評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
AT2020で録った動画
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audio technica AT2020の特徴
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 144dB |
S/N比 | 71dB |
寸法 | 160 × 52mm |
重量 | 345g |
入門コンデンサーマイクとして、昔から人気があるaudio technica AT2020。
オーディオテクニカではエントリーモデルにあたるコンデンサーマイクですね。
主なコンデンサーマイク一覧
製品名 | 特徴 |
AT2020 | 低価格でシンプルなマイク 実売価格 12,000円 |
AT2035 | 低ノイズで付属品も充実 実売価格 16,000円 |
AT2050 | 指向性切替可能なマイク 実売価格 25,000円 |
AT4040 | DTMで定番の人気製品 実売価格 32,000円 |
AT4050 | プロユースの定番マイク 実売価格 77,000円 |
AT2020は低価格で質もよいので音楽制作以外でも動画撮影やライブ配信など、色んな用途で使用者が多いマイクです。
早速、製品の仕様から細かく解説していきます。
仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<AT2020をレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
AT2020の使い方
AT2020は入門コンデンサーマイクということで、基本的な使い方と必要アイテムをサラッと解説していきます。
AT2020はXLRコンデンサーマイクと呼ばれる製品で、PCやスマホと接続するためにはオーディオインターフェイスが必要です。
※配信者に人気のYAMAHA AG03
そして、AT2020とオーディオインターフェイスはXLRケーブルで接続を行います。
また、XLRコンデンサーマイクはファンタム電源と呼ばれる48Vの電源供給が必要です。
ファンタム電源の供給機能はオーディオインターフェイスに備わってますが、低価格だと供給機能がない機種もあるので製品選択時にちゃんと確認しましょう。
※大体どこのメーカーも48Vと記載している
そして、AT2020は正面の音のみを拾う単一指向性マイクです。
そのため、マイクアームなどを使って写真のように設置し、マイクに対して正面に立って音を発しましょう。
マイク本体の「audio-technica」が印字されている、少し上に音を拾う機械が入っています。
単一指向性は音の発信源が左右にズレるだけで音量がガクッと下がるので、マイク位置には注意しましょう。
XLRコンデンサーマイク
AT2020はXLRコンデンサーマイクなので、接続にはオーディオインターフェイスが必要となります。
一方でPCやゲームと直接USB接続可能である、AT2020USB+も存在します。
※左がAT2020USB+、右がAT2020
特徴は上記の通りで、ゲーム実況やライブ配信に使うのがメインならAT2020USB+のほうが手軽です。
一方で音楽制作メインだと、ノイズや音の遅延抑制などの観点で「XLRマイク+オーディオインターフェイス」のほうが何かと強いです。
音楽関連をやるなら、XLRマイクであるAT2020を買っておくのが安定です。
ちなみにAT2020USB+については下記の記事で詳細にレビューしていますので参照ください。
AT2020に合うマイクスタンド
AT2020は大きさも重さも標準的なマイクなので、基本的にはどのマイクスタンドも問題なく使えます。
ライブハウスなどで一般的なブームスタンドでも良いですが、自宅だと机に付けて使えるマイクアームが便利ですね。
おすすめはブームスタンドであれば定番のKC。
マイクアームなら安くて付属品も充実しているKTSOULが良いです。
もしくはaudio technica AT8700Jも良いですね。8,000円程度と値は高めですが、おしゃれで安定性も抜群です。
付属品
AT2020にはマイクポーチとマイクスタンド取付用のスタンドマウントが付属しています。
スタンドマウントはマイクとマイクスタンドを直接的に接続するタイプのアイテムです。
※スタンドマウントでスタンドに取付した
低価格で取り扱いも楽ですが、床や机から発生する振動ノイズがマイクに伝わりやすいというデメリットがあります。
対して、マイクを吊り下げるタイプはショックマウントと呼ばれます。
ショックマウントはマイクに振動が伝わりにくい仕組みになってます。
まあ、僕が自宅で録ってる感じではスタンドマウントでも問題ありませんでした。
リズム取るときにかかとで取る人はショックマウントにしとくのが無難かなというレベルですね。
audio technica AT2020をレビュー
それでは、具体的にAT2020をレビューしていきます。
最初にメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
やはり、一番の強みは価格と品質のバランスですね。
1万円前半にしては音も良いですし、造りも良いです。このへんはさすがaudio technicaという感じです。
レビューの目次
音質は1万円にしては大分良い
AT2020でボーカル、アコギ録りを色々とやってみると音質の良さに驚きます。
さすがに3万円台のAT4040などとくらべると差はありますが、1万円前半でこの音質か…と感心します。
ボーカルとアコギをワンフレーズ録った音声がこちら。
ボーカル
アコギ
audio technicaのマイクは総じてフラットな特性で万能に使えますが、AT2020もフラットで万能に使えます。
音の抜けとか、鮮明度はいまひとつですが、1万円であることを考えると十分すぎるクオリティです。
カバー動画制作だったり、ライブ配信で使っていてもAT2020で音が悪いと言われることは基本ないでしょう。
自宅で利用しやすいサイズ感
AT2020は自宅で使うにも、ちょうどいいサイズ感のマイクです。
コンデンサーマイクの中では標準的なので、マイクスタンドなどの周辺機器も大体どれ選んでも使えます。
付属にマイクポーチもついているため、保管や携帯も楽です。
1万円くらいのコンデンサーマイクだと意外とマイクポーチ付いていないんですよね。
コンデンサーマイクは繊細なので、出しっぱなしもよくないですからマイクポーチに乾燥剤入れて保管しておくと良いでしょう。
AT2035との比較
AT2020を購入検討する際に地味に悩むのが、上位モデルのAT2035とどっちを買うかです。
AT2020とAT2035を比較すると以下の通り。
AT2020 | AT2035 | |
音の特性 | フラット | フラット |
S/N比 | 71dB | 82dB |
本体機能 | なし | ローカット 10dB PAD |
付属品 | スタンドマウント マイクポーチ | ショックマウント マイクポーチ |
重量 | 345g | 403g |
実売価格 | 約1.1万円 | 約1.6万円 |
AT2020で録ったアコギ
AT2035で録ったアコギ
AT2020とAT2035の主な差ははS/N比とショックマウントですね。
AT2020のS/N比は71dBとコンデンサーマイクの中ではやや低めです。
ボーカル録りでは気になるレベルではないですが、小さい音を録るときは若干気になります。
対してAT2035は82dBとコンデンサーマイクの中でもかなり高めのスペックです。
そのため、小さな話し声とかアコギのアルペジオなどを録るときはAT2035のほうが有利です。
また、AT2035になると付属品がスタンドマウントからショックマウントに変わります。
ショックマウントのほうが床や机からの振動ノイズを抑制できるので、よりよい録音環境になります。
価格差は5,000円程度なので、AT2035を選択する価値は高いです。
一方で予算が限られている場合はオーディオインターフェイス側に優先して予算を回したいところです。
なぜなら、オーディオインターフェイスは+5,000円で楽器の接続本数やライブ配信で便利な機能が追加されるからです。
例えば、定番のSteinberg UR12とUR22Cの価格差は6,000円程度です。
UR12→UR22Cで主に変わること
- XLR対応のコンボジャックが2基になる
- 内蔵エフェクトが使える
- iOSでコントロールできる専用アプリがある
これ人によっては、めちゃくちゃでかい差です。
AT2020とAT2035の差は言っても、そこまでのものではないので予算はオーディオインターフェイスを優先しましょう。
一方でナレーション録りとかASMRとか小さい音を扱う人はAT2035にしたほうが絶対良いです。このへんは用途で選択を変えましょう。
予算1万円では鉄板のマイク
これまでレビューしてきましたが、総評すると「予算1万円では鉄板のマイク」です。
音質も価格を考えると大分良いですし、モノの造りが良いのもポイント高いですね。
音楽制作、動画撮影、ライブ配信の入門マイクとして自信を持っておすすめできる1本です。
AT2020は2012年発売ですが、ずっと入門機として売れ続けてますからね。
これだけ変化が激しい時代で、ずっと売れ続けているのは品質が間違いないからです。
AT2020とセットで買っておくと良いアイテム
歌録りをする想定でAT2020とセットで買っておくべきアイテムは以下の4点です。
- XLRケーブル
- ポップガード
- マイクスタンド
- オーディオインターフェイス
ポップガードだけ必須ではなく推奨アイテムです。
歌録りやナレーションではポップガードを設置しないと「ボッ」というポップノイズが入るので極力買いましょう。
AT2020にはオプション品で専用のポップガードが用意されています。
他のアイテムも比較的安めで間違いない製品を紹介していくので、セットで購入検討してください。
audio technica AT2020 まとめ
- 1万円前半で買える入門コンデンサーマイクのベストセラー
- 値段からすると、音質が良く本体・付属品の造りも良い
- +5,000円程度で低ノイズで付属品の質が上がるAT2035という製品もある
ぎたすけ
たけしゃん
audio technica AT2020のレビューでした!
ほんとに色んな人が使っている人気マイクですが、やっぱり長年人気なのも納得できる品質です。
iPhone内蔵マイクを卒業して、できるだけ低予算で音質を高めたいという人にはうってつけのマイクです。
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