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ファンタム電源とは
ファンタム電源とは主にコンデンサーマイクを使用する際に供給する電源のことです。
電圧の種類は12V、18V、24V、48Vなどがあり、48Vが一般的に使われています。
ファンタム電源は主にオーディオインターフェイスやミキサーなど、マイクを接続する音響機器に内蔵されています。
スイッチはオーディオインターフェイスだと、前面パネルにあることが多いですね。
ミキサーだと、本体裏側にスイッチが付いているものが多いです。
多くの製品はXLR端子(コンボジャックも含む)を通して電源供給するため、ファンタム電源を受けるためにはXLRケーブルでマイクを接続する必要があります。
XLR-TRSケーブルで繋げると、ファンタム電源が供給されない製品が多いので注意しましょう。
以上でファンタム電源の概要説明は終わりですが、ここからは使用に当たっての注意事項を解説していきます。
ファンタム電源をON/OFFする際の注意
ファンタム電源は手順を踏まずにON・OFFすると、機材の故障に繋がります。
そのため、取り扱いには気を付ける必要があります。
ちなみにSHURE公式サイトのFAQを見ると、ファンタム電源によるマイクの損傷について以下のように記載があります。
マイクロホンがローインピーダンスかつ、業務用マイクのようにバランス出力であると仮定します。この場合には、どのように動作させようともマイクロホンが損傷することはありません。
SHURE KNOWLEDGE
なので、プロオーディオ用のマイクなら、ファンタム電源での故障は基本的にないのかと思います。
たけしゃん
一方でスピーカーなどは容易に損傷するため、扱いには気を付けましょう。
ここではファンタム電源をONにするとき、OFFにするときの注意点を解説していきます。
ファンタム電源をONにする際の注意点
- スピーカーの電源はOFFもしくは音量を絞る
- ファンタム電源ONの状態でケーブルを抜き差ししない
ファンタム電源をONにする際に、スピーカーが付いていると「ボン」という音が鳴ります。
故障原因となるため、事前にスピーカーの電源をOFFにするか、OUTPUTのボリュームを絞ってからファンタム電源をONにしましょう。
また、ファンタム電源をONにした状態でマイクケーブルを抜き差しすると、もちろんスピーカーは「ボン!」と音が鳴るので注意しましょう。
ファンタム電源をOFFにする場合の注意点
- 1分ほど待ってからケーブルを抜く
ファンタム電源をOFFにしたあとも、しばらくは電圧がマイク内に残ります。
そのため、OFFにしてすぐにケーブルを抜くとスピーカーが「ボン!」と鳴ります。
20~30秒程度で電圧はなくなるので、1分くらい待ってからケーブルを抜くと安心です。
ダイナミックマイクとファンタム電源
ダイナミックマイクは仕組み的にファンタム電源を必要としないマイクです。
そのため、ダイナミックマイクを接続する際はファンタム電源はOFFにしましょう。
なお、ファンタム電源ONの状態で繋いでも、仕組み的に電流がほぼ流れないようになっているため、故障したりはしません。
ただ、安価なカラオケ用マイクなどの一部製品ではファンタム電源をONにするとショートしてしまうものがあります。
そのため、「ダイナミックマイクを繋ぐときはファンタム電源はOFF」というのが原則になっています。
また、SHURE公式サイトでも以下のように記載があります。
バランス出力のダイナミック型マイクロホンを、ファンタム電源が供給されているミキサー入力に問題なく接続できます。しかし、長期的に運用される場合、何らかのトラブル発生のリスクが全く無い訳では無いため、ファンタム電源をオフできるのであればオフすることをおすすめします。
SHURE公式サイト
そのため、原則は「ダイナミックマイクはファンタム電源OFF」という考え方でOKです。
プリアンプ内蔵のダイナミックマイクはファンタム電源が必要
数は少ないですが、プリアンプ内蔵型のダイナミックマイクというものも存在します。
その場合はプリアンプがファンタム電源を必要とするものが多いです。
そのため、プリアンプをONにする場合はオーディオインターフェイス側のファンタム電源もONにする必要があります。
また、ダイナミックマイクのGAINを補うために用いるインラインプリアンプもファンタム電源を必要とするものが多いです。
なので、ダイナミックマイクも製品によってはファンタム電源が必要となることもあります。
USBマイクにおけるファンタム電源
USBマイクに関してはUSBケーブル経由でファンタム電源も供給されます。
特にON/OFF機能などもなく、勝手に供給されるので基本的に気にする必要はありません。
ただし、スピーカーを接続している場合に急にUSBケーブルを抜くと「ボン!」となる危険はあるので、気を付けましょう。
ファンタム電源 まとめ
- 主にコンデンサーマイクで必要となる電源のこと
- 48Vを使うことが多い
- ON/OFFは音響機器に損傷を与えないように手順を踏むこと
ぎたすけ
たけしゃん
ファンタム電源についての解説でした。
昨今はコンデンサーマイクが普及して、テレワークなどでも使われています。
その反面、こういった知識は知らずに使っている人も多いので、基本的なことは押さえておきましょう。
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