MOTU M2をレビュー。予算3万円で手に入る高音質オーディオインターフェイス

MOTU M2

ぎたすけ

MOTUってあんまり聞いたことないメーカーだけど大丈夫なの?

たけしゃん

音楽業界だと昔から有名なメーカーだよ。高級機が多いけど、最近は低価格の製品も出してるんだよね
補足

レビューするためにハイ・リゾリューション様からデモ機をお借りしました

先にM2の評価まとめ
音質
 (4.5)
機能性
 (4)
コスパ(35,980円程度)
 (4.5)
総合評価
 (4.5)
メリット
デメリット
  • 音質が非常に良い
  • 音質の割に安い
  • ループバックが使える
  • LEDが見やすい
  • 日本語の取説がない(動画はある)
  • 内蔵エフェクトはなし
  • Macだとループバックが一手間必要

M2を使って制作したカバー動画

レオ / 優里 【アコースティックCover】
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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MOTU M2

MOTU M2の外箱
入力端子コンボジャック×2
出力端子1/4 “TRSライン出力×2
RCA ×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz
接続端子 USB-C
対応OSWin,Mac,iOS
寸法(幅×奥×高)約190 x 108 x 45mm
公式HP

音楽制作では昔から有名な、MOTUが販売するエントリーモデル M2

MOTUは、プロユースの高級機が多いですが、M2は3.5万円程度で買える低価格帯の製品です。

とはいえ、音質は高級機に負けないと評判で、発売当初から話題になっていました。

MOTU M2を動かしているところ

M2を実際に使ってみると、その音質の高さに驚きます。

音は高解像度でクリア。しかも入力だけでなく、出力も高音質で高級機にも負けないレベルです。

MOTUの製品は、日本国内だと使い方解説の記事や動画が少ないところが難点ですが、MOTU M2は非常に売れているので比較的トラブルシューティング系の情報が多いのも強みです。

まずは、MOTU M2の製品仕様から解説します。

仕様や使い方を飛ばしてレビューを読みたい方は<MOTU M2をレビュー>を参照ください。

入力・出力端子

MOTU M2
MOTU M2 背面
入力端子
出力端子
  • コンボジャック 2基
  • MIDI
  • 1/4 “TRSライン出力×2
  • RCA ×2
  • ヘッドホン端子 ×1
  • MIDI

M2の入出力端子は、エントリーモデルでよくある構成ですね。

入力端子は、前面のコンボジャック2基となっています。

MOTU M2 前面左側

XLR(主にマイク)、1/4フォン(主に楽器)のどちらも接続可能です。

ファンタム電源(48V)にも対応しており、ダイレクトモニタリング(MON)も端子毎にON/OFFできます。

MOTU M2の入力チャンネルのアップ
ファンタム電源

コンデンサーマイクを使用するのに必要となる電源

ダイレクトモニタリング

接続した楽器の音をPCなどを介さずに直接モニターできる機能

ちなみに「MON」ボタンを長押しすると、IN1とIN2が連結してステレオモニターできるようになります。

MOTU M2のディスプレイ Ch1と2をステレオモニターONにした
ステレオモニターにすると「1-2」と表示される
補足

ステレオモニター時はIN1がL、IN2がRから音が出る

MOTU M2のディスプレイ Ch1と2をモニターONにした
モノラルでモニターすると「1」「2」と表示

M2は、インジケーターがとても見やすく、本体だけで音量調整しやすいのが良いところですね。

特に、ライブ配信やオーディオ再生用途で使う方には、このインジケーターはとても良いと思います。

続いて出力端子ですが、前面にはヘッドホン端子がついています。

MOTU M2 前面右側
ヘッドホン端子は6.3mm

スピーカーなどを接続する出力端子は、背面に1/4フォンとRCAの2種類が用意されています。

MOTU M2 背面
一番右が1/4フォン、隣の赤白がRCA

なお、RCAと1/4フォンの音量調整は前面の大きいツマミです。

MOTU M2 前面右側
Phone端子隣の大きいツマミがアウトの音量

また、背面にはPCなどの端末接続用のUSB-C端子もあります。

MOTU M2 背面
真ん中にUSB-C

付属するケーブルはUSB C to Aです。

MOTU M2付属のUSBケーブル

Macbookなど、USB-Cしかない端末と接続する際は、変換アダプタかUSB C to Cケーブルを用意しましょう。

補足

変換アダプタだとノイズが出る場合があるので、ダメならC to Cケーブルに変えましょう。

さらに、本体左上には電源ON/OFFスイッチが付いています。

MOTU M2 背面

低価格のオーディオインターフェイスは、ON/OFFスイッチがないものが多いので珍しいですね。

電源スイッチは地味に欲しい場面が多いので、嬉しいです。

なお、Windows PCとの接続は必ず専用ドライバをインストール後にしましょう。

インストール前に接続すると正常に認識しなくなる可能性があります。

ループバック機能

外部ソフトでルーティングを追加して、BGMの音を配信に載せる

MOTU M2は、ループバック機能を搭載しています。

なお、ループバック機能の利用にはWin、Macともに専用ドライバのインストールが必要です。

1点注意が必要なのは、Macだと専用ドライバを入れると常時ループバックON状態になることです。対策は後述します。

また、iOSではループバックは使えませんでした。

補足

iOSではループバックチャンネルは選択できなかった

まずは、Windowsでのループバックの使い方です。

他メーカーだと、ソフトウェア上でON/OFFするだけですが、MOTUの場合はループバック専用入力チャンネルが用意されています。

DAW上で出てくるM2の入力チャンネル
Loopbackと記載あり
入力CH概要
in1IN1に繋いだ楽器の音が出る
in2IN2に繋いだ楽器の音が出る
Loopback 1
Loopback 2
接続したPCの音が出る
IN1、IN2の音は出ない
Loopback Mix 1
Loopback Mix 2
接続したPCの音と
IN1、IN2の音が出る

動作確認した感じは、上表のようになっていました。

ちなみに、WindowsのOBSやツイキャスの画面では、下図赤線の3種類の入力CHが出ます。

ツイキャスで認識されるMOTUの入力CH
ツイキャスの画面

In 1-2は、In1とIn2に繋いだ楽器の音が出ます。

LoopbackはPCからの音だけ、Loopback MIXはPCの音とIn1-2の音が出ます。

一般的に、ループバックと呼ばれる機能に該当するのは「Loopback Mix」です。

必要に応じて、入力チャンネルを切り替えましょう。

MacのOS標準機能だと、入力チャンネルは1つしか表示されません。

Macのサウンド設定。M2は1Chしか出ない

そして、専用ドライバをインストールすると、この唯一のチャンネルに常時ループバックがかかってしまいます。

ZOOMやOBSだと、ループバックONのまま変更できなくなります。

MacのZOOM M2は1chのみ表示
Mac版ZOOM。M2しか選べない
MacのOBS M2は1chのみ表示
Mac版OBS。M2しか選べない

この常時ループバックをOFFにするには、Finderから「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「Audio MIDI設定」で設定を変えましょう。

Loopbackチャンネルを消音する

画面左で「M2」を選んで画面右の「入力」をクリックすると、入力チャンネルが一覧表示されます。

その中から、Loopbackがつく全チャンネルの「消音」にチェックを入れるとループバックOFFになります。

補足

使用アプリによってはLoopback1と2は関係ないようですが、全部消音にしとくのが安定です

配信でループバックを使いたい場合は、都度「Audio Midi設定」を変更しましょう。

もしくは、OBSを使うならM2のループバック機能は使わず、BlackHoleでループバックするのが良いでしょう。

BlackHoleの設定については、下記記事の<Macでデスクトップ音声を使用する方法>参照ください。

なお、DAWではWindowsと同じように入力チャンネルが複数出てくるので、ループバックをON/OFFできます。

Mac版CubaseでのM2の入力チャンネル
In1やIn2を選択すればループバックOFFになる

ただし、前述のAudio Midi設定でLoopbackを消音にしていると、Loopbackを選択しても音が出ないので注意してください。

ちなみに、Macの場合はOS標準ドライバで動くので、専用ドライバを入れないという選択肢もあります。

ただ、専用ドライバはレイテンシーの抑制にもなるようなので、入れた上でループバックを切るのが良いと思います。

iOSにも対応

MOTU M2をiPhoneで使っているところ

MOTU M2は、iOSでも使えます。

ただし、使用するには下記のアイテムが必要です。

  • USB 3カメラアダプタ(USBカメラアダプタでも可)
  • セルフパワータイプのUSBハブ

iOSと接続する場合は、別で電源供給が必要なものが多いですが、M2はUSBバスパワーで駆動します。

その代わり、コンセントから電源を取れるセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

試しにnanaで使ってみましたが、普通に問題なく使えました。

nanaの録音画面

ただ、ループバックやステレオミックス機能は使えないので、メイン用途がiOSの人にはいまいちです。

PCでの利用がメインで、iPhone利用はサブ程度なら十分使えるかなという印象ですね。

動作確認で使ったアイテム

付属ソフトウェア

MOTU perfomer lite

MOTU M2には、DAWであるPerformer Lite、Ableton Live Liteが付属します。

補足

MOTUにアカウント登録・製品登録して、ダウンロードする形式です

MシリーズをMOTUアカウントに登録する(YouTube)

Performer Liteは、職業作家で使用者が多いMOTU Digital Performerのライト版です。

サウンドエンジンが優秀で音質が良く、付属する音源やプラグインの質も非常に良いです。

MOTU perfomer liteのプラグイン
付属のMASTER WORKSシリーズは非常に使い勝手が良い

Pefomer Liteは、ネット上に情報があまりないのがネックですが、ハイレゾリューションさんが使い方動画を制作してくれています。

MOTU Performerシリーズで楽曲制作(YouTube)

補足

2020年くらいからは、ネット上でも徐々に情報が増え始めている

MOTU M2をレビュー

MOTU M2
M2の評価まとめ
音質
 (4.5)
機能性
 (4)
コスパ(35,980円程度)
 (4.5)
総合評価
 (4.5)

それでは、MOTU M2をレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットをまとめるとこちら。

メリット
デメリット
  • 音質が非常に良い
  • 音質の割に安い
  • ループバックが使える
  • LEDが見やすい
  • 日本語の取説がない(動画はある)
  • ネット情報が少ない
  • 内蔵エフェクトはなし
  • Macだとループバックが一手間必要

音質は確実にお値段以上です。

一方で、若干ネックになるのが取説がなかったり、ネット情報が少なかったりする点ですね。

補足

2020年くらいからは、ネット上でも徐々に情報が増え始めている

製品仕様も微妙に他メーカーと異なるので、AG03などのブログやYouTube情報を流用できなかったりもします。

そのため、配信用途においては初心者向けとは言い難いと思いました。

入力・出力ともに音質が良い

MOTU M2を動かしているところ

MOTU M2は、前評判通りで音質が非常に良いです。

僕はかなり色んな製品触ってますが、3万円近辺の製品では一番良いと感じました。

マイクプリはクリアで、GAINをかなり上げても歪まずにクリーンに音が増幅されます。

MOTU M2 前面左側

録り音は、原音に忠実でキレイに録れるので、すごく良いですね。

実際にaudio technica AT2020とM2で録った動画がこちら。

レオ / 優里 【アコースティックCover】

良い感じに録れますね。

歌ってみたや弾いてみたを頻繁にやる人には非常に良い機種です。

また、M2は再生音が非常に高音質です。

ヘッドホン端子から出る音が高級機並みに良いですね。

MOTU M2 前面右側

DACは、高級機によく搭載されているESS Sabre32 Ultra DACテクノロジーを採用しています。

低価格のオーディオインターフェイスは、再生音が弱いものが多いので、M2とかなり差を感じますね。

筆者は、録音以上にヘッドホンやスピーカーで再生したときの音の良さに驚きました。

このレベルならオーディオ再生用として、買うのも良いですね。

Windowsでも安定している

OBS STUDIO
OBS STUDIO

動作チェックも兼ねて、数日間 WindowsでMOTU M2を日常使いしていました。

筆者のPCでの動作は安定していました。

ちなみに、筆者は10年くらいMOTU 828mk3 HybridをWindowsで使ってます。

MOTU 828mk3 Hybrid

828mk3は、筆者のWindows PCと相性が悪くて苦労していたので、M2も大丈夫かな?と心配でしたが、全然問題なかったです。

ちなみに、MacやiOSでもテストしましたが、どちらとも非常に安定していました。

Macは、常時ループバックする問題がありましたが、<解決方法>が分かれば問題ありません。

初心者向けとは言い難い

MOTU M2の外箱

MOTU M2は、基本的な使い方は簡単です。

専用ドライバを入れて、USBで繋いで、電源を入れるだけで使えます。

一方で、歌い手が良く使う配信系アプリ、録音アプリなどの設定やWindowsでの細かい話などはネットを探しても情報がありません。

補足

MOTUは大半のユーザーがMacのDTMerなので、Mac&DTM分野なら少しは情報がある

そのため、配信や外部ソフトの設定などは自力で頑張る必要があります。

しかも仕様がちょっと特殊なので、AG03ユーザーなどの情報を基に設定できないのも辛い部分です。

ただ、DTM・配信・テレワークと一通り使ってみても難しい設定が必要な場面はなかったです

デバイスの設定周りなど、基本的な仕組みさえわかっていれば、普通に対処できます。

MOTU M2のツイキャス設定画面
ソフト側のデバイス設定でIn1-2を選べばよいだけ

不安な人は、YAMAHA AG03MK2など、ネット上に使い方情報が豊富にある製品を選ぶことをおすすめします。

競合製品との比較

製品MOTU M2
M2
AUDIENT iD4mkII 右斜め
iD4mkII
SSL2MKIIを右上から撮影。ケーブル接続前
SSL 2 MKII
メーカーMOTUAUDIENTSSL
アナログ入力コンボジャック×2コンボジャック×1
1/4 “TRSライン入力×1
コンボジャック×2
1/4 “TRSライン入力×2
※上記2つは排他
ループバック
エフェクトなしなしLEGACY 4K
Phone122
対応OSWindows、Mac、iOSWindows、Mac、iOSWindows、Mac
実売価格約35,970円約31,700円約35,680円
ECサイトAmazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

最後は競合製品との比較です。

MOTU M2と比較されることが多い、AUDIENT iD4mkIISSL 2 MKIIを比較対象とした選出しました。

なお、この3製品は予算3万円の有力機種ですが、どれも音質重視で歌ってみた、DTMなど制作用途向けです。

MOTU M2

配信メインの場合は、1万円台のSteinberg UR22CやYAMAHA AG03mk2のほうが便利です。

Steinberg UR22C
Steinberg UR22C

その上で3製品を細かく比較していきます

AUDIENT iD4mkIIとの比較

AUDIENT iD4mkII 左斜め

まずは、音質の良さに定評のあるAUDIENT iD4mkIIとの比較です。

実際に音質面を比べて見ると、ほぼ互角でどちらも3万円前半とは思えないレベルです。

M2で録ったボーカル

iD4mkIIで録ったボーカル

補足

録音時期が異なるため、参考程度と思ってください

録音だけでなく、再生音も素晴らしいので、モニターの音や普段のリスニングもとても快適です。

iD4mkIIは入力端子がコンボジャック1基、1/4”ライン入力1基という構成になっています。

AUDIENT iD4mkII 背面

そのため、コンボジャック2基のMOTU M2と比べると、入力楽器の自由度が下がります。

弾き語りや生楽器収録でマイクを2本同時に使う方はM2にしたほうが良いですね。

ループバックに関してはどちらもループバック専用の入力チャンネルが用意されたタイプです。

AUDIENT iD4 mkIIをCubaseで設定している画面
iD4mkIIの入力チャンネル

ただ、iD4mkIIは専用ソフトでループさせるソースを選択できたり、個別に音量調整することが可能です。

AUDIENT iD4 mkIIのループバックミキサー。PCの再生音とマイクの音をループバックさせる

そのため、配信用途においてはiD4mkIIのほうが便利な仕様になっています。

ここまでの内容を総合した筆者の意見は下記の通りです。

  • DTMなら入力端子の自由度が高いMOTU M2
  • ボーカル録音と配信のみならiD4mkII

基本的にはコンボジャックが2基必要かどうかが焦点です。

アコースティックギターなどを弾く方はMOTU M2にしたほうが良いです。

逆に、ボーカルのみならマイク1本で足りるので、ループバックが使いやすいiD4mkIIが良いですね。

SSL 2 MKIIとの比較

SSL2MKIIを右上から撮った写真

続いてはSSL 2 MKIIとの比較です。

まず、音質面に関しては録音は互角ですね。どちらも3万円近辺とは思えないレベルです。

M2で録ったボーカル

SSL 2 MKIIで録ったボーカル

補足

録音時期が異なるため、参考程度と思ってください

ただ、マイクプリアンプのスペック的には、SSL 2 MKIIのほうがやや上になっています。

項目M2SSL 2 MKII
AD/DA 解像度24-bit / 192 kHz32-bit / 192 kHz
ダイナミックレンジ
(マイク入力)
115 dB116.5 dB
ゲインレンジ
(マイク入力)
60 dB64 dB
M 2 / SSL 2 MKII 仕様比較

初代のSSL 2では、MOTU M2のほうがどの点でも上回っていた印象ですが、MKIIになって改良されています。

MOTU M2は2019年発売で、SSL 2 MKIIは2024年発売なので、このへんは上回るように意識したのかなと思いました。

加えて、SSL 2 MKIIには「LEGACY 4K」という入力音の質感を変えるユニークな機能が備わっています。

LEGACY 4K ON

このエフェクトは高音部分がブーストされつつ、アナログらしい質感がプラスされるものです。

ボーカルにかけると音の抜けが良くなり、音が前に出ます。

録音に関してはこの「LEGACY 4K」も含めて、SSL 2 MKIIのほうが優勢ですね。

SSL2MKIIを左下から撮った写真

再生の音質に関しては、どちらも素晴らしく、互角と言えるレベルです。

MOTU M2はPhone端子が1つ、SSL 2 MKIIは2つなので、機能的にはSSL 2 MK2が優勢となっています。

SSL2MKIIの前面部分
2つのPhone端子は連動しており、個別調整はできない

全体的にみても、音楽制作で使うなら後発のSSL 2 MKIIのほうが優勢と言えます。

一方、ライブ配信やリスニング用途で使う分には、MOTU M2のほうが使いやすいとも感じました。

理由としては、前面パネルのインジケーターが大きいです。

MOTU M2のディスプレイ Ch1をモニターONにした

M2は、インジケーターによって音量がわかりやすいです。

また、SSL 2 MKIIは音楽制作での便利な機能が色々ついていて、MOTU M2と比べると操作がやや複雑なところがあります。

SSL2MKIIを上からアップ気味に撮影。4KをON

そのため、音楽制作をやらない人には、MOTU M2のほうが使いやすいと思います。

なので、音楽制作メインの方はSSL 2 MKII、音楽制作以外がメインの方はMOTU M2が良いと思いました。

MOTU M2 まとめ

MOTU M2
  • 3万円程度とは思えない高音質
  • ループバックも使用可能。Macは一手間必要
  • ライブ配信よりは音楽制作中心の方におすすめ

ぎたすけ

やっぱり、音は良いんだな。3万円近辺って製品少ないからちょうどいいな

たけしゃん

そうなんだよね。音質良くてそこそこ安い製品って少ないから、M2が人気なのも納得だよ

MOTU M2のレビューでした。

入出力端子は多くなくて良いので、音質が良くて安いものが欲しいという人に最適ですね。

これから、Windowsやライブ配信の使用者が増えてネット上に情報が増えてくると、より使いやすくなりますね。

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