ぎたすけ
たけしゃん
弾き語りすとLABO ボイトレ講座。今回のテーマは完コピです。
最近はYouTubeでも、ボイストレーナーさんがプロの楽曲を細かく解説している動画がたくさんあります。
有益な動画が増えたので、自身でチャレンジする人は増えた一方で完コピはやはり難しいです。
本記事ではどういった点に気を付けるべきかを中心に解説していきます。
歌を完コピするとは?
完コピは完全にコピーすることですが、歌においては下記の点を重点的にコピーします。
- 音程・リズム
- 細かい歌い回し
- 音の長さ
- 強弱の付け方
- 声の出し方
細かい表現までをちゃんと聴きとって、正確に再現するのがポイントです。
昔から音楽教室のボイトレでは超定番の手法で、1時間のボイトレだと下記のカリキュラムが多いです。
- 前半30分は発声練習
- 後半30分は課題曲を完コピ
ボイトレでは歌詞を書いたノートにコピーするポイントをメモ書きして、練習するのが主流ですね。
しらスタさんのYouTubeがまさにそのままです。
この動画くらい細かくやって、自身の歌唱に反映させられたらバッチリです。
本記事ではこの完コピトレーニングを効果的にやるためのポイントを解説していきます。
完コピはインプットとアウトプットの両方を鍛えられる
完コピトレーニングの良いところは「耳と発声の両方が鍛えられる」ところです。
逆に言うと、この利点を活かせないやり方だとやってもあまり意味がありません。
要は原曲をとにかくたくさん聞いて、実際に声を出して歌い方を試行錯誤してみるのが重要です。
このときの原曲の聴き方はワンフレーズを何度も繰り返して聴くようにします。
ちなみにAmazon musicなどストリーミングサービスは歌詞単位で頭出しできるので活用しましょう。
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僕も楽曲を耳コピするときは歌詞頭出し機能でワンフレーズずつ、何度も何度も繰り返し聞いてます。
今は解説してくれている動画がたくさんありますが、動画を見る時間が増えて原曲を聴く回数が減っている人は逆効果です。
歌の上達は自身での「聴く・歌う」の試行錯誤をいかにこなせるかが勝負であることは肝に銘じましょう。
できるだけ複数のアーティストでやること
完コピトレーニングをしていると、どうしてもアーティストが偏りがちです。
同じアーティストばかりやっていると、歌い方が極端に寄ってしまいます。
そのため、できるだけコピーするアーティストは複数人に散らしたほうが良いですね。
5アーティストくらいに散らせると、色んな要素が吸収出来て1人のアーティストに似すぎることもなくなります。
色んなアーティストに興味を持つのが重要なので、夏フェスなどで色んな音楽に触れるのがおすすめです。
歌唱、演奏、作曲、編曲など、どの工程においても色んな曲を聴くのは重要ですね。
たけしゃん
ここからは「聴く」「歌う」のそれぞれの工程を掘り下げて解説していきます。
楽曲を正確に聴きとる
まずは楽曲の分析です。
歌において、耳のトレーニングは非常に重要です。
そして、正確に聴きとる力は演奏を細部まで聴く経験を重ねることで向上していきます。
楽曲を分析する際は面倒ですが、ワンフレーズずつやりましょう。
何度も繰り返し再生して、以下の点を確認します。
項目 | ポイント |
ブレスの位置 | 音源だとわからないものは ライブ音源を探して確認する |
音程 | 一瞬の音まで正確に取る |
リズム | ドラムの音も聴きながら 言葉の重心がどこにあるか聞く |
強弱 | ワンフレーズ内での 音の強弱を細かく聴く |
歌唱テクニック | エッジボイス、ビブラートなど 細かい表現を聴きとる |
最初は聴きとれないと思いますが、何曲もやってると聴きとれるようになっていきます。
最初の数曲は解説動画を見て、確認しながらやるのも良いでしょう。
何曲かやったら、まずは自分で何度も繰り返し聞いて分析するようにしましょう。
最初から解説動画を見てしまうと、聴きとる力が育ちづらいです。
たけしゃん
自身で一通り分析した後に解説動画を見て、解釈や感じ方の違いなど合わせてみると良いでしょう。
ちなみにフェイクなどの細かい音程を分析するときはYouTubeで再生速度を遅くするのも有効です。
最初はかなり時間がかかると思いますが、根気よくやりましょう。
歌唱を正確に再現する
続いては分析した歌唱内容を自分の歌に反映させていくトレーニングです。
当然ですが、分析より反映させていく工程のほうがはるかに大変です。
とはいえ、やることはシンプルで下記の手順がおすすめです。
- 歌を録音する
- 録音内容を分析
- 分析結果から改善
ひたすら、この工程を繰り返すだけです。
コツらしいコツもなく、客観的に分析して改善をとにかく繰り返すのが大事です。
おすすめは「歌ってみた」をやることです。
DAWなどの録音ソフトを活用して、ワンフレーズずつ細かく録りなおせるので徹底的にやりこめます。
歌ってみたが一番効率的に録音・分析・改善をサイクルできます。
自分が見ている範囲でも、歌ってみたを継続的にやってる人は歌の成長速度が速いです。
ただ、歌ってみたをやるのはそれなりにハードル高いですよね。
もう少しライトにやるのはnanaがおすすめです。スマホだけでも十分やれるのが強いですね。
nana – 生演奏カラオケ・歌ってみた投稿アプリ
nana music Inc.無料posted withアプリーチ
nanaは録音範囲が90秒までなので、基本はワンコーラスです。
そのワンコーラスをちゃんと詰めて、何度も録りなおして練習しましょう。
更にライトにやりたい人はカラオケとかになりますね。
個人的にはnanaからはじめて、楽しくなってきたら歌ってみたをやるのがいいのではないかと思います。
また、分析は独学でも普通にできますが、歌唱の再現は難しいです。
自分で頑張ってみて難しいと感じたらボイトレに通うことも考えましょう。
歌唱の再現が難しくて困っている状態は、一番プロのボイストレーニングが効果的な場面でもあります。
自身で色々試行錯誤してみて、それでも解決方法が分からない場合はプロに相談してみましょう。
シアーミュージックは初心者からプロ志向の方まで幅広く対応しており、全国に拠点を持つ人気の音楽教室です。仕組みがしっかりしており、通いやすいのも人気の理由ですね
MUZYXは東京の吉祥寺・池袋・立川に店舗がある定額通い放題の音楽教室です。初心者の方が多く、オープンスペースで開放的に授業をやっているので音楽の友達も作りやすいのが特徴です
楽曲の完コピ まとめ
- 歌の上達にはプロの楽曲の完コピが有効
- 歌唱の分析は解説動画も利用しつつ、自力でやれるようになろう
- 歌唱の再現は録音して、分析して、練習をひたすら繰り返す
ぎたすけ
たけしゃん
ボーカルの完コピについての解説でした。
とにかく大事なのは「原曲と自分の歌唱をちゃんと聞く」ことです。
歌うことばかりやってしまいがちですが、正確に聴きとる技術は歌の技術向上に欠かせません。
歌上手い人はみんな聴きとりも上手いです。
完コピを通じて、まずは楽曲を細かく丁寧に聴く習慣を身に着けましょう。
声について詳しく学ぼう
歌の要素を理解しよう
ボイストレーニングをやってみよう
ボーカルの知っておくべき知識
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