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Universal Audio Volt 1
入力端子 | コンボジャック |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS |
プロユースのオーディオメーカーとして有名なUniversal Audioのオーディオインターフェイス Volt 1。
高級機中心のUniversal Audioから2022年に発売された、待望の低価格製品です。
コンパクトなボディですが、ビンテージマイク・プリアンプモードを搭載しており、Universal Audioらしい製品になってます。
ピッチ修正ソフトのMelodyneなど、便利なソフトも付属しており、コスパも非常に良いですね。
Voltシリーズは5種類の製品があり、スペックは下記の通りです。
まずはVolt 1の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Volt 1をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
1イン2アウト
Volt 1はコンパクトなボディで入出力は1イン2アウトの構成になっています。
入力端子は前面のコンボジャック1基です。
XLRとラインの両対応となっており、「INST」のボタンでインピーダンスを変更できます。
エレキギターやベースなどを直接挿すときは「INST」ボタンを点灯させましょう。
また、、コンボジャックは48Vのファンタム電源にも対応しているので、コンデンサーマイクを使うときは48Vを点灯させましょう。
出力は背面に1/4インチのライン端子が2つあります。
ライン端子の他にMIDI入出力端子も付いていますね。
なお、1/4ライン端子の音量は前面パネルの大きい「MONITOR」というツマミで調整できます。
また、前面に6.3mmのヘッドホン端子がついており、音量つまみもついています。
Volt 1はダイレクトモニター機能に対応しており、「DIRECT」ボタンを点灯させるとPCなどを介さずに入力音を聴くことができます。
ちなみにダイレクトモニターをONにすると、PCからの音が少し小さくなります。
コンパクトですが、必要な機能はしっかりと詰め込まれていますね。
ビンテージマイク・プリアンプモード
Volt 1にはUniversal Audio独自のチューブエミュレーション回路を内蔵しています。
本体の「VINTAGE」ボタンを点灯させると、サウンドにアナログチューブプリアンプの特徴を付加できます。
Universal Audioのマイクプリは世界的に有名で、その技術をもとにエミュレートされています。
「VINTAGE」をONにして、GAINを上げると少しずつアナログプリ独特の歪みが加わります。
オーディオソフトウェアが付属
Volt 1にはオーディオソフトウェアが多数付属しています。
ついてくるものは下記の8つです。
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
Marshall Plexi Classic Amp Bundle | ギター用のプラグイン |
Melodyne Essential | ピッチ修正ソフト |
Ampeg® SVT-VR Classic Bass Bundle | ベース用のプラグイン |
LX480 Essentials | 空間系エフェクト |
Virtual Drummer DEEP | ドラムのインストゥルメント |
Virtual Bassist DANDY | ベースのインストゥルメント |
LABS | インストゥルメント ライブラリー |
ボーカルだと、Melodyne Essentialがついているのはありがたいですね。
ソフトウェアはPCで動作するアプリ「UA Connect」経由でダウンロードできます。
1万円台のオーディオインターフェイスにここまで色々ついてくるのはすごいですね。
付属品
Volt 1の付属品はUSBケーブル2本です。
1本はPCなどの端末に接続するためのものです。
もう1本は主にiOSで動作させる際に電源供給するためのケーブルです。
USBコンセントやモバイルバッテリーに接続して、電源供給します。
本体背面の端子も、それぞれのUSBケーブルを挿せるようになってます。
iPhoneと接続するときはUSB-CをiPhoneと接続しつつ、5VDCはコンセントに接続します。
また、iOSとVolt 1の接続にはUSB 3カメラアダプタ(またはUSBカメラアダプタ)が必要です。
Universal Audio Volt 1をレビュー
それでは、Volt 1を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
基本的にはDTMなどの制作用途に適した製品です。
ライブ配信も普通にこなせますが、配信に特化した便利機能などはありません。
音も良く、Melodyneも付いてくるので、歌ってみたを中心にやっていく、歌い手にはかなり良い製品ですね。
レビューの目次
音質は1万円台ではトップレベル
Volt 1を使ってボーカル、アコギを録ってみました。
録音、再生のどちらも音質はかなり良いですね。
音がクリアで輪郭があります。
Volt 1でボーカル、アコギを録った動画がこちら。
音像がしっかりしていて、録った時点で良い感じでした。
1万円台のオーディオインターフェイスの中では、トップレベルに良いですね。
歌ってみたなど録音用途で音質重視なら、かなり良い選択肢です。
ビンテージマイクプリは微妙
Volt 1の目玉機能であるビンテージマイクプリアンプモードですが、これ単独だと正直使い辛いです。
GAINをそれなりにあげるとチューブっぽい音が付加されますが、ボーカルだとそこまでGAIN上げられないんですよね。
まずは僕の曲でサンプルを用意したので聴き比べてみてください。
通常時
ビンテージマイクプリアンプON
この音源はコンデンサーマイクでGAIN 35%くらいです。
このレベルのGAINだと、差がほとんどわからないですね。
かといって、差が分かるくらいまで上げるとマイクから相当離れないと音が割れます。
上位モデルのVolt 176だとアナログコンプレッサーがついているので、そのあたりの問題を解消できます。
ビンテージマイクプリ&コンプ
ビンテージマイクプリモードを活かしたいなら、Volt 176を買ったほうが良いです。
アナログコンプと組み合わせると、音作りの自由度が一気に上がります。
歌ってみたで使うにはかなりよい
Volt 1は音質が良い上にMelodyneが付属しています。
そのため、1万円台の選択肢では「歌ってみた」に最も適した機種ですね。
一方でライブ配信も考え始めると、YAMAHA AG03MK2やSteinberg UR22Cと迷うところです。
比較表
比較すると、Volt 1は歌ってみた用途に強く、AG03MK2は配信用途に強いです。
UR22Cはその中間という感じですね。
AG03MK2とUR22Cはループバックやリバーブなどの内蔵エフェクトを搭載しており、配信では非常に便利です。
Volt 1は配信系の機能はないため、配信中心で考えている人には向いていません。
一方で音質面ではVolt 1が優れています。
録音の音質を優先したい人はVolt 1を選択しましょう。
Universal Audio Volt 1 まとめ
- 1万円台で音質がよく、Melodyneがついてくる
- ビンテージマイクプリアンプモードを使うならVolt 176のほうが良い
- 歌ってみたで使いたい人に最適な製品
ぎたすけ
たけしゃん
Universal Audio Volt 1のレビューでした。
1万円台の製品は配信向けのものが多い中で、音質重視の製品が登場したのは大きいですね。
歌ってみた、カバー動画制作を中心にやっていく人はぜひ、チェックしてください。
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