ぎたすけ
たけしゃん
- リハーサル全体の流れ
- セットリストの書き方
- リハーサルで確認すること
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リハーサル全体の流れ
たけしゃん
リハーサルの流れ
- セットリストの記入・提出
- 機材のチェック
- 音響チェック
- ライブの流れを確認
…とこんな流れで進んでいきます。
各章の解説に入る前によくあるリハーサルのパターンを解説します。
順番は本番と逆の逆リハが基本
リハーサルの順番は下記の2パターンあります。
- 順リハ…本番と同じ順番でリハーサルを行う
- 逆リハ…本番と逆の順番でリハーサルを行う
ほぼほぼ、逆リハで実施されます。
理由は簡単で逆リハだとリハーサルの最後の方が本番は最初の出番になるので、セットがそのままで良いからです。
出演者の都合などで順番の変更はあるものの、基本は逆リハと理解しましょう。
リハーサル時間は本番30分で10分
本番が30分ステージの場合は機材のチェック、音響チェック、リハーサルで10分程度が多いです。
出演者の数が少ないと15分もらえる時もあります。
10分で一通りの流れを確認できるように時間配分を考えましょう。
バンドと弾き語りでのリハーサルの違い
バンドと弾き語りで大きくやることが変わるわけではありません。
ただ、弾き語りの方がリハーサルで確認できることが多いため、本番で演出の差が出やすいです。
バンドのリハーサルでは各楽器の音量バランスや音作りにほとんどの時間を費やします。
ブッキングライブなど出演者が多いライブでは、演出や照明までは打ち合わせる時間が取れないのが実情です。
対して、弾き語りでは楽器が少ないため、音量バランスや音作りはバンドより断然、早く終わります。
そのため、曲ごとの照明やエフェクトの調節まで音響担当者の方と打ち合わせすることが可能です。
- バンドのリハーサル…時間がないので、最低限確認することを決めること
- 弾き語りのリハーサル…時間があるため、全体の流れを通してスタッフと確認し合うこと
弾き語りのステージで差が出やすいのは照明です。
ライブをやり込んでる人はセットリストに色々書いていて、リハーサルでスタッフの方と確認作業してます。
対して、イマイチな人はずっと音の確認してるか、何も言わずに曲弾いてます。
次章からは具体的にリハーサルでやるべきことを解説していきます。
セットリスト
たけしゃん
リハーサルが始まる前にまずはセットリストの記入から行います。
記入したセットリストは音響・照明スタッフの方に提出され、スタッフさんはセットリストを見ながらリハーサルを進めます。
セットリストの例
大体、セットリストは2行~3行。
「曲名」「曲調」「音響・照明への要望」の記入が求められます。
セットリストの例では「曲調」と「音響・照明への要望」が一緒になってます。
曲名
曲順に曲名を記入します。
MCをやるタイミングもちゃんと記入しましょう。
MCと書いておくと、曲が終わったタイミングで照明を明るくしてくれます。
客席から見てもMCやるんだな…という雰囲気になります。
曲調
アップテンポなのかバラードなのか。
曲調によって音響・照明を変えたりもします。
全曲通してみて、「こういった展開作りなんだな」と理解してもらえると良いですね。
音響・照明への要望
曲ごとに演出で要望がある場合はちゃんと記入しましょう。
記入した内容はリハーサル時に確認されます。
演出が色々と書いてあると面倒くさいと思われる…というようなことはありません。
むしろ、演出を色々書いてくれたほうがスタッフ側もやりやすいので遠慮なく書きましょう。
セットリストは音響・照明スタッフさんのメモ紙
セットリストは音響・照明スタッフさん用のメモ紙です。
あなたの曲をリハーサルで初めて聞くスタッフが音や照明のポイントをメモするのに使います。
なので、セットリストの使用用途を理解してスタッフさんがメモとして使いやすいように書きましょう。
要望が複数ある時はわかりやすく、箇条書きなどにすると良いですね。
読んだ人が曲を理解しやすいような書き方を工夫しましょう。
機材チェック
たけしゃん
セットリストの提出も終わり、いよいよあなたのリハーサルが始まります。
リハーサルが始まって最初にやることは機材の接続と音が出ているかのチェックです。
機材の接続
- ボーカルのマイク
- ギター or キーボード
ボーカルのマイク
ライブハウス側でセッティングしてくれます。
もし、マイクを持ち込む場合は事前に伝えましょう。
マイクケーブルを繋げるだけなので、特に問題ないでしょう。
ギター
ギターはマイクを立てて音を拾うか、ピックアップで音を拾うかのどちらか。
マイクで拾う場合はライブハウスの方がセッティングしてくれます。
ピックアップで拾う場合はギターとステージ上にあるD.Iを接続しましょう。
定番のD.I、BOSS DI-1です。
どこのライブハウスにも備え付けで置いてあります。
写真で見える接続口の一番右「INPUT」にギターシールドを差し込みます。
マイクとピックアップですが、どちらも一長一短あります。
便利なのは動き回れるピックアップです。
自分のプレイスタイルに合わせて、どちらにするかを選択しましょう。
【参考記事】アコースティックギターの録音はマイクとピックアップのどちらが良いかを状況別で解説
キーボード
キーボードはライブハウス備え付けであれば、ライブハウス側でセッティングしてくれます。
自分で持ち込む場合は接続するケーブルがどれかをライブハウスのスタッフさんに聞きましょう。
キーボードに関しても、あまり苦戦することはないでしょう。
楽器の音が出ているかをチェック
接続が完了したら楽器の音が出ているかをチェックします。
音響スタッフさんからマイク、楽器と順番に音を出すよう依頼されるので、指示に従いましょう。
音響スタッフさんはミキサーでマイクや楽器から信号がきているかどうかを確認しています。
信号がきていることを確認できればOKの合図が出ます。
音響チェック
たけしゃん
楽器の接続、音が出ているかのチェックが終わったら音響チェックです。
スピーカーから流れる音を聴きやすいように調整します。
基本的によくやる流れは下記の通り。
音響チェックの流れ
- 音響さんが外音を調整
- 音響さんが中音を調整
- 演者の要望を聞いて調整
…とこんな感じ。
①②の調整が終わるまで、何か演奏していてほしいと依頼されるので本番でやる曲を演奏しましょう。
演奏するのは明るいストローク曲の方が良いですね。
外音と中音
- 中音(なかおと)…ステージ上で聴こえる音。返しとも呼ばれる
- 外音(そとおと)…客席で聴こえる音
ライブハウスでは客席に聴こえる外音とステージ上に聴こえる中音があります。
外音は特にこだわりがなければ、音響さんに任せましょう。
逆に中音は演者のあなたが演奏しやすい音にするべきなので、弾いていてやりやすいように音量や音質を調整してもらいましょう。
あなたがワンコーラスやっている間に音響さんが外音を調整します。
外音調整が終わるとステージ上に中音の確認をしにきます。
一通り終わって、演者の要望も聞いて調整し終わったら音響チェックは終了です。
機材接続から音響チェックまで、わからない用語が登場しがち。
事前にライブハウスでよく出てくる用語を確認しておくと良いでしょう。
【参考記事】ギター弾き語りライブでよく使われるライブハウス専門用語をまとめて解説
ライブの流れを確認
たけしゃん
音響チェックも終わったら、ライブの流れを確認です。
セットリストに書いた順番で曲をワンコーラスずつ演奏しましょう。
演奏しながら、中音で気になるところがあれば音響さんに調整をお願いします。
あとはセットリストに書いた依頼事項などがあれば、一緒に確認をします。
流れを確認する時間は「自身の演奏環境の確認」と「音響・照明スタッフがライブの流れを確認」する時間となります。
なので、自身が好きな曲を好きなように弾いてしまうと音響・照明スタッフが流れを確認できなくなります。
ちゃんとセットリストに書いた内容を書いた順にやって、どんな曲をどんな順番でやるのかを理解してもらいましょう。
リハーサルのまとめ
- リハーサルは自分の演奏環境の確認と演奏内容をスタッフに知ってもらうための時間
- 演奏内容がわかるようにセットリストはきちんと書くべし
- 流れを通しで確認する時間は音響・照明スタッフとの共同作業であることを意識すべし
ぎたすけ
たけしゃん
ライブ前のリハーサルについての解説でした!
リハーサルで一生懸命練習したい!…と思う気持ちはわかるものの、間違いです。
練習はリハーサル前までに終わらせて、リハーサルは環境の確認とスタッフとの意識合わせするための時間に使いましょうね。
リハーサルでちゃんと環境を整えておくことで本番も安心して演奏に集中できます。
目的を明確にして、少ない時間を有効活用するのが重要ですね。
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