Blue Baby Bottle SLをレビュー。クラシカルな暖かいサウンドのコンデンサーマイク

BLUE baby bottle

評価:4

ぎたすけ

Baby Bottleって名前の通りでペットボトルみたいな形したマイクだな

たけしゃん

Blueのマイクはこの形状が特徴的なんだよね。音もシンプルで古風な感じの心地よいサウンドだよ
補足

レビューするためにロジクール様にデモ機をお借りしました

先にBabybottle SLの評価まとめ
音質
 (4)
使い勝手
 (3.5)
価格(43,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
主な用途所感
ボーカルRECをしているところ
ボーカル
男性・女性共に
使いやすい
YAMAHA FG820

アコギ
相性良く録れる
原稿を読んでいる男性

スピーチ
相性よく録れる
メリット
デメリット
  • 中低音に厚みがあって、存在感ある音質
  • 万能に使える音質なので色んな用途で使いやすい
  • ルックスが良くて映像映えする
  • 本体がやや大きくて重いので撮影時の画角調整やマイキングは少し難しい
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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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Blue Baby Bottle SL

Blue Baby Bottle SLの空箱
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性 単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL 134dB
S/N比 83.2dB
寸法 222.5 × 51.5mm
重量410g

公式HPから引用

特徴的な形状が印象的なマイクメーカーBlueのXLRコンデンサーマイク Baby Bottle SL。

Blueといえば高級レコーディングマイクのBottleが世界的に有名ですが、そこから名前がついているんですね。

Baby Bottle SLは4万円台と安価で、Blue XLRシリーズの上位モデルになっています。

BLUEマイクロフォンズ Essentialシリーズ

※左からSpark SLBluebird SL、Baby bottle SL

なお、 XLRシリーズは2021年7月から新パッケージで販売されています。

2018年にBlueマイクロフォンズはロジクール傘下になっており、その体制になったことでパッケージも新たに販売したそうです。

旧パッケージから大きな変化はないですが、 付属のショックマウントが以前とは全く異なるデザインになっているそうです。

BLUE baby bottleのショックマウント2

※現行品のショックマウント

宅録用のコンデンサーマイクでは4万円台って地味に少ないんですよね。

キャラクターもビンテージライクなサウンドになっていて、この価格帯だと珍しい印象を受けます。

早速、Baby Bottle SLの製品仕様から解説していきます。

製品仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<Baby Bottle SLをレビュー>を参照ください。

製品仕様 目次

本体機能

baby bottleのローカットとPADスイッチ
ローカット100Hzのハイパスフィルター
PAD -20dBの減衰

本体上部にローカットとPADのスイッチがついています。

自宅レコーディングにおいてはそんなに使う機会はないかなと思いますが、ローカットは空調や車の走行音などの低周波ノイズをカットしてくれます。

PADは主には大音量楽器の収録で使うので、ボーカル・アコギでは基本的には必要ないかなと思います。

ライブ配信時に周囲の音が入ってしまうようなら、ローカットを試してみると良いでしょう。

ちなみにECサイトなどを見ると、Baby Bottle SLとBaby Bottleが存在します。

SLの意味はSwitched Lineの略で、ローカットとPADスイッチを指しています。

BLUE baby bottleの上部

2017年からBaby Bottleはローカット、PAD機能が追加されてBaby Bottle SLになっています。

SLがついていないものはローカット、PAD機能がない旧製品ということですね。

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Baby Bottle SLに合うマイクスタンド

BLUE baby bottle

Baby Bottle SLは本体重量が410gで、付属のショックマウントが約400gです。

コンデンサーマイクの中ではやや重い部類なので、選ぶマイクスタンドも安定感がある定番のものにしましょう。

ブームスタンドなら定番のKCで問題ありません。

机に取り付けできるマイクアームだと定番のKTSOULでも大丈夫ですが、ネジはきつめにしめないと落ちてはきます。

また、逆さに吊るす場合は低価格帯のマイクアームだとアームの長さがもうちょっとほしいなと感じます。

Blue CompassとRoycelマイクアームとの長さ比較
上がBlue Comapss、下がRoycel

配信中の安定などを求めるなら、15,400円と値ははりますがBlue純正のCompassを検討しましょう。

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付属品

BLUE baby bottleの木箱
BLUE baby bottleのショックマウント2

Baby Bottle SLの付属品は専用の木箱とショックマウントです。

木箱は使い勝手はいまいちですが、保管や携帯で使う分には問題ありません。

BLUE baby bottleをケースに入れた画像

ショックマウントはガッチリしていて重みもあるので、安定しています。

BLUE baby bottleのショックマウント

振動ノイズもしっかり防いでくれますし、質が良いですね。

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Blue Baby Bottle SLをレビュー

BLUE baby bottleを正面から撮った画像
Babybottle SLの評価まとめ
音質
 (4)
使い勝手
 (3.5)
価格(43,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、Baby Bottle SLをレビューしていきます。

初めにメリット、デメリットをザっとまとめると以下の通り。

メリット
デメリット
  • 中低音に厚みがあって、存在感ある音質
  • 万能に使える音質なので色んな用途で使いやすい
  • ルックスが良くて映像映えする
  • 本体がやや大きくて重いので撮影時の画角調整やマイキングは少し難しい

歌とアコギ録りしていて良いなと感じました。

公式はノスタルジックという説明ですが、素朴で存在感ある音なんですよね。

弾き語りでしっとり聴かせるにはちょうどいい感じがします。

レビュー目次

素朴だけど存在感ある音質

BLUE baby bottleを横から撮った画像

ボーカル、アコギで色々録ってみた感じは素朴な音だなーという印象でした。

派手さはないですが、低中音域がしっかり出ていて聴いていて安心感ある音です。

ボーカルとアコギを別々にBaby Bottle SLで録った動画がこちら。

my sole my soul / 秦基博 アコースティックCover

スリーフィンガーで、いかにも弾き語りという感じの素朴な楽曲です。

Baby Bottleとこういった曲はすごく合うなーと思いました。

アコギのアルペジオも各弦でしっかり音の輪郭を感じられて、録っていて好感触でした。

歌録り、楽器録りはもちろんナレーションとか声劇とかにもすごく合いそうです。

一方で高音の抜けの良さとかが欲しい人は下位モデルのBluebird SLの方が良いかなと思います。

BLUE Blue Bird

Baby Bottle SLと比べて、Bluebird SLのほうが良くある感じの音質です。

Bluebird SLでボーカル、アコギを録った動画はこちら。

夏音 / 優里 フル アコースティックCover【コードは概要欄に記載】

録り比べてても、Baby Bottle SLのほうが厚みがあってアコギ録りとかは好印象でした。

一方で音の抜けとか、ポップなわかりやすさではBluebird SLのほうが優れてる感じ。

同じシリーズですが、結構キャラクターは違う印象を受けました。

メイン用途がアコースティック系の音楽ならBaby Bottle SLの方が良いと僕は思いましたね。

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縦長でマイキングはやや面倒

Baby Bottle SLとC214とTLM 102の大きさ比較した画像

Blueのマイクは縦長でマイキングが若干やりにくいんですよね。

動画録りしていても、映える一方で画角の調整が難しいです。

Baby Bottleでレコーディングしているところ

マイキング含めて、ほんとに凝るなら音と動画は別撮りが良いかなと思いました。

Blueのマイク形状だと、カメラに良い感じで収まるようにするとアコギに対するマイク位置が高くなりすぎます。

ライブ配信で使う場合も普通に設置すると手元までマイク本体がきてタイピングとかするのに邪魔なので、逆さでつるしたほうが良さげです。

逆さで吊るす場合も縦長なので、マイクアームが短いと距離的な問題で苦労します。

Blue純正のCompass(1.5万円)や audio technica AT8700J (8,000円)などアームの長さ的にも余裕があるやつを選んだ方が無難です。

補足

上の写真audio technica AT8700Jで設置してます

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デザインがおしゃれ

BLUE baby bottle

Blueのマイクはマイキングは少しやり辛いですが、その点を補って余るレベルでおしゃれなんですよね。

プロアーティストの色んなMVで使われてます。

そんなわけで動画撮影やライブ配信で使う場合も存在感あって、おしゃれな雰囲気が出ます。

BLUE baby bottleを正面から撮った画像

Baby Bottle SLは色合いも渋めで程よいので良いですよね。

レコーディング用途での利用はもちろん、撮影のことを考えても使いやすいマイクだと感じました。

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Blue Baby Bottle SLのまとめ

BLUE baby bottleをケースに入れた画像
  • ノスタルジックな音質で低中音域が豊かなコンデンサーマイク
  • 縦長で自宅での撮影やマイキングは少し工夫がいる
  • ルックスが非常に良くて、撮影映えする

ぎたすけ

確かにBaby Bottle SLが映ってると、それだけ本格的でうまそうに聴こえるぞ

たけしゃん

そうなんだよね。Baby Bottleだと動画のサムネイルで有利になれそう

Blue Baby Bottle SLのレビューでした。

弾き語りのボーカル、アコギに良く合うマイクだなと思いました!

最近は音楽も動画が中心なので、動画映えするマイクって地味に大事だよなぁと撮影していて思いましたね。

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