評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
AT5047で録った音
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audio technica AT5047
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 148dB S.P.L. |
SN比(1kHz at 1Pa) | 88dB以上 |
重量 | 592g |
audio technicaから2017年に発売された大型ダイアフラム搭載のトランス型コンデンサーマイク AT5047。
高音質で優れたS/N比、高いダイナミクスレンジでボーカルからドラムまで万能に対応できるマルチマイクです。
なお、見た目がほぼ一緒なAT5040はトランスレス、AT5047はトランス搭載となっています。
AT5040はダイナミックレンジ 137dBとかなり高いですが、AT5047は142dBと更に高くなっています。
まずはAT5047の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<AT5047をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
単一指向性
AT5047は正面の音を拾う単一指向性マイクです。
高価格帯では珍しく、指向性切替機能はありません。
PADやローカットフィルターといった本体機能もついていません。
設置して音を録るだけの非常にシンプルな作りです。
その分、パーツは良質なものを使用しており、音質面や付属品の質など申し分ないですね。
4つの長方形ダイアフラム搭載
AT5047は内部に4つの長方形ダイアフラムを搭載しています。
標準的な円形ダイアフラムの2倍の大きさで、声や楽器のニュアンスをリアルにとらえてくれます。
それでいて、マイク本体は扱いやすいサイズ感に収まっています。
Neumannの高級マイクと比べても、縦サイズは小さめです。
宅録や撮影に使うにも程よいサイズ感で収まっています。
超低ノイズかつワイドなレンジ
AT5047はS/N比:88dB以上と非常に低ノイズです。
ダイナミックレンジも142dBと非常に高く、ボーカルからドラムまで幅広い用途で活躍します。
マイクプリのゲインを上げても、周辺ノイズを拾いにくいので宅録でも使いやすいです。
付属品
- マイク本体
- 専用ショックマウント(AT8480)
- キャリングケース
AT5047は付属品は専用ショックマウントとキャリングケースです。
ショックマウントは取付が簡単で高品質なAT8480です。
振動ノイズなどから、しっかり守ってくれます。
キャリングケースは大きめで頑丈なタイプです。
電車移動で持ち運ぶにはやや不便ですが、高級マイクですしね。
ちなみにマイク自体は普通のマイクポーチでも入るサイズ感です。
audio technica AT5047をレビュー
それでは、AT5047を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・でメリット・デメリットをまとめたものがこちら。
ボーカル録りをしてみて、このマイクのすごさを感じましたね。
音のリアル感、情報量などこれほどのマイクはなかなかないだろうなと思いました。
レビューの目次
ワイドレンジで圧倒的な情報量
AT5047でボーカル、アコギを録ってみました。
非常にリアルで音の厚みがあります。低音域から高音域までしっかり拾ってくれますね。
AT5047でボーカル、アコギを録った動画がこちら。
ボーカルの録り音は存在感がすごくありますね。
音量を下げても、しっかり音が前に出ていて臨場感がでます。
それでいて、繊細なニュアンスの再現度もすごいです。
続いて、アコギの音だけ聞いてみましょう。
AT5047
AT4050
BabyBottle SL
僕はアコギの録り音に関してはAT4050のほうが好みでした。
AT5047は低中音域が厚い印象を受けます。AT4050くらいbrightな音のほうが使いやすいかなと感じました。
非常に低ノイズで使いやすい
AT5047はS/N比:88dB以上なこともあり、非常に低ノイズです。
小さい音を録るためにマイクプリのゲインを上げても、周辺ノイズを拾わないので使いやすいです。
ボーカル録りでは、吹かれも発生しづらく、オンマイクで思い切り歌っても大丈夫なところも良かったです。
逆に少し離れ気味で録っても、音の密度が濃いおかげかオケに埋もれない存在感ある音になります。
完全にプロユース向けの製品ですが、宅録で使う分にもかなり扱いやすいマイクです。
AT5040との比較
同じシリーズのAT5040とAT5047を比較してみました。
まず、ボーカルですが、正直なところあまり違いはありません。どちらも素晴らしいです。
AT5040
AT5047
どちらも存在感があって、低音域から高音域までキレイに再現されています。
強いて言うなら、AT5047は音が滑らかに聴こえて、AT5040は輪郭がクッキリしてる感じでしょうか。
続いては、アコギの音です。
こちらもさほど違いはありません。
AT5040
AT5047
AT5040もAT5047もアコギの音は少し微妙かなと感じます。
逆にボーカルはU87 aiなどと比べても、全く見劣りしないのでボーカル向けのマイクという印象を受けました。
AT5040・AT5047はボーカル・アコギの音で比べてみると、どちらでもあまり変わりません。
なので、下記のような選択が良いかなと感じました。
- ボーカル・弦楽器ならAT5040
- プラスでドラムなど様々な楽器に使うならAT5047
AT5047のほうが守備範囲が広いですが、その分価格も上がります。
なので、想定される使用範囲に応じて選択肢を変えると良いでしょう。
audio technica AT5047 まとめ
- audio technica フラッグシップのトランス型コンデンサーマイク
- 超低ノイズでダイナミックレンジも広く、非常に高性能
- ボーカルが非常に魅力的で存在感ある音で録れる
ぎたすけ
たけしゃん
audio technica AT5047のレビューでした。
ボーカル録りでは非常に魅力的なマイクでしたね。
価格も38万円程度とかなりしますが、海外ブランドで同じレベルだともっとするのでコスパの面でも優れたマイクです。
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