ぎたすけ
たけしゃん
ペダルポイントとは
ペダルポイントとはコードが変化していく中で特定の音を鳴らし続ける手法を指します。
ペダルポイントは主に2種類に分かれます。
ベースペダル | 最低音をキープしつづける |
ソプラノペダル | 最高音をキープしつづける |
そして、バンドやユニットなどアンサンブルにおいては「ペダルポイント=ベースペダル」であることが大半です。
ベースもしくはピアノが最低音をキープし続けて、ウワモノのギターがコードを変化させていくというパターンですね。
一方でギター弾き語りではベースラインをキープしてコードを変化させるのが、楽器の特性上難しいです。
そのため、ギター弾き語りにおけるペダルポイントは基本的にソプラノペダルを指します。
たけしゃん
本サイトはギター弾き語りの方が主役なので、このあとの事例紹介もソプラノペダルを使った弾き語りのコードパターンを中心に解説していきます。
クリシェとペダルポイントの違い
クリシェ | ・特定の音だけ変化させる ・変化の幅は半音か全音 |
ペダルポイント | ・特定の音だけキープ ・変化の幅は自由 |
ペダルポイントと混同してしまいがちなのがクリシェです。
整理してみるとクリシェとペダルポイントは意味が真逆なんで、パッとわかりますね。
一方でギター弾き語りにおいてはクリシェとペダルポイントの中間的な状態が割と発生します。
クリシェなんだけど、微妙に他の音も変化しちゃった…とかですね。
ピアノみたいに構成音を自由に選択できないので仕方ないところです。
そのため、言葉の定義は定義として覚えておきつつも、あまり言葉に縛られすぎないように音を柔軟にとらえることも大事です。
ギター弾き語りにおけるペダルポイント
さて、ここからは具体的にギター弾き語りでのペダルポイントの活用例を見ていきましょう。
弾き語りでのペダルポイントはCメジャーキー、Gメジャーキーのローコードで1弦・2弦を固定するパターンが中心です。
本章ではそれぞれのパターンを1つずつ紹介します。
Cメジャーキーでのペダルポイント
定番のカノン進行を変形させた、アコギではよくあるコード進行です。
1弦3Fをペダルポイントとして固定した上でコードは変化させていきます。
後半のDmでペダルポイントが途切れますが、sus4として成立するので加えても大丈夫です。
僕的にはDm→Gはそのまま繋げたいと感じることが多くて、ペダルポイントは切っちゃってますね。
Cメジャーキーは1弦固定パターンが使いやすいので、自然とペダルポイントを取り入れてる人も多いですね。
Gメジャーキーでのペダルポイント
2つ目は冒頭の例でも出した、Gメジャーキーでの1弦3F固定パターンです。
僕は2弦3Fも固定していることが多いですね。
また、Gメジャーキーにおいては2弦3Fをペダルポイントとして固定し、1弦はミュートするパターンも良く使います。
カポタストを上のフレットにつけてるときなどは1弦3Fを鳴らすとボーカルの音域と被って、邪魔になるときも割と多いんですよね。
Gメジャーキーに関してもトップの音を固定する選択肢は多彩なので、色々と試してみると良いですね。
ギター2本構成での工夫
ペダルポイントの発展形として、弾き語りミュージシャンに抑えてほしいのがギター2本構成での伴奏です。
1本目がコードを変化させていき、2本目が2~3音の同じフレーズを鳴らし続けるというパターンは非常に良く使います。
ペダルポイントではないですが、考え方としては限りなく近いので一緒に覚えましょう。
下は僕がnanaでアップしているアコギ伴奏ですが、後半のサビ(1:00~)はアコギ2本になっています。
nana-music.com1本目が弾いてるコードは先ほどの「Cadd9→G→Dsus4→Em7」ですね。
ここにアルペジオとして、「レ→ソ→レ(1オクターブ上)→ソ」をひたすら繰り返しで載せてるだけです。
それだけなんですが、アルペジオがあるかないかでえらい違いです。
ペダルポイントの延長線上として、こういったアコギ2本のアプローチもチャレンジすると、大分やれることが増えますね。
ペダルポイント まとめ
- ペダルポイントとはコードが変化していく中で特定の音を鳴らし続ける手法
- ペダルポイントにはベースペダルとソプラノペダルがあり、ギター弾き語りでは主にソプラノペダルを使う
- ギター弾き語りではCメジャーキーとGメジャーキーでペダルポイントが活用されている
ぎたすけ
たけしゃん
ペダルポイントについての解説でした!
一般的にベースペダルの話になることが多いんですが、ソプラノペダルに焦点をあてるところがギター弾き語り特有という感じですね。
まずは基本的なペダルポイントの活用から入って、アコギ2本構成のアレンジまで発展させていけると理想的ですね!
第1章 音や楽譜の読み方を覚えよう
第2章 キーやスケールを理解しよう
第3章 コード進行のバリエーション
第4章 ノンダイアトニックコードの導入
第5章 応用的な音楽理論の活用
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