評価:3.5
ぎたすけ
たけしゃん
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Roland(ローランド) Rubix24
- コンボジャック2つの使いやすいオーディオインターフェイス
- コンプレッサー/リミッター内臓
- Ableton Live Lite 付属
オーディオインターフェイスでは定番のROLANDの人気機種、RUBIX24。
DTMにもライブ配信にも使える万能な機種です。
付属のDAWソフトはダンスミュージックやEDM制作などで人気のAbleton Live Liteです。
RUBIXシリーズのミドルモデル
RUBIXシリーズはUAシリーズの後継として生まれたシリーズです。
基本機能は継承しつつ、低ノイズで堅牢な設計に重きを置いています。
RUBIX24はシリーズの真ん中にあたるミドルモデル。
下位モデルのRUBIX-22からループバック機能と内蔵コンプレッサー/リミッターの2つをプラスした機種です。
過去製品でいうとUA-55の後継機種となっています。
ループバック機能も内蔵コンプレッサー/リミッターも便利ですからね。
5,000円差ならRUBIX24まで頑張りたいところです。
2IN 4OUT
- XLR・LINE両対応のコンボジャック ×2
- MIDI入出力
- LINE OUT 4つ
やや珍しい、2IN 4OUTです。
裏面にLINE OUT端子が4つあります。
僕はあんまり使い道がありませんが、出力をわけたい人には便利かと。
入力に関してはファンタム電源対応のコンボジャック 2つなので汎用性が高いです。
コンデンサーマイクも2本挿せますし、歌録りや弾き語りなら困ることはないですね。
RUBIX24のループバック
ライブ配信で便利なループバック機能が付いています。
背面に切り替えスイッチがあり、ONにするとPCの音を録り込んで出力できます。
ちなみにUA-55のときは疑似ステミキ機能を実現できるMAINという名前の仮想入力デバイスが用意されていましたが、その機能はなくなってました。
リアルタイムエフェクトをかけてもループしなくなるので、それ目当てでUA-55を買ってる人も多かったんですけどね。
コンプレッサー/リミッター
オーディオインターフェイス内蔵でコンプレッサー/リミッター機能が付いています。
※赤いラインが入ってる列がコンプ/リミッター
前面パネルにON/OFF スイッチとスレッショルド調節のツマミがあって、本体だけでコントロールできる仕様です。
また、後方部分に3種類のコンプ切り替えスイッチがあります。
※右上に切り替えスイッチがある
3種類のコンプ
- COMP1…普通のコンプレッサー(楽器向け)
- COMP2…アタックタイムが短いコンプレッサー(ボーカル向け)
- リミッター…設定したdb(スレッショルド)を超えた信号をカット
スレッショルド以外は細かい調節ができません。
ただ、基本は薄くかけ録りして調節はDAW側のコンプレッサーでやるので、3種類の使い分けだけで特に問題ないです。
ちなみにコンプレッサーとリミッターの違いはこの通り。
- コンプレッサー…設定したdbを超える音を圧縮
- リミッター…設定したdbを超える音をカット
基本的な構造は一緒で設定値を超えた音を圧縮するのかカットするのかの違いだけです。
ROLANDオーディオインターフェイスのコンプレッサー/リミッターは中々良い感じにかかってくれるので、使いやすいです。
ライブ配信やレコーディングで薄く、かけ録りすると便利です。
モニター出力を色々選べる
ヘッドフォン端子に返すモニター音を色々と調節する機能がついています。
調節機能
- DIRECT MONITORつまみ
- 出力切り替えスイッチ
1人でレコーディングしているときに活用する場面はあまりないです。
どちらかというとバンドなど複数人で同時レコーディングする際に効果を発揮する機能ですね。
ただ、この機能を便利と感じる人は入力端子やヘッドフォン端子が多い、RUBIX44のほうを選択すべき人が多そうです。
DIRECT MONITORつまみ
※RUBIX24 取扱説明書から引用
ROLAND伝統のつまみですね。前面パネルにあります。
左に回すと、PCを経由した音が大きくなり、右に回すと入力端子に接続したマイクなどの音が大きくなります。
出力切り替えスイッチ
裏面にヘッドフォン端子の出力をOUT1-2、OUT3-4のどちらにするか選べるスイッチがあります。
PC側に出力する音とヘッドフォン端子に出力する音を別のものにする…というのが主な使い道ですね。
ただ、ヘッドフォン端子が1つなので、あまり使い道がないです。
RUBIX44のようにヘッドフォン端子が2つあると、端子ごとに出力する音を変えたり…という使い道なんでしょうけどね。
スマホ、タブレットにも対応
Windows、Mac、iOS対応です。
iOSに繋ぐ場合は別売りのApple iPad Camera Connection KitもしくはLightning – USB カメラアダプタが必要です。
また、スマホやタブレットのバスパワーでは電源供給量が足りません。
Power Sourceスイッチを5V DCに切り替えて、モバイルバッテリーもしくはUSBタイプのACアダプタを繋いで電源供給しましょう。
※裏面左下のPower Sourceスイッチで電源供給先を変更できる
PC、スマホ、タブレットのどれでも動くのは自由度が高くて良いですね。
Roland Rubix24をレビュー
はじめにRUBIX24を総評すると「コンプかけ録りが便利な安定のオーディオインターフェイス」です。
伝統のUAシリーズの後継ということで、機能や品質面は安定してます。
そして、やっぱりコンプレッサーをかけ録りできるところがウリです。
質も結構良いので、オーディオインターフェイス内蔵のコンプレッサーを活用したい人にはおすすめの機種です。
音質はフラットで低ノイズ
UAシリーズの時は低音が強いイメージがありましたが、RUBIXはフラットです。
ノイズも少ないし、綺麗に録れて使いやすい。
UAのときよりも音が良いと感じました。
2万円ちょっとで、この音質なら何の文句もないです。
DTMも配信も心配ないですね。
コンボジャック 2つは便利
XLRとLINEの両端子を兼ねるコンボジャック 2つは汎用性が高いです。
弾き語りでのレコーディングはもちろんのこと、インストのギターデュオなども対応できます。
ギター弾き語りでのレコーディングも音質にこだわっていくと、最終的にはコンデンサーマイク 2本に行きつきます。
歌とギターをバラで録るとしても、ギター録りでオンマイク・オフマイク 1本ずつとか立てたくなりますからね。
コンボジャック 2つあると自由度が全然違いますね。
ボーカリストやシンガーソングライターが使うに入力端子で困ることはないでしょう。
RUBIX24で配信はやや不便
RUBIX24の内蔵エフェクトはコンプレッサーのみです。
よって、歌枠のライブ配信などでリバーブをかけたい場合はOBS STUDIOなどの配信ツールを使いましょう。
UA-55のように仮想入力デバイス機能があれば、DAWだけで解決だったんですけどねぇ。
そうすれば、もっと需要があったと思うんですが…。
ちなみにUA-55とRUBIX24の違いを図解にすると、こんな感じ。
MAINという仮想の入力デバイスがオーディオインターフェイス内に存在することで、DAWの音をリアルタイム配信してもループしないようになってます。
ちなみにOBS STUDIOやAudio Input FXといった配信ツールもUA-55と同じようにPC内に仮想デバイスを作ってるわけですね。
RUBIXになって、惜しい機能をなくしましたねぇ…。
ただ、そもそも安いオーディオインターフェイスはどこのメーカーもRUBIX24と同じ仕様なのでマイナス要素ではありません。
配信ツールなど使わずにエフェクトをかけたい人はエフェクト内蔵のYAMAHA AG03MK2やSteinberg UR22Cを選択しましょう。
コンプかけ録りは便利
RUBIX24の一番の魅力はハードウェアの内蔵コンプレッサー/リミッターです。
本体のツマミで調節できるので、ソフトウェアの立ち上げは不要でサッと使えます。
コンプレッサーは配信でもレコーディングでも、エフェクトの要ですからね。
ボーカルに薄めのコンプをかけた状態だと、音量がある程度均一化されて自分の音をモニターしやすいです。
配信する時も、リバーブなどは配信ツールでコンプレッサーはオーディオインターフェイスでかければ、手元でコンプの強さは調節できます。
ハードウェアのコンプレッサーを別で買うと、値段もそこそこして場所も取ります。
コンプレッサーのかけ録りを積極的に活用したい人はRUBIX24はかなりおすすめな機種です。
競合機種との比較
RUBIX24と競合になる機種は主に3機種。
- Stenberg UR22C
- Steinberg UR242
- YAMAHA AG03MK2
RUBIX24の強みは「本体のみで操作できる、品質良いコンプレッサー/リミッター」です。
総合的にはSteinberg UR242のほうが内蔵エフェクトが充実しており、価格も安いです。
そして、2019年に新発売されたSteinberg UR22CはUSB3.0の高速通信に対応して、内蔵エフェクトも追加されました。
更に更に配信がメインでマイクを1本しか使わないという方はYAMAHA AG03MK2のほうが内蔵エフェクトも充実しており、安くて便利。
こんな感じで競合機種に良い物がそろっており、比べると苦しいです。
…ですが、本体操作で完結できるコンプレッサー/リミッターがついているのはRUBIX24だけ。
この点にどれだけの価値を感じるか?ですね。
Rubix24におすすめのマイク
Roland RUBIX24とセットで買う、おすすめのマイクはズバリ AKG C214です。
プロのレコーディングスタジオで定番となっているAKG C414を基にDTMer向け安価版として発売された製品ですね。
Roland RUBIX24自体がエントリーモデルから1段ランクが上がったオーディオインターフェイス。
なので、マイクが足を引っ張らないようにそれなりのランクのものを使ったほうが良いです。
AKG C214は本格的なDTMをやる方にもよく使用されているマイクです。
初期状態で高音が強めにチューニングされており、音の抜けも安価なコンデンサーマイクよりグッとよくなります。
実際にボーカルとアコギを録った動画がこちら。
音は高音が強めにチューニングされていて、ボーカル録りやアコギ録りには使いやすいですね。
そして、小さくてコンパクト。重さは280gと非常に軽いです。
この軽さなら卓上マイクスタンドでも問題なく使えますので、自宅での使いまわしが非常に楽です。
自身でボーカル録り、アコギ録りを完結させたい人にはおすすめのコンデンサーマイクです。
AKG C214
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Roland(ローランド) Rubix24 まとめ
- DTMも配信も対応できる 安定のオーディオインターフェイス
- UA-55の後継機種だが、UA-55の仮想入力デバイス機能はなくなった
- 本体操作だけで活用可能な内蔵コンプレッサー/リミッターが最大の魅力
ぎたすけ
たけしゃん
Roland RUBIX24の解説でした。
1万円、2万円台のオーディオインターフェイスは色んな機種があって、ほんとに充実しています。
その中でも本体操作のみで、活用できるコンプレッサーがある機種は珍しいです。
使ってみると、コンプかけ録りはやみつきになったりしますから検討する価値はありますよ。
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