評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
ライブでの音源同期とかDJが使うのに便利になってる感じだね
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Steinberg UR24Cの機能・使い方
- 2IN 4OUTのオーディオインターフェイス
- ループバック・内蔵エフェクト・DJモニターなど多彩な機能
- USB3.0(USB-C)の高速通信で192KHz/32bitの高音質に対応
- Windows、Mac、iOS10以上に対応(Android非対応)
- Cubase AIが付属
2020年に発売された、新モデルSteinberg UR24C。
2019年に発売されて大人気のUR24Cの1つ上のモデルにあたります。
※上がUR22C、下がUR24C
UR22CとUR24Cの違いを書くとこちら。
- 2IN 2OUT
- モニターはダイレクトモニターとDAWモニター
- 実売価格 1.6万円程度
- 2IN 4OUT
- モニターはダイレクト・DAW・DJモード
- 実売価格 2.4万円程度
ザックリいうと、UR24Cのほうがモニターモードや出力数が多いため、現場利用しやすいです。
例えば、片耳ずつ違う音が出せるDJモードがあるので、DJがクラブなどで利用しやすいわけですね。
また、4OUTでそれぞれに違う音を出力できるので、ライブで客席と演者のイヤモニに違う音を出力することも可能。
宅録利用しか考えていない方はUR22C、ステージ利用も検討されているならUR24Cという使い分けですね。
それでは、UR24Cの機能・仕様から細かく解説していきます。
機能・仕様を飛ばしてレビューを読みたいという方は<UR24Cのレビュー>を参照ください。
仕様の目次(タップで飛びます)
2IN 4OUT
- コンボジャック × 2
- TRS出力 ×2
- RCA出力 ×4
- MIDI入出力
UR24Cは2IN 4OUTです。
OUTについてはTRS ×2、RCA ×4なので6つありますが、同時出力可能数は4となっています。
また、MIDI入出力もついていますのでMIDIキーボードなどの利用もできます。
入力端子
入力端子は前面パネルにあるコンボジャック ×2です。
XLR端子・TS端子の両対応なので、マイクも楽器も接続可能です。
インピーダンスのハイ・ローを変えるHi-ZはINPUT1のみ。
ファンタム電源はINPUT1、2両対応となっており、前面パネルのボタンでON/OFFできます。
エレキギターやエレキベースなど、ハイインピーダンスの楽器を直接接続するときはHI-Zが使えるINPUT1を使いましょう。
出力
出力用のアウトプットはTRS端子 ×2とRCA端子 ×4となっています。
出力用端子自体は6つありますが、MAIN OUTPUT(TRS)とLINE OUTPUT 1L-1R(RCA)は同じ音が出力されます。
そのため、仕様としては4OUTとなっているわけですね。
なお、音量調整については前面パネルの大きなノブを使って行います。
ちなみにUSBでつないだスマホやPCからの音量は端末側で調整する仕様なので、OUTPUTツマミを回しても変わりません。
ヘッドホン関連
ヘッドホン端子は前面パネルに備わっています。音量ツマミも端子の上段にありますね。
取り扱いが難しいのが、その横にあるMIXノブとスライドスイッチです。
この機能がUR24Cの個性であり、強みなんですけど理解するのが若干難しいです。
まず、モニターモードがDAWモードとDJモードのどっちになっているかで機能が変わります。
ここでは、普通によく使うDAWモードで説明します(DJモードは後述)。
UR24CはDAW経由でOUTPUT1とOUTPUT2の2種類の音を出力することができます。
例えば…
- オケ
- オケ + クリック音
上記のようにOUTPUT1・2を分けて、会場スピーカーにはOUTPUT1を流して、演者のヘッドホンにはOUTPUT2を流すことができるわけです。
ヘッドホンにOUTPPUT1と2のどっちの音を流すかを選択するのがスライドスイッチです。
左に設定すればOUTPPUT1、右に設定すればOUTPUT2の音がヘッドホンから流れます。
続いて、MIXノブです。
MIXノブはダイレクトモニターの音とDAWなどPC経由の音の音量バランスを調整します。
僕はDAWでエフェクトかけ録りするので右に全振りしていることが多いです。
音の遅延が気になる場合は左に振りましょう。
DJモード
UR24Cは付属のソフトウェアでモニターモードをDAWとDJで選択できます。
- DAW…一般的なオーディオインターフェイスのモニター環境
- DJ…左と右で違う音を流せるDJ向けのモード
DJモードだと前述のスライドスイッチ・MIXノブの動きも変わります。
スライドスイッチの違い
- SPRIT…左と右で異なる音声が流せる
- STEREO…異なる音声を同時にステレオで流せる
そして、それぞれの音声音量をMIXノブで調整できます。
普通にライブで同期させて使う分にはDAWモードで良いので、やっぱりDJ向けかなと思いますね。
僕はDJ用途は未経験だから、DJモードの恩恵がいまいちわかりませんでした(苦笑)。
UR24Cの内蔵エフェクト
UR24Cは内蔵エフェクトが搭載されており、PC・スマホそれぞれに操作するためのアプリが用意されています。
使用できる内蔵エフェクト
- EQ
- コンプレッサー
- リバーブ
- アンプシミュレーター(エレキギター)
ソフトウェアの画面の造りはこんな感じ。
ループバックのON/OFFもソフトウェア上で操作します。
スマホ用のアプリも同じように操作できるのが良いですね。
EQやコンプレッサー、ギターアンプシミュレーターは別途詳細画面で調整できます。
PCのEQ/コンプ画面
スマホのEQ/コンプ画面
操作性も良くて、音の効きも中々いいので使いやすいです。
本体のツマミなどでは設定変更できないため、ライブ配信で使う場合は事前に設定を確認しましょう。
UR24Cの電源供給
UR24CはUSB3.0対応なのですが、接続先の端末によって電源供給方法が異なります。
まとめると、下記の3パターンです。
- USB3.0のPC → USBのみで電源供給
- USB2.0のPC → コンセントかモバイルバッテリーで供給
- iPhone、iPad→ コンセントかモバイルバッテリーで供給
実際のUR24Cの背面パネルと合わせてみていきましょう。
USB3.0のPC
USB2.0のPC
iPhone、iPad
なお、本体付属品はUSB3.0ケーブル(C to A)のみです。
なので、iPhone、iPadなどへの接続はLightning USBカメラアダプタが必要です。
そして、iPhone・iPad・USB2.0のPCに接続する際は別途、コンセントもしくはモバイルバッテリーによる電源供給が必要です。
なので、「USBケーブル(A to micro B)」と「USBコンセント or モバイルバッテリー」が必要です。
USBケーブル(A to micro B)
USBコンセント
モバイルバッテリー
DAWが付属
UR22CはDAWとしてCUBASE AI(ダウンロード版)が付属しています。
CUBASE AIは機能制限付きとはいえ、歌ってみたや弾き語り音源の制作には十分な機能を持ってます。
DAW選びって結構悩むものですが、こだわりがない人はCUBASE安定で間違いないです。
シェア率No.1のDAWなのでネット上に一番情報が落ちてますし、解説書の販売もアップデート事にされてますからね。
更にiPhone、iPad向けにCUBASIS3 LEも付属しています。
スマホ・タブレットそれぞれに最適された画面作りになっていて、スマホDAWの中ではトップレベルに使いやすいです。
Steinberg UR24Cをレビュー
それでは、Steinberg UR24Cをレビューしていきます。
まず、箇条書きでまとめると下記の通り。
- 音質や動作は良好
- アプリの操作性も良くてPC・スマホ兼用でいける
- ライブでの使用がない人はUR22Cで十分
音質や機能性は非常に良いです。
アプリの操作性も良好で、機能も詰め込まれてます。
一方でUR22Cとの違いは出力端子が増えたことと、モニター環境を色々といじれることくらいです。
自宅で使用する分には不要な人が大半なので、ライブやDJとしての使用がないならUR22Cで十分ではあります。
レビュー目次
音質は高級機と変わらない
UR24CはYAMAHAのClass A マイクプリアンプ D-PREが採用されています。
ビットレートも192kHz/32bit まで対応しており、録った感じの音質は僕がメインで使ってる10万円の機種と遜色ないです(苦笑)。
STEINBERGやYAMAHAのオーディオインターフェイスは低価格で音良いんですよねぇ。すごい。
内蔵エフェクトは使いやすい
UR24Cは内蔵エフェクトが充実しているので、DAWを使わなくても音作りが楽です。
実際にエフェクトを使った弾き語り音源を聞いてみましょう。
エフェクトなし
EQ・コンプを極端にかけた
とまあ、こんな感じで自由度は割と高く音を作れます。
ライブ配信やnanaとかで歌うときとかは、コンプレッサーあると全然違いますから何かと便利です。
リバーブは通常モードではかけ録りできず、ループバックをONにする必要があります。
ただ、UR24Cは2021年のアップデートで全部の音をループバックさせるか、インプットだけループバックさせるか選べるようになりました。
- Live Cast…UR22Cの入力音とPCの音の両方がループバック
- Voice Chat…UR22Cの入力音のみループバック
弾き語り配信でリバーブをかけたければ、Voice ChatにしとけばPCやスマホの音はループさせずにリバーブをかけられます。
リバーブを薄くかけた
かかり具合はまずまずです。
また、iOSでステレオ環境のアプリで録音や配信する場合はInput1は左、Input2は右からしか音が出ません。
対策として、ループバックをONにすることで左右両方に録音できるようになります。
参考 iPhoneで録音する際にCH1に入力した音声が左側にしか録音できませんYAMAHA公式ページライブ配信向けでエフェクトを使いたい人は、ライブ配信に特化したYAMAHA AG03MK2を買ったほうが安定ではあります。
ループバック機能を使いこなそう。主要なオーディオインターフェイスを例に使い方を解説現場使用する予定がある人向け
※上がUR22C、下がUR24C
1つ下位モデルのUR22Cと音質・操作性などは変わりません。
違いは出力端子の数とモニターモードの有無くらいです。
- 2IN 2OUT
- モニターはダイレクトモニターとDAWモニター
- 実売価格 1.6万円程度
- 2IN 4OUT
- モニターはダイレクト・DAW・DJモード
- 実売価格 2.4万円程度
なので、シンガーソングライターだとほとんどの人がUR22Cで足りる印象です。
UR24CはプラスしてライブでPC音源との同期で使う人だったり、DJで使う人向けの製品です。
宅録というよりライブ配信をサービス化する、小規模ライブハウスとかが買うと良いんじゃないかなという感じはします。
とはいえ、リハスタやレンタルスペースを活用したライブ配信はこれから、絶対需要増えてきます。
そうなると、個人でUR24C持っておくと便利な場面は増えるかなという気はします。
そしてバンドで使うなら、6IN 4OUTと入力端子が多いUR44Cまで頑張るのが良いでしょう。
UR22C
UR24C
UR44C
Steinberg UR24Cにおすすめのマイク
UR24Cと合わせて買うのにおすすめのマイクはaudio technica AT4040です。
フラットな特性でクセのないクリアなサウンドが魅力。
フラットな特性から、ボーカルの個性とぶつかることもなく使いやすいマイクです。
実際にAT4040で録った音源がこちら。
UR24Cを買う人はシンガーソングライターというよりはクリエイター側の方が多いかなと思います。
なので、合わせて買うマイクは複数のボーカルで使うときに万能なAT4040がおすすめです。
AT4040
UR24C
Steinberg UR24C まとめ
- 音質・機能性ともに優れたUSB3.0対応の高機能オーディオインターフェイス
- 出力端子が豊富でモニターモードも選択できるので、ライブでの音源同期に便利
- 宅録だけの使用ならUR22Cで十分
ぎたすけ
たけしゃん
最近はライブステージにMacbookおいてあること多いでしょ
Steinberg UR24Cのレビューでした。
UR22Cと同様に機能や性能は素晴らしい機種でした。
DTMやライブステージで使う低価格オーディオインターフェイスとしては、最高レベルの商品です。
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