ぎたすけ
たけしゃん
本記事はアコースティックギターの種類について解説しています。
アコースティックギターのサイズについては下記の記事を参照ください。
アコースティックギターの定義
![ギターショップのアコギコーナー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/acoustic-guitar3.webp)
アコースティックギターの種類を解説する前に、まずアコースティックギターとは何を指すのか?を押さえておきましょう。
アコースティックギターとは楽器からの直接音声を主とするギターを指します。
アンプなどを使わない、いわゆる生ギターというやつです。
![アコースティックギターを置いた部屋](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/10/guitar-10.webp)
なので、フォークギターだけでなく、クラシックギターやリゾネーターギターなどもアコースティックギターに分類されます。
![リゾネーターギター](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/resonator-guitar.webp)
一方で世間一般的には、アコースティックギターはフォークギターを指します。
クラシックギターやリゾネーターギターはアコギとは呼びません。
このようにアコースティックギターは言葉の定義と世間一般的な解釈が異なります。
本記事では「アコギ=生音を主とするギター」と解釈した上で種類や特徴を解説していきます。
フォークギター
![YAMAHA FGX5](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/FGX5_2.webp)
まずは代表的なアコースティックギターであるフォークギターです。
世間一般的な解釈では「アコースティックギター=フォークギター」なので、フォークギターと呼ぶことは稀です。
フォークギターのボディ内部は空洞になっており、共鳴させた音をサウンドホールから出しています。
![アコースティックギターのサウンドホール](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/sound-hole.webp)
音量や音質は使用している木材、ボディの形状によって異なります。
そのため、木材は様々な種類が使われており、ボディ形状も多種多様です。
![D-28とDJRとリトルマーチン](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/DJR2.webp)
また、フォークギターは主にスチール弦を使います。
![アコースティックギターとギター弦](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-item3.webp)
歌の伴奏に適した歯切れの良い音が特徴ですね。
エレアコ
![Anthem](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/Anthem-3-1024x768.webp)
フォークギターをアンプに繋げるように改造したギターをエレクトリックアコースティックギター、通称エレアコと呼びます。
エレアコはフォークギターが対象で、クラシックギターなどを改造したものは一般的にエレアコとは呼びません。
エレアコはフォークギター内部にピックアップと呼ばれる機械を取付ています。
![Journey Instruments用のアコギピックアップ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/02/Journey-Instruments6.webp)
このピックアップがボディ内部の振動を電気信号に変えて、アンプなどに送る役割を担っています。
![エレアコでライブをしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/guitar-pickup8.webp)
なお、エレアコは初めからエレアコとして製作されたものと、後からフォークギターにピックアップを取り付けたものがあります。
最近のライブシーンではアコギもアンプを使うことが多いので、エレアコは毎年改良されて進化していますね。
クラシックギター
![クラシックギター](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/classic-guitar.webp)
続いて、クラシックの演奏などで用いられるクラシックギターです。
別名でガットギター、ナイロンギターといった呼ばれ方もします。
フォークギターと見分けるポイントはギターヘッドです。
![YAMAHA NTX1のギターヘッド](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/NTX1-15.webp)
クラシックギターのヘッドは細い穴が空いたスロッテッドヘッドが採用されています。
また、ボディサイズが通常のフォークギターと比べてやや小さく、ナット幅が広い点も特徴です。
![YAMAHA NCX1C](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/NCX1C_1.webp)
![クラシックギターのナット幅](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/NCX1C_12.webp)
フォークギターのナット幅は43mm程度が多いですが、クラシックギターは52mm程度が多いです。
この幅の違いは演奏スタイルに大きく影響するため、フォークギターとクラシックギターの持ち変えは結構大変です。
そして、クラシックギターはナイロン弦を使用します。
![NCX1Cのサウンドホール](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/NCX1C_14.webp)
ナイロン弦はポロンポロンと丸い音で、フォークギターで使うスチール弦とは大分違います。
ポップスだと、この丸い音をギターソロなどに利用することも多いですね。
![NCX1Cで弾き語りしてるところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/NCX1C_18-1024x576.webp)
クラシックギターという名称ですが、ポップスなどの大衆音楽でもよく使われています。
そのため、最近だとガットギターという呼び方のほうが一般的かなと感じますね。
フラメンコギター
![フラメンコギターを演奏している男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/flamenco-guitar.webp)
見た目はクラシックギターとほとんど一緒ですが、フラメンコ向けに作られたものをフラメンコギターと呼びます。
フラメンコギターはクラシックギターと比べると、明るく鋭い音色にチューニングされています。
また、フラメンコギターのほうがボディ厚が薄く、弦高が低く設定されています。
ちなみにスパニッシュギターとも呼ばれますが、スパニッシュギターというのは俗称のようですね。
エレガット
![NTX1とNCX1C](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/NTX1_NCX1C.webp)
ガットギターにピックアップを取付て、アンプに繋げられるようにしたものをエレガットと呼びます。
最近はガットギターをポップスで使うことも多いため、エレガットの種類も大分増えています。
大手だとYAMAHAとTaylorが色んなエレガットを出しています。
![YAMAHA NTX5-NT](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/12/NTX5-NT-391x1024.jpg)
また、最近だとフォークギターとクラシックギターの中間的な作りのエレガットなどもあり、ガットギターも多様になっていますね。
アーチトップギター
![アーチドトップギター](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/arched-top-guitar.webp)
アーチトップギターはボディトップの形がアーチ(湾曲)になっているギターを指します。
通常のフォークギターはフラット(平)です。
![YAMAHA FSX3のボディ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/fsx3_2.webp)
アーチトップのギターは主にピックギター、フルアコースティックギター、セミアコースティックギターがあります。
名称 | 概要 |
ピックギター | ボディ内部が空洞で 生音もそこそこの音量 ピックアップはなし |
フル アコースティックギター | ピックギターと同じ造り ピックアップがついている |
セミ アコースティックギター | 中央が木材で塞がれており 両端が空洞のギター ピックアップがついている |
フルアコースティックギター、セミアコースティックギターはフルアコ、セミアコと呼ばれています。
アーチトップのギターはブルースやジャズなどのジャンルでよく使用されます。
![ピックギター](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/pick-guitar.webp)
アーチトップギターはボディ内部に空洞があることで、甘くて魅力的な音色が出せます。
エレキギターなど空洞のないソリッドギターでは得られない独特な音色が魅力です。
リゾネーターギター
![リゾネーターギター](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/resonator-guitar.webp)
最後はちょっと特殊なリゾネーターギターです。ドブロギターなどとも呼ばれています。
ボディにリゾネーターと呼ばれる薄いアルミニウム製の共鳴版を取り付けたギターです。
独特な音色でブルース、カントリーなどのジャンルで使用されています。
![リゾネーターギターを横にした画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/resonator-guitar2.webp)
スライド奏法との相性が良いため、スライドギターが好きなミュージシャンが好んで使っていますね。
ORIGINAL LOVEの田島貴男さんの演奏を見ると楽器の特性がわかりやすいです。
ORIGINAL LOVE Takao Tajima: DOG HOUSE STUDIO(YouTube)
アコギの種類 まとめ
![アコースティックギターを床に置いている写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/guitar26.webp)
- アコースティックギターは生音を主とするギターを指す
- 世間一般的にはアコギ=フォークギターを指す
ぎたすけ
たけしゃん
アコースティックギターの種類についての解説でした。
どのギターがどんな音色で、どのように使われているのかを理解するのが大事ですね。
アーティストのライブを見る際も、どのギターを使っているのか注目してみると、色々と勉強になります。
![色違いのアコースティックギター3本](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/acoustic-guitar-160x160.webp)
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/07/annie-spratt-217517-unsplash-160x160.webp)
![色んなギターケースが飾ってある写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-case2-160x160.webp)
![ミニギターとドレッドノートの全長を比較した画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/mini-guitar8-160x160.webp)
![アコースティックギターを椅子に立てかけている写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/acoustic-guitar10-160x160.webp)
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