安いオーディオインターフェイス おすすめ10選。価格帯別で歌ってみたやライブ配信に適した製品を紹介

PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。側面

ぎたすけ

安いオーディオインターフェイスは、やっぱり音質が悪くなるの?

たけしゃん

音質よりは、機能や端子を減らしたパターンが多いかな。だから選び方は注意しないとダメだね
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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安いオーディオインターフェイスの特長

PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。左斜め上

まず、本章では安いオーディオインターフェイスの定義や特長から解説します。

安いの定義は人それぞれですが、ここでは2万円未満の製品と定義します。

そして、2万円未満の製品の中でも価格によって細分化されます。

価格帯別に区切った製品の傾向は、下表のとおりです。

価格帯傾向
5,000円未満音質的に厳しい
※筆者の主観です
5千~1万円必要最小限の機能
マイクも1本しか使えないものが多い
1~1.5万円マイクは1本しか使えない
ループバック対応製品が増える
1.5~2万円マイク2本使える機種が増える
配信系の機能が充実する

ここで押さえておきたいポイントは、以下の3点です。

  1. 安い製品でも音質は合格レベルのものが多い
  2. 価格が落ちると、マイクや楽器を接続できる端子が減る
  3. 安い製品は配信で便利な機能はないが、OBS STUDIOなどでフォローできる

まず、主要なオーディオメーカーの製品は、1万円以下でも音質はそれなりに良いです。

配信やテレワーク、趣味の音楽で使う分には十分なレベルと言えます。

以下の動画は、6,000円程度のオーディオインターフェイスとコンデンサーマイクで録ってます。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

この音質で、まったく問題ないと感じる人は多いのではないかと思います。

たけしゃん

最近は、安価で音の良い製品がほんとに多くて驚くばかりです…

そのため、安いオーディオインターフェイスを選ぶ際に注意すべきは以下の2点です。

  1. 価格が落ちると、マイクや楽器を接続できる端子が減る
  2. 安い製品は配信で便利な機能はないが、OBS STUDIOなどでフォローできる

こちらについては、次章のオーディオインターフェイスの選び方で詳しく解説します。

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安いオーディオインターフェイスの選び方

Steinberg IXO12 稼働中を右から撮影

安いオーディオインターフェイスは、音質より機能面における制限が多いです。

そのため、以下の3点が自分の用途に適しているか確認しましょう。

それぞれの章で、細かくみるべきポイントを解説します。

入力端子の構成

上がSteinberg UR12、下がIXO12。前面を撮影

入力端子の構成とは、接続できるマイクや楽器の組み合わせを指します。

オーディオインターフェイスを選ぶ際に、知っておくべき入力端子は以下の3つです。

オーディオインターフェイスの入力端子の種類
XLR主にマイクを繋ぐ端子
LINE
(1/4”ライン入力)
ギターなど楽器を繋ぐ端子
コンボジャックXLR・LINE両対応の端子

特に、注意すべきはマイクを接続できる端子の数となります。

マイクを接続できる端子は「XLR」もしくは「コンボジャック」となるので、同時に使用したいマイク本数分の端子が搭載されているか確認しましょう。

オーディオインターフェイスでマイク接続できる端子とできない端子
IXO12はマイク1本まで使用可能。2本は使えない
補足

ダイナミックマイクは、LINE端子に繋いでも使用できます。コンデンサーマイクはLINE端子では使用できません

例えば、ギター弾き語りなど歌とギターに1本ずつマイクを用意したい場合は、コンボジャック2基のオーディオインターフェイスを選択しましょう。

Steinberg IXO22
Steinberg IXO22はコンボジャック2基搭載

多くの歌い手やライブ配信者は、マイク1本使えれば事足ります。

自身の用途にあわせて、必要な端子を備えたオーディオインターフェイスを選びましょう。

スペックとしての音質面

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影

本章で説明する「スペックとしての音質」は、以下の3点を指します。

  1. マイクプリアンプのゲインレンジ
  2. マイクプリアンプの最大入力レベル
  3. サンプリング周波数/ビットレート

これは、耳で聞いてわかる音質というより、ボーカル録音や編集(Mix)する際の使い勝手に関連するものです。

なので、主に歌ってみたなどレコーディング用途で使用する方向けの話になります。

まず、マイクプリアンプの「ゲインレンジ」と「最大入力レベル」についてですが、言葉の意味は下表のとおりです。

項目概要
ゲインレンジ入力された音を増幅できる幅
数値が低いと音量が不足する
最大入力レベル入力できる音の大きさ
超過すると音が歪むか割れる

基本的に、安い製品ほど「大きい音は受けられず、増幅できる幅も狭い」傾向にあります。

ザックリ言うと、低スペックの製品ほどキレイに録るための音量調整がシビアになります。

例えば、SteinbergのUR12とUR22Cのスペックを比較すると、下表のとおりです。

製品Steinberg UR12
UR12
Steinberg UR22C
UR22C
ゲインレンジ10 dB~54 dB6 dB~60 dB
最大入力
レベル
+0 dBu+6 dBu
実売価格約11,000円約25,800円

このへんのスペックは、割とシンプルに価格比例しています。

個人的な所感では、歌録りで使うならゲインレンジはMAX 56dB、最大入力レベルは+6dBuくらいは欲しいなと感じます。

補足

組み合わせるマイクやボーカルの声量で話は変わるので参考値です

そして、もう一つの「サンプリング周波数/ビットレート」は音の解像度的なものです。

サンプリングレートとビットレートの説明

数値が高いほど、音の解像度が上がります。

ただ、人間が聴いてもビットレートの違いを判断するのは正直難しいです。

そういった意味では、そこまで気にする必要はないのですが、mixや動画編集する場合はこの数値が影響します。

DAWで音楽制作している人 2

例えば、動画と音声でサンプリング周波数が異なると音がズレる原因になります。

また、ビットレートが低いと、ピッチ修正など音を加工する際に音質劣化が起こりやすいです。

そんなこともあり、昨今の音楽では「48kHz/24bit」でやり取りするのが一般的ではあります。

そのため、歌ってみたなどの音楽用途で使う方は「48kHz/24bit」に対応できる製品を選ぶのが無難です。

補足

別に44.1kHz/16bitでも作品作りはできるため、必須ではありません

48kHzはほとんどの製品で対応していますが、低価格帯だと24bitに対応している製品は少ないので注意しましょう。

ビットレートの見方

大は小を兼ねる形式なので、192kHz/32bitや96kHz/24bitなら48kHz/24bitも対応しています

なお、ここまで説明した3点について、筆者が考える推奨レベルをクリアしたもので、もっとも安い製品はSteinberg IXO12です。

Steinberg IXO12 稼働中を斜め右前から撮影

なので、歌ってみた用途の方で、できるだけ低予算に抑えたい人にはIXO12をおすすめしています。

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ライブ配信で使う機能

ライブ配信している男性のイラスト

選び方の章で最後に説明するのは、ライブ配信で使う機能についてです。

ライブ配信で便利な機能としては、下表のようなものがあります。

項目概要
ループバックPCの再生音を配信に流す機能
エフェクトエコーやリバーブなどの機能
ミュート自分の声を瞬時にOFFにする

こういった機能は、1万円未満の製品には基本的についていません。

1万円以上の製品になると、ミュートやループバック機能を搭載した製品が増えます。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
YAMAHA AG03mk2

そのため、ライブ配信がメインとなる方は、予算は1万円以上で考えたほうがよいでしょう。

一方、ゲーム配信などで一般的なOBS STUDIOを使えば、OBS側でカバーすることができます。

OBS STUDIO
OBSは、Win・Macなどで動作するソフトウェア

なので、OBSを使う予定の方は、そこまで気にする必要はありません。

安いオーディオインターフェイス おすすめ10選

Steinberg UR12とIXO12 を左斜めから撮影

それでは、これまでの内容を踏まえて、コスパに優れたオーディオインターフェイスを紹介していきます。

本記事では、以下の価格帯に3種類の価格帯に分けて製品を紹介します。

  1. 10,000円未満
  2. 10,000円~15,000円
  3. 15,000円~20,000円

昨今は、円安・円高の影響などもあり、価格の変動が激しいです。

執筆時のサウンドハウスの価格を基に区分けするため、時期によって実売価格が変わってしまう点はご容赦ください。

なお、先におすすめ製品をご紹介すると以下の通りです。

特に、歌ってみたがメインの方は、Steinberg IXO12をおすすめします。

このあとの目次

1万円未満でおすすめのオーディオインターフェイス

ZOOM AMS-22

本章では、1万円未満でおすすめのオーディオインターフェイスをご紹介します。

ここ数年の値上がりで、1万円未満でおすすめできる製品はかなり少なくなってしまいました。

その中で、以下の2製品をご紹介します。

コスパ最強 M-Audio M-Track Solo

M-Audio M-Track solo
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1
サンプリングレート48kHz/16bit
接続端子USB 2.0
ループバック×
DSPエフェクト×
対応OSWin、Mac、iOS
付属DAWPro Tools
First M-Audio Edition

実売価格 6,000円程度ながら、優れた音質でちゃんと使えるM-Track SOLO

この価格で、音楽制作で使えるDAWも付属するという驚異のコストパフォーマンスを誇るオーディオインターフェイスです。

入力端子には、コンボジャックとLINE端子を搭載。

M-Audio M-Track solo

ファンタム電源も搭載しており、コンデンサーマイクを使用することもできます。

6,000円程度とは思えない音質で、歌ってみたやライブ配信で使うにも十分なレベルです。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

DAWのPro Tools First M-Audio Editionが付属するため、音楽制作もすぐに開始できます。

一方で、ループバックの機能はなく、サンプリング周波数/ビットレートも「48kHz/16bit」までしか対応していません。

本格的に活動する方にはおすすめし辛いですが、趣味でとりあえず始めてみたいという方にはすごくいい製品です。

M-Audio M-Track Solo

なお、マイクを2本使いたい方は、上位モデルのM-Track Duoを選択しましょう。

M-Audio M-Track soloとM-Track Duo
上がM-Track SOLO。下がDUO

M-Track DUOも7,500円程度なので、迷ったらM-Track DUOにしておくとよいでしょう。

配信向け ZOOM AMS-22

ZOOM AMS-22
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック×1
ステレオ 3.5mm入力×1
出力端子1/4 “ライン出力×2
ステレオ 3.5mm出力 ×1
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
内蔵エフェクト×
対応OSWin,Mac,iOS,Android
Androidは動作確認済み端末を参照

2022年6月に発売された、超コンパクトなオーディオインターフェイス AMS-22

手のひらサイズでありながら、コンボジャックを搭載し、ループバックも使える機能性に優れた製品です。

ZOOM AMS-22 掌に載せた

AMS-22でレコーディングしてみましたが、音質はなかなか良いです。

やさしい痛み / 山根万理奈 【アコースティックCover】

一方で、接続したヘッドホンに流れる再生音は「サー」というホワイトノイズがわずかに入ります。

とはいえ、入力側は問題ないのでライブ配信や動画制作には十分使えます。

そして、1万円未満では珍しく、ループバックを搭載しています。

ZOOM AMS-22の左側面
本体側面のスイッチでON/OFF切り替え可能

iPhoneでのライブ配信にも対応できるので、ライブ配信用として1台持っておくと便利です。

10,000円~15,000円でおすすめのオーディオインターフェイス

Steinberg IXO12 稼働中を左から撮影

続いては、10,000円~15,000円でおすすめのオーディオインターフェイスです。

昨今の値上がりによって、今はこの価格帯が大手メーカーエントリーモデルの主戦場となっています。

おすすめは、2024年発売のSteinberg IXO12ですが、用途によっては他の選択肢も有効です。

本章では、4製品ご紹介しますので、自身の用途にあった製品を探してみてください。

万能機種 Steinberg IXO12

Steinberg IXO12 電源を入れた状態の前面パネル
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1
サンプリングレート192kHz/24bit
接続端子USB 2.0
ループバック
内蔵エフェクト×
対応OSWin、Mac、iOS
付属DAWCubase AI
Cubasis LE
実売価格約13,000円

サンプルボーカル

2024年に発売された、Steinbergのエントリーモデル IXO12

10年以上売れ続けていた、大人気モデルUR12の後継機種的な存在です。

Steinberg UR12とIXO12 を上から撮影
左がUR12、右がIXO12。ちょっと小さくなった

IXO12の良いところは、2024年発売というのもあって、昨今の歌ってみた・配信事情にあわせた作りになっていることです。

例えば、オーディオインターフェイスにしては珍しく、本体にミュートやループバックのON/OFFスイッチがついています。

Steiberg iXO12のミュートスイッチ
Steinberg IXO12 ループバックをONにすると丸スイッチが白く点灯する

そして、UR12よりマイクプリアンプの性能も向上しており、ボーカルレコーディングでもかなり使いやすくなりました。

製品Steinberg UR12
UR12
iXO12の前面
IXO12
ゲインレンジ10 dB~54 dB6 dB~60 dB
最大入力
レベル
+0 dBu+6 dBu

さらに、CUBASEやCUBASISなどのDAWが付属しており、DAWを始めるために必要なソフトも揃っています。

歌ってみた、ライブ配信、DTMなど、何をやるにしても最初の1台としておすすめのオーディオインターフェイスです。

Steinberg(スタインバーグ)
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歌ってみた向け PreSounus AudioBox GO

PreSonus AUDIO BOX GO 正面
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック×1
1/4 “ライン入力×1
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子 USB-C
ループバック×
DSPエフェクト×
対応OSWindows10以降(64-bit)
macOS10.13以降(64-bit)
iOS対応状況
Android対応状況
本体重量240g

サンプルボーカル

Studio Oneなどで有名なPreSonusのオーディオインターフェイス AUDIO BOX GO

コンパクトなボディに必要最小限の機能を盛り込んだコスパに優れたモデルです。

音質は価格相応に良く、最大入力レベルも+10dBuと1万円前後の製品にしてはかなり高いです。

PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。側面

そのため、コンデンサーマイクでの歌のレコーディングなどに適しています。

一方で、ゲインレンジは0~50dBと上限が低いため、ダイナミックマイクを使うのはやや厳しいので気を付けましょう。

補足

ダイナミックマイクは感度が低く、オーディオインターフェイスのゲインレンジが低いと音量が不足しがち

AUDIO BOX GOは、ループバックなどの機能はないため、ライブ配信には強くありません。

PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。左斜め上

一方で、DAWのStudio One Primeをはじめ、豊富なプラグインがバンドルされています。

打ち込みやMixなどDTM用途での使い勝手もかなり良いです。

そのため、「歌ってみた」や「DTM」が中心の方にはコスパに優れたおすすめの製品です。

配信向け ZOOM AMS-24

ZOOM AMS-24
配信
弱い
強い
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
入力端子コンボジャック×2
出力端子1/4 “ライン出力×2
ステレオ 3.5mm出力 ×2
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
DSPエフェクト×
対応OSWin,Mac,iOS,Android

1万円未満のコーナーで紹介したAMS-22の上位モデル、 ZOOM AMS-24

手のひらサイズのボディに、コンボジャックとイヤホン端子を2基ずつ搭載したオーディオインターフェイスです。

ZOOM AMS-24を手のひらに載せた

このサイズ感ながら音質もなかなかに良好で、歌ってみたやDTMでも十分使えるレベルです。

AMS-24で録音した動画がこちら。

ありふれた言葉 / ROCKING TIME 【アコースティックCover】

マイクプリアンプのゲインレンジも、MAXで58dBまで上がるので、音量的に心配ありません。

AMS-22は、再生音に微小なホワイトノイズが入っていましたが、AMS-24ではその点も解消されています。

ZOOM AMS-22とAMS-24
左がAMS-22、右がAMS-24

そして、AMS-24はループバックに対応しており、本体スイッチでON/OFFできます。

ZOOM AMS-24の右側面

加えて、MUSICモードとSTREAMINGモードの2つのモードが用意されており、こちらも本体スイッチで切替できます。

ZOOM AMS-24のモード切替

MUSICモードは主に音楽制作向け、STREAMINGモードは主に配信向けのモードです。

STREAMINGモードにすると、INPUT1と2がステレオミックスされて入力されるようになります。

ZOOM AMS-24のSTREAMINGモード
取扱説明書より引用

主に、iOSで配信する際や複数楽器を繋げて配信する際に便利な機能ですね。

コンパクトなので携帯しやすく、色んなところで配信する方にはとても便利なアイテムです。

なお、コンボジャックが4基に増えたAMS-44もあります。

ZOOM AMS-44

AMS-44は、バンドやユニットなどのライブ配信やレコーディングで重宝します。

個人で使う方は、AMS-24で十分足りるので、自身の用途にあわせて製品を選択しましょう。

DTMer向け ARTURIA MINIFUSE 2

ARTURIA MiniFuse 2 正面
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック×2
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz / 24bit
接続端子 USB-C
ループバック
DSPエフェクト×
対応OSWin,Mac

サンプルボーカル

シンセサイザーなどで有名なARTURIAが、2021年に発売した安価なオーディオインターフェイス MINIFUSE 2

1.5万円程度で、コンボジャック2基搭載のコスパに優れた製品です。

MINIFUSE 2が駆動しているところ。正面

本体ノブも、この価格帯にしては充実しており、本体の操作性もなかなかよいです。

加えて、この価格帯にしては音質もかなり良く、特に再生音はかなりレベルが高いと感じました。

MINIFUSE 2が駆動しているところ。右斜め2

バンドルされたソフトウェアも豊富で、DTM入門機としてはとても完成度が高い製品です。

ソフト概要
Ableton Live Lite総合音楽ソフト(DAW)
Ableton LiveのLite版
Arturia FX4つのFXプラグイン
Rev PLATE-140プレートリバーブ
Delay TAPE-201ディレイ
Chorus JUN-6コーラス
GUITAR RIG 6 LEギター用のマルチエフェクト
アンプシミュの総合ソフト
Auto-Tune Unlimitedピッチ修正ソフト
※3か月無料のサブスク
Splice Creator Plan大量のサンプル音を使える
※3ヶ月無料のサブスク

一方、ループバックは仕様的に配信ではあまり使えないタイプです。

製品コンセプト的にはDTM向けの製品という感じですね。

15,000円程度でコンボジャック2基搭載、バンドルも充実しているため、DTM用途では非常にコスパが良い製品です。

15,000円~20,000円でおすすめのオーディオインターフェイス

AUDIENT EVO4 駆動しているところを右斜めから撮影

最後は、15,000円~20,000円の価格帯でおすすめのオーディオインターフェイスです。

この価格帯は、ライブ配信向けとDTM・歌ってみた向けに分かれます。

配信がメインであれば、YAMAHA AG03MK2がおすすめです。

YAMAHA AG03MK2 ブラック

逆に、歌ってみたと配信の両方で使う方はaudient EVO4VOLT1を選んで、OBS STUDIOで配信機能を補完するのがよいでしょう。

配信向け YAMAHA AG03mk2

YAMAHA AG03MK2 ブラック
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1
AUX ×1
サンプリングレート192kHz/24bit
接続端子USB-C
4極ミニ入出力
ループバック
内蔵エフェクト
対応OSWin,Mac,iOS,Android
※Androidは4極ミニ接続
付属DAWCubase AI
Cubasis LE

ライブ配信向けオーディオインターフェイスのベストセラー YAMAHA AG03MK2

直感的に操作しやすいミキサータイプの作りと、豊富な入出力端子を備えた、ライブ配信に特化した製品です。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの下部

ライブ配信に特化したと言いつつ、歌ってみたやDTMでも普通に使えます。

YAMAHA AG03mk2で録った演奏動画がこちら。

二人話 / Vaundy 【アコースティックCover】

音量調整がやや難しいですが、音質はクリアなので、歌ってみた・DTM用途でも問題はないです。

AG03mk2は、他のオーディオインターフェイスには搭載していない配信向け機能が多く存在します。

YAMAHA AG03MK2 ブラック

例えば、オーディオ機器やスマートフォンを接続できるAUX端子、ヘッドセットを接続できる端子などが用意されています。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの下部

さらに、本体スイッチでループバックやエフェクトを操作可能で、ワンオペ配信でも柔軟に対応できます。

加えて、専用アプリを介して、エフェクトなどを細かく調整することができます。

YAMAHA AG Controller Detail

エフェクトの調整は、初心者向けのシンプルモードなども用意されており、とても使いやすいです。

YAMAHA AG Controller SimpleとDetail(AG06))

基本的にはライブ配信向けですが、DTMでも普通に使えるので、1台持っておくと便利な製品です。

配信向け audio technica AT-UMX3

audio technica AT-UMX3の正面を右斜めから近めで撮影
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
アナログ入力コンボジャック×1
LINE(GUITAR)
LINE STREO(KEYBOARD)
アナログ出力HEADPHONE OUT
サンプルレート192kHz / 24bit
接続端子 USB-C
対応OSWindows
macOS Catalina
macOS Big Sur
macOS Monterey
macOS Ventura
iOS:16.4.1
iPad OS:16.4.1
Android OS:10、11、12、13

サンプルボーカル

2024年2月に発売した、audio technicaの配信向けオーディオインターフェイス AT-UMX3。

audio technicaのマイク開発を長年手がけてきた、技術および設計担当者が監修した製品です。

audio technica AT-UMX3とATH-M20x

コンパクトなボディには、配信に必要な機能だけを詰め込んでおり、初心者でもわかりやすい作りになっています。

audio technica AT-UMX3のコントロールパネルを説明した写真

AG03mk2との違いは、AT-UMX3は配信向けの機能に特化させている点です。

AG03mk2は、配信だけでなくDTMでも使えますが、機能が多すぎてわかりづらいという欠点があります。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
端子やボタンが盛りだくさん

AT-UMX3は、潔く配信に特化させているので、作りも操作もシンプルです。

audio technica AT-UMX3。斜め下から撮影

また、音質も1万台にしてはかなり良いです。

特に、再生音はクリアで解像度も高く、AG03mk2と比べてもワンランク上に感じました。

audio technica AT-UMX3とAT2020とATH-M20x

一方で、エフェクト機能などはついていないため、歌枠配信などには適していません。

雑談配信やゲーム配信で使用する人におすすめの1台です。

歌ってみた・DTM向け AUDIENT evo 4

AUDIENT EVO4 上
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック×2
1/4 “ライン入力×1
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
※同時出力できません
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子 USB-C
対応OSWindows 7以降
macOS 10.7.5 (Lion)以降
iOS

サンプルボーカル

音質に定評がある1997年設立のイングランドのオーディオメーカーAUDIENTのevo 4です。

実売価格16,500円程度で、音質・機能・ルックスのどれもが優れた製品ですね。

AUDIENT EVO4を左斜めから撮影

コンパクトなボディにコンボジャックを2基搭載しており、マイクを2本同時に使えます。

AUDIENT EVO4 背面

マイクプリの音質もよいですが、再生音がクリアでレンジも広く、この価格帯にしてはかなり良いです。

また、音量を自動調整するスマートゲインやループバックなどにも対応しており、機能性も優れています。

AUDIENT EVO4 駆動しているところを上から撮影

一方、コンパクトなので、本体操作は複数ボタン使うものが多く、一通りの操作を覚えるまで時間がかかります。

なお、iOSで使用する場合はセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

セルフパワータイプ

直接コンセントに接続して電源を取るタイプのUSBハブ

そのため、基本的にはノートPCと一緒に持ち歩くほうが使い勝手は良いです。

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影

使い方に少しクセはありますが、その点を除けば非常に完成度の高い製品です。

歌ってみた・DTM向け Universal Audio VOLT 1

Universal Audio Volt1
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz / 24bit
接続端子 USB-C
対応OSWin,Mac,iOS

Universal Audioから2022年に発売された、エントリーモデル VOLT 1

プロユースの高価格帯製品が中心であったUniversal Audioが、満を持して発売した低価格のオーディオインターフェイスです。

VOLTシリーズの特長は、Universal Audio独自のチューブエミュレーション回路を内蔵していることです。

本体のVINTAGEボタンを点灯させると、サウンドにアナログチューブプリアンプの特徴を付加できます。

Universal Audio Volt1を駆動させているところ

Universal Audioは、昔からプリアンプやコンプレッサーで有名な会社でもあるので、その特長をしっかり活かしています。

また、音質面は1万円台ではトップレベルに良いです。

VOLT 1で録った演奏動画がこちら。

シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】

上記の動画は、VINTAGEボタンはOFFで録ってます。

VINTAGEボタンOFFだと、素直でクリアな音になるので個人的にはこっちのほうが好みでした。

さらに、VOLTシリーズは音楽制作に必要なソフトウェアが8つ付属しています。

ソフト概要
Ableton Live Lite総合音楽ソフト(DAW)
Ableton LiveのLite版
Marshall Plexi Classic
Amp Bundle
ギター用のプラグイン
Melodyne Essentialピッチ修正ソフト
Ampeg® SVT-VR
Classic Bass Bundle
ベース用のプラグイン
LX480 Essentials空間系エフェクト
Virtual Drummer DEEPドラムのインストゥルメント
Virtual Bassist DANDYベースのインストゥルメント
LABSインストゥルメント
ライブラリー

この中でも、ピッチ修正ソフトのMelodyne Essentialがついてくるのはいいですね。

歌ってみたでは、定番のソフトなので無料でついてくるのはありがたいです。

一方、ライブ配信で便利な機能はついていません。

Universal Audio Volt1を斜め上から撮った

ライブ配信でも使い方は、OBS STUDIOを併用して機能を補うと良いでしょう。

安いオーディオインターフェイス まとめ

Steinberg UR12とIXO12 を上から撮影
  • 安くても音質はそれなりに良い製品が多い
  • 価格が下がると、入出力端子や配信周りの機能が減る
  • 歌ってみたで使うなら、1万円以上の製品がおすすめ

ぎたすけ

安いと音質が悪くなると思ってたけど、意外とそうでもないんだな

たけしゃん

昔は安いのは音もやばかったけどね。最近は安くても音質よくて驚くばかりだよ

安いオーディオインターフェイスについての解説でした。

低価格帯のほうが、自身に適した製品を選ぶのは難しいです。

自身の用途にあわせて、必要となる端子や機能を整理したうえで製品を選びましょう。

よくわからなくて困る場合は、筆者は一通りの機能が揃っているSteinberg IXO12をおすすめしています。

Steinberg(スタインバーグ)
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