評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
AT4040で録った演奏動画
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audio technica AT4040の特徴
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
最大音圧レベル | 145dB SPL (1kHz THD1%) |
本体機能 | ローカットフィルター、PAD |
寸法 | 170 × 53.4mm |
重量 | 360g |
DTMerを中心に宅録ユーザーに人気がある定番製品 audio technica AT4040。
一昔前、世界的にロングセラーとなったAT4033aをベースに作られたコンデンサーマイクです。
また、audio technicaのコンデンサーマイクでは中間モデルといった立ち位置です。
製品名 | 特徴 |
AT2020 | 低価格でシンプルなマイク 実売価格 12,000円 |
AT2035 | 低ノイズで付属品も充実 実売価格 16,000円 |
AT2050 | 指向性切替可能なマイク 実売価格 25,000円 |
AT4040 | DTMで定番の人気製品 実売価格 32,000円 |
AT4050 | プロユースの定番マイク 実売価格 77,000円 |
AT4040はフラットな音の特性でボーカル、楽器と様々な用途で万能に使えるのが人気の理由ですね。
ボーカル相性もほとんどなく、誰でもマッチするので色んなボーカルとやりとりする作家さんで使ってる人も多いです。
それでは、早速製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は <AT4040のレビュー>を参照ください。
仕様の目次
本体機能
ローカット | 80Hzの低音をカット |
PAD | -10dBの減衰。音量がガクッと下がる |
AT4040は本体機能として、ローカットフィルターとPAD機能がついています。
ボーカルやアコギ録ってる分には録った後にDAWで調整すれば十分なので、あまり使うことはありません。
一方でライブ配信ではローカットかけると音がスッキリしたり、また大きい音を録る場合にPADで音量落としたりできます。
AT4040に合うマイクスタンド
AT4040は大きさも重さも平均的なマイクです。
そのため、マイクスタンドは大抵どれでも問題ありません。
自宅にあるマイクスタンド、マイクアームなど5種類でテストしましたが、全製品で問題なく使えました。
自宅で使う場合は机につけられるマイクアームがおすすめです。
マイクアームはメーカー純正のaudio technica AT8700J (8,000円程度)をおすすめします。
AT8700Jは価格はそれなりにしますが、ルックスも耐久性もレベルが高いです。
メーカー純正なこともあり、AT4040との相性も非常に良いです。
AT4040の付属品
- マイクケース
- ショックマウント
- ダストカバー
AT4040の付属品は上記の3点です。
マイクケースはちょっと大きめですが、箱型でマイクをしっかり守ってくれるタイプです。
バックパックとかトートバッグなら問題なく入るサイズ感なので、携帯性も悪くないです。
ショックマウントは金属製で固くてやや重いタイプです。
AT2000シリーズまではプラスチック製の耐久性はやや劣るタイプだったので、AT4040になって質が上がってます。
※左がAT4040付属、右がAT2050付属
地面からのノイズもシャットアウトしてくれるし、使いやすさも良いです。
audio technicaの製品は本体だけでなく、付属品の質も良いところが嬉しいんですよね。
ポップガードは付属していないので、歌録りの方は別で購入すると良いでしょう。
audio technica AT4040をレビュー
それでは、AT4040を細かくレビューしていきます。
はじめに箇条書きでレビュー内容をまとめると以下の通り。
- フラットな特性で誰でも使いやすい万能マイク
- 音はクリアで臨場感もあって3万円台にしては優秀
- 付属品が使いやすく、質も良い
- 煌びやかな音が欲しい人はAKG C214のほうが良い
3万円台のマイクというとAKG C214とAT4040が有名ですが、AT4040はフラットで使いやすいのが特徴ですね。
付属品の質も良く、誰にでも薦められる安定した製品です。
レビューの中ではサンプル音源なども用意して、他マイクとの比較もしながら解説していきます。
レビューの目次
フラットで誰でも使いやすい音質
AT4040を使ってボーカル・アコギを色々と録ってみました。
全体的にフラットな印象ですが、若干は中高音が持ち上がってます。
そのため、クセのないサウンドですが、ちゃんと音は前にくるのでボーカルやアコギ録りに適してますね。
ボーカルはオンマイクにしてかなり近くで歌いましたが、どこかの音域が目立つこともなくスッキリ。
でも、声の輪郭や雰囲気はしっかり出ていて良いですね。
まずはAT4040を使って、ボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
フラットで癖がない感じが良いですね。
どの曲で使っても使いやすそうな音です。
続いては、同メーカーで1万円程度のAT2020とアコギの録り音を比べてみましょう。
AT2020
AT4040
AT4040のほうが音が近い印象を受けますね。音の臨場感もAT4040のほうが上に感じます。
ボーカル録ってても、AT4040のほうが声量のダイナミクスをそのまま出してくれる印象を受けましたね。
価格的にはAT2020が1万円前半、AT4040が3万円前半なので価格差程度には音にも差を感じますね。
あと、AT4040は音の処理が楽でいいですね。
弾き語りなら、そのままでも普通にいけるレベルで聴きやすいです。
付属品が使いやすくて質も良い
AT4040の付属ショックマウントは使いやすくて、頑丈でかなり良いです。
昔はゴム固定式のショックマウントで使いづらくて、結構困ってたんですけどね(苦笑)。
現行品は仕様が変わっていて、スポッとマイクはめるだけでしっかり固定されるので超楽です。
※スポっとはめるだけなのに、逆さにしても余裕
見栄えも良いし、耐久性・ノイズ防止の観点でも申し分ないです。
3万円近辺の価格帯ではaudio technicaのショックマウントが一番好きですね。
たけしゃん
AKG C214とAT4040の比較
C214 | AT4040 | |
指向性 | カーディオイド | カーディオイド |
本体機能 | ローカットフィルター、PAD | ローカットフィルター、PAD |
音質 | ハイ上がりで煌びやか | フラットで万能 |
サイズ感 | 小さくて軽い | 平均的なサイズ・重量 |
実売価格 | 3.2万円程度 | 3.2万円程度 |
価格帯、性能はほぼ同等で、マイクのキャラクターが異なります。
- C214…ハイ上がりで煌びやかな音
- AT4040…フラットで万能に使える音
僕はボーカル録りではC214の方が好きですね。
僕の中高音域はミックスボイスで張ることが多いので、ハイ上がりのC214のほうが音が魅力的に聞こえるんですよね。
一方でアコギの録り音はAT4040のほうが好きだったりします…(笑)。
以下の音源はGibson J-45の音をAT4040とC214で録ったものです。
ストロークとアルペジオの両方を用意しました。
C214
AT4040
アルペジオが特に聴こえ方が違うかなと感じます。
最初のD→DM7のコードで1弦の鳴り方がC214は派手めで、AT4040は落ち着いてます。
全体的にC214はハイ上がりで音が良くも悪くも派手なんですよね。僕はアコギだとAT4040のほうがしっくりきます。
正直、どっち買っても困ることは基本ないと思いますが、以下の選び方がおすすめです。
- 声にパワーがある人…C214
- 声質にクセがない、色んな人が使う…AT4040
- メインは楽器マイク…AT4040
万能で相性差が出にくいのはAT4040です。
一方で男性ボーカルだとAKG C214を気に入る方が多いので、そのへんが選ぶポイントですね。
また、どっちも定番マイクで音も良いので、どっち選んでも気に入らないってことはほぼないと思います。
audio technica AT4040 まとめ
audio technica AT4040のレビューでした!
AT4040の強みは外れない万能さですね。
マイクって試奏するのが難しいので、買ってみないとわからないことが多いですからね。
AT4040は誰でも使える万能な音なので、外れないというのは非常に強いメリットだったりします。
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