方で、結果的にはダイナミックマイクのほうが周辺ノイズを抑えられることは多いと思います。
これは、製品のスペックではなく、ユーザーの使い方的にそうなるからです。

この点を理解しないと、ダイナミックマイクを買っても失敗に終わるので、重点的に説明していきます。
コンデンサーもダイナミックも仕組みはそんな変わらない

まず、コンデンサーとダイナミックは、ダイアフラムで音を受ける点は同じです。
その後の工程で細かい違いはあるものの、音を拾う範囲が大きく変わるような構造的な違いはありません。

収音した後に、音を電気信号に変換する流れは異なりますが、変換する工程なので収音範囲を変えるようなものではありません。
よって、収音範囲や収音する対象の違いは、コンデンサーかダイナミックかではなく、感度、指向性、周波数特性による違いがメインになります。
感度、指向性、周波数特性などのスペックで収音範囲は多少は違う

コンデンサーとダイナミックのスペックの違いは<コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い>で解説した通りなので割愛しますが、傾向としては以下の通りです。
- コンデンサーのほうが感度は高い傾向
- 指向性は製品によるが、配信・レコーディング用途なら変わらない
- コンデンサーのほうが周波数特性は広め
これだけ見ると、やっぱりコンデンサーのほうが周辺ノイズを拾いやすく見えます。
ただ、このスペックでの違いによる収音範囲への影響は、指向性以外は微々たるものです。
プロのレコーディング環境では、この微々たる違いにこだわってシビアに使い分けます。
一方、アマチュアが一般住宅で録音している場合、環境や使い方の変数が大きすぎて、マイクの感度や周波数特性による収音範囲の違いなどほとんどわかりません。
なので、大半の方は次のマイクの使い方が決定的な要因です。
影響が大きいのはユーザーのマイクの使い方

周辺ノイズの混入を防ぐためには、以下の2点を意識することがとても大事です。
- マイクを録りたい音の発信源に近づける
- 録りたい音(声)の音量を上げて、マイクの入力レベルを下げる
要は、マイクに近づいて録りたい音(声)を極力大きくし、入力レベルを下げて周辺ノイズを相対的に小さくするということです。
筆者は50人以上は相談に乗ってきましたが、ほとんどのコンデンサー使用者は「マイクが遠く、入力レベルが過大」です。
マイクに近づくとリップノイズが入ったりするので、どうしても遠ざける傾向にあるようです。
マイクと口の距離は、こぶし1個分くらいを目安にしましょう。

次に入力レベルです。
コンデンサーマイクは感度が高いので、オーディオインターフェイス側の入力レベルをそこまで上げる必要はありません。
筆者が歌の録音をする際は、+15dB程度(時計で言うと10時くらい)で録ってます。

一方、相談に乗っていると、トークでは入力レベルを35dB(1~2時くらい)あたりに設定している方が多いです。
この違いを、空気清浄機をMAXで回した音源で聴き比べてみましょう。
テレビの音が聴こえないくらいにうるさい環境ですが、マイクの距離と入力レベルを調整するだけでこれくらいは変わります。
相談を受けている経験では、ほとんどの方は入力レベルが高すぎるので、まずは入力レベルを思い切り下げてみることをおすすめします。
逆に、ダイナミックマイクだとイメージ的に口元に持ってくるという印象が強いため、初心者の方でもマイク距離が遠い方はほとんどいません。

加えて、感度が低いのでオーディオインターフェイス側の入力レベルも2時くらいでちょうどよいため、入力レベルを上げすぎてる人も少ないです。

そんなわけで、ダイナミックマイクは初心者の方が適当に使っても、結果的にちょうどいい具合になりやすいわけです。
一方で、ダイナミックマイクを使う場合は「口元までマイクを持ってくる」が必須条件になります。

ダイナミックのほうが周辺ノイズを拾わないわけではないので、使い方を間違えるとコンデンサーよりもっとひどい状況になります。
マイク距離を離して使いたいなら、次章のコンデンサーマイクとノイズ除去の組み合わせをおすすめします。
コンデンサーマイクでノイズ除去が優秀

最後に、筆者がおすすめするのが「コンデンサーマイク+ノイズ除去」という組み合わせです。
私のところによく来る相談者は、コンデンサーマイクを買ったもののノイズを拾うのでダイナミックに買い替え検討しているという方が多いです。
ダイナミックマイクに変えてもいいのですが、オーディオインターフェイス側のスペックが必要だったり、意外と注意すべき点は多いです。
なので、まずは先に以下の2点を試してもらってます。
- マイク距離と入力レベルを確認してもらう
- ノイズ除去ソフトを使ってもらう
割と、この2つで解決できてます。
先ほどのコンデンサーマイクを録った音源で、ノイズ除去ソフトを付けた場合と聴き比べてください。
ほぼ、ノイズを除去できていますね。
ダイナミックマイクに変えても、ここまで変化することはないので、一旦はノイズ除去ソフトを試してみるのをおすすめします。
上記の音源では、iZotope RX Voice De-noiseというソフトを使っていますが、リアルタイムで使えるのでライブ配信でも使用できます。
通常価格は18,000円くらいしますが、セール時は3,000円くらいになっています。
または、ノイズ除去が機能として備わっているUSBコンデンサーマイクを買うのも良いですね。
audio technicaのAT2020USB-XPは音質も良いですし、ノイズ除去機能も優秀です。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い まとめ

- 収音した音を電気信号に変換する過程が異なる
- コンデンサーはデリケートで音の解像度が高い、ダイナミックは頑丈
- 周辺ノイズの拾いやすさは特段変わらないが、用途的にダイナミックが有利になりやすい
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いでした。
Web上にいろんな意見が出ていますので、いろんな方の意見を参考にしてもらうと良いと思います。
筆者がいろいろ実験した経験では、コンデンサーでダメだったものがダイナミックに変えれば劇的に改善するなんてことは基本的にないと思います。
まずは、マイクの使い方が適正か見直して、ノイズ除去ソフトを導入することをおすすめします。
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