ぎたすけ
たけしゃん
弾き語りすとLABO ボイトレ講座。今回は音程とピッチについてです。
ピッチが悪いとか音痴というと、音の高さを正確に当てられないイメージがありますよね。
実際に歌っていて、ピッチや音程が合わない原因は色々あります。
ピッチ・音程をよくするためには原因を正確に特定して改善していくことが重要です。
本記事では音程とピッチの違いを理解したうえで、自身の歌を改善していくためのポイントを解説していきます。
音程とピッチの違い
音程 | 特定の音と音の距離 |
ピッチ | 特定の音の高さ |
音程とピッチの違いは上記の通りで、1つの音の話なのか2つの音の話なのかの違いです。
なので、「音程が悪い」と「ピッチが悪い」は意味が違うんですよね。
ピッチ修正などをしてみるとよくわかりますが、ピッチが良くても音程が悪い人は結構多いです。
逆に音程が良い人であっても、高音など特定の音域ではピッチが悪いというケースもよくあります。
ピッチと音程が悪くなる原因は同じこともあれば、違うこともあります。
歌において音程やピッチの精度を高めるには自分が音を外している原因をちゃんと特定して改善していくことが重要です。
それではピッチと音程について、もう少し掘り下げて改善策などを解説していきましょう。
ピッチとは
音楽におけるピッチは特定の音の高さを指します。
音の高さはHz(ヘルツ)という単位で決まり、Hzは「1秒間に振動する回数」を指します。
例えばラ(A)であれば440Hzとなり、「1秒間に440回振動してできる音」となります。
440Hzのラ
ちなみに振動回数が減って、220Hzになると1オクターブ低いラ(A)になります。
220Hzのラ
歌の場合は声帯の振動で音の高さをコントロールします。
低い音を出すときは声帯をたるませて振動数を減らし、高い声を出すときは声帯を細く伸ばして振動数を増やします。
なので、「ピッチが悪い」という言葉の意味は特定の音を正しく発音できていないということになります。
歌においては声帯の振動回数をコントロールできていないということです。
ピッチが悪い場合の改善方法
ピッチが悪いケースは大きく2つに分かれます。
- 音域関係なく音を正しく認識・発声できていない
- 高音など特定の音域だけ正確に当てられない
①はいわゆる音痴と言われる症状です。
音痴の改善においては認識した音を正しいピッチで発声するためのトレーニングを行います。
音痴改善のトレーニングは客観的な視点が重要なので、音楽教室で先生と一緒に行うのが好ましいです。
まずは個人でチャレンジする場合はVoickなどピッチを可視化しながら練習できるアプリを使いましょう。
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続いては高音域など特定の音だけピッチが狂うパターンです。
こちらのパターンは高音域における発声が課題になっていることが大半ですね。
そのため、ミックスボイスの活用など安定する発声を身に着けることが解決策になります。
高音域のピッチにおいては音感を鍛えるだけでは改善しません。体に無理のない発声を身に着けることが重要です。
たけしゃん
短い音を正確に聞き取ろう
次の音程の話にもつながる内容ですが、ピッチの精度を高めるために短い音を正確に取る癖をつけましょう。
ボーカルは主旋律なのもあり、非常に短い音が頻繁に登場します。
例を出すとKing Gnuの「白日」の歌い初めに当たる「ときには」の「と」はほんとに一瞬の短い音ですよね。
こういった短い音はピッチがずれていたり、そもそも違う音を出しているなどアバウトな人が多いです。
たけしゃん
しかも、短いので多少ズレていても目立たず、見逃しがちです。
しかし、この短い音のピッチがずれていると、次の音のピッチがズレてしまいます。
音程が正確な人はそのままズレますし、音程も弱い人は音の距離感がわからなくなって次の音は一層ズレます。
僕の経験上はピッチが大きめに狂うときは、狂った音の前の音が原曲と異なるピッチになっていることが大半です。
ここに気づかずに大きく狂った音だけ修正していると、どうしてもピッチが不安定になります。
ピッチが狂う箇所では前の音のピッチが合っているかを必ず確認しましょう。
音程とは
音程は特定の音と音の距離を指す言葉です。
音の距離は度数という表記で表現されます。
歌の練習をしていくなかで、きちんと分析・改善していると自分が苦手な音程があることに気づきます。
この苦手な音程を認識して、改善していくことが非常に重要になってきます。
ピッチの練習だけ頑張っても、ピッチが良くならないのは苦手な音程が存在するからです。
音程をよくするための練習
音程を正しく取るための練習は既存曲を正確にコピーすることです。
音程を正しくとる音階練習などありますが、個人的には既存曲をちゃんとコピーしたほうが圧倒的に効果高いと思ってます。
たけしゃん
ちゃんとワンフレーズずつ、丁寧に確認して歌うことが重要です。
特に音程がズレていないかチェックするところは下記の2点ですね。
- 一瞬だけ発声する短い音が絡む箇所
- 音程が大きく飛ぶところ
この2点がアバウトになりがちなので、しっかりと抑えると音程が安定しやすいです。
色んな人のカバーを聞いていても、正しいメロディーラインで歌えている人はかなり少ないです。
ちゃんと正確にメロディーラインを聴き取って再現することが重要です。
また、同じ曲を何度も歌いこんでいくと音程が安定してピッチも全体的に良くなります。
プロアーティストでもカバーだと音程が不安定になったりするものです。
何だかんだでピッチ・音程の精度を上げるには、1つの曲をたくさん聞いて、歌いこむのが一番効果的です。
たけしゃん
音程とピッチ まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
音程とピッチの違いについての解説でした。
特定の音のピッチが合わない場合はその音より、その前の音がズレていることが本当に多いです。
なので、音程やピッチの改善については音を点でみたほうがいい場合、線で見たほうがいい場合の両パターンがあることを覚えておきましょう。
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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ピッチって言葉は聞いたことはあったけど、意識したことはありませんでした!
今度カラオケに行ったら気にして歌ってみようと思います(^^)
>まくまほんさん
コメントありがとうございます!そうなんですね。
ピッチ=音程なのでカラオケなら採点機能で音程の点数見るといいと思います!