ぎたすけ
たけしゃん
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AKG P170
マイクで有名な老舗メーカーAKGのスティック型コンデンサーマイク P170。
宅録などのプライベートスタジオでのレコーディングを想定して作られたAKG Project Studio Lineの1本です。
製品名 | 特徴 |
P120 | 低価格でシンプル 単一指向性 実売価格 9,000円 |
P170 | 楽器録りに適したマイク 単一指向性 実売価格 10,000円 |
P220 | オーソドックスなマイク 単一指向性 実売価格 13,800円 |
P420 | 指向性切替可能 温かみのある音 実売価格 23,000円 |
P820 Tube | 真空管マイク 指向性切替可能 実売価格 80,000円 |
P170はコンデンサーマイクの中でも、主にアコギやドラムなど楽器用に使われることが多いマイクですね。
AKGは楽器用マイクで超定番のC451 Bを作ってるメーカーですが、P170は1万円程度に価格を押さえながらも、音質はしっかりしたコスパに優れたモデルです。
C451 Bはアコギの収録でよく使われますが、P170も主にはアコギの収録に適したマイクとなっています。
他にはシンバル、スネア、弦楽器などにも使えますね。
また、P170はスティック型のコンデンサーマイクになっています。
そのため、使用するにはファンタム電源に対応したミキサーやオーディオインターフェイスに接続する必要があるので注意しましょう。
それでは早速、AKG P170の製品仕様から解説していきます。
製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<AKG P170をレビュー>を参照ください。
AKG P170の製品仕様 目次
カーディオイド
※ヒビノ商品ページより引用
AKG P170は正面の音のみを拾う、カーディオイド(単一指向性)マイクです。
C451 Bに比べると横の拾う帯域が、若干狭くなってる感じですね。
スティック型でマイキングの自由度が高いので、楽器の音をピンポイントで狙えます。
楽器収録以外に動画の撮影とかでも良い感じに使えそうです。
周波数特性
※ヒビノ商品ページより引用
AKG P170の周波数特性は20Hz~20kHzとコンデンサーマイクでは標準的な数値。
低音域と高音域で若干山がありますね。
使った感じでは、周波数特性の通りで高音強めで録れます。
音の立ち上がりが早いのもあって、ストロークがシャリっとした音で勢いあります。
また、本体には-20dBのPADスイッチがついています。
自宅でのアコギ録りでは、基本使うことないんですが、大音量の楽器を録るときなどに使えます。
大きさ・重量
- 寸法:22×161mm
- 質量:122g
AKG P170はスティック型マイクなので、通常のマイクより小さくて軽いです。
質量は122gと普通のマイクの半分以下です。
自宅にあるマイクスタンドも何でも大丈夫でした。
スティック型マイク使う人は楽器をピンポイントで狙うと思うので、ブームスタンド推奨です。
付属品
AKG P170の付属品はマイクホルダーのみです。
マイクホルダーのネジ穴は3/8と5/8兼用タイプです。よくある3/8ネジに挿すときは奥まで差し込んでから回します。
マイクケースなどはないので外箱に入れるか、別途マイクケースを購入して保管しましょう。
外箱は邪魔なので安いマイクケース買ったほうが良いです。
AKG P170をレビュー
それでは、具体的にAKG P170をレビューしていきます。
レビュー内容を箇条書きでまとめると以下の通り。
- 音質は高音強めで、アコギはシャリっとした音になる
- 軽くて細いのでマイキングの自由度が高い
- アコギ録りに使うと便利な低価格マイク
シンバルやスネアとかに合ってそうな感じの音ですが、アコギ録りでも良い感じです。
1万円という低価格で音も結構良いし、サイズ的にも使いやすいです。
自宅やスタジオでのアコギ録り用に1本持っておくと便利です。
家でボーカル、アコギで2本マイク立てるときにも細くて軽いので取り回しが楽なのも良いです。
レビューの目次
高音が強めで立ち上がりが早い
AKG P170を使って、色んな曲をアコギ録りしてみました。
高音がやや強めで、音の立ち上がりも早いです。
アコースティックギターを録ると、高音がシャリっとした音で勢いがあります。
AKG P170でアコギを録った演奏動画がこちら。
ギターはGibson J-45ですが、少し上のフレットに行くと1弦のシャリっとした音が目立ちますね。
これはこれで良いんですが、僕はもう少しフラットでまとまった感じの音が好みかな。
とはいえ、好みの話なので音自体は普通に使える音です。
1万円以内で買えるマイクでこれだけの音質。ほんとにコスパ良いですね。
楽器用に1本マイク欲しい人には、すごく良い製品です。
マイキングが楽
スティック型マイクの強みはマイキングの自由度が高いことです。
細くて、軽いので卓上マイクスタンドでも、割とマイキングを自由に設定できます。
形状からもピンポイントで狙った場所に設置もしやすいです。
アコギを録るときもマイキングによって、音が大分変わります。
(参考)アコギとマイキング
曲調や奏法によって色々とマイク位置を変えたいですが、自宅スペースだと大きくて重いマイクはマイク位置が限定されやすいですよね。
また、弾き語りのライブ配信では僕もボーカル用とアコギ用でマイク2本立てますが、これもマイクが大きいと机や椅子との兼ね合いでやり辛いんですよ。
P170だと細いんで、いくらでもやりようがあって良いですね。
あと、地味にマイクアームで頭の上から斜め下向きにマイク立てるとオンライン会議などで便利です。
カメラに映らない角度から、音はちゃんと拾ってくれます。
軽くて、細いから角度つけやすいので、オンライン会議とか動画撮影とかでも使い勝手よさそうです。
価格も安くてコスパが良い
AKG P170はコンデンサーマイクで、本体にPADスイッチがあって1万円程度なので安いです。
PADスイッチで大音量の楽器でも対応できるし、活用範囲も広いのも良いですね。
※PADスイッチで-20dBできる
まあ、弾き語りの人だとボーカルとアコギを兼用できるマイクが先ですが、弾き語りを一発録りするための2本目としては良い選択肢です。
アコギは2本のマイクで録って、音をPANで分けると良い感じになることが多いので、そのときの2本目として使うのも有効です。
2本目のマイクは自由に配置できる軽くて小さいマイクが使いやすいので、P170はぴったりの製品です。
購入の優先順位自体は高くはないもの、1本持っておくと何かと便利だし、アコギ録りのクオリティを上げてくれるアイテムですね。
AKG P170 まとめ
- 1万円以内で買えるスティック型コンデンサーマイク
- 音質も良好、軽くて小さいのでマイキングが楽で使いやすい
- 弾き語りの人は2本目のマイクとして持っておけば、アコギ録りで便利
ぎたすけ
たけしゃん
AKG P170のレビューでした。
僕もライブ配信の弾き語りだと、アコギ用にダイナミックマイクのBETA57を立ててることが多いんですが、コンデンサーマイクだと音の明瞭度が違いますよね。
やっぱり、楽器用のコンデンサーマイクを1本持っておくと便利だなと思いました。
1万円程度で買えるので、楽器録りや配信用に購入検討してみてはいかがでしょうか。
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