ぎたすけ
たけしゃん
弾き語りすとLABO ボイトレ講座。今回はビブラートについてです。
最近にはカラオケの採点項目にもなっていたり、広く知られている歌唱テクニックですね。
一方で安定した心地よいビブラートをかけるのはかなり難しいもの…。
本記事ではビブラートの仕組みから、練習方法まで毎日練習できる音源付きで解説していきます。
ビブラートとは
ビブラートとは音に周期的な揺れを作るテクニックです。
伸ばす音にビブラートを加えることで、安定感のある心地よい音を生み出すことができます。
サンプル音
伸ばす音に決まった周期の揺れを作るのがポイントです。
ビブラートは音程を変化させたり、息の量を変化させることで揺れを作ります。
そのため、心地よいビブラートをかけるには力まずに安定した発声を身に着ける必要があります。
なお、ビブラートが上手くかけられないケースの9割以上は発声の問題です。
なので、ビブラートのかけ方を一生懸命調べるよりは発声を安定させる練習が重要であることは覚えておきましょう。
ビブラートの種類
種類 | 代表的なアーティスト |
大きいビブラート | スキマスイッチ 中島美嘉 |
普通のビブラート | LiSA 秦基博 |
細かいビブラート | Aimer 優里 |
ビブラートは揺らす周期によって、雰囲気が大きく変わります。
サンプル音も用意したので、違いを聞いてみましょう。
大きいビブラート
普通のビブラート
細かいビブラート
ちなみに細かいビブラートは「ちりめんビブラート」と呼ばれることもあります。
最近のアーティストだと、「普通~細かい」くらいのビブラートを使う人が多いですね。
また、普通のビブラートと細かいビブラートを使い分ける人が大半です。
Aimerさんがわかりやすいですね。
短い語尾では細かいビブラートで、伸ばす語尾では普通~やや細かいくらいのビブラートになってます。
一律で同じビブラートをかけていると、歌がくどくなりがちなので使い分けるのがベターですね。
また、最近の楽曲は言葉の譜割が細かいので、大きい周期のビブラートだけでは対応が難しかったりもします。
たけしゃん
なお、普通のビブラートができるようになると速さは比較的簡単に変えられます。
なので、まずは標準のビブラートを身に着けてから、フレーズ別に速さを調整していくと良いですね。
ビブラートの出し方を練習しよう
ビブラートは音程変化や息の量の変化を使って、音を揺らします。
そのため、力みがなく安定した発声ができていないと上手く揺らせません。
高音のロングトーンは先にミックスボイスを安定させないとビブラートはかけられず、難易度高めです。
まずは低音もしくは裏声をベースに練習をしていきましょう。
ビブラートのかけ方
ビブラートのかけ方は色々あります。
ボイトレ本などでよく書かれているのはこのへんですね。
- 横隔膜で揺らす
- 喉で揺らす
- 口で揺らす
ただ、揺らすポイントを決めて練習すると変なクセが付きやすいんですよね。
なので、まずはどこで揺らすかは考えずに音程を上下に揺らす練習をするのがおすすめです。
次章から練習用音源を使って、音程を上下に揺らしていきましょう。
言葉は「あー」です。「あー」は切らずにつなげた状態で音程を上下させていきます。
ビブラート トレーニング
- Ah~は切らずに音程を変化させる
- 顎や舌は基本的に動かさない
- 音程は正確に取ることを意識する
まずは遅めのテンポで音程を動かします。
男性用
女性用
音程の上下が一定になるように伴奏音をよく聞きましょう。
続いては、テンポを少し早くします。
男性用
女性用
テンポが速くなるにつれて顎が動いてしまうことがあります。
今回やる練習では顎は使わずに音を揺らしたいので、動かないように意識しましょう。
続いては更にテンポを上げてみましょう。
男性
女性用
日々、繰り返し練習していると、喉頭がほぐれてきて発声も楽になってきます。
何か月か練習を続けていくと効果が出てくるので、焦らずに気長にやりましょう。
ビブラートを習得するまでの期間
ビブラートを習得できるまでの期間ですが、1か月~2か月くらいが多いです。
ただ、発声が安定していることが前提の歌唱技術なので、発声の状態に大きく依存します。
また、歌唱で活かすには無意識レベルでも自然なビブラートがかかるようになるまでやり込むことが重要です。
特に弾き語りの場合は無意識レベルまで昇華しないと使いこなせません。
たけしゃん
逆に言うと、ビブラートが無意識でかけられる頃には発声も安定して音域も広がっていることが多いです。
ビブラートの練習はビブラート以外の練習にもなっています。
焦らずにじっくり時間をかけて練習しましょう。
ビブラート まとめ
- 音に周期的な揺れを作る歌唱テクニック
- 周期の大きさによって与える印象が変わる
- 周期の大きさをコントロールして何種類かのビブラートを使い分けるべし
ぎたすけ
たけしゃん
ビブラートについての解説でした!
ビブラートを使いこなすには、高いレベルで声帯や呼吸をコントロールできる必要があります。
なので、ビブラートだけ特訓するよりは他のトレーニングと並行して練習したほうが良いですね。
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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