ぎたすけ
たけしゃん
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強進行(4度進行)
強進行とはルート音が完全4度上(また完全5度下)に進むコード進行を指します。
強進行は強い音の流れができており、聞いていて心地よいコード進行になっています。
このコード進行はDm→Gが強進行で、G→Cも強進行です。
このコード進行を聞くと「定番だなー」とか「次に来るコードが予想できた」と思う人も多いはず。
それだけ、強進行は音に強い流れができており、みんなが普段聴いているコード進行なのです。
さて、その強進行ですが完全4度上(あるいは完全5度下)というと実際にどんなコード進行があるのでしょうか。
強進行の代表的なパターンを見てみましょう。
- Ⅰ→Ⅳ(C→F)
- Ⅱm→Ⅴ(Dm→G)
- Ⅲm→Ⅵm(Em→Am)
- Ⅴ→Ⅰ(G→C)
どれも弾いてみると、自然で聴き覚えのある落ち着く流れになっていますね。
ちなみにコードの種類がメジャーであろうとマイナーであろうと、ルートが完全4度上(あるいは完全5度下)に進んでいれば強進行です。
例えば、Em→AmをEm→A7といった流れに変えても強進行ですね。
なお、強進行の中でもよく使用されるパターンは別の名前がついています。
本記事では定番の強進行2パターンを紹介していきます。
ドミナントモーション
ドミナントモーションとはダイアトニックコードにおけるⅤ→Ⅰのコード進行を指します。
Ⅴ→Ⅰはルート音が完全4度上(もしくは完全5度下)に進むので、強進行です。
ドミナントモーションは強進行の中でも一際強い流れができるコード進行ですね。
最後のG→Cがドミナントモーションです。
お決まりと言っていいほどに自然な流れで、曲の終わりなどによく使われますね。
このドミナントモーションで終わる流れを完全終止とも呼びます。
なお、Ⅴ→Ⅰの強進行があまりに自然かつ強い流れなので、その強さを逆手に取った偽終止という手法もあるほど。
それほどまでにⅤ→Ⅰのコード進行は強い流れがあるわけですね。
ツーファイブ
ツーファイブとはダイアトニックコードのⅡm→Ⅴを使ったコード進行です。
Ⅱm→Ⅴはルートが完全4度上になっているため、強進行ですね。
ツーファイブは万能で便利なコード進行なので、曲のいたるところで登場します。
また、ツーファイブの後にドミナントモーションをくっつけたツーファイブワンもよく使用されますね。
ポップスではツーファイブの強進行を利用して、ノンダイアトニックコードを挿し込むなど発展した使い方も多用されます。
強進行の強い流れを利用して、違和感少なく部分的に転調させるなど色んな使い方で活用されていますね。
強進行 まとめ
- 強進行とは完全4度上、もしくは完全5度下に繋がるコード進行のこと
- 強進行は強い流れを生み出すコード進行で自然で聴き心地がよい
- 強進行の中でも定番パターンは別の名前が付けられている
ぎたすけ
たけしゃん
強進行の解説でした!
まあ、みんな名前は知らなくてもナチュラルにガンガン使っているコード進行です。
一方で理論や手法として認識していれば逆手に取ったり、応用効かせたりもできるわけです。
音楽的な引き出しを増やすためには自然と使ってることを手法として認識することが実は大事だったりするんですよね。
第1章 音や楽譜の読み方を覚えよう
第2章 キーやスケールを理解しよう
第3章 コード進行のバリエーション
第4章 ノンダイアトニックコードの導入
第5章 応用的な音楽理論の活用
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