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ぎたすけ
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Universal Audio Volt 2
入力端子 | コンボジャック×2 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS |
プロユースのメーカーとして有名なUniversal Audioのオーディオインターフェイス Volt 2。
2万円台で買える、コンパクトで高音質な製品です。
Voltシリーズは5種類あって、スペックは下記のようになっています。
Volt 2はアナログコンプレッサー未搭載ですが、2イン2アウトと使いやすい仕様になっていますね。
それでは、Volt 2の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Universal Audio Volt 2をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
2イン2アウト
Volt 2はアナログ入出力 2イン2アウトのオーディオインターフェイスです。
入力端子は前面にあるコンボジャック2基で、XLR・ラインの両対応になっています。
コンボジャックにはINSTボタンがついており、インピーダンスを変更できます。
エレキギターやベースを直接接続する場合は「INST」を点灯させましょう。
また、48Vのファンタム電源にも対応しているため、コンデンサーマイクを使うときは48Vを点灯させましょう。
なお、ファンタム電源は毎回OFFの状態で電源が立ち上がるので、付け忘れに気を付けましょう。
出力端子は背面の1/4インチライン端子です。
ライン端子の他にMIDI入出力端子も付いています。
出力端子の音量は前面にあるMONITORつまみで調整できます。
MONITORつまみの隣にはヘッドホン用の6.3mm端子がついています。
Volt 2はダイレクトモニター機能に対応しており、「DIRECT」ボタンを点灯させるとPCなど介さずに入力音を聴くことができます。
ちなみにVolt 2のダイレクトモニターはモノラル/ステレオ変更可能になっています。
DIRECTを一度押すと、ステレオ(オレンジに点灯)。もう一度押すとモノラル(青色に点灯)になります。
マイク1本でステレオだと、片耳からしか音が聴こえないので、基本はモノラルにしましょう。
なお、ダイレクトモニターをONにするとPC側の音量が少し下がります。
ビンテージマイク・プリアンプモード
Volt 2はビンテージマイク・プリアンプモードを搭載しています。
本体の「VINTAGE」ボタンを点灯させると、サウンドにアナログチューブプリアンプの特徴を付加できます。
「VINTAGE」をONにすると、GAINに応じてアナログらしい音の歪みが付加されます。
Universal Audioのマイクプリは世界的に有名で、その技術を活かしてシミュレートされています。
オーディオソフトウェアが付属
Volt 2にはオーディオソフトウェアが多数付属しています。
ついてくるものは下記の8つです。
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
Marshall Plexi Classic Amp Bundle | ギター用のプラグイン |
Melodyne Essential | ピッチ修正ソフト |
Ampeg® SVT-VR Classic Bass Bundle | ベース用のプラグイン |
LX480 Essentials | 空間系エフェクト |
Virtual Drummer DEEP | ドラムのインストゥルメント |
Virtual Bassist DANDY | ベースのインストゥルメント |
LABS | インストゥルメント ライブラリー |
ボーカルだと、Melodyne Essentialがついているのはありがたいですね。
ソフトウェアはPCで動作するアプリ「UA Connect」経由でダウンロードできます。
付属しているソフトだけで、結構なレベルの制作ができるようになっています。
付属品
Volt 2の付属品はUSBケーブル2本です。
1本はPCなどに接続するためのもので、もう1本は電源供給用のものですね。
PCで使うときは右のUSBケーブルを使って、PCと接続すればOKです。
iOSと接続する場合はiOS端末からのUSB給電では足りないので、もう1本のケーブルも使います。
Volt 2にもUSB-Cと5VDCの両端子が用意されています。
5VDC側に挿すUSBケーブルはUSBコンセントもしくはモバイルバッテリーに接続します。
なお、iOSとVolt 2の接続にはUSB 3カメラアダプタ(またはUSBカメラアダプタ)が必要です。
Universal Audio Volt 2をレビュー
それでは、Volt 2を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
基本的なDTMで制作用途向けの製品です。
ライブ配信も普通にこなせますが、配信に特化した便利機能などはありません。
音質も良く、Melodyneなども付いているので、歌ってみたやカバー動画制作をやるには良い機種ですね。
レビューの目次
音質は明瞭でかなり良い
Volt 2でボーカル、アコギを録音してみました。
録音・再生ともに音質はかなり良いですね。
クリアで明瞭なサウンドです。
Volt 2でボーカル、アコギを録った動画がこちら。
2万円半ばですが、価格以上の音質と感じますね。
歌ってみた、弾き語りカバー動画など録音用途では、かなり使えるオーディオインターフェイスです。
ビンテージマイクプリは微妙
Volt 2の目玉機能であるビンテージマイクプリアンプモードは単独だと正直使い辛かったです。
GAINをそれなりにあげるとチューブっぽい音が付加されますが、ボーカルだとそこまでGAIN上げられないんですよね。
まずは僕の曲でサンプルを用意したので聴き比べてみてください。
通常時
ビンテージマイクプリアンプON
この音源はコンデンサーマイクでGAIN 35%くらいです。
このレベルだと、差はあまり感じられません。
差を感じるレベルまで上げると、サビなどで音量がピークを越えます。
上位モデルのVolt 276だとアナログコンプレッサーがついているので、ビンテージマイクプリも使いやすいです。
ビンテージマイクプリ&コンプ
アナログコンプと併用するとGAINを上げてビンテージっぽい音を付加しつつ、音量はピークを越えないレベルで調整できます。
ビンテージマイクプリモードを活かしたいなら、Volt 276を買ったほうが良いです。
シンガーソングライターに適している
Volt 2はマイクを2本使える 2イン仕様で音質が良いです。
更にMelodyneも付いてくるので、歌ってみた・弾き語りカバー動画を作るのに最適です。
ギター弾き語りを録る場合は歌とギターでマイク2本あったほうがいいですからね。
一方で購入検討する際に悩むのがMOTU M2との比較です。
音質はどちらも良いですが、再生音はM2のほうがワンランク良いですね。
また、M2はPCのみですが、ループバックも使えるので配信用途でも割と使いやすいです。
一方でVolt 2が強いのはMelodyneが付いてくる点です。
歌ってみたをやるなら、やはりMelodyneはあったほうが良いので、歌い手の用途ではVolt 2が強いですね。
Universal Audio Volt 2 まとめ
- 2万円台半ばで音質がよく、Melodyneがついてくる
- ビンテージマイクプリアンプモードを使うならVolt 276のほうが良い
- 歌ってみた、カバー動画制作ではかなり使いやすい
ぎたすけ
たけしゃん
Universal Audio Volt 2のレビューでした。
2万円台の選択肢は地味に少ないので、高音質な製品が増えたのは大きいですね。
DTMで使えるソフトも色々ついてくるので、音楽制作を始めるにはちょうど良い製品です。
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