評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
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Blue Baby Bottle SL
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 134dB |
S/N比 | 83.2dB |
寸法 | 222.5 × 51.5mm |
重量 | 410g |
※公式HPから引用
特徴的な形状が印象的なマイクメーカーBlueのXLRコンデンサーマイク Baby Bottle SL。
Blueといえば高級レコーディングマイクのBottleが世界的に有名ですが、そこから名前がついているんですね。
Baby Bottle SLは4万円台と安価で、Blue XLRシリーズの上位モデルになっています。
※左からSpark SL、Bluebird SL、Baby bottle SL
なお、 XLRシリーズは2021年7月から新パッケージで販売されています。
2018年にBlueマイクロフォンズはロジクール傘下になっており、その体制になったことでパッケージも新たに販売したそうです。
旧パッケージから大きな変化はないですが、 付属のショックマウントが以前とは全く異なるデザインになっているそうです。
※現行品のショックマウント
宅録用のコンデンサーマイクでは4万円台って地味に少ないんですよね。
キャラクターもビンテージライクなサウンドになっていて、この価格帯だと珍しい印象を受けます。
早速、Baby Bottle SLの製品仕様から解説していきます。
製品仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<Baby Bottle SLをレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
本体機能
ローカット | 100Hzのハイパスフィルター |
PAD | -20dBの減衰 |
本体上部にローカットとPADのスイッチがついています。
自宅レコーディングにおいてはそんなに使う機会はないかなと思いますが、ローカットは空調や車の走行音などの低周波ノイズをカットしてくれます。
PADは主には大音量楽器の収録で使うので、ボーカル・アコギでは基本的には必要ないかなと思います。
ライブ配信時に周囲の音が入ってしまうようなら、ローカットを試してみると良いでしょう。
ちなみにECサイトなどを見ると、Baby Bottle SLとBaby Bottleが存在します。
SLの意味はSwitched Lineの略で、ローカットとPADスイッチを指しています。
2017年からBaby Bottleはローカット、PAD機能が追加されてBaby Bottle SLになっています。
SLがついていないものはローカット、PAD機能がない旧製品ということですね。
Baby Bottle SLに合うマイクスタンド
Baby Bottle SLは本体重量が410gで、付属のショックマウントが約400gです。
コンデンサーマイクの中ではやや重い部類なので、選ぶマイクスタンドも安定感がある定番のものにしましょう。
ブームスタンドなら定番のKCで問題ありません。
机に取り付けできるマイクアームだと定番のKTSOULでも大丈夫ですが、ネジはきつめにしめないと落ちてはきます。
また、逆さに吊るす場合は低価格帯のマイクアームだとアームの長さがもうちょっとほしいなと感じます。
配信中の安定などを求めるなら、15,400円と値ははりますがBlue純正のCompassを検討しましょう。
付属品
Baby Bottle SLの付属品は専用の木箱とショックマウントです。
木箱は使い勝手はいまいちですが、保管や携帯で使う分には問題ありません。
ショックマウントはガッチリしていて重みもあるので、安定しています。
振動ノイズもしっかり防いでくれますし、質が良いですね。
Blue Baby Bottle SLをレビュー
それでは、Baby Bottle SLをレビューしていきます。
初めにメリット、デメリットをザっとまとめると以下の通り。
歌とアコギ録りしていて良いなと感じました。
公式はノスタルジックという説明ですが、素朴で存在感ある音なんですよね。
弾き語りでしっとり聴かせるにはちょうどいい感じがします。
レビュー目次
素朴だけど存在感ある音質
ボーカル、アコギで色々録ってみた感じは素朴な音だなーという印象でした。
派手さはないですが、低中音域がしっかり出ていて聴いていて安心感のある音です。
ボーカルとアコギを別々にBaby Bottle SLで録った動画がこちら。
スリーフィンガーで、いかにも弾き語りという感じの素朴な楽曲です。
Baby Bottleとこういった曲はすごく合うなーと思いました。
アコギのアルペジオも各弦でしっかり音の輪郭を感じられて、録っていて好感触でした。
歌録り、楽器録りはもちろんナレーションとか声劇とかにもすごく合いそうです。
一方で高音の抜けの良さとかが欲しい人は下位モデルのBluebird SLの方が良いかなと思います。
Baby Bottle SLと比べて、Bluebird SLのほうが良くある感じの音質です。
Bluebird SLでボーカル、アコギを録った動画はこちら。
録り比べてても、Baby Bottle SLのほうが厚みがあってアコギ録りとかは好印象でした。
一方で音の抜けとか、ポップなわかりやすさではBluebird SLのほうが優れてる感じ。
同じシリーズですが、結構キャラクターは違う印象を受けました。
メイン用途がアコースティック系の音楽ならBaby Bottle SLの方が良いと僕は思いましたね。
縦長でマイキングはやや面倒
Blueのマイクは縦長でマイキングが若干やりにくいんですよね。
動画録りしていても、映える一方で画角の調整が難しいです。
マイキング含めて、ほんとに凝るなら音と動画は別撮りが良いかなと思いました。
Blueのマイク形状だと、カメラに良い感じで収まるようにするとアコギに対するマイク位置が高くなりすぎます。
ライブ配信で使う場合も普通に設置すると手元までマイク本体がきてタイピングとかするのに邪魔なので、逆さでつるしたほうが良さげです。
逆さで吊るす場合も縦長なので、マイクアームが短いと距離的な問題で苦労します。
Blue純正のCompass(1.5万円)や audio technica AT8700J (8,000円)などアームの長さ的にも余裕があるやつを選んだ方が無難です。
デザインがおしゃれ
Blueのマイクはマイキングは少しやり辛いですが、その点を補って余るレベルでおしゃれなんですよね。
プロアーティストの色んなMVで使われてます。
そんなわけで動画撮影やライブ配信で使う場合も存在感あって、おしゃれな雰囲気が出ます。
Baby Bottle SLは色合いも渋めで程よいので良いですよね。
レコーディング用途での利用はもちろん、撮影のことを考えても使いやすいマイクだと感じました。
Blue Baby Bottle SLのまとめ
- ノスタルジックな音質で低中音域が豊かなコンデンサーマイク
- 縦長で自宅での撮影やマイキングは少し工夫がいる
- ルックスが非常に良くて、撮影映えする
ぎたすけ
たけしゃん
Blue Baby Bottle SLのレビューでした。
弾き語りのボーカル、アコギに良く合うマイクだなと思いました!
最近は音楽も動画が中心なので、動画映えするマイクって地味に大事だよなぁと撮影していて思いましたね。
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