【2024年】iPhone向け オーディオインターフェイスおすすめ7選。選び方や注意点をiOSで配信している筆者が徹底解説

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。正面から撮影

ぎたすけ

iPhone向けのオーディオインターフェイスって、対応したやつ買えばいいんじゃないの?

たけしゃん

それが使ってる人しかわからない罠が結構多いんだよね…。細かく解説していくよ

本記事では、iPhoneで使いやすいオーディオインターフェイスを解説します。

PCでの利用も含めた製品選びは、下記の記事を参照ください。

Universal Audio Volt 476【2024年】オーディオインターフェイス おすすめ12選。選び方や用途別で適した製品を徹底解説
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たけしゃん

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iPhone向けオーディオインターフェイスの選び方

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。右斜め下から撮影

少し前までは、PCでの利用が前提となっていたオーディオインターフェイス。

昨今では、iPhoneでの利用者も増えており、iOS対応のオーディオインターフェイスも大分増えました。

ただ、iOSでの利用に関しては、メーカーによって仕様が大分違います。

そのへんをちゃんと解説しているサイトが意外とないので、本記事ではしっかりと解説していきます。

なお、次章の<iPhone向けオーディオインターフェイスの注意点>も重要なので、あわせて確認してください。

必要な入力端子があるかを確認

オーディオインターフェイスの入力端子の種類
XLR主にマイクを繋ぐ端子
LINE ギターなど楽器を繋ぐ端子
コンボジャックXLR・LINE両対応の端子

オーディオインターフェイスは、主に上表の3種類の入力端子があります。

マイクを繋ぐ場合、XLRもしくはコンボジャック端子が必要です。

オーディオインターフェイスでマイク接続できる端子とできない端子
補足

ダイナミックマイクはLINE端子でも接続できます。

逆に、ギターやキーボードを接続したい場合は、LINE端子かコンボジャックが必要です。

あなたの用途にあわせて、必要な端子が備わっているかを確認しましょう。

電源供給の方法を確認する

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。接続はUSBカメラアダプタを使用

多くのオーディオインターフェイスは、iPhoneからの給電だけでは駆動できません。

別途、電源供給が必要となりますが、機種によってタイプが異なります。

補足

USB-CタイプのiPhoneだと、iPhoneからの給電だけで駆動できるものが増える

多くのオーディオインターフェイスは、iPhone接続用の端子とは別に、電源供給用のUSB端子が用意されています。

AG03MK2の電源供給
左は電源供給用、右はiPhone接続用

この2つのUSB端子を使って、iPhoneと接続しつつ電源を確保します。

なお、iPhoneとオーディオインターフェイスの接続はUSBカメラアダプタを経由します。

補足

USB-CタイプのiPhoneならUSBカメラアダプタは不要

注意

Apple純正ではないUSBカメラアダプタを使うと認識しないことがあります

つまり、下図のような配線になります。

AT-UMX3とiPhoneを繋ぐときの配線図

多くの製品だと、付属品と別にUSBケーブルが1本必要となるので、あわせて購入しておくとよいでしょう。

MOTUやAUDIENTなどの海外メーカーの一部製品は、セルフパワータイプのUSBハブが必要なものがあります。

MOTU M2をiPhoneで使っているところ
セルフパワータイプ

USBハブ自身をコンセントに繋いで電源供給するタイプ

セルフパワータイプのUSBハブは大きいので、持ち歩くのは結構しんどいです。

オーディオインターフェイスを持ち歩く想定の方は、セルフパワータイプが必要な製品は避けた方がいいでしょう。

なお、本記事後半のおすすめ製品紹介コーナーでは、各製品ごとに必要となるアイテムもあわせて紹介します。

ループバックはあまり必要ない

ループバック機能の説明図解

ループバックとは、PC(スマホ)のオーディオ再生音をループさせて、ライブ配信に送れる機能です。

主に、配信でBGMを流す場合に使います。

このループバック機能は、ライブ配信では便利なので重宝されています。

MOTU 828をiPhone 13 Proに接続した

一方で、iPhoneのライブ配信に関しては、BGMを流す用途ではあまり必要ありません。

なぜなら、配信アプリとオーディオアプリを同時に動かすと、配信中に配信アプリが落ちるなど動作が不安定になるからです。

そのため、BGMを流したい方は、オーディオインターフェイスの2chにオーディオプレイヤーやPCを繋いでることが多いと思います。

ixo12の2chにPCやオーディオプレイヤーを繋いで配信にBGMを流す
補足

配信アプリによっては、1chしか認識しないものもあるので注意

そんなわけで、iPhoneで使うならループバックの有無はあまり気にしなくて大丈夫です。

ただし、ループバックを使うことで、後述の<ライブ配信で使うならステレオ対応可能な機種を選ぶ>に対応する機種があるため、そちらもあわせて参照してください。

歌枠・弾き語り配信で使うならiOS専用アプリがある機種を選ぶ

Steinberg dspMixFxのデジタルリバーブ
Steinberg UR22Cの専用アプリ

歌枠とは、自身で用意したオケ(伴奏)を流して歌うライブ配信を指します。

歌う場合は、リバーブやコンプレッサーを使って音を調整できると大分有利になります。

そのため、iOS専用アプリでエフェクトを調整できる機能を持ったオーディオインターフェイスがおすすめです。

Steinberg dspMixFx Musicチャンネルから音が出ている画面
UR22Cの専用アプリ
補足

配信アプリ側でもエフェクトを使えるものはあるが、質が微妙だったりする

エフェクト機能を搭載した製品は増えてきているものの、iOSだと調整できなかったり、ON/OFFできなかったりします。

iPhone側で、細かく調整できる製品を選ぶようにしましょう。

低価格帯の製品では、Steinberg UR22CとYAMAHA AG03mk2がiOS専用アプリを用意しています。

YAMAHA AG Controller Detail
AG03mk2で使える専用アプリ

どちらも、非常に使いやすい作りになっており、iPhoneでも調整しやすいです。

歌枠をやりたい方は、Steinberg UR22CYAMAHA AG03MK2がおすすめですね。

また、最近ではプロユースの高級機もiOS対応しているものが増えました。

MOTUのUltraLite mk5は、プロユースの製品ですが、iPhone専用アプリが用意されています。

MOTU UltraLite mk5の専用アプリ CueMix 5
CueMix 5のGATE/コンプレッサー設定画面

ガッツリDTMで使える製品で、iPhoneでの配信もカバーしたい方はUltraLite mk5がおすすめです。

コンパクトでプロレベルの製品がよい方は、Apogee Duet 3もおすすめです。

Apogee Duet 3を動作させているところ

Duet 3もプロ使用者が多い製品ですが、iPhone用のアプリが用意されています。

apogee control2

リバーブがない点が少し残念ですが、EQ、コンプレッサー、サチュレーションが使えます。

apogee control2 DSPエフェクトの画面

最近は、プロユースの製品でも、配信やiOSでの使い勝手を意識したものが増えていますね。

audio technica AT-UMX3のバナー(PC)PR

iPhone向けオーディオインターフェイスの注意点

Steinberg UR22C 右上から撮影

続いて、iPhoneでオーディオインターフェイスを使うときの注意点です。

これが非常に重要で、この点を知らずに製品を選ぶと買いなおしが発生します。

特に、テレワークやライブ配信で使用する方は重要な点が多いため、必ず確認してください。

通話・会議アプリで使える機種は一部のみ

iPhone 13

まず、知っておくべきことは、通話モードになるアプリではUSB接続のオーディオインターフェイスが使えないことです。

通話モードになるアプリの例としては、以下のようなものがあります。

  • Google DUO
  • 電話(iOS純正アプリ)
  • LINE通話
  • Skype

通話系のアプリはほぼ全滅です。

会議系アプリでも、ZOOMくらいしか使えるものはありません。

これはiOSの仕様で、通話モードになる場合は、内蔵マイクか4極入出力端子が強制的に選択されるようになっています。

4極入出力端子

イヤホンマイクでよく使われている端子。3.5mm端子とLightning端子がある

オーディオインターフェイスは、ほとんどの製品がUSB接続なので、通話モードになるアプリは対応できません。

その中で、YAMAHA AG03MK2は4極入出力に対応したAUX端子があるので通話モードでも使えます。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
注意

先代のAG03とAG06だと使えません

なので、通話アプリやテレビ会議目的でオーディオインターフェイスを買う人は、AG03mk2を買いましょう。

ライブ配信で使うならステレオ対応可能な機種を選ぶ

スマホとイヤホン

iOSのアプリは、音声がモノラルで出力されるものと、ステレオで出力されるものがあります。

モノラルかステレオかで、オーディオインターフェイスの各チャンネルの出力先が変わります。

Steinberg iXO12で、IOSのモノラルアプリとステレオアプリを使用した際に音が出るチャンネルの違い

たまに、片耳からしか音が聞こえない配信者がいると思いますが、ステレオのアプリでマイク1本で配信しているとそうなります。

iOSのステレオアプリだと、1chに繋いだマイクの音はLからしか流れない

モノラル・ステレオの仕様は、アプリによって異なります。

2021年に筆者が調べた結果では、主だったアプリの仕様は以下の通りでした。

アプリ仕様
17Liveモノラル
nanaモノラル・ステレオ切替可能
nanaパーティーステレオ
Poco-chaステレオ
インスタライブモノラル
LINEライブモノラル
※1chしか認識しない
ツイキャスステレオ
YouTube Liveステレオ
TikTokモノラル
※1chしか認識しない
GarageBandモノラル・ステレオ切替可能
iOSのビデオステレオ

対策として、一部のオーディオインターフェイスは、ステレオアプリ向けに全入力チャンネルの音をミックスできる機能がついています。

例えば、Steinberg IXO12はループバックをONにすることで、全入力チャンネルの音がミックスされて出力されます。

iXO12のループバックON/OFFによる入力方式の違い

こうすることで、マイク1本だけでも両耳から音が流れるようになります。

ちなみに、YAMAHA AG03mk2やSteinberg UR22Cも同じ仕様になっています。

また、ZOOMのAMSシリーズでは、Streamingモードに切り替えることで全入力チャンネルをミックスする仕様になります。

ZOOM AMSシリーズ3機種
AMS-22、AMS-24、AMS-44
ZOOM AMS-24のSTREAMINGモード
Streamingモードの解説を取扱説明書より抜粋
補足

AMS-22にはStreamingモードはなく、最初からミックスして出力する仕様です。

ステレオ仕様のアプリで配信する予定の方は、全入力チャンネルをミックスして出力できる製品を選びましょう。

本記事で紹介する製品では、以下の5種類が全入力チャンネルをミックスして出力できる機種でした。

補足

AT-UMX3とAMS-22は、デフォルトで全入力チャンネルをミックスする仕様です

iPhone向けオーディオインターフェイス おすすめ7選

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。正面から撮影

それでは、これまでの説明を踏まえて、おすすめのオーディオインターフェイスを紹介します。

紹介する製品は、以下の3つの価格帯に分けて解説します。

  1. 15,000円以下(2製品)
  2. 15,000円~30,000円(3製品)
  3. プロユース(2製品)

個人的におすすめなのは、Steinberg UR22CYAMAHA AG03MK2ではありますが、予算や用途にあわせて他の製品も検討してみてください。

15,000円以下でおすすめのiPhone向けオーディオインターフェイス

Steinberg IXO12 斜め上から撮影

まずは、15,000円以下でおすすめの製品を紹介します。

この価格帯だと、DSPエフェクトを搭載している製品はありません。

なので、雑談配信や音声・動画の編集などの用途で使うのが良いでしょう。

手のひらサイズ ZOOM AMS-22

ZOOM AMS-22
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
入力端子コンボジャック×1
ステレオ 3.5mm入力×1
出力端子1/4 “ライン出力×2
ステレオ 3.5mm出力 ×1
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
内蔵エフェクト×
対応OSWin,Mac,iOS,Android
Androidは動作確認済み端末を参照

2022年6月に発売された、超コンパクトなオーディオインターフェイス AMS-22

手のひらサイズでありながら、コンボジャックを搭載し、ループバックも使える機能性に優れた製品です。

ZOOM AMS-22 掌に載せた

AMS-22でレコーディングしてみましたが、音質はなかなか良いです。

やさしい痛み / 山根万理奈 【アコースティックCover】

一方で、接続したヘッドホンに流れる再生音は「サー」というホワイトノイズがわずかに入ります。

とはいえ、入力側は問題ないのでライブ配信や動画制作には十分使えます。

AMS-22の良いところは、ステレオのアプリでも、モノラル音声がLR両方に出力されることです。

ZOOM AMS-22

アプリ側の仕様を気にする必要がないため、iPhone用のオーディオインターフェイスとしてはとても優秀です。

なお、上位モデルのAMS-24では、ヘッドホンのホワイトノイズが解消されており、単三電池で駆動できるようになります。

ZOOM AMS-24の乾電池を入れるところ
AMS-24の電池ボックス

外に持ち歩く方は、乾電池で動作するAMS-24を選択したほうがよいですね。

安くて質が良い Steinberg IXO12

Steinberg IXO12 電源を入れた状態の前面パネル
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1
サンプリングレート192kHz/24bit
接続端子USB 2.0
ループバック
内蔵エフェクト×
対応OSWin、Mac、iOS
付属DAWCubase AI
Cubasis LE
実売価格約13,000円

サンプルボーカル

2024年に発売された、Steinbergのエントリーモデル IXO12

10年以上売れ続けていた、大人気モデルUR12の後継機種的な存在です。

Steinberg UR12とIXO12 を上から撮影
左がUR12、右がIXO12。ちょっと小さくなった

IXO12の良いところは、2024年発売というのもあって、昨今の歌ってみた・配信事情にあわせた作りになっていることです。

例えば、オーディオインターフェイスにしては珍しく、本体にミュートやループバックのON/OFFスイッチがついています。

Steiberg iXO12のミュートスイッチ
Steinberg IXO12 ループバックをONにすると丸スイッチが白く点灯する

そして、UR12よりマイクプリアンプの性能も向上しており、ボーカルレコーディングでもかなり使いやすくなりました。

製品Steinberg UR12
UR12
iXO12の前面
IXO12
ゲインレンジ10 dB~54 dB6 dB~60 dB
最大入力
レベル
+0 dBu+6 dBu

加えて、ステレオのアプリに対しては、ループバックをONにすることで、モノラル音声をLR両方から出せる仕様になっています。

iXO12のループバックON/OFFによる入力方式の違い

ただし、ループバックで対応するため、ツイキャスなどのコラボ配信をするとハウリングするという欠点があります。

コラボ配信

別の場所にいる配信者と一緒に配信できる機能。チャットを配信する感覚に近い

コラボ配信ではループバックをONにすると相手の声もループしてハウリングする
相手の声までループしてハウリングを引き起こす

この問題に対して、UR22CとAG03mk2はループバックする対象を絞る機能があるので対応できますが、IXO12は有効な対策がありません

そのため、コラボ配信をする方は、AMS-22にするかSteinberg UR22CYAMAHA AG03MK2をおすすめします。

コラボ配信しない方には、コスパも良く、とても優秀な製品です。

Steinberg(スタインバーグ)
¥13,000 (2024/12/20 23:17:10時点 Amazon調べ-詳細)

15,000円~30,000円でおすすめのiPhone向けオーディオインターフェイス

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。右斜めから撮影

続いて、15,000円~30,000円のおすすめ製品です。

この価格帯は、ここまで何度もおすすめしているSteinberg UR22CYAMAHA AG03MK2が登場します。

歌枠や弾き語り配信をやるならUR22C、それ以外ならAG03mk2という選び方が良いと思います。

雑談配信なら、シンプルで扱いやすいaudio technica AT-UMX3もありです。

シンプルで扱いやすい audio technica AT-UMX3

audio technica AT-UMX3の正面を右斜めから近めで撮影
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
アナログ入力コンボジャック×1
LINE(GUITAR)
LINE STREO(KEYBOARD)
アナログ出力HEADPHONE OUT
サンプルレート192kHz / 24bit
接続端子 USB-C
対応OSWindows
macOS Catalina
macOS Big Sur
macOS Monterey
macOS Ventura
iOS:16.4.1
iPad OS:16.4.1
Android OS:10、11、12、13

サンプルボーカル

2024年2月に発売した、audio technicaの配信向けオーディオインターフェイス AT-UMX3。

audio technicaのマイク開発を長年手がけてきた、技術および設計担当者が監修した製品です。

audio technica AT-UMX3とATH-M20x

コンパクトなボディには、配信に必要な機能だけを詰め込んでおり、初心者でもわかりやすい作りになっています。

audio technica AT-UMX3のコントロールパネルを説明した写真

ミュートやループバックといった、ライブ配信でよく使う機能は、本体操作でON/OFF可能です。

audio technica AT-UMX3の左側を上から撮影した

audio technica製なので、音質も良好ですね。

特に、再生音の質は1万円台にしては、かなり良いと感じました。

AT-UMX3は、接続した楽器の音をまとめてステレオで出力する仕様なので、ステレオのアプリでも問題ありません。

audio technica AT-UMX3とiPhone 13 Pro。正面から撮影

エフェクトは使えないので、歌枠にはやや不向きですが、雑談配信ではとても使いやすいです。

コンパクトで、初心者でもわかりやすい作りなので、雑談配信や音声・動画の編集などの用途ならおすすめです。

万能機種 YAMAHA AG03MK2

YAMAHA AG03MK2 ブラック
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1(ステレオ)
サンプリングレート192kHz/24bit
接続端子USB 2.0
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS用 DAWCubasis LE
実売価格約18,700円

ライブ配信・ゲーム実況をする人に定番のミキサー型オーディオインターフェイス YAMAHA AG03MK2

機能面では一番便利です。何でもできます。

マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、192kHz/24bitのレートまでカバーしています。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの上部

音も普通に良いので、ライブ配信と歌ってみた兼用機種としてちょうど良い製品ですね。

実際にAG03MK2とコンデンサーマイクYCM01で録った動画がこちら。

二人話 / Vaundy 【アコースティックCover】

低価格ですが、十分良い感じの音質になっています。

そして、AG03MK2の一番の強みは対応力です。

本体のスイッチが充実しており、エフェクトやループバックON/OFFは本体だけで可能です。

エフェクトのかかり具合はiOS専用アプリで調整できるようになってます。

YAMAHA AG Controller Detail
AG Contllorer

さらにAUX端子が4極入出力端子になっているので、通話やLINEなどでもAG03MK2を使えます。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの下部
AUX端子とiPhoneを接続する

そして、iOS用のDAWとしてCubasis LEが付属しています。

Cubasis3 LEの画面

iPhoneでの利用に関しても、至れり尽くせりですね。

AG03MK2なら、iPhoneで配信、テレワーク、録音など何でもこなせます。

iPhoneとの接続に際しては別途、AG03MK2側に電源供給が必要です。

AG03MK2の電源供給

付属品はUSBケーブル1本なので、別でUSB-Cケーブルと対応するUSBコンセントを買いましょう。

PCがなくて、iPhoneだけで運用するならAG03MK2が間違いないです。

歌枠・弾き語り配信ならこれ Steinberg UR22C

Steinberg UR22C
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×2
サンプリングレート192kHz/32bit
接続端子USB 3.0
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS用 DAWCubasis LE
実売価格約19,700円

サンプルボーカル

配信・DTMのどちらでも人気の高いSteinberg UR22Cです。

USB 3.0対応に加えて、専用アプリで操作可能な内蔵エフェクトも搭載されています。

マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、音質も安心。

コンボジャックを2基搭載しているので、マイク2本やマイク&ギターといった組み合わせも接続できます。

Steinberg UR22C 右側アップで撮影

サンプリングレートも192kHz/32bit対応となっており、ハイレゾ音源も余裕で作れます。

UR22Cを使って、録音した動画がこちら。

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

DTM、歌ってみた、弾き語り動画の制作で十分に使える音質です。

そして、UR22Cの強みはiPhoneでの使い勝手の良さです。

iOS専用アプリを使って、ループバックや内蔵エフェクトを細かく調整できます。

Steriberg UR22CのiPhoneでも使える専用アプリ
UR22Cのコンプレッサー設定

ループバックをONにすることで音をステレオミックスできるので、ステレオのアプリでも問題ないのも良いですね。

更にはiOSで動くDAW、Cubasis LEが付属しています。

Cubasis3 LEの画面

Cubasis LEは無料だと使用制限がありますが、無料でも色んなことができます。

有料アップグレードすると、PCで使うDAW並みに便利なのもすごいところです。

なお、iPhoneとの接続に際しては別途、UR22C側に電源供給が必要になります。

Steriberg UR22C iPhoneなどで使う場合は電源供給が別途必要

付属品だけでは足りないので、別途5V DC用のUSBケーブル、USBコンセントを買っておきましょう。

プロユースでおすすめのiPhone向けオーディオインターフェイス

Apogee Duet 3 ノブの下にLEDライトがある

最後は、プロクオリティの音質で、iPhoneでも使いやすい製品を紹介します。

高価格帯になると、iPhoneで使える専用アプリを用意しているメーカーは限られます。

また、高価格帯の製品は必要電力が大きいので、電源供給の方法にも制約があるので注意してください。

コンパクトでおしゃれ Apogee Duet 3

Apogee Duet 3を動作させているところ
歌ってみた
弱い
強い
DTM
弱い
強い
配信
弱い
強い
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×2
1/4″ インストゥルメント×2
サンプリングレート192kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS DAWなし
実売価格約99,000円

昔からプロアマ問わずに人気が高いAPOGEE Duetシリーズ3代目 Duet 3です。

コンパクトのボディで非常に高音質。入出力端子も豊富な機種です。

Bedroom Talk / Official髭男dism 【アコースティックCover】

輪郭のあるクッキリした音質で、特にボーカルが録りやすかったですね。

iPhoneでもプロレベルの音質で録音ができるのが魅力です。

Duet 3は、iOSでも使える専用アプリが用意されており、ルーティングを細かく設定できます。

apogee control2

DSPエフェクトも用意されており、EQ、コンプレッサー、サチュレーションが使えます。

apogee control2 DSPエフェクトの画面

リバーブがないのが、少し残念ですが、コンプレッサーの効きは良い感じですね。

なお、ループバックにも対応しており、ループバックONにするとステレオミックスされる仕様です。

apogee control2 iOS版

Duet 3は本体もコンパクトでデスクで使うにも、ちょうどいいサイズ感になっています。

Apogee Duet 3 ノブの下にLEDライトがある

なお、マイクや楽器を繋ぐための端子はブレイクアウトケーブルで繋ぐ仕様となっています。

Apogee Duet 3とブレイクアウトケーブル

また、iPhoneへの接続はUSBカメラアダプタに加えて、15WのUSBコンセントもしくはセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

Apogee Duet 3のiOSに接続する方法
15WのUSBコンセントでの電源供給
Apogee Duet 3とiPhoneの接続方法
セルフパワータイプのUSBハブでの電源供給

本格的なDTMからiPhoneでの録音・配信までオールジャンルで使いやすいです。

歌い手、シンガーソングライターでプロユースの音質を求める人には最適な製品ですね。

DTMと併用しやすい MOTU UltraLite mk5

MOTU UltraLite mk5
入力端子コンボジャック×2
1/4 “TRSライン入力×6
S/PDIF
OPTICAL
サンプルレート192kHz
接続端子 USB-C(2.0)
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS DAW×
実売価格約104,500円

入出力端子が豊富で、高音質なMOTUのUltraLite mk5

プロの使用者も多い、ハーフラックサイズの本格的なモデルです。

MOTU UltraLite mk5 斜め

UltraLite mk5は、入出力端子が豊富な上に、ルーティングを自由に操作できるCueMix 5が非常に便利です。

MOTU UltraLite mk5の専用アプリ CueMix 5

CueMix 5は、iOS用も用意されており、iPhoneでもルーティングを自由に設定できます。

iOS版CueMix 5
iPhone版 CueMix 5

また、DSPエフェクトもEQ、コンプレッサー、GATE、リバーブが用意されています。

CueMix 5のGATE/コンプレッサー設定画面

ループバックを組み合わせると、配信に流す音にも反映できます。

また、ループバックをONにすることでステレオミックスされる仕様にもなっています。

さらに、Ultralite mk5はアナログパーツの質も良く、音質はプロレベルです。

メトロ・フィルム / 秦基博 【アコースティックCover】

音質・機能面のどちらを取っても完成度が非常に高い製品です。

一方で、サイズが大きく、機能もすごいので、iPhoneだけで使うにはかなりオーバースペックですね。

MOTU UltraLite mk5 斜め上

将来的に、本格的なDTMを始める予定であったり、PCとの併用する人向けの製品ですね。

iPhone向けオーディオインターフェイス まとめ

MOTU 828をiPhone 13 Proに接続した
  • iPhoneはアプリによって最適な製品が変わる
  • iPhoneでの利用ならUR22CとAG03MK2がおすすめ
  • 最近はMOTU、Apogeeなどのプロユース製品もiPhone対応している

ぎたすけ

思った以上にiOSだと話が違ってくるんだな。気を付けないといけないな

たけしゃん

そうなんだよね。DTMなら大して変わらないんだけど、配信で使う場合は製品選びに注意したほうが良いよ

iPhone向けのオーディオインターフェイスについての解説でした。

DTMerの方は、iPhoneでオーディオインターフェイスを使わないので、どうしても情報が少ないんですよね。

それでいて、PCよりもiOSのほうが罠がたくさんあって、商品選びに失敗している人が多いです。

やはり、安定でおすすめなのはYAMAHA AG03mk2です。

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