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PreSonus AUDIO BOX GO
入力端子 | コンボジャック×1 1/4 “ライン入力×1 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 96kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Windows10以降(64-bit) macOS10.13以降(64-bit) iOS対応状況 Android対応状況 |
本体重量 | 240g |
Studio Oneなどで有名なPreSonusのオーディオインターフェイス AUDIO BOX GO。
コンパクトなボディに必要最小限の機能を盛り込んだコスパに優れたモデルです。
本体重量は240gと非常に軽いため、持ち歩くにも便利なアイテムですね。
使ってみた感じは音質は価格相応ですが、普通にDTMや配信で利用できます。
バンドルされるソフトも充実しており、DTM入門機としてかなり優秀な製品ですね。
それでは、AUDIO BOX GOの製品仕様から解説していきます。
飛ばしてレビューを見たい方は<AUDIO BOX GOをレビュー>を参照ください。
2イン2アウト
AUDIO BOX GOは2イン2アウトの入出力を搭載しています。
入力はマイクも使えるコンボジャックとギターなどを繋げる1/4”ライン入力です。
ボリューム調整は前面のノブで行います。
コンボジャックは48Vのファンタム電源に対応しているので、コンデンサーマイクも使用できます。
なお、コンボジャックのゲインレンジは0~50dBと狭いです。
そのため、感度の低いダイナミックマイクだと音量が不足する可能性があります。
基本的にはコンデンサーマイクを使う想定で購入しましょう。
ダイナミックマイクを使う場合は必要に応じて、インラインブースターを用意することも検討すると良いでしょう。
逆に最大入力レベルは+10dBuと価格の割に高めなので、コンデンサーマイクで歌録りするには優秀な製品です。
続いて、出力です。
背面にスピーカー用の1/4”ライン出力が2基ついています。
音量は前面の大きいノブで調整することができます。
また、6.3mmのPhone端子が前面についており、音量も専用のノブが付いています。
1万円近辺だと、MAIN OUTとPhoneは共用のVolノブが多いので、独立しているのはすごく良いですね。
必要最小限ではありますが、DTMなど制作に適したノブの配置になっています。
ダイレクトモニタリング
AUDIO BOX GOはダイレクトモニタリングに対応しています。
ダイレクトモニタリングとは接続したPCを介さずに直接、マイク入力などの音を出力に返す機能です。
PCを経由しないため、遅延せずに自分の声や演奏をモニターすることができます。
そして、この価格帯では珍しく、本体にMIXノブがついています。
MIXノブは下表のとおりにダイレクトモニターの音とPCの再生音の音を調整してくれます。
回す方向 | 効果 |
左 | ダイレクトモニターの音量UP PCの再生音の音量DOWN |
右 | ダイレクトモニターの音量DOWN PCの再生音の音量UP |
右に振り切るとダイレクトモニターの音量が0になります。
DAWの音をモニターしてレコーディングする場合は右に振り切りましょう。
バンドルソフト
AUDIO BOX GOにはDAWのStudio One Primeの他にiZotope Neutron Elementsなど多種多様なソフトウェアがバンドルされています。
本体価格が1万円程度の製品に付いてくるレベルではない豪華っぷりです。
iZotopeやLexiconなど、使い勝手の良いメーカーのプラグインもバンドルされています。
そのため、DTMerの入門機としては非常に良いです。
一方で打ち込みやMixをやらない歌い手や配信者だと、Steinbergなどのほうがコスパは良いかなと思います。
付属品
AUDIO BOX GOの付属品はUSBケーブル(A to C)とシールで張れるゴム足×4です。
本体が非常に軽く、ケーブルの重さに引っ張られてしまうため、ゴム足を本体底面の四隅に貼ったほうが安定します。
また、USBケーブルですが、Windowsで付属品以外を使って接続するとノイズが入ってしまいました。
なので、極力は付属品を使うようにしましょう。
なお、iOSやAndroidでも使用できます。
筆者はiPhone 13 ProにUSB 3 カメラアダプタで接続し、正常動作を確認しました。
ちなみに上図のように右側の口でコンセントなどに繋いで給電しないと正常に動作しませんでした。
PreSonus AUDIO BOX GOをレビュー
それでは、AUDIO BOX GOを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると、以下の通りです。
必要最小限の機能に絞っていますが、欲しいところは残しており、絞り方が良いです。
1万円程度であることを踏まえると、非常によくできた製品ですね。
ただ、ベストチョイスになるかは購入者の属性にもよります。
DTMerならこの価格帯ではベストかと思いますが、配信をやる場合はSteinberg UR12のほうが良いかなと感じました。
音質は価格相応
AUDIO BOX GOを使って、ボーカルを録音してみました。
価格相応という印象です。十分使える音質です。
歌ってみたなどで使う分にも全く問題ないレベルですね。
ゲインレンジが0~50dBと他の製品と比べても狭いですが、コンデンサーマイクで使う分には問題ありません。
逆に最大入力レベルは+10dBuと、この価格帯にしては余裕があるので歌録りには適しています。
再生音も価格相応というレベルです。
クリアで音量も十分出ます。
コンパクトな製品ですが、音質は及第点をしっかり超えています。
軽くて小さい
AUDIO BOX GOは他のオーディオインターフェイスと比べて、軽くて小さいです。
そのため、自宅でも場所を取りません。また、携帯するにも便利です。
iOSで使用する際もUSB 3カメラアダプタとモバイルバッテリーで動作するのも良いですね。
Steinberg UR12は結構大きくて重たいので、持ち歩くならAUDIO BOX GOのほうが優れています。
nanaの録音などで使うにもAUDIO BOX GOは使い勝手が良いです。
AUDIO BOX GOはTASCAM iXZのグレードアップ版のような感じですね。
持ち歩き用のサブ機として購入するのも良さそうです。
競合製品との比較
最後は同価格帯の競合製品との比較です。
ここでは、定番のSteinberg UR12と同価格でコンパクトなZOOM AMS-22を選出しました。
先に僕の結論をザックリ言うと、以下の通りですね。
- 歌ってみた・DTMならAUDIO BOX GO
- 配信ならZOOM AMS-22
- どちらもやるならSteinberg UR12
それぞれの違いを掘り下げて解説していきます。
Steinberg UR12との比較
まずは1万円近辺のベストセラー製品、Steinberg UR12との比較です。
スペックを比較してみると、以下の通りです。
歌の録音やDTMといった用途では最大入力レベルが高く、バンドルも充実しているAUDIO BOX GOのほうが良いです。
逆にライブ配信での利用においてはループバックがある、UR12のほうが有利です。
なので、歌ってみた・配信の両方をやる方はUR12のほうが使い勝手は良いかなと思います。
配信はやらずに歌ってみたやDTMをやる方、あるいは配信はOBS STUDIOを使う方はAUDIO BOX GOをおすすめします。
ZOOM AMS-22との比較
続いて、ZOOM AMS-22との比較です。
AMS-22は非常にコンパクトでAUDIO BOX GOよりも更に小さいです。
また、AMS-22は歌ってみた、DTMもやれますが、どちらかというと配信向けの製品になっています。
バンドルされるソフトなどはAUDIO BOX GOのほうが断然豊富なので、DTMではAUDIO BOX GOが有利です。
また、再生音の質や最大入力レベルもAUDIO BOX GOのほうがやや優れています。
そのため、歌ってみたのレコーディングでもAUDIO BOX GOのほうが使いやすいと感じます。
逆に配信ではZOOM AMS-22のほうが使い勝手は良いです。
AMS-22はiOSの配信でも使いやすい仕様になっているので、iPhoneと組み合わせて使うと便利ですね。
そのため、以下のような選び方が良いかと思います。
- 歌ってみた・DTMならAUDIO BOX GO
- 配信ならZOOM AMS-22
- どちらもやるならSteinberg UR12
音楽制作がメインの方はAUDIO BOX GOがおすすめですね。
PreSonus AUDIO BOX GO まとめ
- 1万円程度で買えるコンパクトなオーディオインターフェイス
- 音質は価格相応に良く、歌ってみたの録音などに使いやすい
- バンドソフトが豊富でDTM入門機にも良い
ぎたすけ
たけしゃん
PreSonus AUDIO BOX GOのレビューでした。
低予算で歌ってみた、DTMを始めてみたい方にはとても良い製品ですね。
携帯もしやすいので、色んな使い道がありそうなオーディオインターフェイスです。
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