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ぎたすけ
たけしゃん
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ARTURIA MINIFUSE 2
入力端子 | コンボジャック×2 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac |
シンセサイザーなどで有名なARTURIAが2021年に発売した安価なオーディオインターフェイス MINIFUSE 2。
1.3万円程度でコンボジャック2基搭載し、ループバックも使える製品です。
また、付属ソフトウェアが豊富についており、音楽制作で使いやすい仕様になっています。
認知度は低いですが、コスパに優れた良製品です。
まずはMINIFUSE 2の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<MINIFUSE 2をレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
2イン2アウト
MINIFUSE 2は2イン2アウトのオーディオインターフェイスです。
入力は前面のコンボジャック2基で48Vのファンタム電源に対応しています。
ギターアイコンのボタンはHi-Z機能です。
エレキギターやベースを直接接続するときはONにしましょう。
なお、ファンタム電源やHi-ZのON/OFFは専用ソフト「MINIFUSE CONTROL CENTER」でも変更できます。
ただ、出力系の設定はソフト側で変更できないため、全部本体ノブで調整したほうが早そうです。
続いて、出力端子です。背面に1/4ライン出力があります。
ボリュームは前面パネルの大きいノブです。
ヘッドホン端子も前面パネル右側についています。
その他、背面パネルにMIDI入出力端子がついています。
コンパクトなボディですが、一通り必要な端子は揃っていますね。
ダイレクトモニター機能
ダイレクトモニターはPCなどを介さずに直接マイク入力などの音をモニターする機能です。
PCなどを経由しないため、遅延なく自分の声をモニタリングできます。
本体前面にダイレクトモニターを調整するMIXノブとDIRECT MONOスイッチがついています。
機能 | 概要 |
MIXノブ | PCの再生音と入力音の 音量を調整するノブ |
DIRECT MONO | ダイレクトモニターの モノ・ステレオを切り替え |
MIXノブは最近のオーディオインターフェイスによくある、PC再生音とダイレクトモニターの音量を調整するノブです。
INPUT側に回すとダイレクトモニターの音が大きくなり、USB側に回すとPCの再生音が大きくなります。
上図の場合はUSB側に振り切っているので、ダイレクトモニターは音量ゼロになっています。
DIRECT MONOはダイレクトモニターのモノラル・ステレオを切り替えるものですね。
ONにするとモノラルになり、INPUT1がL、INPUT2がRからのみ音が出ます。
基本的にはステレオが良いと思うので、OFFで大丈夫です。
ループバック機能
MINIFUSE 2はループバック機能に対応しています。
配信でBGMなどを流したい場合に便利です。
ただ、仕様が特殊でAG03などとは根本的に違います。
ここでは、Windowsでの使い方についてザックリ解説していきます。
まず、MINIFUSE 2は入力・出力ともに「MAIN Left/Right」「LOOPBACK Left/Right」という2つのチャンネルが用意されています。
ループバックを使用する際は入力・出力ともに「LOOPBACK Left/Right」を選択します。
出力はデスクトップ右下のタスクトレイにあるスピーカーアイコンをクリックして設定します。
入力は使用するDAWや配信アプリなどで設定を行います。
これでPCの再生音が入力されるようになります。
なお、LOOPBACK Left/Rightにはマイク入力の音は送られないようです。
そのため、OBSでループバックを絡めて配信する場合はマイク音声に「MAIN」、マイク音声2に「LOOPBACK」を設定すると良いでしょう。
OBSを使わないで配信する場合はこの仕様だとループバックは活用しづらいですね…。
配信用というよりはPCの再生音を録音するためのループバックという感じです。
そのため、配信用途で買うならSteinbergなどのほうが安定かなと感じました。
ソフトウェアが豊富に付属
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
Arturia FX | 4つのFXプラグイン |
Rev PLATE-140 | プレートリバーブ |
Delay TAPE-201 | ディレイ |
Chorus JUN-6 | コーラス |
GUITAR RIG 6 LE | ギター用のマルチエフェクト アンプシミュの総合ソフト |
Auto-Tune Unlimited | ピッチ修正ソフト ※3か月無料のサブスク |
Splice Creator Plan | 大量のサンプル音を使える ※3ヶ月無料のサブスク |
MINIFUSE 2は8つのソフトウェアが付属します。
どれも普通に使えるものばかりです。
1.3万円のオーディオインターフェイスでこれだけ付属するのはすごいですね。
制作用途で買う人にはかなり良い製品です。
付属品
MINIFUSE 2の付属品はUSBケーブルです。
挿し口は本体背面に付いています。
ちなみに外付け機器を繋げられるUSBハブ機能もついています。
最大250mAまで出力され、外付けストレージやコントローラーを接続できます。
なお、公式の対応OSはWindowsとMacとなっており、iOSは非対応です。
ARTURIA MINIFUSE 2をレビュー
それでは、MINIFUSE 2を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
1万円前半でこのスペックは素晴らしいですね。
もっと売れていてもおかしくない製品です。
ただ、初期設定や操作の理解など初心者にはやや難しい点が多いですね。
取扱説明書もかなりボリューミーなので、初めて買うオーディオインターフェイスとしては若干薦めづらいです。
製品レビューの目次
音質はかなり良い
MINIFUSE 2でボーカルを色々録ってみました。
マイクプリの品質は良好でなかなか良い音です。
すっきりとした素直な音ですね。
ゲインを大きく上げると少しノイズが気になりますが、通常利用においては十分良い音で録れます。
近い価格帯のSteinberg UR12とFocusrite Scarlett Solo 3rd Genのサンプル音も聞き比べてみましょう。
どれも大きくは変わりませんが、強いて言うならScarlett Solo 3rd Genが一番芯がしっかりある印象を受けます。
続いて、ヘッドホンやスピーカーで再生音の質も確認してみました。
再生音に関しては、MINIFUSE 2はかなりレベルが高いです。
1万円台にしては大分良いなと驚きました。
音楽制作用途はもちろん、オーディオリスニング用に購入するのもありなレベルです。
初心者向けとは言い難い
音もなかなかよく、コスパも非常に良いMINIFUSE 2ですが、初心者にはやや取扱いが難しいです。
例えば、ドライバのインストールには英語サイトでのユーザー登録と製品登録が必要ですし、日本語マニュアルもボリュームがあります。
また、ループバックに関しても仕様がやや特殊で、AG03やSteinbergのようにワンタッチで切替えることはできません。
機械の取扱に慣れている人なら何てことはないですが、苦手な人にはやや厳しいと感じます。
上記の内容を読んで、ちょっと不安に感じる方はSteinberg UR12などにしておいたほうが無難かなと思います。
コスパは非常に良い
MINIFUSE 2は1.3万円程度ですが、価格以上のスペックを兼ね備えています。
まず、1万円前半でコンボジャック2基搭載の機種は非常に少ないです。
大手の製品だと、XLR入力 1基+1/4”ライン入力 1基という構成がほとんどです。
コンボジャック2基ならマイクを同時に2本使えるため、弾き語りやデュオなどにも対応できます。
また、出力周りに関しても、ラインアウトとヘッドホン端子のVolumeノブが独立しており、MIXノブもついています。
1万円前半の製品だと、ラインアウトとヘッドホン端子は共有のVolumeノブだったり、MIXノブがない製品が多いです。
更には1万円前半で珍しく、MIDI入出力もついています。
それでいて、ループバックにも対応し、8つのソフトウェアがバンドルされています。
これで1.3万円なので、コスパは最高に良いですね。
初期設定や使用方法の難易度的にやや初心者向けではないものの、価格・スペック的には非常に魅力的な製品です。
ARTURIA MINIFUSE 2 まとめ
- 1.3万円程度でコンボジャック2基搭載
- 再生音の質が良く、機能や付属ソフトも豊富
- 初期設定や使用方法の理解は若干難しい
ぎたすけ
たけしゃん
ARTURIA MINIFUSE 2のレビューでした。
各メーカー値上がりしている中で、この価格帯でこのスペックは素晴らしいと思いました。
取扱説明書はボリューミーですが、内容はきっちりわかりやすく書かれています。
とっつき辛い部分はありますが、しっかり読み込めば特に問題なく使っていけると思います。
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