評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
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Focusrite Scarlett Solo 3rd Gen
入力端子 | XLR入力×1 1/4 “ライン入力×1 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac |
オーディオインターフェイスの入門機として人気のFocusrite Scarlett Solo 3rd Gen。
コンパクトなボディに必要最低限の端子を備え、エントリーモデルの中では音も良い機種です。
赤のカラーリングが印象的で、ルックスも特徴的ですね。
Scarlettシリーズは昔からオーディオインターフェイスの入門機として人気があります。
まずは製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<Scarlett Soloをレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
2イン2アウト
Scarlett Solo 3rd Genは2イン2アウトのオーディオインターフェイスです。
入力は前面パネルのXLR入力と1/4ライン入力です。
マイクと楽器を1本ずつ挿せるようになっています。
XLR入力はファンタム電源に対応しており、AIRボタンで音質を少し変化させることができます。
1/4ライン入力はINSTボタンで楽器に合わせたゲインに切り替えることが可能です。
音が異様に小さい場合はINSTボタンでモード切替してみましょう。
出力は背面の1/4ライン出力 2基です。
ボリューム調整は前面パネルの大きいノブで行います。
また、前面パネル右側にヘッドホン端子もついています。
なお、ヘッドホン端子の音量調整もライン出力と共有で前面の大きいノブになっています。
スピーカーとヘッドホンの両方を使う場合は注意しましょう。
ダイレクトモニター
Scarlett Solo 3rd Genはダイレクトモニターに対応しています。
ダイレクトモニターとは入力された音をPCなど介さずに直接ヘッドホンに返す機能です。
ダイレクトモニターのON/OFFは前面パネル右側のボタンで行います。
DAWや配信アプリのモニター機能を使う場合はダイレクトモニターはOFFにしましょう。
バンドルソフトウェア
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
PRO TOOLS ARTIST | 総合音楽ソフト(DAW) 3か月トライアル |
Relab® LX480 Essentials | リバーブ |
Marshall Silver Jubilee 2555 | ギターアンプシミュレーター |
Addictive Drums 2 | ドラム音源 Studio Rock Kit付属 |
Addictive Keys | キーボード音源 |
Auto-Tune Access | ピッチ修正ソフト |
Focusrite Red 2 & 3 PLUG-IN SUITE | EQ、コンプレッサー |
Bx_console Focusrite SC | チャンネルストリップ |
Splice Sounds | 大量のサンプル音を使える ※3ヶ月無料のサブスク |
Scarlett Solo 3rd Genは豊富なソフトウェアがバンドルされたHitmaker Expansionが付属します。
この豊富なバンドルがScarlettシリーズの人気の理由ですね。
DAW、音源、エフェクト、ピッチ修正ソフトと制作に必要なソフトが一通り揃っています。
バンドルのソフトを使うどうかが、製品選びの大きなポイントになりますね。
不要の人はSteinberg製品などを選択したほうがコスパは良いかなと感じます。
付属品
Scarlett Solo 3rd Genの付属品はUSBケーブル(A to C)です。
Scarlett本体は背面にUSB Type-Cの挿し口がついています。
なお、対応OSはWindows、Mac、USB-Cコネクタ搭載のiPad Proです。
iPhoneには対応していません。
Focusrite Scarlett Solo 3rd Genをレビュー
それでは、Scarlett Solo 3rd Genを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
人気製品だけあって、よくできています。
バンドルソフトも良いのが揃っているので、DTMerに人気の理由もわかります。
一方で歌い手・配信者などバンドルを活用しない人だと、YAMAHAやSteinberg製品のほうが良いとも思いました。
レビューの目次
1万円台の中ではトップレベルの音質
Scarlett Solo 3rd Genでボーカルなどを色々録ってみました。
マイクプリの音質は良いですね。1万円台の製品ではトップレベルではないかと感じました。
クリアで音の輪郭もしっかり出ています。
上の音源はエフェクトを何もかけていませんが、録り音自体が良いので十分聴けます。
参考で同じ1万円台のAG03とUR12のサンプルボーカルも用意しました。
どれも大きくは変わりませんが、Scarlett Solo 3rd Genが一番芯がしっかりある印象を受けます。
また、Scarlett Soloは最大入力レベルが他2機種より高いので、初心者でも取り扱いやすいと思います。
続いて、ヘッドホンやスピーカーを接続して再生の音質も確認しました。
再生の音質に関しても低ノイズでなかなかに良いですね。
1万円台の製品だと再生はイマイチなものが多いので、音質面では競合製品と比べても優位性があります。
AIRモードの音の変化はわずか
前面パネルのAIRボタンを押すと、マイクプリアンプ Focusrite ISAをモデリングしたサウンドになります。
こちらも比較用でサンプルボーカルを用意したので、聴き比べてみてください。
正直、あまり違いを感じられませんでした。
これ系は音の抜けがよくなるものが多いですが、デフォルトで音の抜けが良いので、AIRモードでもあまり変わっていないように感じます。
微妙な質感の変化なので、おまけ機能程度に考えておくのが、ちょうどいいかなと思いました。
バンドルのプラグインは粒ぞろい
Scarlett Solo 3rd Genの強みは何といっても豊富なバンドルです。
1.7万円程度の製品に付いてくるレベルではありません。
Addictive DrumsやAuto-Tuneなど、利用者が非常に多いプラグインが無料でついてきます。
DTMerの入門機として最適な製品ですね。
配信は競合製品よりも弱い
DTM用途では非常に強いScarlett Solo 3rd Genですが、ループバック機能もDSPエフェクトもないため、配信は弱いです。
配信でも使う方はSteinberg UR12やYAMAHA AG03MK2などを選択したほうが良いですね。
全部触ってみた印象では、下表のようなバランスだと感じました。
歌い手向けでバランスが良いのはSteinberg UR12かなと思います。
ループバックも使えるので、DTMも配信もソツなくこなせますし、価格も安いです。
ただ、OBS STUDIOを使えば、配信で便利な機能はソフト側で補うことができます。
なので、Scarlett Solo 3rd Genをチョイスして、配信はOBSで補うという選択も有効です。
OBSの設定にはPCスキルがやや必要ですが、そこが苦ではない人なら一番強い選択肢かなと思います。
Scarlett Solo 3rd GenはDTMerなら買いだと思いますが、歌い手やシンガーソングライターだと悩ましいですね。
UR12、もしくは価格帯は上がりますがSteinberg UR22C(2万円程度)を選ぶほうが無難かなと思いました。
Focusrite Scarlett Solo 3rd Gen まとめ
- 音質もなかなか良い1.5万円程度のオーディオインターフェイス
- 付属バンドルが豪華でDTMerの入門機として最適
- 配信で便利な機能はついていない
ぎたすけ
たけしゃん
Focusrite Scarlett Solo 3rd Genのレビューでした。
全体的に良くできており、即戦力のバンドルもついている魅力的な製品でした。
一方でボーカル録音・ライブ配信といった使い方に限定する場合はSteinberg製品のほうが良いかなと感じました。
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