【2024年】アコギのおすすめ10選。価格帯別で選び方を徹底解説!

ギターショップのアコギコーナー

ぎたすけ

アコギの選び方って本当に色んな情報がありすぎてよくわからないよな

たけしゃん

そうだよね。今回は選ぶときのポイントとおすすめの製品を価格別に解説していくよ
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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アコースティックギターの種類

YAMAHA FG820

アコースティックギターと一口に言っても、色々と種類が分かれます。

例えば

  • フォークギター
  • クラシックギター
  • ミニギター
  • エレアコ

これは全部、アコースティックギターになります。

補足

クラシックギターはアコースティックギターと別扱いされることも多い

人によって、アコースティックギターの範囲は異なりますが、それぞれの特徴をザックリつかんでおくことが大事です。

まずはアコースティックギターの種類と違いについて解説していきます。

アコギの種類 目次

アコギとクラシックギター

YAMAHA NCX1C
YAMAHA NCX1C

まずはクラシックギターについてです。ガットギターとも呼ばれます。

一応、定義的にはクラシックギターはアコースティックギターに分類されます。

補足

アコースティックギターは電気信号を用いないギターの総称を指す

ただ、一般的には「アコースティックギター=フォークギター」なので、クラシックギターは別扱いになってます。

そして、フォークギターとクラシックギターの主な違いは以下の通りです。

フォークギター
クラシックギター
  • ポップス向け
  • スチール弦を使う
  • ストローク中心
  • ナット幅は43mm程度
  • ボディサイズは大きめ
  • クラシック向け
  • ナイロン弦を使う
  • 指弾き中心
  • ナット幅は50mm程度
  • ボディサイズは小ぶり

一番の特徴は使用する弦ですね。

フォークギターはスチール弦を使い、クラシックギターはナイロン弦を使います。

ボールエンド部分を曲げたところ
スチール弦

ナイロン弦は音が丸いので、ポロンポロンという感じの優しい音色になります。

ナイロン弦の音

スチール弦の音

また、クラシックギターは指弾き前提で作られているので、ナット幅が広いのが特徴です。

クラシックギターのナット幅

フォークギターは43mm程度が多く、クラシックギターは50mm程度が中心です。

クラシックギターは指を広げて押さえることが多いので、左手が窮屈にならないよう広めに作られています。

逆にフォークギターはセーハすることが多いのもあって、ナット幅は狭めです。

Fコードを押さえた写真
セーハは1本の指で複数弦を押さえること

弾き語りやアコースティックユニットをやっていると、基本はフォークギターです。

一方で音色のバリエーション作りで2本目以降にクラシックギターを買う人は結構多いですね。

アコギのサイズ

ミニギターとドレッドノート
ミニギターとドレッドノート

アコースティックギターのサイズは非常の多種多様です。

その中でも、代表的なサイズは主に3種類に分かれます。

D-28とDJRとリトルマーチン
左からD-28、DJr、リトルマーチン
サイズ全長
ドレッドノート40.25インチ(102cm)
トリプルオー39.75インチ(100cm)
ミニギター33.5インチ(85cm)

この000(トリプルオー)やドレッドノートはギターメーカーのMartinで用いられているサイズ名称です。

ギターのサイズ名称はメーカーによって異なっており、統一された名称はありません。

Gibson J-45
Gibsonの定番サイズはラウンドショルダーと呼ぶ
YAMAHA FGX5
YAMAHAの定番サイズはトラッドウェスタンと呼ぶ

なので、便宜上サイズ感を説明するときは一番有名なMartinの名称を使うのが一般的になってます。

ただ、どこのメーカーも大枠は一緒で下記の3種類に分類されています。

  1. ドレッドノートに近いもの(標準)
  2. 少し小ぶりなもの
  3. ミニギター

YAMAHAの初心者向けギターだとFGとFSに分類されており、FGが①。FSが②に該当します。

FGX3とFSX3を並べた画像
左がFG、右がFS

それぞれの特徴を箇条書きにすると以下の通りです。

ドレッドノート
トリプルオー
  • 音にパワーがある
  • 低音がしっかり出る
  • どちらかというとストローク向き
  • 音がスリムでレスポンスが良い
  • 低音は控えめクリア
  • どちらかというとフィンガー向き

どちらにも良いところがあり、やりこんでる人は大抵両タイプ持ってます。

1本でいく場合は弾き語りなら、万能なドレッドノートタイプをおすすめします。

ミニギターになるとサイズがグッと小さくなります。

ミニギターとドレッドノート
ミニギターとドレッドノート

その分、音はチープにはなりますし、チューニングの精度なども普通のギターよりは不安定です。

一方で持ち運びや部屋置きにちょうど良いサイズ感なので、人気は高いですね。

アコギとエレアコ

Anthem
L.R.Baggs Anthem

エレアコはアンプなどに繋げるよう、ピックアップという機械を取り付けたアコースティックギターのことです。

Journey Instruments用のアコギピックアップ
Journey Instrumentsのピックアップ

エレアコは先付けと後付けの2種類に分かれます。

項目概要
先付けピックアップ取付済みで販売されたもの
後付けアコギ購入後にピックアップ取付したもの

ライブハウスやスタジオで演奏する予定がある人は先付のエレアコを買いましょう。

NCX1Cのチューナー
先付けは色んな機能が搭載されているものが多い

一方で先付けのエレアコはハウリング抑制で生鳴をあえて抑えている製品も多いです。

自宅のレコーディングや配信などで使うのがメインであれば、普通のアコギを買うのも有効ですね。

たけしゃん

これもやり込んでる人はアコギとエレアコの両方持ってる人が多い印象ですね

audio technica AT-UMX3のバナー(PC)PR

アコースティックギターの選び方

YAMAHA FGX3の後ろ

続いてはアコースティックギターの選び方についです。

選び方はその人の状況によって、ポイントが大きく異なります。

例えば

  • メインとなるギターを探している
  • 追加で買うギターを探している

このどちらかで話が全然違ってきます。

今回は両面を踏まえて、選ぶ際のポイントを解説していきます。

選ぶポイント 目次

ギターの木材で選ぶ

アコースティックギターのパーツ名称

まずはギターの木材による選び方です。

木で作られている楽器なので、何の木で構成されているかによって音質が大きく変わります。

色んなパーツがありますが、その中でも影響力が大きいのは「トップ」「サイド&バック」です。

サイド&バック

サイドとバックは基本は同じ木材になるので、サイド&バックとまとめられている

まずはトップの木材の特徴を並べると以下の通りです。

YAMAHA FGX3のボディ
スプルーストップのYAMAHA FGX3
木材特徴
スプルース軽量で振動伝達に優れた木材
標準的なアコギの音
シダー丸みのある甘くて柔らかい音
フィンガーピッカーに好まれる
ブンヤ硬めで粒立ちの良い音
主にCole Clarkが使っている

アコギのトップ材は9割方はスプルースが使われています。

なので、特に他の材にこだわりがない限りはスプルースで問題ありません。

対して、サイド&バックの木材は本当に色んな種類があります。

ここでは代表的な4種類にだけ触れておきます。

YAMAHA FG820
木材特徴
ローズウッド煌びやかで豊かな高音が特徴
Martin D-28に使われている
マホガニー甘くて透明感のある音
Gibson J-45に使われている
メイプル落ち着いた音でレスポンスが良い
Gibson Doveに使われている
コア硬くてクッキリした音
希少な木材で高い

定番の木材は「ローズウッド」「マホガニー」の2種類です。

まずはスプルース×ローズウッドかスプルース×マホガニーのアコギを買うのがおすすめです。

そして、2本目以降で色んな木材を検討してみるのが良いでしょう。

ちなみに僕の所感ですが、木材を気にし始めるのは10万円以上のギターからで良いかなと思います。

安いギターだと合板なのもあって、材質による音の違いが出づらいからです。

合板

複数枚を重ねて圧着した木材のこと。逆に1枚の木で構成されたものを単板と呼ぶ

たけしゃん

個人的には10万円未満なら木材の種類よりはメーカーを重視したほういいと思います

ギターのデザインで選ぶ

Taylor 814ce
Taylor 814ce

アコースティックギターのデザインで意識するのは主に下記の2点です。

  1. カッタウェイの有無
  2. カラー

カッタウェイはボディ上部の凹み部分を指します。

左が普通のギター、右がカッタウェイ
左がカッタウェイなし、右があり

カッタウェイがあると、主に15F以上が使えるようになります。

カッタウェイとノンカッタウェイの比較

とはいえ、弾き語りだと12F以上を使うことはほぼありません。

補足

ギタリストなら使うことはあります

そのため、どちらかというと機能面よりはデザインの好みでカッタウェイ有無を選択して大丈夫です。

カラーバリエーションは安価なギターは豊富にあります。

YAMAHA NTX1 BK
ブラックカラー

対して、高価なアコギはカラーバリエーション的なものは基本ありません。

補足

使用される木材の組み合わせで色合いが変わるくらい

カラーでこだわりたい場合は10万円未満の価格帯でさがしましょう。

ギターのメーカーで選ぶ

3本のギターヘッド

アコギのメーカーはたくさんありますが、それぞれ特色があります。

なので、メーカーで絞って探すのはかなり有効な選択です。

まずは各メーカーの基本情報と価格バリエーションをまとめてみました。

メーカー名本拠地
(国内代理店)
メイン層
(僕の所感)
3万円5万円10万円20万円30万円~エレアコ
(僕の所感)
Martinアメリカ
(クロサワ楽器)
全般×普通
Gibsonアメリカ歌モノ××普通
Taylorアメリカ
(山野楽器)
歌モノ×得意
Fenderアメリカ歌モノ×普通
Epiphoneアメリカ歌モノ××普通
Cole Clarkオーストラリア
(イシバシ楽器)
歌モノ×××得意
Matonオーストラリア
(エースケー)
ソロギター××得意
YAMAHA日本歌モノ得意
Takamine日本歌モノ××得意
Morris日本ソロギター普通
K.Yairi日本全般×普通
補足

〇=製品あり、△=数品だけあり、×=製品なし

低価格帯で強いメーカーは下記の4社ですね。

  • Fender
  • Epiphone
  • YAMAHA
  • Morris

初心者の方は上記4社の製品を買っておけば間違いないです。

特にYAMAHAは質が良く、安いので初心者にはおすすめのメーカーです。

10万円以上になってくると、海外の有名ブランドも選択肢が増えていきます。

どの価格帯でも安定して強いのはYAMAHAとTaylorの2社ですね。

Taylor 214ce
Taylor 214ce

どちらも品質も安定していて、選択肢も豊富なメーカーです。

デザインやピックアップなど総合的に強いのも人気の理由ですね。

また、自身の好きなアーティストが使っているメーカーを選ぶというのも有効な選択肢です。

モノに愛着わくほうが絶対良いですからね。

Taylor 814ce
僕もJason Mrazに憧れてTaylor買いました

参考までに独自に調べたプロアーティスト100名のメーカー別使用率を載せておきます。

補足

調査対象はボーカルギターの方に絞ってます

プロアーティスト110名の使用メーカー
Gibson
34名
Martin
29名
YAMAHA
19名
Taylor
7名
K.Yairi
5名

やはり、GibsonとMartinの使用者が多いですね。

ちなみに対象者を10代・20代に絞ると、YAMAHAとTaylorの使用者が多くなります。

僕のイメージ的にも、20代の人はYAMAHAとTaylorの使用者が多いイメージありますね。

新品か中古のどっちがいいか

Fender CC-60S Concert ネック前面

新品を買うか、中古を買うか…。

アコギを買うときに悩むお題ですが、僕は相談されたときは下記2点をいつも伝えています。

  1. 理由が価格なら新品を買うべし
  2. 理由が価格以外なら中古でOK

僕も中古ギターを割と買ってますが、やはり新品よりはメンテナンスコストが高くつくことが多いです。

中古は中長期的にみるとトータルコストが新品より高くつくことも珍しくないんですよね。

たけしゃん

まあ、アコギは修理1回で数万いくことは普通ですからね…

なので、価格を理由に中古に手を出すのはあまり合理的ではないです。

一方で自分が欲しい仕様のアコギが中古市場しかない場合はもちろん中古でOKです。

Taylor 814ceのピックアップ
僕もこのPUが良くて中古のTaylor買いました

アコギはリミテッドエディションなる限定仕様品が割と多いので、限定仕様品を中古で探すのは楽しいです。

たけしゃん

特にGibsonとTaylorは仕様変更が多いので、仕様にこだわりがあるなら中古も選択肢に入れましょう

おすすめのアコギ 10選

壁美人ギターヒーローで3本のギターを並べた

それでは、ここからは具体的におすすめのアコギを10本紹介していきます。

予算別に分類して、各枠で2本ずつ解説します。

なお、初心者向けのおすすめアコギは下記の記事で紹介しているので、参考にしてください。

紹介する10本を一覧にした表がこちら。

製品名タップで解説に飛びます

製品YAMAHA FG820
FG820
Fender CC-60S Concert
CC-60S
YAMAHA LL6 ARE
LL6 ARE
Martin LX1
LX1
YAMAHA FGX3
FGX3
Taylor Academy12e
Academy12e
YAMAHA FGX5
FGX5
YAMAHA LL26 ARE
LL26 ARE
Gibson J-45
J-45
Martin D-28
D-28
大きさ標準やや小ぶり標準ミニギター標準やや小ぶり標準標準標準標準
特徴初心者向けアコギの
ベストセラー
ネックが薄めで
弾きやすい
入門用エレアコの
ベストセラー
エド・シーランも使う
ミニギターの代名詞
生音もPUの音も
優秀なエレアコ
プロ使用者もいる
初心者向けギター
3WayPU搭載の
高性能エレアコ
プロ使用者多数
高品質なアコギ
超有名なアコギ
歌いやすい音質が魅力
超有名なアコギ2
何にでも万能に使える
ピックアップ×××××
付属品ライトケースソフトケースライトケースソフトケースライトケースギグバッグハードケースハードケースハードケースハードケース
実売価格約31,000円約24,000円 約50,000円約54,000円約110,000円約100,000円約180,000円約230,000円約290,000円約450,000円
ECサイトAmazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

予算別の目次

予算3万円のおすすめアコギ

Fender CC-60S Concert

予算3万円は初心者向けのギターが多い価格帯です。

1万円台だとチープで造りも荒い製品が多いので、2万円~3万円がおすすめですね。

この価格帯は近年では色んなメーカーがギターを販売しています。

ですが、やはりYAMAHAとかFenderといった大手メーカーの製品が質も安定していておすすめです。

YAMAHA FG820

YAMAHA FG820
シェイプ トラッドウェスタン
トップ材スプルース(単板)
サイド&バックマホガニー(合板)
ナットユリア
サドルユリア
付属品ソフトケース
実売価格31,000円程度

YAMAHAの初心者向けギター FG820です。

初心者ギターでは定番の人気ギターですね。

3万円程度ですが、作りはしっかりしていてギターらしい音がします。

3万円とは思えないほどにちゃんと演奏できる優れモノです。

FG820で録ったnanaの音源

nana-music.com

普通に良い感じの音で録れますね…。すごいです。

FG820は最初の1本として買うには申し分ないです。

作りオーソドックスなので、演奏していて変なクセがつく心配ないのも良いところですね。

YAMAHA FG820

なお、ボディシェイプはドレッドノートを日本人体型に合わせたトラッドウェスタンが採用されています。

もう少し小ぶりなものが好みの人はフォークシェイプのFS820もあります。

FGX3とFSX3を並べた画像
左がトラッドウェスタン、右がフォーク

どちらでも音質、演奏性的に問題ありません。好みのものを選びましょう。

なお、付属品としてソフトケースがついてきます。

YAMAHA FG820のソフトケース

FG820は予算3万円では安定の1本ですね。

老若男女におすすめできる万能な初心者ギターです。

Fender CC-60S Concert

Fender CC-60S Concert
シェイプ コンサート
トップ材スプルース(単板)
サイド&バックマホガニー(合板)
ナットCrème Plastic
ブリッジウォルナット
付属品ソフトケース
実売価格24,000円程度

エレキギターで世界的に有名なFenderの初心者向けアコギ CC-60S concertです。

Fenderはアコギ市場では低価格から10万円程度のギターを中心に展開しています。

Fenderのアコギで特徴的なのは握りやすい加工を施したEasy-To-Playネックです。

Fender CC-60S Concertのネック背面

滑らかな加工処理がされており、体感で薄く細く感じるので握りやすいです。

手の小さい方や握力が弱い方でも弾きやすい仕様になっています。

音質も2万円台にしては非常に良好です。

実際にCC-60S Concertで録った動画がこちら。

融解sink / Vaundy 【アコースティック Cover】

歯切れが良い音でレスポンスも良いので弾きやすいです。

全体的にすごく良いですが、このネックに慣れると他メーカーのネックが若干しんどくなるかもしれないです。

Fender CC-60S Concert ネック前面

とはいえ、ギターを始めた最初の半年は弦を押さえるのが本当にきついです。

最初の半年を乗り越えれば何とでもなるので、手が小さい人はCC-60Sをおすすめしたいですね。

付属品にはソフトケースがついてきます。

Fender CC-60S Concert 付属のソフトケース
Fenderのロゴがカッコいい

なお、CC-60Sはボディサイズが小ぶりなコンサートタイプになっています。

Fender CC-60S Concertとドレッドノートのサイズ比較
左がCC-60S、右はドレッドノート

標準サイズを選択したい方はドレッドノートタイプのCD-60Sを選択しましょう。

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青い壁とアコースティックギター安いアコギ(エレアコ) おすすめ5選。安いギターの選び方や注意するポイントを徹底解説【予算3万円】

予算5万円のおすすめアコギ

Martin LXM 正面

予算5万円になると、アコギの選択肢も大分広くなります。

普通のアコギ以外にもエレアコ、ミニギターも使えるレベルのものが増えます。

学園祭だったり、発表会だったり、人前での演奏も想定すると5万円程度のギターを検討すると良いですね。

YAMAHA LL6 ARE

YAMAHA LL6 ARE
シェイプ トラッドウェスタン
トップ材イングルマン・スプルース
サイド&バックローズウッド
ナットローズウッド
サドルローズウッド
付属品ライトケース
実売価格50,000円程度

プロ使用者も多いYAMAHA Lシリーズ。そのエントリーモデルLL6 AREです。

トップ材にYAMAHA独自のA.R.E.処理を施して熟成された木材の鳴りを再現させています。

A.R.E

温度、湿度、気圧を制御して経年変化した木材と同様の変化を短期間で生み出す技術

とはいえ、FG820と弾き比べた感じだとそこまで大きな変化は感じませんでした

気持ち鳴り方がよりアコースティックギターっぽい感じになってるかなというレベルです。

LL6 AREはパッシブタイプのピックアップが内蔵されたエレアコです。

パッシブタイプ

電池が不要なピックアップ。代わりに接続アンプが小さいと音量が不足しがち

なので、アンプにつなげるので発表会などステージでも活用できます。

保管・携帯用にライトケースがついてきます。

品質、付属品ともにFG800シリーズよりワンランク上がってます。

Lシリーズはボディシェイプが3パターンに分かれています。

LL6 AREはドレッドノートに近いトラッドウェスタンが採用されています。

人前での演奏も視野に入れている人に最適な製品ですね。

Martin LX1

シェイプミニギター
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックHPL
ナットWhite Corian
サドルCompensated White Tusq
付属品ソフトギグバッグ
実売価格54,000円程度

エド・シーラン愛用で有名な通称リトルマーチン、Martin LX1です。

ミニギターの代表的な製品で小さいボディサイズですが、しっかり鳴ってくれます。

ミニギターとドレッドノート
LXMは生産完了品

僕は昔から、同じリトルマーチンのMartin LXMをお出かけ用に使ってます。

LX1
LXM
  • トップ:シトカスプルース
  • サイド&バック:HPL
  • 実売価格 5.4万円程度
  • トップ:HPL
  • サイド&バック:HPL
  • 実売価格 5万円程度

両方弾き比べた印象はLX1のほうが若干、高音のレスポンスが良いです。

とはいえ、差はほんとにわずかなものなので、参考までにLXMの演奏動画をあげておきます。

夕暮れのたもと / 秦基博 ギター弾き語りCover

ミニギターなので低音はスッキリして、シャカシャカした音です。

チューニングはレギュラーサイズより狂いやすいですが、ミニギターの中では安定しているほうですね。

普通のギターと比べてサイズ感が一回り小さいので、携帯が非常に楽です。

ギターケースとギター
左がレギュラー、右がリトルマーチン

また、動画撮影で画角に入れやすいのも地味に強いですね。

おしゃれなカバー動画を上げている人でもミニギターを使っている人が結構多いですが、サイズ的に絵が作りやすいのはあると思います。

なお、LX1はアコギですが、ピックアップが付いたエレアコ仕様のLX1Eもあります。

ライブなどでも使用する場合はLX1Eを選択しましょう。

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白い部屋にアコギが置いてある写真予算5万円のアコギ(エレアコ) おすすめ5選。ギターの特徴や選び方を細かく解説

予算10万円のおすすめアコギ

YAMAHA FGX3

予算10万円になると、Martin、Taylorなどの製品も増えて選択肢が一気に豊富になります。

とはいえ、この価格帯で強いのはYAMAHAやMorrisなど国内メーカーです。

予算10万円だと海外メーカーは合板のアコギが基本ですが、国内メーカーだとオール単板のアコギが選択できます。

単板と合板

1枚の木で構成されるのが単板。複数枚を圧着するのが合板。単板のほうが響きが豊かで高い傾向にある

YAMAHA FGX3

YAMAHA FGX3
シェイプ トラッドウェスタン
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニー
ナットユリア
ブリッジ黒檀又は縞黒檀
付属品ライトケース
実売価格110,000円程度

2019年に発売されたYAMAHA FG / FS RED Labelの下位モデルFGX3

11万円程度でオール単板かつ高性能なピックアップ搭載のエレアコです。

生音はザクザクした感じでYAMAHAらしい音になっています。

ストロークが特に心地よく、弾き語りで使いやすい音色になっています。

YAMAHA FGX3の後ろ

ピックアップにはピエゾ、コンタクト、マイクの3Wayで拾うAtmosfeel™が採用されています。

Atmosfeelプリアンプ

このピックアップも非常に優秀で編成によって色んな音色に変えられます。

例えば…

  • 弾き語りならマイク中心で生音っぽい音
  • バンドならピエゾ・コンタクトを強めて抜けの良い音

10万円近辺のエレアコはピエゾオンリーのピックアップが多いので、この価格で3Wayタイプはすごいですね。

ちなみにピックアップ不要の場合はFG3も選択できます。

補足

型番にXが付くとエレアコ。Xなしはアコギになる。価格差は約2万円

また、ボディサイズはトラッドウェスタンのFGとフォークのFSが選択できるようになっています。

FGX3とFSX3を並べた画像
左がFGX3、右がFSX3

予算10万円近辺のエレアコだとスペック的に頭1つ出ている製品です。

たけしゃん

ただ、人気ありすぎて生産が追い付かず、2020年からずっと新規受注停止しています…
補足

2022年2月から受注再開されました!

Taylor Academy12e

シェイプグランドコンサート
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックサペリ(合板)
ナットNubone
サドルミカルタ
付属品ギグバッグ
実売価格100,000円程度

Taylorが「ビギナーの方が途中でギターをやめてしまわないように」というコンセプトで作ったAcademy12e

随所に工夫が施されており、弾きやすい仕様になっています。

初心者向けと言いつつも演奏性や音質は本物でプロアーティストの関取花さんが使用されています。

親知らず/関取花(YouTube)

Academy12eの特徴は大きくは以下の2点です。

  1. ネックが細めに作られている(42.8mm)
  2. ボディ端にアームレストがついている

ユニークなのはボディ端のアームレストですね。

ボディ端がエグれており、長時間腕を置いていても疲れません。

アコギを座って弾いているとアコギのボディ部分に当たっている腕が痛くなるので、ありがたい配慮です。

また、ピックアップが内蔵されているエレアコです。

Taylorはピックアップの質に定評があるので、10万円近辺のエレアコでは強いです。

初心者向けにカスタマイズしつつも、本格的に音楽活動する方にもマッチする万能性が強いですね。

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アコースティックギターを壁にかけかけている画像予算10万円のアコギ(エレアコ) おすすめ5選。選び方のポイントやメーカーごとの違いを徹底解説!

予算20万円のおすすめアコギ

YAMAHA FGX5で弾き語りしてるところ

続いて、予算20万円でおすすめのアコギです。

20万円前後になると、どこのメーカーもミドルモデルを選択できるようになりますね。

プロアーティストが使用するギターも20万円~30万円くらいが多いです。

とはいえ、予算20万円だと国内メーカーがまだ優勢ですね。

補足

ギターは運搬費、仲介業者などの関係で国内メーカーのほうが同一材でもワンランク安いことが多いです

国内メーカーだと20万円近辺から良質なローズウッドやマホガニーのオール単板ギターが選択できます。

一方で海外メーカーだとローズウッドやマホガニーのオール単板は30万円以上が多いです。

YAMAHA FGX5

YAMAHA FGX5
シェイプ トラッドウェスタン
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニー
ナット牛骨
ブリッジ黒檀又は縞黒檀
付属品ハードケース
実売価格180,000円程度

2019年発売のFG / FS Red Labelの上位モデル FGX5です。

下位モデルのFGX3との違いは以下の通りです。

FGX5
FGX3
  • ナットが牛骨
  • 付属品がハードケース
  • 国内生産品
  • ナットがユリア
  • 付属品がライトケース
  • 中国生産品

一番異なる点は国内生産か中国生産かという点ですかね。

両方お借りしていた時には弾き比べましたが、FGX5のほうが鳴っている感が強かったです。

YAMAHA FGX5のボディ

また、シトカ・スプルースとマホガニーのオール単板といえば、Gibson J-45ですがFGX5はキャラクターが大分違います。

FGX5の演奏音

J-45の演奏音

FGX5はザクザクとした明瞭なストローク音ですね。

J-45はジャカジャカとした音質です。

弾き語りで使ってみると、かき鳴らすならJ-45でキレイに振りぬくならFGX5が良いかなと感じました。

ピックアップにはピエゾ、コンタクト、マイクの3Wayで拾うAtmosfeel™が採用されています。

Atmosfeelプリアンプ

予算20万円だと、他メーカーもピックアップの質がよくなりますが、Atmosfeel™はその中でもレベル高いです。

FGX5は生鳴もエレアコとしての音も優れているのがすごいですね。

ボディシェイプはFGX5がトラッドウェスタン、FSX5が小ぶりなフォークです。

FGX3とFSX3を並べた画像
左がFG、右がFS

実売価格で18万円程度なので、非常にコスパが良いです。

一方で発売当初から人気が高く、2020年以降は品薄状態がずっと続いています。

YAMAHA LL26 ARE

YAMAHA LL26 ARE
シェイプオリジナルジャンボ
トップ材イングルマン・スプルース
サイド&バックローズウッド
ナットエボニー
ブリッジエボニー
付属品ハードケース
実売価格230,000円程度

YAMAHA Lシリーズのミドルモデル YAMAHA LL26 AREです。

プロアーティストの使用者も多いモデルで20万円台ではトップレベルのギターです。

トップ材はA.R.Eを施したイングルマンスプルースを使っており、サイド&バックはローズウッド単板。

A.R.E

温度、湿度、気圧を制御して経年変化した木材と同様の変化を短期間で生み出す技術

海外メーカーだと30万は普通に超えそうな材ですが、23万円程度。

YAMAHAは海外メーカーと比べて、同じレベルの材でもワンランク安いんですよね。

LL26 AREはストロークはまとまりのある音で単音は艶があります。

ヤマハ アコースティックギター Lシリーズ弾き比べ LL26 ARE コードストローク

強く弾くと「ベン!」と音が出るのが、YAMAHA独特な感じですよね。

動画のデモ演奏でも出てますが、自分が弾いてるときも、Gibsonのノリで弾いてるとベンベン鳴っちゃって慣れが必要だなと感じました。

なお、LL26 AREはウレタン塗装・グロス仕上げになっています。

上位モデルLL36 AREはラッカー塗装です。

YAMAHA LL26 AREとLL36 ARE
装飾もLL36のほうが豪華

細かいところでLL36 AREのほうがグレードが高くなってますが、LL26 AREもかなり良いパーツを使ってます。

20万円台前半で買えるアコギの中では最高峰と言える1本です。

ボディタイプはLL、LJ、LSの3種類になっています。

YAMAHA Lシリーズのボディシェイプ

万能なLL、小ぶりでレスポンスの良いLS、その中間的なLJ。

どれも音質・演奏性共に良好なので、好みのシェイプを選択しましょう。

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アコギが壁に立てかけられている画像予算20万円のアコギ(エレアコ) おすすめ5選。メーカーによる違いや選び方を解説

予算30万円のおすすめアコギ

Gibson J-45

最後は予算30万円のおすすめのアコギについてです。

ここまでくると、Gibson J-45やMartin D-28といった超有名なアコギも選択肢に入ります。

憧れのアーティストと同じギターを買える予算感ですね。

Gibson J-45

Gibson J-45
写真はJ-45 ADJ
シェイプジャンボ
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックマホガニー
ナットBlack
サドルTusq
付属品ハードケース
実売価格290,000円程度
補足

上表の仕様はJ-45 Standardです

アコギの代名詞的な存在、Gibson J-45

プロアーティストの使用者も非常に多い超有名アコギです。

J-45は年代によって仕様が異なり、ものすごい数のバリエーションがあります。

現行のJ-45は「J-45 Standard」という製品名のものです。

たけしゃん

ちなみに僕はJ-45 ADJという60年代の仕様を踏襲したモデルを使ってます
J-45 正面
J-45 ADJ

J-45はジャキッとした音質で音量はストロークの輪郭がしっかりしています。

そして、現行のJ-45は鳴りはほどほどですが、ちょうど歌いやすい音量レベルなんですよね。

ベテルギウス / 優里 【アコースティックCover】

弾き語りでも良い音ですが、バンドに入ったときのサウンドも非常に良いです。

僕もTaylor 814ceとJ-45の2本使ってますが、J-45は本当に便利です。

1本で全部こなしたいとなると次のMartin D-28の良いですが、ボーカルギターとして使う分にはJ-45はものすごく良いですね。

Martin D-28

シェイプドレッドノート
トップ材シトカ・スプルース
サイド&バックイーストインディアン
ローズウッド
ナットBone
サドルCompensated Bone
付属品ハードケース
実売価格450,000円程度

J-45と並んでアコースティックギターの代名詞となっているMartin D-28

煌びやかで伸びのあるサスティーンとバランスの良い出音はジャンル問わずに重宝されています。

D-28も歴史がないので、色んな仕様のバージョンが存在します。

現行品は「D-28 STANDARD」という型番ですね。

J-45は歌モノに寄ってるギターですが、D-28はインストとかソロギターでも活用されています。

1本で色んなジャンルに対応したい人にはうってつけのギターですね。

たけしゃん

以前は30万円くらいで買えましたが、2022年以降は値上がりで45万円程度になってしまいましたね…

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アコースティックギターを床に置いている写真予算30万円のアコギ(エレアコ) おすすめ5選。メーカーごとの特色、選び方を細かく解説

おすすめのアコギ まとめ

製品YAMAHA FG820
FG820
Fender CC-60S Concert
CC-60S
YAMAHA LL6 ARE
LL6 ARE
Martin LX1
LX1
YAMAHA FGX3
FGX3
Taylor Academy12e
Academy12e
YAMAHA FGX5
FGX5
YAMAHA LL26 ARE
LL26 ARE
Gibson J-45
J-45
Martin D-28
D-28
大きさ標準やや小ぶり標準ミニギター標準やや小ぶり標準標準標準標準
特徴初心者向けアコギの
ベストセラー
ネックが薄めで
弾きやすい
入門用エレアコの
ベストセラー
エド・シーランも使う
ミニギターの代名詞
生音もPUの音も
優秀なエレアコ
プロ使用者もいる
初心者向けギター
3WayPU搭載の
高性能エレアコ
プロ使用者多数
高品質なアコギ
超有名なアコギ
歌いやすい音質が魅力
超有名なアコギ2
何にでも万能に使える
ピックアップ×××××
付属品ライトケースソフトケースライトケースソフトケースライトケースギグバッグハードケースハードケースハードケースハードケース
実売価格約31,000円約24,000円 約50,000円約54,000円約110,000円約100,000円約180,000円約230,000円約290,000円約450,000円
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サウンドハウス
  • アコースティックギター=フォークギターの場合が多い
  • ギター選びは木材、デザイン、メーカーなどの観点で選ぶとよい
  • 中古は理由が価格以外のときに手を出すとよい

ぎたすけ

アコギって生楽器なのもあって、色んな要素があるんだな。逆に迷っちゃいそう

たけしゃん

そうなんだよね。最初は憧れとかルックスとかで選んじゃうのが良いと思うよ

おすすめのアコギについての解説でした!

個人的な選び方のおすすめは下記のような工程ですね。

  • まずはデザインや憧れなどで選ぶと良い
  • 複数本持つときは欲しい音色から逆算して選ぶ

まずは音質とか材質とかよりはピンときたものを買ったほうが良いです。

ギター弾いてこそなので、愛着沸くもの買うのが何だかんだでベストです。

その次に買うギターは欲しい音色が決まっていると思うので、そこから逆算してギターを選ぶとよいですね。

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