ぎたすけ
たけしゃん
なお、本記事では有線接続のマイクを紹介しています。
ワイヤレスマイクをお探しの方は下記記事を参照ください。
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ダイナミックマイクの選び方
![SHURE SM58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_2.webp)
ダイナミックマイクは主にライブステージやイベントなどで使用されているマイクです。
コンデンサーマイクと比べると音の解像度は劣るものの、頑丈で環境変化に強いのが特徴ですね。
![コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/mic-fantam.webp)
レコーディングはコンデンサーマイク、ライブはダイナミックマイクという使い分けが一般的です。
コンデンサーマイクは音は良いですが、デリケートでファンタム電源も必要となります。
対して、ダイナミックマイクは電源不要でハウリングや環境変化にも強いので個人でも扱いやすいところが強みですね。
ここからはダイナミックマイクの選び方について、もう少し細かく解説していきます。
目次
使用する端子
![AKG D5-Y3のXLR端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/AKG-D5-6.webp)
ダイナミックマイクは音楽用の音響機器などに用いられるXLR端子を使って接続するのが一般的です。
![TPS7222](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/02/TPS7222-7.webp)
ライブハウスやスタジオにある音響ミキサーはXLRで接続できる仕様なので、XLR端子のマイクを持っていれば困ることはありません。
![音響ミキサーの上部](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/03/mix2.webp)
一方でPCやスマートフォンにはXLR端子はありません。
そのため、PC・スマホとXLR端子のマイクを接続するにはオーディオインターフェイスを間に挟みます。
![YAMAHA AG03 正面からの写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2016/05/AG03_2.webp)
マイク単体ではPC・スマホと接続できないので注意しましょう。
最近はPCやゲーム機などとマイク単体で接続できるUSBタイプのダイナミックマイクも人気です。
![AT2020USB+のUSB部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AT2020USB_13.webp)
USBマイクはPCやゲーム機と直接接続できますが、逆に音響機器とは接続できません。
このあたりは自身の用途に合わせて、どっちを買うのか検討しましょう。
ちなみに最近では、SHURE MV7のようにUSB/XLR両対応のマイクもあります。
![SHURE MV7のXLR端子とUSB端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/MV7-17.webp)
たけしゃん
指向性
![マイクの指向性 カーディオイド・スーパーカーディオイド・ハイパーカーディオイドを説明した図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/01/Cardioid-sum.webp)
ダイナミックマイクの指向性は正面の音を中心に拾うカーディオイド(単一指向性)が一般的です。
ただ、その中でもさらに細かく3種類の指向性に分かれます。
指向性 | 特徴 |
![]() カーディオイド | 側面もそれなりに拾う 背面の音はあまり拾わない カバー角度 131° |
![]() スーパーカーディオイド | 側面の拾う角度が狭い 背面の音もやや拾う カバー角度 115° |
![]() ハイパーカーディオイド | 側面の拾う角度が非常に狭い 背面もそこそこ拾う カバー角度 105° |
ライブや配信で使う分にはカーディオイドが主流で扱いやすいですね。
正面の音を拾いますが、左右の音も若干は拾うので顔を多少動かしても大丈夫ではあります。
スーパーカーディオイドはカーディオイドより音の回り込みを抑制できるのでハウリングに強く、音量を比較的上げやすいです。
![ゼンハイザー e935とe945](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e935_945_2.webp)
一方でマイク位置がずれると音量がガクンと下がるので注意が必要です。
弾き語りのシンガーソングライターはマイクをスタンド固定するのもあって、スーパーカーディオイドを使う人が割と多いですね。
![SHURE BETA57A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_4.webp)
最後のハイパーカーディオイドですが、かなりタイトに音の発信源を限定して狙う場合に用いられます。
![AT2040と別売りのショックマウントを組み合わせた画像1](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/AT2040-17.webp)
そのため、ハイパーカーディオイドというとテレビ収録で音声さんが使うガンマイクのイメージが強いです。
スーパーカーディオイドよりも更に音の回り込みを防止したい場合に適した指向性です。
感度(重要)
![AKG D5-Y3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/AKG-D5-5.webp)
マイクの感度はものすごく簡単に言えば、マイクの音量のことです。
感度が高ければ、同じ音でも大きな音で収録されます。
![音がマイクからPCに流れるまでの図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/12/sensitivity-1024x544.webp)
感度の表記は-51dBといった表記をされます。
マイナスなので数値が低いほど感度は高くなるので注意してください。
そして、このマイクの感度はライブハウスやスタジオで使う分には気にする必要はありません。
逆に自宅でオーディオインターフェイスなどを介してライブ配信する際は気を付けて製品を選ばないと音量が足りなくて非常に困ることになります。
![M-Audio M-Track Solo](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/04/M-audio-solo4-1.webp)
まず、ダイナミックマイクはコンデンサーマイクと比べてマイクの感度が大分低く作られています。
マイクタイプ | 音の感度 |
ダイナミックマイク | -50dB~-55dBが多い |
コンデンサーマイク | -30dB~-43dBが多い |
ライブハウスやリハーサルスタジオは音響設備が充実しているので、マイクの感度が低くても音響機器側で増幅させて十分な音量を得られるわけです。
![ライブで弾き語り演奏している男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/live-8.webp)
しかし、自宅でのライブ配信の場合はオーディオインターフェイスのマイクプリアンプのみで音量を増幅させることになります。
![オーディオインターフェイスのマイクプリアンプ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AG03_26.webp)
このマイクプリの性能は基本は価格に比例しており、安いオーディオインターフェイスはMAXの音量(GAIN)が低いです。
そのため、「感度の低いマイク&安いオーディオインターフェイス」だと録る音によっては音量MAXでも小さくて困ることが普通にあります。
筆者の所感で言うと、ダイナミックマイクを使うならオーディオインターフェイスは2万円以上のものをおすすめしたいです。
![AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/08/EVO4-11.webp)
もしくは感度が-53dB以上のダイナミックマイクを選択すると良いでしょう。
ダイナミックマイク おすすめランキングベスト10
![BETA57Aをマイキングしてるところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_11.webp)
それでは、おすすめのダイナミックマイクをランキング形式で解説していきます。
なお、本記事はボーカル、楽器、配信などの多角的な視点でダイナミックマイクを紹介する内容になっています。
ライブ用のボーカルマイクに絞って紹介した記事もあるので、ボーカルさんはそちらも参照ください。
飛ばし読みガイド
10位 SHURE PGA58
![SHURE PGA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-6.webp)
大手マイクメーカーのSHUREが販売する低価格マイク PGA58です。
7,000円程度ですが、SHUREの製品だけあって音質や耐久性は問題ないレベルに仕上がっています。
感度が-55dBと低いので、安いオーディオインターフェイスでの配信においては導入を慎重に考えたほうが良いですね。
使ってみた感じも静かなトークやアルペジオでは音量が不足しがちです。
正直なところ、感度-52dBのAKG D5-Y3を選択したほうが間違いないです。
![AKG D5-Y3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/AKG-D5-5.webp)
価格差も1,000円程度なので、PGA58を選ぶ理由はあまりないですね…。
なお、PGA58は型番で付属品が分かれる仕様になっています。
オーディオインターフェイスに接続して使う人はPGA58-XLRが良いです。
![SHURE PGA58に付属するXLRケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-9.webp)
カラオケで使う場合は標準プラグ接続になるカラオケ機種が多いので、PGA58-QTRを選ぶとよいでしょう。
9位 SHURE SM58
![SM58の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_3.webp)
ダイナミックマイクで一番有名な製品 SHURE SM58。
どこのライブハウス、スタジオにも置いてある安心のマイクです。
![SM58をマイクスタンドに取り付けたところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_10.webp)
音の抜けはまあまあといったところで、ボーカルによってはこもった感じにもなりやすいです。
頑丈で吹かれにも強く、1本買っておけば長期間使えるのがSM58の強みですね。
SM58でボーカル、アコギを別々に録った動画がこちら。
業界標準的なマイクなので、マイクの基準と言える音質です。
どこのライブハウスやスタジオにも置いてあるので、PAさんも慣れてますし、持ち込むにも安心のマイクです。
一方で感度が–54.5 dBV/Paと低めなので、安いオーディオインターフェイスと組み合わせるとやや辛いです。
![SM58の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_3.webp)
ボーカル、アコギのストロークなどであれば問題ないですが、小さい喋り声やアコギのアルペジオだと音量が足りなくてしんどいです。
ライブ配信でも使う方は感度が高いSHURE BETA58Aなどを選択したほうが無難です。
一方でライブハウスやスタジオに持ち込むだけなら、間違いなく安定の1本と言えますね。
8位 SENNHEISER e 835
![ゼンハイザーe835](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e835_1.webp)
ダイナミックマイクで人気の高いゼンハイザーのエントリーモデル e 835。
実売価格8,800円という価格帯で、音質・耐久性も良好です。
音もクッキリとしており、癖もなく、使いやすい音になっています。
ボーカルマイクですが、アコギ録りでも良い感じに使えます。
付属品もマイクホルダーの他にマイクポーチもついてくるので、持ち歩きや保管も楽です。
![e845のマイクポーチ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e845_8.webp)
競合製品のAKG D5-Y3はスーパーカーディオイドですが、e 835はカーディオイドです。
1万円未満のカーディオイドマイクでは品質はもっとも良いマイクだと思いました。
低予算で質の良いカーディオイドマイクが欲しい方にはおすすめの1本です。
7位 SHURE BETA57A
![SHURE BETA57A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_4.webp)
メーカー側は楽器用マイクとして紹介していますが、ボーカルで使っている人も多いマイクです。
一方で楽器をピンポイントで狙うマイクなので、指向性は狭いです。
先端のグリル部分もボーカル用のBETA58Aと比較すると細く、平らに作られています。
![BETA57とBETA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta57_beta58.webp)
秦基博さん、miwaさん、YUIさんなどがボーカルマイクとして使っているため、シンガーソングライターで使っている人も多いですね。
ちなみに僕は両方使ってみて、グリルの形が好みのBETA58Aをメインにしました。
ボーカル、アコギ録りなど、1本で色々と使い回したい人はBETA57Aのほうが良いかもしれないですね。
6位 SENNHEISER e 935
![ゼンハイザー e965](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/02/e935_1.webp)
音響機器に定評のあるSENNHEISER(ゼンハイザー)のe 935です。
ゼンハイザーのマイクは優れたものが多く、マイマイクとして所有しているボーカルさんは多いですね。
e 935はカーディオイドで中高音域を広げたチューニングになっており、特に高音の抜けが良いです。
僕の声質はハイトーンでちょっとハスキーなので、e 935は良い感じに拾ってくれて使いやすいです。
そして、マイクのルックスがシックでカッコいいのもポイント高いです。
![ゼンハイザー e935](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/e935_10.webp)
ゼンハイザーのマイクはどれもデザインが洗練されていて、カメラ映りも良いですね。
マイクの感度も「2,8mV/Pa = -51dB」とダイナミックマイクの中では高めに設定されています。
そのため、安いオーディオインターフェイスで使っても十分音量は得られるのでライブステージ・自宅での配信の兼用ができるマイクです。
なお、e 935はカーディオイドですが、スーパーカーディオイドのe 945もあります。
![ゼンハイザーe935とe945](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e945_945.webp)
ハウリングに強いマイクが良い人は音の回り込みを抑制できるe945を選択しましょう。
カーディオイド
スーパーカーディオイド
5位 SHURE MV7
![SHURE MV7](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/MV7-13.webp)
SHUREのXLR・USB両対応マイク MV7。
放送局などで定番のSHURE SM7Bを踏襲したデザインになっています。
本体にはXLRとUSBの両端子がついており、USBマイクとしても利用できます。
![SHURE MV7のXLR端子とUSB端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/MV7-17.webp)
使ってみると、かなり良質なダイナミックマイクでした。
オンマイクで使っても、低音はあまり膨らまず、周りのノイズも拾わないので配信に向いています。
また、ボーカル用途でもクリアで質の高い音が録れます。
![SHURE MV7 横から](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/MV7-15.webp)
ボーカル、アコギを別々にMV7で録った動画がこちら。
音質もクリアで周りのノイズを拾わないので、トークや歌録りに使いやすいです。
ダイナミックマイクの中でも音の解像度は高いです。
なお、USBマイクとして利用する場合は本体のタッチパネルで音量調整などできます。
![SHURE MV7のミュート機能](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/MV7-22.webp)
また、USB利用時はPC、スマホで使える専用アプリで音量の自動調整機能や各種エフェクトも使えます。
![SHURE PLUS MOTIVのオートレベルとマニュアル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/PLUS-MOTIV-auto2.webp)
![SHURE PLUS MOTIVのマニュアル画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/PLUS-MOTIV-manu3.webp)
どちらかというと、USBマイクとしての利用が主になってますが、XLRで使っても普通に良いマイクです。
価格はその分、高めですが歌録りとゲーム実況を両方やるにはうってつけのマイクになっています。
4位 audio technica AT2040
![audio technica AT2040](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/AT2040-2.webp)
2021年9月に発売されたライブ配信向けのダイナミックマイク audio technica AT2040です。
放送局向けのマイク「BP40」の音質を継承しており、動画配信・ナレーションなどに最適な作りになっています。
![AT2040と別売りのショックマウントを組み合わせた画像2](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/AT2040-16.webp)
AT2040は指向性がハイパーカーディオイドとなっており、周囲の音を拾いにくい仕様になっています。
空気清浄機をMAXにした状態でワンフレーズ歌った音源で比較してみましょう。
iPhone 7
![iPhoneを見ている画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/iPhone-in.webp)
AT2040(ハイパーカーディオイド)
![audio technica AT2040 斜めから](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/AT2040-7.webp)
AT2040は周囲の音を拾わずにノイズを強力に抑制しているのが分かったと思います。
一方で音を拾う範囲が大分タイトなので、口がマイクから外れないように気を付ける必要はありますね。
ポップガードやショックマウントは内蔵されており、本体をそのままマイクスタンドに取付ればクリアな音が録れるようになっています。
![audio technica AT2040 横から](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/10/AT2040-8.webp)
感度も-53dBV/Pa (2.2mV)とまずまずの数値なので、安いオーディオインターフェイスでも十分使えるのが良いですね。
ちなみにこの形状のマイクだとSHURE SM7Bが昔から有名ですが、SM7Bは感度が-59dB(re 1V/Pa)と相当低いんですよね。
たけしゃん
その点、AT2040は感度もそこそこ高く、YAMAHA AG03などの低価格製品と組み合わせるには持ってこいのマイクです。
なお、2023年にUSBタイプのAT2040USBが発売されました。
![audio technica AT2040USB とAT2040](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/AT2040USB-13.webp)
USBマイクであるAT2040USBはオーディオインターフェイスなしでPCに接続できます。
制作用途ならXLRタイプのAT2040、配信やテレワークならAT2040USBが使いやすいですね。
3位 sE Electronics V3
![sE Electronics V3 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-6.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50 to 16,000 Hz |
感度 | 2.5 mV/Pa (-52 dB) |
質量 | 約295g |
コンデンサーマイクやリフレクションフィルターで有名なsE Electronics。
そのsE Electronicsが販売するエントリーモデルのダイナミックマイクがV3です。
実売価格で1万円程度ですが、音質・品質ともに優れた優秀なマイクです。
![sE Electronics V3 斜め下から撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-2.webp)
クリアで素直なサウンドなので、ボーカルから楽器録りまで幅広く使えます。
ウィンドスクリーンとショックマウントがマイクに内蔵されており、ハンドリングノイズやポップノイズにも強いです。
![sE electronics V3のグリルを外した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-12.webp)
マイク本体は金属製の筐体を採用しており、プラスチックパーツがないので耐久性にも優れています。
付属品もマイクホルダー、交換用ウィンドスクリーン、ポーチがついており、質も良いですね。
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
ここ数年で値上がりしたマイクが多い中、1万円程度でこのレベルは非常に助かります。
コスパ、質ともにとても優れており、入門用マイクとしてうってつけです。
2位 sE Electronics V7
![sE Electronics V7 左斜め上](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-5.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 40 to 19,000 Hz |
感度 | 2.0 mV/Pa (-54 dB) |
質量 | 約305g |
sE Electronicsのスーパーカーディオイドを採用したダイナミックマイク V7です。
最近では、ビリー・アイリッシュが使っていることでも知られるマイクですね。
指向性はタイトになっており、周辺音の回り込みをかなり抑制してくれます。
![sE Electronics V7 マイクグリル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-7.webp)
そのため、ハウリングにも強く、音量を引き上げやすいですね。
また、ウィンドスクリーンとショックマウントが内蔵されているため、オンマイクでも扱いやすい点も良いですね。
![sE electronics V7のグリルを外した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-17.webp)
音質は音の抜けが良く、繊細な表現をしっかり拾ってくれるタイプです。
付属品はマイクホルダー、交換用ウィンドスクリーン、専用ポーチです。
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
ウィンドスクリーンは初めから赤が入っていますが、黒に変えることができます。
![sE electronics V7のグリル内部。ウィンドスクリーンが入っている](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-18.webp)
価格も13,200円程度と品質の割にかなり安いです。
BETA58Aやe 935が値上がりで2万超えしているので、このマイクで1万円台はかなりお得だなと感じました。
1位 SHURE BETA58A
![SHURE BETA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/10/beta58_3.webp)
ライブハウスやリハーサルスタジオでSM58と並んで定番のBETA58A。
SHURE SM58より音の感度を上げて、低音域と高音域を広げたマイクになってます。
SM58は音がこもりやすいですが、BETA58Aは音の抜けが良いのでバンドでも弾き語りでも使いやすいです。
指向性はスーパーカーディオイドが採用されており、音の回り込みを抑制してくれます。
頑丈で吹かれにも強いので、ステージでの使い勝手も良いです。
![BETA58A](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/02/BETA58A.webp)
さらには感度も-51dBV/Pa (2.8 mV)なので、安いオーディオインターフェイスでも音量は十分確保できます。
僕も昔からライブ用マイクでBETA58Aを使用していますが、音質・耐久性ともに安心感あるマイクです。
高級なダイナミックマイク
![SHURE SM7B 側面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/SM7B-2.webp)
続いては、通常のダイナミックマイクより上の価格帯のマイクを3本紹介します。
高級なダイナミックマイクは、主に以下の2点が違うと感じます。
- 周辺ノイズの回り込みを抑制
- オンマイクでも音がぼやけにくい
周辺環境に影響されにくく、クリアな音がしっかり録れるという印象です。
逆に音質自体は低価格帯とそこまで大きく変わりません。
そのため、自宅での配信やレコーディングには適している製品が多いです。
SHURE SM7B
![SHURE SM7B](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/SM7B-11.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50 to 20,000 Hz |
感度 | -59.0 dB (1.12 mV) |
質量 | 約765.4g |
世界的に有名なSHUREのマイク SM7Bです。
放送局やスタジオライブなどでよく使用されているマイクです。
![SHURE SM7B 斜め下から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/SM7B-3.webp)
SM7Bは周辺ノイズやハムノイズに強く、自宅環境でも狙った音だけクリアに録りやすいです。
また、中低音の密度があり、スピーチなど魅力的に録れます。
サンプル(ボイス)
サンプル(ボーカル)
演奏動画
人気のYouTuberやライブ配信者で使用者が多いマイクですが、声・歌・楽器と色んな用途で使えます。
一方で感度が-59dBとかなり低いです。
接続するオーディオインターフェイスのスペック、声量によっては音量が足りません。
![YAMAHA AG03MK2 ブラック](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/AG03mk2-8.webp)
音量が足りない場合は間にブーストするインライン・プリアンプなどを挟みましょう。
![SE ELECTRONICS DM-1](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/DM1-3.webp)
![SE ELECTRONICS DM-1をSHURE SM7Bに取付した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/DM1-6.webp)
または2023年9月に発売されたプリアンプ内蔵のSM7dBを選択しましょう。
![SHURE SM7dB 斜め後ろから撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/09/SM7dB-10.webp)
SM7dBは内蔵のプリアンプで+18dBもしくは+28dBブーストすることができます。
![SHURE SM7dB 底面のコントロールパネル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/09/SM7dB-20.webp)
SHURE MV7と比べると、中低音域が魅力的で声が良い感じに聴こえます。
ナレーション録り、ライブ配信などをする方には非常に良いマイクです。
UNIVERSAL AUDIO SD-1
![UNIVERSAL AUDIO SD-1](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/SD-1-2.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50 ~ 16,000 Hz |
感度 | -58 dB (1.3 mV) |
質量 | 約735g |
Universal Audioが2022年に新しく発売したダイナミックマイク SD-1。
ボーカル、楽器、スピーチなど様々な用途で万能に使えるマイクです。
PCの動作音やエアコンの音などを拾いにくく、自宅環境でもキレイな音が録れます。
![UNIVERSAL AUDIO SD-1 斜め前](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/11/SD-1-7.webp)
見た目からSM7Bに近いですが、SM7Bと比べるとフラットで色付けのない音で録れますね。
サンプル(ボイス)
サンプル(ボーカル)
SD-1で録った演奏動画
SD-1は原音に忠実で、今時な音という印象を受けました。
ボーカル、スピーチなどで使いやすい音です。
また、SD-1はUNIVERSAL AUDIOのApolloシリーズで使うと、専用のプリセットが利用できます。
![Universal Audio Apollo Solo](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/07/Apollo-solo-5.webp)
ボーカル、ギター、配信に最適化したマイクプリセットが用意されており、EQやコンプレッションも設定されます。
デフォルトでも十分扱いやすい音ですが、Apolloシリーズを持っている人には嬉しい特典ですね。
ルックスが良い感じで、配信や撮影でも使いやすい所も良いですね。
SHURE KSM8
![SHURE KSM8](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/02/KSM8-5.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 40 ~ 16,000 Hz |
感度 | -51.5 dB (2.66 mV) |
質量 | 約330g |
SHUREダイナミックマイクのハイエンドモデル KSM8。
ダイナミックマイクでは珍しい、デュアルダイアフラムを採用したマイクになっています。
KSM8はデュアルダイアフラムで近接効果を制御する能力があり、スイートスポットが広くなっています。
![SHURE KSM8のマイクポーチを開けたところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/02/KSM8-2.webp)
そのため、マイク距離がある程度変わっても音の変化も少なく、安定したサウンドになります。
SM58と比べると、周辺ノイズも拾わないですね。声だけクッキリ録れます。
一方で音質はSM58やBETA58とそんなに変わらない印象でした。
マイク位置での音のブレが少ない点が、このマイクのすごいところですね。
おすすめのダイナミックマイク まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
ダイナミックマイクについての解説でした。
<感度の話>はECサイトの口コミをみると「音量が小さすぎて使えない!」とマイクに低評価付けてる人が多いので有用だったんじゃないかと思います。
ネット環境の進歩に合わせて、ダイナミックマイクの用途の幅も広がっています。
ライブという観点以外に、自宅での配信なども意識した製品選びができると、より長期的に愛用できるマイクをゲットできるでしょう!
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