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ぎたすけ
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ZOOM AMS-22
入力端子 | コンボジャック×1 ステレオ 3.5mm入力×1 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ステレオ 3.5mm出力 ×1 |
サンプルレート | 96kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS,Android |
2022年6月に発売された超コンパクトなオーディオインターフェイス ZOOM AMSシリーズ。
そのAMSシリーズの下位モデルがAMS-22です。
AMSシリーズ比較
AMS-22は最もコンパクトでスマートフォンよりもはるかに小さいです。
それでいて、コンデンサーマイクも使用でき、ループバック機能も備えています。
以前から人気の高いZOOM U-22と比べても、AMS-22は今どきの用途に合わせて改良されていますね。
まずはAMS-22の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM AMS-22をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
2イン2アウト
AMS-22はコンパクトなボディに2イン2アウトの入出力端子を持っています。
ただ、入力端子側は少し特殊な仕様になってます。
まずはメインの入力端子は前面のコンボジャックです。
XLRとTRSのどちらも接続でき、XLR接続ならファンタム電源も使用可能です。
そして、中央にステレオ 3.5mm入力のLINE INが付いています。
LINE INにスマホやオーディオプレイヤーを接続することで、BGMなどを配信に流せます。
ちなみにU-22はコンボジャックとLINE INが排他になってましたが、AMS-22は同時利用できます。
そのため、スマホをLINE INに繋いでオケを流して、コンボジャックに繋いだマイクで歌うことが可能です。
ただし、USBオーディオではコンボジャックとLINE INの音はミックスされて流れます。
上記の画面もマイクからの歌声とiPhoneからの音源の両方がINPUT1に入力されています。
それぞれの音を別トラックに分けて調整することはできませんでした。
トラック分けれたら、歌配信で非常に便利だったんですけどね。惜しいですね。
また、本体上部のGAINでコンボジャックの音量を調整できます。
LINE INは音量固定です。LINE INに繋いだ端末側で音量調整しましょう。
出力端子は背面のTRS×2ですね。
この価格帯だとRCAが多いですが、AMS-22はTRSが採用されています。
TRSだとモニタースピーカーに直接繋げられるので助かりますね。
前面にはイヤホン端子もついています。
音量は上面のOUTPUTで調整できます。
なお、OUTPUTはTRSとイヤホン端子共用になっています。
ループバック機能
AMS-22はループバック機能が搭載されています。
ループバックの切替は本体側面のスイッチで行います。
なお、隣にはダイレクトモニターのON/OFFスイッチもついています。
ループバックの切替スイッチがついている製品は珍しいですね。
ソフト操作不要でループバックをON/OFFできるのは、ワンオペ配信だと結構便利なんですよね。
なお、ループバックONの状態では自分の声はダイレクトモニターでモニタリングしましょう。
アプリ側のモニター機能をONにするとハウリングします。
iOSとAndroidにも対応
AMS-22はWindows、Macだけでなく、iOSとAndroidにも対応しています。
iPhoneとの接続にはUSB 3カメラアダプタが必要です。
また、スマホと接続する場合はコンセントなどの外部電源の接続も必要です。
別売りの専用ACアダプタもしくは市販のモバイルバッテリーを使いましょう。
また、付属品とは別にUSB-Cケーブルが1本必要です。
付属品
AMS-22の付属品はUSB-C to Aケーブル1本です。
PCで使う分には、付属のUSBケーブルだけで問題ないです。
スマホで使う場合は前述の通り、ACアダプタやUSB-Cケーブルを追加で購入しましょう。
AMSシリーズはCubase LEなどのDAWは付属しないようです。
音楽制作で使いたい人は無料で使えるDAWのStudio One Primeなどを利用すると良いでしょう。
ZOOM AMS-22をレビュー
それでは、AMS-22を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットをまとめたものがこちら。
非常にコンパクトなので、色んな用途で使える手軽さが良いですね。
また、スマホでの配信を考慮されている点も多く、スマホユーザーにはかなり良いです。
一方で音質はやや弱いですね。
AMS-24だと音質面の問題も解消されるので、AMS-24まで頑張ったほうが良いかなと思いました。
製品レビューの目次
録音の音質は良い。再生音は微妙
AMS-22でボーカル、アコギを録音してみました。
録音に関しては価格相応の音質レベルで及第点は超えています。
ボーカル、アコギをAMS-22で録った動画がこちら。
カバー動画の制作、配信、動画のナレーション録音などに十分使えるレベルです。
マイクプリのゲインが低いので、ダイナミックマイクよりコンデンサーマイクでの利用をおすすめします。
再生音については、正直あまりよくないです。
音自体は結構良いですが、イヤホン端子にわずかですがサーというホワイトノイズが載ります。
なお、AMS-24とAMS-44ならホワイトノイズは発生しませんでした。
自宅で普通にオーディオインターフェイスとして使うなら、AMS-24にしたほうが良いかなと思いました。
価格差も+3,000円程度です。
本体はコンパクトで非常に軽い
AMS-22は非常にコンパクトで本体重量もわずか85gです。
ポケットにスポッと入るレベルで、これほど手軽に持ち運んで使える製品は他にありません。
それでいて、入出力や機能面も比較的充実しています。
スマホでのライトな配信環境、制作環境を作るにはうってつけの製品です。
一方で本体が軽すぎて、机の端に設置するとマイクケーブルの重みに負けてしまいます。
なので、机の端ではなく、奥に置くなどの工夫は必要です。
スマホでのライブ配信で使いやすい
AMS-22はスマホで使ってみると、細かい配慮がされています。
まずはステレオのアプリでもモノラル音声がLR両方に出るようになっています。
普通のオーディオインターフェイスを使うと、ステレオのアプリでは片耳からしか音が出ません。
アプリ | 仕様 |
17Live | モノラル |
nana | モノラル・ステレオ切替可能 |
nanaパーティー | ステレオ |
Poco-cha | ステレオ |
インスタライブ | モノラル |
LINEライブ | モノラル ※1chしか認識しない |
ツイキャス | ステレオ |
YouTube Live | ステレオ |
TikTok | モノラル ※1chしか認識しない |
GarageBand | モノラル・ステレオ切替可能 |
iOSのビデオ | ステレオ |
しかし、AMS-22はステレオのアプリでもLRの両方から音が出る仕様になっています。
ステレオ仕様であるiOS純正のビデオアプリでも、手軽に高音質な動画撮影ができます。
また、AMS-22はコンボジャックとステレオ 3.5mm入力のLINE INが併用できるのも良いですね。
スマホのライブ配信でも、LINE INにPCやオーディオプレイヤーを繋いでBGMや効果音を流せます。
スマホだとループバックでBGMを流すのは厳しいので、LINE INの存在は大きいですね。
競合製品との比較
競合製品として、Steinberg UR12とZOOM AMS-24と比較してみましょう。
まずは、同価格帯のSteinberg UR12との比較です。
UR12はCubase AIが付属し、音質も上々な製品です。
そのため、音楽制作においてはAMS-22よりUR12のほうが優れていますね。
一方でUR12だと、ループバックはPCからソフトウェア操作しないと変更できません。
また、iOSのステレオアプリではCH1は左、CH2は右からしか音が出ません。
なので、スマホ配信に関して言うとAMS-22のほうが優れています。
もちろん、携帯性の面でもコンパクトなAMS-22のほうが優れていますね。
続いて、上位モデルのAMS-24との比較です。
AMS-24はAMS-22から下記の点が変わります。
- マイクプリの性能が少し上がる
- イヤホン端子にホワイトノイズが載らない
- LINE INがコンボジャックに変更
- イヤホン端子が増えて2つになる
- スマホ接続時に単三電池で駆動できる
- MUSICモード、STREAMINGモードが選べる
大きい変化はコンボジャック×2になることですね。
同時に使えるマイクや楽器の数が変わります。
AMS-24は2人での配信だったり、弾き語りといった用途でも使えます。
逆に1人で配信したり、ボーカル録りするだけならAMS-22で事足りますね。
また、イヤホン端子にホワイトノイズが載らなくなるのが大きいですね。
オーディオインターフェイスとして普段使いするなら、AMS-24をおすすめします。
出先の録音・配信専用機として使うなら、AMS-22もありかなと思います。
ZOOM AMS-22 まとめ
- 2022年6月発売の超小型・軽量のオーディオインターフェイス
- ループバック機能をはじめ、ライブ配信に適した機能を搭載
- 録音の音質は良いが、再生の音質はいまいち
ぎたすけ
たけしゃん
ZOOM AMS-22のレビューでした。
非常にコンパクトで手軽に使える上にスマホでのライブ配信でも便利な製品となっています。
これまではスマホ配信で使いやすいものというとAG03MK2とUR22Cくらいだったので、AMSシリーズの登場は大きいですね。
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