評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
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ZOOM AMS-44
入力端子 | コンボジャック×4 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ステレオ 3.5mm出力 ×2 |
サンプルレート | 96kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS,Android |
2022年6月に発売されたコンパクトなボディに豊富な機能が魅力のZOOM AMSシリーズ。
そのシリーズの上位モデル AMS-44です。
AMSシリーズ比較
AMS-44はコンパクトなボディにコンボジャック4基を搭載したモデルです。
配信に特化したSTREAMINGモードを搭載しており、複数人でのスタジオ配信などでも役立ちそうですね。
まずはAMS-44の製品仕様から解説していきます。多機能なのでちょっと長いです。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM AMS-44をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
4イン4アウト
AMS-44はコンパクトなボディに4イン4アウトの入出力端子を搭載させています。
多機能なので、少し仕様が特殊です。そのへんも解説していきます。
まず、入力端子は前面のコンボジャック4基です。左から1~4と番号が振られています。
各インプットの音量は上面のつまみで調整できます。
なお、一番左のIN1のみHi-Z切替に対応しており、左上のスイッチで切替可能です。
エレキギターやベースなどパッシブの楽器を直接コンボジャックに繋ぐときは「GUITAR」を選択しましょう。
このほか、MUSICモード・STREAMINGモードで入力端子の挙動が変わります。
各モードによる入力の違いは長くなるので、後述の<MUSICモードとSTREAMINGモード>で解説します。
続いて、出力端子です。まずは背面のTRS×2ですね。OUTPUT Aという名称になっています。
OUTPUT Aはモニタースピーカーなどに接続できます。
そして、前面にヘッドホン端子が2つ付いています。上がA、下がBとなっています。
それぞれの音量調整は上面のつまみになりますが、下図のように割り振りされています。
ヘッドホン AとOUTPUT Aは兼用となっているため、音量を別管理したい場合はヘッドホンはBに繋げましょう。
ちなみにソフトウェア上ではOUTPUT1/2とOUTPUT3/4が用意されています。
OUTPUT1~4に設定した音は下表のようにAMS-44の各端子に出力されます。
ソフトウェア | AMS-44の端子 |
OUTPUT 1/2 | OUTPUT A ヘッドホン A |
OUTPUT 3/4 | ヘッドホン B |
このへんの機能をうまく活用することで、音源と同期させたライブパフォーマンスなども可能です。
ハンディサイズなのに、かなり多機能です。
ループバック機能
AMS-44はループバック機能を搭載しています。
ループバックの切替は本体側面のスイッチで行います。
なお、隣にはダイレクトモニターのON/OFFスイッチもついています。
ループバックの切替スイッチがついている製品は珍しいですね。
ソフト操作不要でループバックをON/OFFできるのは、ワンオペ配信だと結構便利なんですよね。
なお、ループバックONの状態では自分の声はダイレクトモニターでモニタリングしましょう。
アプリ側のモニター機能をONにするとハウリングします。
MUSICモードとSTREAMINGモード
AMS-44にはMUSICモードとSTREAMINGモードの2つのモードが用意されています。
ザックリ言うと、MUSICモードは音楽制作、STREAMINGモードは配信用です。
MUSICモードは各入力端子の音がパラで入力されます。
出力もOUTPUT AとBで別個に管理できる仕様ですね。
DAWでの音楽制作、音源と同期させたライブではMUSICモードが良いですね。
STREAMINGモードは各入力端子の音がミックスされてステレオ入力されます。
出力に関してはOUTPUT AもBもOUTPUT1/2の音が出力されます。
ライブ配信や複数人でのポッドキャストなどでは、STREAMINGモードが良いですね。
なお、INPUT3/4に関してはステレオリンク機能がついています。
ステレオリンクを押して点灯させると、INPUT3がL側、INPUT4がR側から出るステレオ入力になります。
STREAMINGモード時もステレオリンクは機能します。
そのため、キーボードや電子ドラムなどステレオ入力したい楽器はINPUT3/4に接続してステレオリンクをONにしましょう。
STREAMINGモードは地味にかなり良いですね。
ミキサーを挟まないとできなかったことが、オーディオインターフェイス1台で実現できるようになってます。
付属品
AMS-44の付属品はUSB-C to Aケーブルのみです。
DAWなどのソフトウェアは付属しません。
なお、AMS-44はiOSとAndroidでも使用できます。
iOSと接続するためには別売りのUSB 3カメラアダプタが必要です。
また、スマホでの使用ではUSBケーブルとは別で電源供給が必要となります。
AMS-44は単三電池×2とUSB電源供給の2種類に対応しています。
単三電池で動かす場合は本体下部に電池を入れて、BATTERYスイッチをONに変えます。
USBで電源供給する場合はBATTERYスイッチをOFFにして、背面の5V DCにUSBケーブルを接続します。
接続したUSBケーブルはモバイルバッテリーもしくはコンセントに接続します。
なお、コンセントに接続する場合はZOOM純正のAD-17Aを使用しましょう。
基本はPCで、たまにスマホへ接続する人は単三電池で十分かなと感じます。
スマホ利用がメインの人はACアダプターを購入したほうが便利ですね。
ZOOM AMS-44をレビュー
それでは、AMS-44を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きにしたものがこちらです。
ニッチな需要に刺さりそうな製品ですね。
複数人配信でも、ミキサー不要で手軽に最適化できる点が良いと感じました。
レビューの目次
音質もなかなか良い
AMS-44を使って、ボーカル・アコギを録ってみました。
クリアかつ低ノイズでなかなかに良い音で録れます。価格と端子数を考えると、かなりコスパ良いです。
実際にAMS-44でボーカル・アコギを録った動画がこちら。
マイクプリのゲインも必要十分ですし、ゲインを上げてもクリアですね。
演奏動画の制作、ライブ配信で使うには十分なクオリティになっています。
再生音も価格相応に良いですね。
コンパクトな点が売りの製品ではありますが、音質面でも十分なレベルを担保しています。
多人数配信で非常に使いやすい
AMS-44はコンボジャックを4基搭載し、STREAMINGモードで入力をまとめることができます。
この機能がスマホでライブ配信するのにとても便利です。
まず、スマホのライブ配信アプリはINPUT1のみ、もしくはINPUT1/2しか認識しないものがほとんどです。
そのため、バンドやユニットの配信ではあらかじめミキサーで楽器の音を1~2chにまとめる必要があります。
ところがAMS-44はSTREAMINGモードにすると、INPUT1~4の音がステレオミックスされてINPUT1/2にまとまる仕様となっています。
そのため、アコースティックユニットなど複数人でのスマホ配信で非常に使いやすいです。
また、リアルタイム配信ではなく、後で編集して動画投稿する場合はMUSICモードでDAWにパラで録音することも可能です。
スタジオでの配信から、簡易的なレコーディングまで1台でこなせるので活動の自由度も大分上がります。
アコースティックユニット、デュオの人はとりあえず1台持っておくと良いくらいにおすすめです。
コンパクトで携帯性も良好
AMS-44は入力も豊富で多機能ですが、ハンディサイズで非常に軽いです。
その上、PCとの接続ではUSBバスパワーで動作します。
スマホでの使用時も単三アルカリ電池2本で約3時間駆動します。
これだけコンパクトで軽いのにコンボジャック4基使えて、ミキサーのようなこともできるのはすごいですね。
他の製品と比べてもサイズ感は圧倒的にコンパクトです。
コンボジャック 4基搭載なのに、AG03の1/3程度のサイズ感ですからね…。
ハンディサイズでここまで色々できるのは画期的だなと感じました。
ZOOM AMS-44 まとめ
- ハンディサイズでコンボジャック4基搭載のオーディオインターフェイス
- STREAMINGモード搭載で配信で非常に使いやすい
- アコースティックユニット、デュオには特におすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
ZOOM AMS-44のレビューでした。
STREAMINGモードの存在は非常に大きいですね。
オーディオインターフェイスとミキサーの両方必要となると、持ち運びや配線など面倒ですからね。
1台で済む、AMS-44はかなり便利な製品だなと思いました。
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