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Universal Audio Volt 4
入力端子 | コンボジャック×2 1/4 “ライン入力×2 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×4 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS |
プロユースのメーカーとして有名なUniversal Audioのオーディオインターフェイス Volt 4。
高音質で入出力端子が豊富な製品です。
Voltシリーズは7製品あり、Volt 4は中間モデルという位置づけです。
アナログコンプレッサーがないモデルの中で、最も入出力端子が豊富になっています。
DTMはもちろん、ライブの同期などでも便利ですね。
まずはVolt 4の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Volt 4をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
4IN 4OUT
Volt 4は4イン4アウトのオーディオインターフェイスです。
入力端子は前面のコンボジャック2基と背面の1/4ライン入力2基です。
Volt 2と比較すると、背面の1/4ライン入力2基が増えています。
コンボジャックはファンタム電源(48V)に対応しており、INSTボタンでインピーダンスも変えられます。
なお、背面の1/4ライン端子はオーディオインターフェイス側でのボリューム調整はできないようです。
出力端子は背面の1/4ライン端子×6です。
2基がMONITOR、4基がOUTPUT用に分かれています。
Volt 2と比較すると、4つほど端子が増えています。
Volt 4はサブスピーカーへの接続やライブの同期での使用など、幅広い用途で使える仕様になっていますね。
出力のボリュームは前面についている大きいノブです。
また、ヘッドホン端子も前面についています。
MONITORやヘッドホン端子に出力する音は前面パネルの4つのボタンで選べるようになっています。
ソース | 概要 |
IN 1-2 | コンボジャック 1-2の音が ダイレクトでモニターに出力される |
IN 3-4 | 1/4ライン端子 3-4の音が ダイレクトでモニターに出力される |
OUT 1-2 | 端末側でOUT 1-2に出力設定した音が モニターに出力される |
OUT 3-4 | 端末側でOUT 3-4に出力設定した音が モニターに出力される |
IN1-2、IN3-4のボタンはいわゆるダイレクトモニター機能です。
DAWのモニター機能を使う場合は点灯させる必要はありません。
DAWのレコーディングでは、OUT1-2だけ点灯させることが多いと思います。
ビンテージマイク・プリアンプモード
Volt 4はビンテージマイク・プリアンプモードを搭載しています。
本体の「VINTAGE」ボタンを点灯させると、サウンドにアナログチューブプリアンプの特徴を付加できます。
「VINTAGE」をONにすると、GAINに応じてアナログらしい音の歪みが付加されます。
Universal Audioのマイクプリは世界的に有名で、その技術を活かしてシミュレートされています。
オーディオソフトウェアが付属
Volt 4にはオーディオソフトウェアが多数付属しています。
ついてくるものは下記の8つです。
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
Marshall Plexi Classic Amp Bundle | ギター用のプラグイン |
Melodyne Essential | ピッチ修正ソフト |
Ampeg® SVT-VR Classic Bass Bundle | ベース用のプラグイン |
LX480 Essentials | 空間系エフェクト |
Virtual Drummer DEEP | ドラムのインストゥルメント |
Virtual Bassist DANDY | ベースのインストゥルメント |
LABS | インストゥルメント ライブラリー |
ボーカルだと、Melodyne Essentialがついているのはありがたいですね。
ソフトウェアはPCで動作するアプリ「UA Connect」経由でダウンロードできます。
付属しているソフトだけで、結構なレベルの制作ができるようになっています。
付属品
Volt 4の付属品はUSBケーブルと電源アダプタです。
なお、Volt 4はUSBバスパワーだけでも普通に使えます。
iOS端末と接続して使う際は電源アダプタも必要となります。
また、iOSとVolt 4の接続にはUSB 3カメラアダプタ(またはUSBカメラアダプタ)が必要です。
Universal Audio Volt 4をレビュー
それでは、Volt 4を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きすると以下の通りです。
音質も良く、音楽制作向きの製品ですね。
ライブ配信での便利機能はないため、配信で使う場合はOBS STUDIOと併用するといいでしょう。
製品レビューの目次
音質は明瞭でクリア
Volt 4でボーカル・アコギを録ってみました。
ナチュラルな音質でノイズも少なく、使いやすい音になっています。
ビンテージマイクプリアンプモードがある分、デフォルトの音はフラットにしているのかなと感じました。
ボーカル、アコギをVolt 4で録った動画がこちら。
4イン4アウトで3万後半くらいなので、価格の割には音は良いなと感じました。
ちなみに出力の音が小さいので、ノブを結構上げる必要があります。
ノブをがっつり上げれば、音量不足になることはありませんでした。
ビンテージマイクプリは効果がややわかりづらい
Volt 4の目玉機能であるビンテージマイクプリアンプモードですが、正直効果がわかりづらいと感じました。
サンプル音源を用意したので聴き比べてみてください。
通常時
ビンテージマイクプリアンプON
音の質感が微妙に変わっているかなと感じるくらいです。
効きの調整ノブなどもないため、そんなに積極的に活用することはないかな…と思いました。
ただ、コンプレッサーと組み合わせると、音の違いなども出しやすくなります。
そのため、Volt 476のようにビンテージマイクプリに加えて、アナログコンプレッサーもあると使い勝手は格段に良いですね。
積極的に活用したい人はVolt 476などアナログコンプレッサーも搭載したモデルを検討すると良いです。
MOTU M4との比較
Volt 4 | M4 | |
入力端子 | コンボジャック×2 1/4 “ライン×2 | コンボジャック×2 1/4 “ライン×2 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×6 (内2つはモニター) ヘッドホン端子 ×1 | 1/4 “ライン×4 RCA ×4 ヘッドホン端子×1 |
内蔵 エフェクト | ビンテージ マイクプリアンプ | × |
ループバック | × | 〇 |
実売価格 | 38,500円程度 | 35,200円程度 |
最後は同価格帯で仕様も近い、MOTU M4との比較です。
どちらも4イン4アウトで音質が良いオーディオインターフェイスです。
音に関しては両方使った印象では、録音の質は同等で再生音はややMOTU M4のほうが解像度が高いと感じました。
どちらの製品も3万円台で4イン4アウトにしては音が良いです。
他のメーカーの同価格帯製品と比較しても、この2製品の音質は良いと感じました。
この2製品の主な違いはMOTU M4はループバックがあり、Volt 4はMelodyne Essentialなどのソフトが付属することです。
そのため、配信に置いてはループバックが使えるMOTU M4がやや有利です。
逆に音楽制作においてはMelodyne Essentialなど付属するVolt 4のほうがやや有利ですね。
あとは、Volt 4は出力がモニターもLINE OUTも1/4ライン端子なのが良いとも感じました。
他の機材や用途によってどっちが良いかは変わりそうですが、僕はRCAを使わないので1/4ライン端子のほうが良いです。
どちらの製品も非常によくできています。
強いて言うなら制作用途だとMelodyneがついてくるVolt 4のほうが良いかなと感じました。
Universal Audio Volt 4 まとめ
- 音質が良い4イン4アウトのオーディオインターフェイス
- Melodyne Essentialなどのソフトが付属する
- ビンテージマイクプリアンプモードはやや効果がわかりづらい
ぎたすけ
たけしゃん
Universal Audio Volt 4のレビューでした!
音質が良い4インのオーディオインターフェイスは少ないので、Volt 4は貴重な存在ですね。
DTMだけでなく、ライブでの同期などにも使いやすいので幅広い用途で活躍します。
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