ぎたすけ
たけしゃん
- ライブの曲順におけるポイント
- ライブ持ち時間と曲数のバランス
- ライブの曲順例
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ライブの曲順におけるポイント
たけしゃん
ライブで曲順をどうしようかなぁ…とあれこれ悩むことはみんなが通る道。
展開作りをするために違った色の曲を交互に並べたり…自信作は最後にとっておいたり…と苦しみ、楽しみながら考えるのが曲順です。
ただし、プロアーティスト違うのはお客さんが「自分の曲を知らない」ことです。
そもそも、あなたの事を知っているお客さんの方が圧倒的に少ない可能性も高いです。
そこで、アマチュアのライブの曲順で考えるポイントは大きく3つ。
- 通しで聴いてくれない人が多いことを理解する
- あなたの音楽を知ってもらう
- ステージを通してリスナーを飽きさせない
この3点を意識して曲順を組みましょう。
通しで聴いてくれない人が多いことを理解する
ライブハウスでライブしていると、途中で客席を立つ人が多いことがわかります。
特にバンド系のライブハウスではステージを丸々見てくれる人の方が少ないです。
目当てのバンド以外だと、入口で喋っていたり、スマホいじっている人が多いです。
なので、1曲目が非常に重要。
1曲目のワンコーラスで、その後の曲を聴いてくれるかどうかが決まります。
最後に勝負曲を持ってくる人が多いですが、最後だとそもそも聴いてもらえないことが多いことも理解しておきましょう。
ちなみにですが、弾き語り系のライブハウスだと雰囲気なのか、通しで聴いてくれる人が多いです。
ライブハウスの雰囲気で曲順を変えるのも良いですね。
あなたの音楽を知ってもらう
ブッキングライブなどでは、あなたのことを知らないお客さんが多いです。
なので、ライブはあなたの音楽をプレゼンする場であることを意識しましょう。
ここで注意したいのが、少しでも聴いてほしい…!と時間いっぱい曲数を詰め込んでは逆効果ということ。
プレゼンテーションで重要なのは適切な「間」です。
情報量を多く詰め込んでも、間に余裕がないと聴き手に響かず内容を覚えてないことが多いです。
曲と曲の間にMCやイントロ代わりのメロディを入れるなど適切な間を取り、聴き手が曲に入り込めるように意識しましょう。
ステージを通してリスナーを飽きさせない
ステージを通しで見てくれる人が飽きないような曲順にしましょう。
同じような曲が続くと、どうしても飽きてきます。
リズムや雰囲気が違う楽曲を挟んで、盛り上がるところと聴かせるところをちゃんと分けましょう。
また、盛り上がって終わるのか?しっとり聴かせて終わるのか?によって展開作りも変わります。
出番の順番や出演者を見て、臨機応変に変えられると良いですね。
ちなみにステージを通した展開作りには様々なジャンルの楽曲が必要不可欠です。
ライブの展開作りを考えて曲作りをすると、作曲の幅が広がるので積極的にチャレンジしましょう。
夏フェスのセットリストで勉強しよう
プロアーティストの曲順で参考になるのが夏フェスなど音楽イベントでのセットリストです。
ワンマンライブとは異なり、リスナーに自身の事を知ってもらうためのセットリストを組んでいます。
しかも、アマチュアライブと同じ20~30分くらいのステージが多いです。
1曲目に何を持ってきているか?
どのような展開作りをしているか?
…など好きなアーティストの夏フェスセットリストを見て考えてみましょう。
割と多いのは「1曲目に代表曲。終盤に最新リリース曲」という流れですね。
ライブの持ち時間と曲数
たけしゃん
ライブハウスでよくある持ち時間は下記の通り。
よくある持ち時間(転換込み)
- 15分(オープニングアクト)
- 30分(ブッキングライブ)
- 40分(スリーマンライブ)
- 60分(ツーマンライブ)
- 120分(ワンマンライブ)
大体こんなもの。
ワンマンライブは持ち時間も演出も自由度高いので、除外。
それ以外のパターンについて解説していきます。
ちなみにですが…ライブ出演者の方は持ち時間に対して意識の低い人が多いです。
短すぎても良くないし、時間オーバーは論外です。
僕もイベンターをやる時がありますが、持ち時間に緩い人はあまり呼びたくありません。
地味にイベンターやライブハウスの人の心象が悪くなるポイントなので気を付けましょう。
15分(オープニングアクト)
15分はオープニングアクト、もしくは10組など出演者多数のイベントに用いられる尺です。
また、オープンマイクでもよく用いられます。
演奏曲数の目安は2曲 。
3曲詰め込む人が多いですが、短い曲で構成しないとMC無しでも持ち時間内で収まりません。
持ち時間 20分なら3曲やりましょう。
持ち時間15分の曲順例
- あなたの代表的な楽曲
- ①と異なるタイプの楽曲
2曲しかないので、自身の代表的な楽曲を演奏しましょう。
もう、1曲は代表的な楽曲と異なるタイプの曲を選びましょう。
自然とアップテンポ曲 + ミディアムバラード曲という組み合わせになる人が多いです。
30分(ブッキングライブ)
ブッキングライブなどでよく採用されており、最もポピュラーな持ち時間 30分。
演奏曲数の目安は5曲。
30分ライブは出演者が4~5組で、最もお客さんの動きがある尺です。
なので、30分丸々は聴いてもらえない可能性が高いことは意識しておきましょう。
曲順例
パターン①
- あなたの代表的な楽曲(ミディアムテンポ)
- MC
- やや癖のある楽曲
- ミディアムテンポ
- アップテンポ
- MC
- バラード
パターン②
- あなたの代表的な楽曲(アップテンポ)
- ミディアムテンポ
- MC
- やや癖のある楽曲
- バラード
- MC
- アップテンポ
5曲構成は色々と考え方はあるので正解はないです。
…がお客さんを惹きつけられるように最初に自信のある曲を持ってくるのが良いです。
代表曲はバラードなんだけど、1曲目からバラードは…と思いきや、意外と合うものです。
秦基博さんもデビュー初期~中期くらいは知名度が低く、フェスやイベントだと代表曲の「僕らをつなぐもの」「アイ」などバラード始まりが割と多かったです。
また、5曲構成でメリハリをつける際に重要になるのが「癖のある楽曲」です。
ジャズ、ブルース、ファンクなどが入った毛色が違う曲を1つ持っておくと、メリハリがつけやすく聴いていて飽きません。
持ち曲にない場合は作ってみましょう。
40分(スリーマンライブ)
出演者が3組のスリーマンライブでよく用いられるのが、持ち時間 40分。
演奏曲数の目安は6曲。
MCをそんなにしない人は7曲でもいけますが、6曲で余裕をもって進行させた方がリスナーは聴きやすいです。
40分の尺のライブをやると、自身の楽曲バリエーションが試されます。
作曲バリエーションの壁にぶつかるきっかけも、スリーマンライブをやるかミニアルバムを作るかする時だったりします。
逆に言えば、作曲の修行になるので40分尺のライブをやってみるのは非常に良いことですね。
曲順例
- ミディアムテンポ
- MC
- やや癖のある楽曲
- ミディアムテンポ
- MC
- あなたの代表的な楽曲
- アップテンポ
- MC
- バラード
持ち時間 40分のライブは移動せずに聴いてくれる人も30分よりは多い印象です。
また、40分ライブをやるくらいなら自身の集客も結構多いはず。
なので、代表曲を持ってくる位置は割と自由。
楽曲の組み合わせも、6~7曲あると持ち曲のバリエーションさえあればメリハリは作りやすいです。
よって、曲順を色々考えるよりは持ち曲のバリエーションが重要になります。
60分(ツーマンライブ)
出演者2組のツーマンライブで用いられることが多い、持ち時間 60分。
演奏曲数の目安は9~10曲。
ツーマンライブをやるくらいだと、自身の集客も多いはず。
演奏時間も長く、40分尺の時以上に持ち曲のバリエーションの重要性が増します。
僕も60分尺をやった時は曲順考えていて、曲のバリエーションが足りない…と思って何曲か追加で作った思い出が…。
曲順例
- アップテンポ
- やや癖のある楽曲
- MC
- ミディアムテンポ
- バラード
- アップテンポ
- MC
- あなたの代表的な楽曲
- やや癖のある楽曲
- ミディアムテンポ
- MC
- あなたの代表的な楽曲
60分は結構長いので、ミディアムテンポやらアップテンポの中でも色んな種類の楽曲が欲しいところです。
普段、弾き語りでやっている方は基本はバンド編成にして、何曲かを弾き語りでやることでメリハリつをつけるのも良いですね。
また、60分くらいの長丁場だと手拍子やコール&レスポンスなど会場と一体でやる曲も欲しいところです。
なかなか、楽曲や曲順だけでは乗り切れないのでライブ慣れしている必要があります。
ライブの曲順についてのまとめ
- ライブは自分の音楽をプレゼンする場であることを意識しよう
- 似たような楽曲が続かないようにメリハリをつけよう
- 持ち時間が増えるにつれて持ち曲のバリエーションの重要性が増す
ぎたすけ
たけしゃん
ライブでの曲順についての解説でした!
曲順の解説をしたのですが、結局は持ち曲のバリエーションの大切さを再認識することが多かったですね。
長尺のライブやったり、アルバムを作ろうとするとキャッチーな楽曲だけじゃなく、癖のある楽曲の重要性に気づくんですよねぇ。
プロアーティストのインタビューを読んでも、少し雰囲気変えた楽曲ってアルバム制作やライブツアーのために生まれていることが多いですからね。
まずは今の持ち曲で曲順を考えてみて、欲しい楽曲がないかをゼロベースで考えてみましょう!
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