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LEWITT LCT 440 PURE
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20~20,000 Hz |
感度 | 27.4 mV/Pa (-31.2 dBV/Pa) |
ノイズレベル | 7 dB (A) |
重量 | 310g |
オーストリアのオーディオメーカーLEWITTのコンデンサーマイク LCT 440 PUREです。
需要が高い3~4万円の価格帯ですが、評判も良く、LCT 440 PUREの使用者はどんどん増えています。
実際に使ってみると、人気なのも納得できる品質です。
クリアで程よく煌びやか。低域から高域まで滑らかなサウンドです。
まずはLCT 440 PUREの製品仕様から解説していきます。
飛ばしてレビューを読みたい方は<LCT 440 PUREをレビュー>を参照ください。
カーディオイドマイク
LCT 440 PUREは正面の音を拾うカーディオイドマイクです。
左右の音はあまり拾わないため、声、歌、楽器などの収録に適しています。
なお、LCT 440 PUREには指向性切替の機能はありません。
上位モデルのLCT 441 FLEXは指向性切替が可能です。
複数の指向性を使い分けたい方はLCT 441 FLEXを選択しましょう。
1インチ・ラージダイアフラムを採用
LCT 440 PUREは1インチのラージダイアフラムを採用しています。
低ノイズかつ、クリアで解像度の高いサウンドを収録できます。
周波数特性は高音域が上がった、ハイ上がりの特性になっています。
録ってみた感じはハイ上がりではありますが、Bluebird SLやC214と比べるとフラット寄りに感じました。
ハイ上がりの上記2本とフラットなaudio technica AT4040の中間くらいのサウンドに感じますね。
なお、LCT 440 PUREにはPADやローカットといった本体機能はありません。
3~4万円だとPADとローカットは付いてるマイクが多いので、珍しいですね。
付属品
- ショックマウント
- ポップフィルター
- ウィンドスクリーン
- マイク用バッグ
- リストバンド
- ケーブルタイ
LCT 440 PUREは付属品が充実しています。
まず、付属のショックマウントですが、プラスチック製で取付・取外しも簡単で良いです。
そして、このショックマウント専用のポップフィルターが付属しています。
ポップフィルターは磁石でショックマウントに張り付ける形式です。
ピタッとくっついて逆さにしても取れないので便利です。
ポップノイズの抑制効果もまずまずなので、レコーディング・配信で使い勝手は良いですね。
その他、ウィンドスクリーン、リストバンド、ケーブルタイが付属します。
4万円近辺にしてはかなり充実した付属品ですね。
LEWITT LCT 440 PUREをレビュー
それでは、LCT 440 PUREを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
総評するとすごく良いマイクですね。
3~4万円の他マイクとは微妙にキャラクターも違うため、この価格帯の選択肢がさらに充実した印象です。
特に高音域が煌びやかなマイクが良いものの、Bluebird SLやC214だとうるさく感じる人におすすめのマイクですね。
抜けがよく、滑らかな音
LCT 440 PUREでボーカルやアコギを録ってみました。
高音域が程よく煌びやかで低音域から高音域まで滑らかに聴こえます。
音の解像度も高いので、モニターも聴きやすく、歌いやすいマイクです。
3~4万円の価格帯だと、Bluebird SLのような煌びやかなマイクとAT4040のようなフラットなマイクに分かれますが、LCT 440 PUREはちょうど中間という感じですね。
Bluebird SLはかなりキラキラするので好き嫌いは分かれますが、LCT 440 PUREは程よく煌びやかなので万人受けしそうです。
この価格帯ではAT4040と並んで、スタンダードなマイクになりそうな使いやすいサウンドですね。
付属品が使いやすい
LCT 440 PUREはショックマウントやポップフィルターが付属しています。
どれも扱いやすく、マイクのサイズも小さいので、宅録や自宅での配信に適しています。
個人的にはこのポップフィルターはとても気に入っています。
磁石なので着脱も楽ですし、マイク正面で固定されるので、セッティング変更時も楽です。
このタイプのポップフィルターはゲーミングメーカーだと割とあるんですが、音楽系のメーカーは少ないんですよね。
PROSCREEN 101と比べるとポップノイズの抑制力は少し弱いですが、自分は歌録りや配信で使っていても問題ないです。
歌ってみた、配信の両方をやる歌い手さんにはとても良いマイクだと思いました。
競合製品との比較
最後は競合製品との比較です。
ここでは価格帯が近いBlue Baby Bottle SLと比較対象としてよくあがる、audio technica AT4040を選出しました。
どのマイクも良質ですが、キャラクターが若干異なるので、そのへんを解説していきます。
Blue Babybottle SLとの比較
まずはBlue Baby Bottle SLとの比較です。
音の特性は結構似ていますが、Babybottle SLは暖かくて太めのクラシカルな音です。
対して、LCT 440 PUREはクリアで滑らかな今時のサウンドという印象ですね。
個人的な印象だと、弾き語りなどはBabybottleのほうが好みです。
ただ、ボーカルレコーディング全般で考えると、LCT 440 PUREのほうが使い勝手は良いかなと感じます。
また、Babybottle SLはマイク本体が縦長で大きいです。
そのため、宅録や配信ではマイクアームを選ばないとやや使い辛いです。
対して、LCT 440 PUREはコンパクトなので、自宅での取り回しが楽で良いです。
audio technica AT4040との比較
続いては、audio technica AT4040との比較です。
この2本は音の特性がやや異なり、LCT 440 PUREはややハイ上がり、AT4040はほぼフラットです。
AT4040はクセがなく、とても使いやすいサウンドですが、少し音がこもりやすくはあります。
抜けの良い、滑らかな音が好みの方はLCT 440 PUREのほうが合うと思います。
逆にフラットで原音に忠実な音が欲しい方はAT4040のほうが適していますね。
筆者の個人的な所感ではボーカル録りなら、LCT 440 PUREのほうが好みですね。
AT4040も良いですが、LCT 440 PUREのほうが中高音域が少し上がっており、歌いやすく感じます。
両製品とも素晴らしいマイクなので、見た目や音の特性から個人の好みで選んで大丈夫です。
どっちを選んでも失敗するということはないと思います。
LEWITT LCT 440 PURE まとめ
- 4万円程度で買える使いやすいコンデンサーマイク
- 音は少しハイ上がりで滑らか。歌録りで使いやすかった
- 付属品が充実しており、宅録・配信で使い勝手が良い
ぎたすけ
たけしゃん
LEWITT LCT 440 PUREのレビューでした。
以前から良いとは噂で聞いていましたが、実際に使ってみたら、やっぱり良かったです。
以前と比べて価格が1.5倍くらいに上がってしまいましたが、それでもおすすめできるマイクです。
配信でも使いやすいので、歌い手の方などにおすすめですね。
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