ぎたすけ
たけしゃん
なお、本記事では有線接続のマイクを紹介しています。
ワイヤレスマイクをお探しの方は下記記事を参照ください。
飛ばし読みガイド
ボーカルマイクの種類
![SM58を横から撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_9.webp)
ボーカルマイクを選ぶ際にまず理解しておきたいのが、マイクの種類です。
最近ではテレワークや自宅からのライブ配信が急激に普及したこともあり、数多くのマイクが販売されています。
そこでボーカル向けではないマイクを買わないように下記の2点は理解しておきましょう。
マイクの端子
![USB端子とXLR端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AT2020USB_14.webp)
マイクについている端子は主にUSBとXLRの2種類に分かれます。
ボーカルがライブ用に買うマイクはXLR端子のマイクです。
USBマイクはPCやスマートフォンに繋いで使うことを前提に作られているマイクです。
対してXLRマイクは音響機器、ミキサーなどライブハウス・スタジオに用意された設備に接続して使うマイクです。
![XLRとTS端子の違い](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/XLR-TS.webp)
昨今の情勢からUSBマイクがめちゃくちゃ増えていますが、音楽用途では基本XLRなので購入時は気を付けましょう。
本記事のランキングで紹介するマイクも全てXLRマイクです。
ダイナミックとコンデンサー
![ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違い](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/con-dyn2.webp)
ボーカルマイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。
一般的にライブで用いられるのダイナミックマイクです。
ただ、最近はライブハウスからのライブ配信も増えた影響で音の解像度が高いコンデンサーマイクを使うケースが増えてますね。
また、コンデンサーマイクの中にも種類があり、ライブ用で使われるのはハンドヘルド型コンデンサーマイクと言われるものです。
![コンデンサーマイクの据え置きタイプとハンドヘルド型の違い](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/condencer6.webp)
ハンドヘルド型コンデンサーマイクはハウリング抑制、ハンドリングノイズの抑制などライブ用にチューニングされたコンデンサーマイクです。
![SHURE BETA87A 横](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/08/beta87a-20.webp)
さすがにダイナミックマイクよりはハウリングや環境変化に弱いですが、プロのライブでも良く使われています。
たけしゃん
コンデンサーマイクは高いですが、ライブハウスでの使用と自宅での配信・レコーディングと兼用する方にはコスパの良いマイクです。
マイクの性能
![audio technica AE3300](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/AE3300_10.webp)
続いて、チェックすべきマイクの性能についてです。
マイクの性能で見ておくべき点は下記の3項目です。
これも各項目、ザックリと解説していきます。
マイクの指向性
![マイクの指向性 カーディオイド・スーパーカーディオイド・ハイパーカーディオイドを説明した図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/01/Cardioid-sum.webp)
ボーカルマイクの指向性は正面の音を拾うカーディオイド(単一指向性)を使用します。
ただ、カーディオイドの中でも下記3種類に収音範囲が細かく分かれます。
指向性 | 特徴 |
![]() カーディオイド | 側面もそれなりに拾う 背面の音はあまり拾わない カバー角度 131° |
![]() スーパーカーディオイド | 側面の拾う角度が狭い 背面の音もやや拾う カバー角度 115° |
![]() ハイパーカーディオイド | 側面の拾う角度が非常に狭い 背面もそこそこ拾う カバー角度 105° |
ボーカル用途だと、基本はカーディオイドかスーパーカーディオイドの2択です。
オーソドックスなのはカーディオイドです。
正面の音をメインに拾いつつ、側面もある程度は音を拾うので扱いやすい仕様になっています。
![単一指向性の図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/01/Cardioid.webp)
最初に買うボーカルマイクとしてはカーディオイドを選んでおけば間違いはありません。
スーパーカーディオイドは音を拾う範囲が狭いので、ハウリングに強く、声量が小さい人でも使いやすいです。
![スーパーカーディオイドの図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/01/super-Cardioid.webp)
一方でマイクのポジションが外れないように意識しないと、音量がガクンと下がります。
そのため、カーディオイドよりはマイキングをタイトに考えなくてはいけません。
ギター弾き語りだと、スーパーカーディオイドマイクでベッタリ口を近づけて歌う人が多いですね。
![SHURE BETA57A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_5.webp)
ただし、ギター演奏時に手元をよく見る人は指向性が狭いと辛いので、できるだけカーディオイドを選んだ方が良いです。
あとボーカルマイクでは少ないですが、スーパーカーディオイドより更に指向性を絞ったハイパーカーディオイドという指向性もあります。
![audio technica AE6100](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/AE6100_2-1.webp)
ハイパーカーディオイドは左右の拾う範囲は非常に狭く、背面の音は比較的拾う仕様になっています。
音の回り込みをかなりタイトに防ぎたい人はハイパーカーディオイドマイクも視野に入れましょう。
ちなみにゼンハイザーやAKGなどは、同シリーズでカーディオイドとスーパーカーディオイドの2製品を用意しています。
![ゼンハイザー e935とe945](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e935_945_2.webp)
ランキング内でも両方の指向性が用意されている製品はセットで紹介していきます。
周波数特性
![SHURE SM58の周波数特性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/02/SM58-FQ.webp)
周波数特性とは音声試験用の無響室でマイクの信号を帯域別に分析して数値化したものです。
横軸のHzが音の帯域で数値が低いところが低音、高いところが高音になります。縦軸のdBは音の強さです。
SM58の表を見ると低音域はやや出力が弱く、2,000Hzから中高音にかけて音の強さが上がってます。
![SHURE SM58の周波数特性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/02/SM58-FQ.webp)
ボーカルマイクは基本的にはどれも低音域がやや下がって、中高音域がグッと上がるSM58のような形状になってます。
中高音が上がっているマイクは明瞭で華やかな音になり、ハイトーンが気持ちよく抜けてくれます。
一方で中高音が上がりすぎていると、ギラギラと耳に刺さる音になったり…と難しいところです。
なお、マイクの周波数特性の範囲はダイナミックマイクだと50Hz~17,000Hz程度のものが多く、コンデンサーマイクだと20Hz~20,000Hzをカバーしてるものが多いです。
たけしゃん
マイクの感度
![SHURE BETA57A-X](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_2.webp)
マイクのスペックの最後はマイクの感度です。
ザックリいうと規定音圧(1Pa = 94dB SPL)で測定した際の、出力する電圧を数値化したもので高いほど音量が大きいということになります。
ダイナミックマイクのスタンダード SHURE SM58は「–54.5 dBV/Pa (1.85 mV)」です。
![SHURE SM58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_2.webp)
大体、ダイナミックマイクだと-50dB~-55dBくらいですね。
コンデンサーマイクは感度が高いので、-40dB台が多くなります。
感度が高い方が良いわけではないですが、色んなマイクを触ってみると自宅でのボーカル・アコギ録りでは-53dB以上が良いなと個人的には思ってます。
-55dBとかで安いオーディオインターフェイスを使うとアコギのアルペジオなどの小さい音を録るときにしんどいんですよね。
![SM57でアコギ録り](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/02/SM57_10-1024x576.bmp)
-55dBくらいだと安いオーディオインターフェイスではGAINをMAXにしても小さめだし、MAXまで上げるとホワイトノイズも結構載るのである程度余裕が欲しいところです。
![YAMAHA AG03 正面からの写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2016/05/AG03_2.webp)
逆にギターアンプとかドラムのような大音量収録の場合はマイクの感度が高すぎると入力オーバーになったりするので、感度はそこそこ低めがよかったりもします。
用途や接続する音響機器によって感度の最適解は変わりますが、ライブ・自宅兼用でボーカル・アコギ録りをする人なら-53dB以上のものをおすすめしたいです。
おすすめのボーカルマイク ベスト10
![ゼンハイザー e935](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e935_11.webp)
それではおすすめのボーカルマイクをランキング形式で紹介していきます。
ダイナミックマイク、ハンドヘルド型コンデンサーマイク混合で10本のマイクを選出しました。
なお、4万円を超える高級マイクは分けたので、後半の<プロユースの高級ボーカルマイク>を参照ください。
飛ばし読み目次
10位 SHURE PGA58
![SHURE PGA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-6.webp)
大手マイクメーカーのSHUREが販売する低価格マイク PGA58です。
有名なSHUREのマイクが1万円以内で買えるのはすごいですね。
音質はどうかというと、良くはないですが悪くもないというレベル。
歌録りで使う分には普通に使えます。価格を考えれば、なかなかに頑張ってるなと感じました。
一方で気になるのが音の感度の低さなんですよね(-55dB)。
ボーカルだけなら困らないですが、アコギのアルペジオとか静かなナレーション録りは厳しいかな…と感じます。
![SHURE PGA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-1.webp)
もちろん、接続するオーディオインターフェイス次第なとこあるんですけど、1~2万円の機種でいくつか試した感じは厳しかったです。
sE Electronics V3(-52dB)が+1,000円程度で感度が高いので、sE Electronics V3の購入をおすすめします。
![AKG D5-Y3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/AKG-D5-5.webp)
なお、PGA58は型番で付属品が3つに分かれていて、下記のように変わります。
製品名 | 付属ケーブル |
PGA58-LC | なし |
PGA58-XLR | XLRケーブル |
PGA58-QTR | XLRメス-標準プラグ |
DTM、スタジオなどの音楽用途ではXLRケーブルを使うのでPGA58-XLRが良いですね。
![SHURE PGA58に付属するXLRケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-9.webp)
※付属のXLRケーブル
カラオケなどで使うなら標準プラグで繋ぐ端末が多いので、PGA58-QTRが良いでしょう。
9位 audio-technica AE6100
![AE6100の写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/AE6100_3-1.webp)
国内のマイクを作っているメーカーで有名なaudio-technicaからAE6100です。
ボーカル用にチューニングされており、高音域がややブーストされています。
指向性はハイパーカーディオイドなのでハウリングにはかなり強いです。
また、“Dual Acoustic Chamber”と呼ばれるボディ二重構造を採用しているため、ハンドリングノイズが少ないです。
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/AE6100_2-1.webp)
僕も知人からもらって、割と長い間 AE6100を使っていました。
音質は良いし、ハウリングにも強いです。
実際にリハーサルスタジオで使っていても、SHURE SM58より音量を上げてもハウらないことが多かったです。
実売価格1.8万円程度とやや高いですが、使い勝手は良いマイクです。
8位 SHURE SM58
![SM58の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_3.webp)
ダイナミックマイクで一番有名な製品 SHURE SM58。
どこのライブハウス、スタジオにも置いてある安心のマイクです。
![SM58をマイクスタンドに取り付けたところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_10.webp)
頑丈で吹かれにも強いのでハードなボーカルでも安心です。
音の抜けはまあまあですが、ノイズも混入しづらくクリアな音で録れます。
ただマイクの感度低めなので、安いオーディオインターフェイスで小さい音を録るのはあまり適していません。
![SHURE SM58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_2.webp)
歌録りやアコギのストローク録りなどは問題ないので、用途によって選択肢を変えましょう。
小さい音を録るなら感度が高い上位モデルのBETA58Aにしたほうが良いです。
そして、SM58でボーカル・アコギ録りした動画がこちら。
1.2万円程度ですが、それなりに良い音で録れて耐久性も高いので使い勝手は良いです。
SM58自体はどこにでも置いてあるマイクなので、持ち込んで使えない心配もありません。
マイクに関連するアイテムも大抵がSM58は対応しているのも良いところです。
![SHURE SM58を撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/02/SM58_1.webp)
やっぱり、業界のスタンダードマイクというポジションは強いんですよね。
ライブ用のマイマイクで何買うか迷ったら、とりあえずSM58にしとけば安定というのが強いです。
一方でどこにでも置いてあるマイクなので、わざわざマイマイクで買う必要があるか微妙なところでもあります。
7位 SHURE BETA57A
![SHURE BETA57A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_4.webp)
一般的には楽器用マイクとして位置づけられている、SHURE BETA57A。
楽器をオンマイクで拾う用途で作られているため、指向性がボーカル用の58シリーズより狭く、中音域が押し出されています。
SHURE BETA57Aは中高音が強めで抜けが良いため、ギターボーカルなどを中心にボーカルマイクとして用いられることがあります。
ボーカルマイクで使っても、パワーがあってオケに馴染みやすいので使いやすいです。
一方で指向性は大分狭くなってるので、ハンドマイクで使う人はボーカル向けに作られているBETA58Aを使ったほうが良いです。
![BETA57とBETA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_beta58.webp)
また、ハードロックなどアタック感が強いボーカルはSM58などが良いですね。
逆にポップスなどを伸びやかにを歌う人はSHURE BETA57Aは良い感じハマります。
弾き語りのシンガーソングライターだとSHURE BETA57Aをライブ用のボーカルマイクとして使用されてる方が多いですね。
- 秦基博
- miwa
- YUI
6位 audio technica AE3300
![audio technica AE3300](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/AE3300_6.webp)
audio technicaのハンドヘルド型コンデンサーマイク AE3300。
プロアーティスト使用者も多い、AE5400の1つ下のモデルですね。
![AE5400とAE3300](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/AE5400_AE3300.webp)
音質はaudio technicaらしいフラットで癖のないタイプです。各帯域のバランスが良く、聴きやすい音で録れます。
実際にボーカル・アコギを別々にAE3300で録った動画こちら。
ボーカルもギターもアタック感が強い演奏してますが、バランスよく収まって聞きやすい音で録れてます。
吹かれにも比較的強く、上記の曲を録ってるときもすんなり録れました。ライブでは使いやすそうです。
実売価格は2.8万円程度とハンドヘルド型コンデンサーマイクの中では安めですが、品質はかなり良いです。
一方で上位モデルのAE5400が4万円程度で更に優秀なので、予算を頑張ってAE5400を選ぶ人も多いですね。
5位 SHURE BETA87A
![SHURE BETA87A 横](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/07/beta87a-5.webp)
タイプ | コンデンサー |
指向性 | スーパーカーディオイド |
周波数特性 | 50Hz – 20kHz |
感度 | -52.5dBV(1 Pa = 94 dB SPL) |
重量 | 207g |
SHUREのライブ向けハンドヘルドコンデンサーマイク BETA87A。
プロ使用者も多く、テレビやライブ映像でもよく見るマイクですね。
コンデンサーマイクなこともあり、高音の伸びやレスポンスがすごく良いです。
そのため、ハイトーンな男性ボーカルや女性ボーカルから人気があります。
最近のアーティストだと、Saucy Dogのボーカル石原さんが使用されていますね。
![SHURE BETA87A 横](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/08/beta87a-19.webp)
実際にボーカル、アコギをBETA87Aで録った動画がこちら。
ハスキーな声の広い具合や高音域の煌びやかな感じは、さすがコンデンサーマイク!という感じですね。
マイク本体は他のマイクと比べて、細くて長いビジュアルになっています。
![SHURE BETA87AとBETA58A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/08/beta87a-14.webp)
BETA87Aは重量207gと非常に軽いので、長時間持っていても疲れにくいのも良いですね。
なお、スーパーカーディオイドのBETA87A、カーディオイドのBETA87Cがあります。
BETA87Cは公式でも「主にイヤモニを使うアーティストを想定」となっています。
![audio technica ATH-E70のカナル型イヤホン](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/07/ATH-E70-4.webp)
BETA87Aはフロアモニターでも割と大丈夫なので、基本的にはBETA87Aが良いと思います。
4位 sE Electronics V3
![sE Electronics V3 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-6.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50 to 16,000 Hz |
感度 | 2.5 mV/Pa (-52 dB) |
質量 | 約295g |
コンデンサーマイクやリフレクションフィルターで有名なsE Electronics。
そのsE Electronicsが販売するエントリーモデルのダイナミックマイクがV3です。
実売価格で1万円程度ですが、音質・品質ともに優れた優秀なマイクです。
![sE Electronics V3 斜め下から撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-2.webp)
クリアで素直なサウンドなので、ボーカルから楽器録りまで幅広く使えます。
ウィンドスクリーンとショックマウントがマイクに内蔵されており、ハンドリングノイズやポップノイズにも強いです。
![sE electronics V3のグリルを外した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-12.webp)
マイク本体は金属製の筐体を採用しており、プラスチックパーツがないので耐久性にも優れています。
付属品もマイクホルダー、交換用ウィンドスクリーン、ポーチがついており、質も良いですね。
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
ここ数年で値上がりしたマイクが多い中、1万円程度でこのレベルは非常に助かります。
コスパ、質ともにとても優れており、入門用マイクとしてうってつけです。
3位 SENNHEISER e 935
![ゼンハイザー e965](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/02/e935_1.webp)
音響機器に定評のあるSENNHEISER(ゼンハイザー)のe 935です。
ゼンハイザーのマイクは優れたものが多く、アマチュアでもマイマイクとして所有している方が多いです。
e 935はカーディオイドで音質的にもいろんな場面で使いやすいマイクになっています。
中高音域を広げたチューニングで、高音の抜けが良いです。それでいてギラギラ感はないので使い勝手が良いですね
僕の声質はハイトーンでちょっとハスキーなので、e 935は良い感じに拾ってくれて使いやすいです。
ルックスはフルメタルブラックのボディが渋くて、ハンドマイクで使ってもハンドリングノイズも少なく優秀です。
![ゼンハイザー e935](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e935_10.webp)
ハンドマイクで持っても、マイクスタンドに固定して良い感じの存在感を出してくれます。
なお、e 935と同じシリーズで指向性がスーパーカーディオイドに変わったe 945があります。
![ゼンハイザーe935とe945](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e945_945.webp)
e 945で録った動画
基本的な音質はe 935と同じくクリアで高音の抜けが良いタイプです。
オーソドックスなのはe 935。音を拾う範囲が狭く、ハウリングに強いのはe 945。
自身のボーカルスタイルに合わせて選べるのも良いですね。
カーディオイド
2位 sE Electronics V7
![sE Electronics V7 左斜め上](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-5.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 40 to 19,000 Hz |
感度 | 2.0 mV/Pa (-54 dB) |
質量 | 約305g |
sE Electronicsのスーパーカーディオイドを採用したダイナミックマイク V7です。
最近では、ビリー・アイリッシュが使っていることでも知られるマイクですね。
指向性はタイトになっており、周辺音の回り込みをかなり抑制してくれます。
![sE Electronics V7 マイクグリル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-7.webp)
そのため、ハウリングにも強く、音量を引き上げやすいですね。
また、ウィンドスクリーンとショックマウントが内蔵されているため、オンマイクでも扱いやすい点も良いですね。
![sE electronics V7のグリルを外した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-17.webp)
音質は音の抜けが良く、繊細な表現をしっかり拾ってくれるタイプです。
オンマイクで使いやすい点も相まって、様々な声色や表現を使い分ける人にはとても適しています。
付属品はマイクホルダー、交換用ウィンドスクリーン、専用ポーチです。
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
ウィンドスクリーンは初めから赤が入っていますが、黒に変えることができます。
![sE electronics V7のグリル内部。ウィンドスクリーンが入っている](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-18.webp)
価格も13,200円程度と品質の割にかなり安いです。
BETA58Aやe 935が値上がりで2万超えしているので、このマイクで1万円台はかなりお得だなと感じました。
1位 SHURE BETA58A
![SHURE BETA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta58_3.webp)
SHURE SM58と並ぶ定番のボーカル用ダイナミックマイク、SHURE BETA58A。
SHURE SM58より音の感度を上げて、低音域と高音域を広げたマイクになってます。
頑丈で吹かれにも強く、スーパーカーディオイドで音を拾う方向が絞られているのでハウリングに強いです。
SM58よりも音の抜けは良くなっており、バンドオケでも存在感ある音質です。
シンガーソングライターだとSM58より、BETA58Aの方が合う人は多いんじゃないかと思います。
ロックな楽曲から、繊細なバラードまで万能にこなせるボーカルマイクです。
僕もBETA58Aをボーカルマイクとして昔から使ってます。
プロ・アマ問わずに使用者も多く、ライブハウスやスタジオにも基本置いてあるので安心感ありますね。
ランキング一覧表
プロユースの高級ボーカルマイク
![KMS104、KMS104 PLUS、KMS105](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/11/KMS3.webp)
ランキング解説も終わったところでプロのライブでも良く見る、4万円以上の高価格帯ボーカルマイクも4本紹介しておきましょう。
4万円を超えるダイナミックマイクはほとんどないので、基本はコンデンサーマイクです。
この価格帯になると、使用しているダイアフラムがレコーディング向けのコンデンサーマイクと同等のものだったりしますね。
1本でライブハウスと宅録で兼用させれば、安上がりではあるのでライブ配信が主流の昨今では良い選択肢になりそうですね。
audio technica AE5400
![audio technica AE5400](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/AE5400_6.webp)
audio technicaのハンドヘルド型コンデンサーマイク AE5400です。
レコーディングスタジオで定番のAT4050と同じ大口径ダイアフラムを用いた高音質なライブ用マイクになっています。
![audio technica AT4050](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/07/AT4050-15.webp)
音質もオーディオテクニカらしく、歌や楽器の音がそのまんまキレイに録れます。
アコギを録っていても、音の情報量が多くて良い感じ。
実際にAE5400でボーカル・アコギを別々に録った動画こちら。
価格的にも4万円台と、他メーカーより1ランク安いです。
音質や品質は全く負けていないので、コスパもすごく良いですね。
いろんな方が使ってるイメージですが、最近だとback numberの清水 依与吏さんが2019年のライブツアーでAE5400を使用されてましたね。
- 清水 依与吏(back number)
- 大橋卓弥(スキマスイッチ)
- 木村カエラ
NEUMANN KMSシリーズ
![KMS104、KMS104 PLUS、KMS105](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/11/KMS3.webp)
高級マイクメーカーとして有名なNEUMANNが製造しているハンドヘルド型コンデンサーマイク、KMSシリーズです。
繊細な音の表現まで、しっかり拾い上げる高音質はさすがNEUMANN。
プロユースのレコーディング用マイクでのノウハウを活かして抜けのあるクリアなサウンドを実現しています。
倍音が多いハスキーな声質やウィスパー気味な繊細なボーカルにはバッチリです。
KMSシリーズには3種類の製品があります。
![KMS104、KMS104 PLUS、KMS105](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/11/KMS3.webp)
製品名 | ![]() KMS 104 | ![]() KMS 104 PLUS | ![]() KMS 105 |
タイプ | コンデンサー | コンデンサー | コンデンサー |
チューニング | 万能 | 女性向け | 万能 |
指向性 | カーディオイド | カーディオイド | スーパー カーディオイド |
実売価格 | 約82,500円 | 約78,000円 | 約82,500円 |
KMS 104がカーディオイドで標準的な仕様となっています。
KMS 104 PLUSは女性アーティスト向けに低域の周波数レスポンスを拡張したモデルです。
そして、KMS 105はスーパーカーディオイドとなっており、音を拾う範囲を絞ったモデルですね。
国内、海外問わずプロアーティストのライブやスタジオセッションで使用されているのをよく見るマイクです。
簡単には買える価格帯ではないですが、ボーカルなら憧れるマイクですね。
- 大石昌良
- 森山直太朗
- 青葉市子
- ジョン・メイヤー
SENNHEISER e965
![ゼンハイザー e965](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e965_5.webp)
SENNHEISERのハンドヘルド型コンデンサーマイク上位モデルe965。
レコーディング用の高級コンデンサーマイクなどに用いられる大型のデュアルダイアフラムを内蔵したライブ用マイクです。
![e965のカプセル部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e965_12.webp)
そのため、ライブ用マイクでは珍しくカーディオイドとスーパーカーディオイドをマイク内部のスイッチで切替できます。
![e965の指向性切替](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e965_15.webp)
ハンドヘルド型でデュアルダイアフラムってほとんどないんですよね。
指向性を切替できるのは良いですよねマイク選びで悩むポイントですし。
音質はというと、低音から高音まで情報量多く収録してくれます。
実際にボーカルとアコギを別々に録った動画こちら。
ボーカルもアコギも良い感じに録れてます。
特にボーカルは高音がキレイに抜けてきて歌っていて、気持ちよかったですね。
音質も良くて、指向性切替も可能なので対応力が高いマイクです。
価格的にもそれなりにしますが、対応力が高くていろんな場面で長年使っていけるが強みですね。
SHURE KSM8
![SHURE KSM8](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/02/KSM8-4.webp)
SHURE ダイナミックマイクのハイエンドモデル KSM8。
ダイナミックマイクでは非常に珍しいデュアルダイアフラム搭載のマイクです。
デュアルダイアフラムを用いることで、近接効果による低音のふくらみなどを抑制し、マイク距離が変わっても安定した音を出力してくれます。
![SHURE KSM8のマイク内部](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/02/KSM8-17.webp)
使っていても、オンマイクでも低音が回らずにキレイな出音でした。
一方で音質自体は割と普通のダイナミックマイクです。
音の解像度はコンデンサーマイクと比べると低めですが、クリアで原音のまま出力されてる感じ。
音質重視だと、ハンドヘルド型コンデンサーマイクのほうがいいかなと感じますね。
一方でダイナミックマイクで近接効果も出にくいので、ハウリングにも強いし、色んな環境でも安定した音質を担保してくれそうです。
色んな所でライブする人には良さそうなマイクです。
プロアーティストで愛用されている方も多いマイクですね。
- 鬼塚ちひろ
- 大橋トリオ
- 優里
おすすめのボーカルマイク まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
ボーカルマイクのおすすめランキングでした!
僕はずっとSHURE BETA58Aを使っています。
![SHURE BETA58A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta58_5.webp)
メーカーさんからお借りして色々試してみると一番好きなのはゼンハイザー e 935だったのですが、BETA58A自体には特に不満もないので使い続けてます。
ライブでもいつも同じマイク使ってると謎の安心感があります。
できるだけ毎回同じ環境を作れた方が、集中しやすいのでマイマイクを持つのは結構大事だったりするんですよね。
![コンデンサーマイクを10本並べた画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/11/condencer-mic-160x160.webp)
![C414XLIIでギターのレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/12/C414-XLII-10-160x160.webp)
![マイクでレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/12/mic-recording4-160x160.webp)
![audio technica AT2020](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/09/AT2020-40-160x160.webp)
![audio technica AT4050 ポップガード付き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/06/AT4050-28-160x160.webp)
![AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/08/EVO4-11-160x160.webp)
![SM58を横から撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_9-160x160.webp)
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