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異名同音(いめいどうおん)とは
異名同音とは平均律において、音名は違うけど同じ音が鳴るものを指します。
よく出てくる異名同音を並べてみると、これだけあります。
- C#=D♭
- D#=E♭
- F#=G♭
- G#=A♭
- A#=B♭
他にも「E#=F」だったり、ダブルシャープやダブルフラットなども入れるとかなりの数の異名同音が存在します。
ぎたすけ
たけしゃん
コードの#と♭の使い分け
さて、本題の「コード譜などの譜面を作るときに#と♭のどっちのコードネームを使うのが正しいのか」を解説していきましょう。
まず、弾き語りの人に認識してほしいのは「#と♭の法則を守らないと五線譜にしたときに困る」ということなんですよね。
普段、コード譜しか使わない人は「どっちでもいいじゃん」となりがち。実際どっちでも分かればいいですしね。
しかし、他の楽器パートの方と共有するときに#と♭の法則がぐちゃぐちゃだと相手は結構困るものなのです。
たけしゃん
また、有名出版社の市販スコアで見慣れてる人は法則に則った譜面に慣れてるので、デタラメの譜面だと結構辛いんですよね。
たけしゃん
そして、本題の#と♭の使い分けについては以下の2点を守りましょう。
- ダイアトニックスケールで頭文字のアルファベットが重複しないこと
- 上行のコード進行では#、下行のコード進行では♭を使う
それぞれのパターンを具体的に解説していきます!
ダイアトニックスケールで頭文字のアルファベットが重複しないこと
コードに#と♭のどちらをつけるかの判断で、大きく影響するのは曲のキーです。
曲のキーを考えずに#と♭を振り分けると、五線譜にした際に余計な臨時記号が生まれるからです。
五線譜では調合で#や♭を一括適用させるので、無駄な臨時記号は極力生まないようにします。
ダイアトニックスケールでアルファベットが重複するということは臨時記号が都度発生することを意味するので、重複しないようにするわけですね。
つまり、先ほどの例で言うとC#キーとD♭キーは異名同音のスケールなんですが、C#キーで表記すると無駄に臨時記号が増えるのでD♭キーで表記します。
※一般的な譜面はD♭キー表記で、C#キーで表記されることはない
そして、アルファベットが重複しないように選択したダイアトニックスケールの一覧表がこちら。
上図を見てもらうとわかる通り、#がつくメジャーキーはF#メジャーキーだけなんですよね。
ギターだとなんでも#をつけてしまいがちなんですが、実は♭のほうが多かったりするんです。
最初は上記のダイアトニックスケール表を見ながら、コード譜を書いてみるといいでしょう。
有名出版社の市販ギタースコアで練習したり、コード譜を何枚も書いてると演奏キーでどっちの記号を使うかも自然と覚えてきます。
たけしゃん
上行のコード進行では#、下行のコード進行では♭を使う
先ほどはダイアトニックスケールでの#と♭のルールについて解説でした。
今度はダイアトニックスケールには載っていないノンダイアトニックコードが出てきたらどうする?という話です。
ノンダイアトニックコードの場合に適用するルールは2つ!
- ダイアトニックスケールで#や♭がついてるアルファベットは同じものをつける
- 上行進行は#、下行進行は♭をつける
まず、ダイアトニックスケールで既に#や♭がついているアルファベットなら同じものをつけましょう。
例えば、ダイアトニックスケールにC#mがあるキーではC#7です。D♭7にはしません。
また、ルートが階段式に上がる上行のコード進行では#、下がる下行のコード進行では♭をつけましょう。
このあたりのルールも有名出版社が販売している市販のギタースコアで練習していると自然とわかってきますね。
あと、弾き語りやってるとdimコードって#ばっかりだったりしますよね。その理由は上行進行のパッシングディミニッシュで使われてるからなんですね。
こういったことがわかってくると音楽理論の勉強も楽しめるようになってきますね。
異名同音について まとめ
- 異名同音とは音名は異なるが、鳴ってる音が同じものを指す
- #と♭はダイアトニックスケールでアルファベットの重複がないようにつけよう
- ノンダイアトニックコードは上行進行は#、下行進行は♭をつける
ぎたすけ
たけしゃん
異名同音についての解説でした!
ギター弾き語りの人からすると、どっちでもよかったりするので面倒ではありますよね…(苦笑)。
ただ、サポート頼んだり、編曲頼んだり、みんなでセッションしたりと音楽を一緒にやる人が増えるほどに大事になってくる知識です。
慣れてくれば何てことはないので、少しずつ意識するところから始めてみましょう!
良く使うパターンはおおよそ決まっているので、まずは基本パターンを弾いて流れを確認してみましょう。
第1章 音や楽譜の読み方を覚えよう
第2章 キーやスケールを理解しよう
第3章 コード進行のバリエーション
第4章 ノンダイアトニックコードの導入
第5章 応用的な音楽理論の活用
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