ぎたすけ
たけしゃん
市販の楽譜の種類
種類 | 概要 |
バンドスコア | バンド全パートのスコア |
ギタースコア | ギターのみのスコア 多くは弾き語りスコアと一緒 ソロギターのスコアもある |
弾き語りスコア (ソングブック) | 弾き語りで演奏する前提で 記載されたスコア |
大きくは上表の通りの分類になっています。
ちなみにピアノのみを掲載したピアノスコアもありますが、基本的にギタースコアと同じです。
また、市販の楽譜はスコアとピースの2種類が存在します。違いは下表の通りです。
種類 | 概要 |
スコア | 複数曲の譜面が掲載されたもの アルバム単位が多い |
ピース | 1~2曲のみ掲載されたもの シングル単位が多い |
最近はデジタルデータでの販売が多くなり、スコアよりはピースが主流になりつつありますね。
ここからは各スコアの特徴を説明していきますが、結論を言うと下記の通りです。
- バンドでやるならバンドスコア
- 弾き語りをやるなら弾き語りスコア
- ギタースコアと弾き語りスコアは同じものが多い
また、弾き語りをやる場合はアーティスト本人監修のスコアがあれば、本人監修が断然おすすめです。
このへんも掘り下げて解説していきます。
バンドスコア
バンドスコアはバンド全パートの譜面を記載した楽譜です。
ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムといった各パートの譜面が記載されています。
楽器によって、記載される譜面は五線譜とTAB譜に分かれます。
種類 | 概要 |
五線譜 | 音符が記載される一般的な譜面 |
TAB譜 | ギターやベースに特化した 数字で記載する譜面 |
TAB譜は下図のようなものですね。
横線がギターやベースの弦になっており、そこに何フレットを押さえるか記載されています。
基本的には下表の通りに五線譜とTAB譜が使い分けられています。
種類 | パート |
五線譜 | ボーカル、キーボード、ドラムなど |
TAB譜 | ギター、ベースなど |
そして、重要な点は弾き語りをやるのにバンドスコアを買うのは微妙であることです。
バンドスコアはバンドでの演奏が前提なので、以下のようなことがよくあります。
- 複数楽器でコードを構成している
- ギターは割と休みが多い
複数楽器でコードを構成するというのは具体的にはベースの存在が大きいです。
例えば、バンドだとC/EというコードをギターはC、ベースがEを弾くことで成立させたりします。
しかし、弾き語りの場合はベースはいないので、1人でC/Eを弾く必要があります。
バンドのギターは他楽器がいて成立する演奏内容が割と多く、バンドスコアの内容で弾き語りしても上手くいかないことが多々あります。
そのため、バンドスコアは基本的にバンドで演奏するための楽譜と考えたほうが良いですね。
ギタースコア
続いてはギタースコアです。
ギタースコアはギターとボーカルの譜面のみを掲載した楽譜ですね。
ボーカルは五線譜、ギターはTAB譜で記載されています。
ここが紛らわしいのですが、基本的にはギタースコアと弾き語りスコアは一緒です。
ただし、かなり数が少ないもののバンドスコアからギターだけ抜き出したギタースコアも存在します。
そのため、弾き語り用途で買う人は弾き語り用のギタースコアであることを確認しましょう。
弾き語り向けのものは商品概要欄に「弾き語り向け」と記載があるものがほとんどです。
特にデジタル販売の譜面は色んなものがあるため、ちゃんと商品概要欄を確認するようにしましょう。
弾き語りスコア
弾き語りスコアは弾き語りすることを前提に作られたスコアです。
ソングブックと書かれていることも多いですね。
弾き語りスコアはバンドスコアと違って、1人で演奏が完結するように譜面が作られています。
そのため、コード選択なども微妙に違ったりしますね。
また、弾き語りスコアはTAB譜で記載されるものと、コード譜のみのものが存在します。
TAB譜はストロークパターンやフレーズも細かく載っているため、完コピするのに適しています。
対して、コード譜は簡易的な譜面なので、ザックリとコピーするのに適しています。
また、コード譜は1曲につき1~2ページなので、1冊でかなりの曲数を掲載できます。
そのため、ヒットソング大全的な本はコード譜のみのものがほとんどですね。
目的にもよりますが、基本的にはTAB譜の弾き語りスコアをおすすめします。
完コピするのは大変ですが、完コピすることで得られるものは大きいです。
また、次章で説明する本人監修スコアがあるものは本人監修がおすすめです。
本人監修スコア
本人監修スコアとはアーティスト本人が譜面の内容を監修しているスコアのことです。
数はかなり少ないですが、アーティストが弾いている内容がそのまま載るのでとても勉強になります。
僕が知っている範囲だと、秦基博さんが多くの本人監修スコアを出しています。
なお、オフィシャルスコアでも本人監修とは限らないので注意しましょう。
また、DVDやBlu-rayで発売されているライブの演奏を基に採譜されたスコアもあります。
山崎まさよしさんのONE KNIGHT STANDSや星野源さんのギタースコアがそうですね。
本人演奏を基に採譜されたスコアはプロの技を盗めるので、非常に有用です。
この3冊のギタースコアはすごく勉強になるのでおすすめです。
ギタースコアとバンドスコア まとめ
- バンドスコアはバンド全パートを掲載した楽譜
- ギタースコアはボーカル・ギターのみを掲載した楽譜
- ギタースコアと弾き語りスコアは同じものが多い
ぎたすけ
たけしゃん
バンドスコアとギタースコアについての解説でした。
昔はマイナーなアーティストだとバンドスコアしか選択肢がないことが多かったですが、最近はデジタル販売で何でもあります。
逆にデジタル販売は誰でも出店できるため、譜面の精度や質が様々です。
なので、商品があるならシンコーミュージックやドレミ出版のものを選ぶのが安定ですね。
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