sE Electronics sE4400aをレビュー。多機能で万能に使える便利なコンデンサーマイク

sE Electronics sE4400a

評価:4

ぎたすけ

sE Electronicsってあんま聞いたことないけど、有名なの?

たけしゃん

sE Electronicsのマイクは前から色んな所で使われているよ。評判も良いよ
補足

レビューするためにフックアップ様からデモ機をお借りしました

sE4400aの評価
音質
 (4.5)
使いやすさ
 (3.5)
価格(6万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 音質は明瞭で存在感がある
  • 小型で取り回しが楽
  • 指向性を4種類に切替可能
  • 指向性切替スイッチがややわかりづらい
  • ショックマウントの着脱がやや面倒

sE4400aで録った動画

やわらかい気配 / 秦基博 【アコースティックCover】
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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sE Electronics sE4400a

sE Electronics sE4400a
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性カーディオイド
ハイパーカーディオイド
フィギュア8
無指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL122dB(PAD 0)
重量280g
公式HP

sE ElectronicsのコンデンサーマイクsE4400a

デュアルカプセル仕様で色んな用途で万能に使えるコンデンサーマイクです。

sE ElectronicsのsEシリーズは3本のマイクがあり、sE4400aは上位モデルになります。

sE Electronics sE2200とsE2300とsE4400a
左からsE2200sE2300、sE4400a

sE4400aは本体がコンパクトで使い回しが楽なのも良いですね。

それでは、sE4400aの製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<sE4400aをレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

4つの指向性を切替可能

sE Electronics sE4400aの本体スイッチ
指向性特徴
単一指向性の図解
カーディオイド
正面の音を拾う
1人で使う場合に最適
ハイパーカーディオイドの図解
ハイパーカーディオイド
正面の音を拾う
横の拾う範囲がかなり狭い
ピンポイントで狙える
双指向性の図解
フィギュア8
前後の音を拾う
対談などで便利
無指向性の図解
無指向性
360度の音を拾う
会議室などで便利

sE4400aは本体のスイッチで4つの指向性を切替できます。

カーディオイド、フィギュア8、無指向性はよくありますが、ハイパーカーディオイド対応は結構珍しいです。

指向性切替は2つのスイッチがあり、カーディオイド・ハイパーカーディオイドの切替だけ別になってます。

sE Electronics sE4400aの指向性切替

ライブ配信だと、周囲の音を拾いにくいハイパーカーディオイドマイクを選ぶ人も結構多いです。

sE4400aは4つの指向性で大半の用途に対応できる万能さがありますね。

PADとローカットフィルター

sE Electronics sE4400aの本体スイッチ

sE4400aは本体にPADとローカットフィルターがついています。

PADスイッチは-10dBと-20dBから選択できます。

sE Electronics sE4400aのPAD

PADをONにすると、音量がガクンと落ちます。

ボーカル、アコギ録りで使うことはあまりないですが、大音量楽器の録音で有効です。

ローカットフィルターは60Hzと120Hzの2種類から選べます。

sE Electronics sE4400aのローカット
左が60Hz、右が120Hz

車の走行音や足元のノイズなど軽減できるので、気になるときはONにしてみましょう。

sE4400aに合うマイクスタンド

sE Electronics sE4400a 斜め上から撮った

sE4400aは小さくて軽いので、マイクスタンドは大抵のものはいけます。

自宅にあるマイクスタンド、マイクアームの10種類で試しましたが、全部問題なかったです。

マイクスタンドならKC、マイクアームなら僕も使っているaudio technica AT8700Jがおすすめです。

付属品

sE Electronics sE4400a付属のケースの中身

sE4400aの付属品はショックマウントと専用のハードケースです。

ショックマウントはおしゃれなデザインです。

sE Electronics sE4400a付属のショックマウント横から撮った

ただ、マイクを挿し込む部分がギュッと押し込むタイプで抜き差しはやや面倒です。

ハードケースは頑丈で携帯性も良いです。

sE Electronics sE4400aの専用ケース

価格帯も6万円近いこともあり、付属品の質も良いですね。

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sE Electronics sE4400aをレビュー

sE Electronics sE4400a
sE4400aの評価
音質
 (4.5)
使いやすさ
 (3.5)
価格(6万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、sE4400aを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 音質は明瞭で存在感がある
  • 小型で取り回しが楽
  • 指向性を4種類に切替可能
  • 指向性切替スイッチがややわかりづらい
  • ショックマウントの着脱がやや面倒

音質・機能面共に良好で非常に良いマイクだと思いました!

1本持ってれば、色んな用途で活躍しそうです。

レビューの目次

明瞭で魅力が伝わりやすい音

sE Electronics sE4400a 斜めから撮った

sE4400aでボーカル、アコギを録ってみました。

録ってすぐに思ったのが、音の明瞭さですね。解像度が高いです。

sE4400aでボーカル、アコギを別々に録った動画がこちら。

やわらかい気配 / 秦基博 【アコースティックCover】

声の輪郭や細かいニュアンスまでしっかりとらえてくれますね。

低域から高域までバランスよく、押しの強いタイトな音という印象です。

僕が普段使っている、NEUMANN TLM 102と比べると、sE4400aはバランス型という印象ですね。

TLM102

TLM 102は中高音域がブーストされていて、煌びやかです。

対して、sE4400aは中音域に少し特徴を感じる程度でフラットで明瞭なサウンドです。

これだけの音質で6万円程度で買えるのは、かなり良いと感じました。

TLM 102やC414 XLSなど10万円近いマイクと比較してもそん色ないです。

ショックマウントの着脱がやや面倒

sE Electronics sE4400a

sE4400aはマイク本体がコンパクトで軽いです。

そのため、自宅利用でもマイキングなどの取り回しが楽で良いですね。

一方で付属のショックマウントへの取付がギュッと押し込むタイプでやや面倒です。

sE Electronics sE4400a付属のショックマウント

外すときも結構力がいります。ここはワンタッチ式にしてほしかったですね。

お借りしたデモ機もマイクの下のゴム部分が荒れてますが、着脱繰り返すと自然とこうなるでしょうね。

sE Electronics sE4400aの背面

着脱時の楽さを優先したい人は他の製品がいいかもしれないです。

競合製品との比較

製品sE Electronics sE4400a
sE4400a
AKG C314
C314-Y4
audio technica AT4050
AT4050
メーカーsE ElectronicsAKGaudio technica
指向性4種類4種類3種類
本体機能ローカット
PAD
ローカット
PAD
ローカット
PAD
音の特性フラットで明瞭フラットでシャープフラット
実売価格約59,400円約58,800円 約77,000円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

競合製品との比較として、AKG C314-Y4とaudio technica AT4050と比較しました。

どれもフラットな特性で万能に使えるタイプのマイクですね。

その中でも比較してみると、一番クセがないのはAT4050です。

audio technica AT4050

C314は高音域にピークがあってシャープなサウンド、sE4400aはやや明るめで明瞭なサウンドです。

AKG C314

既にメインパート向けの煌びやかなマイクを持っていて、フラットなタイプを追加で買うならAT4050が間違いないかなと思いました。

逆に1本目で色んな用途に使い回す目的で買うなら、sE4400aかなと感じました。

どれも万能に使えるマイクなので、強いて言うなら…というレベルですが、微妙に特性が違いますね。

sE Electronics sE4400a まとめ

sE Electronics sE4400a 斜めから撮った
  • 明瞭で存在感のある高音質なコンデンサーマイク
  • コンパクトなボディで取り回しが楽
  • ショックマウントの着脱はやや面倒

ぎたすけ

コンパクトだけど音はすごく良いんだな

たけしゃん

カバー動画作ってても、良い感じで録音が楽だったね

sE Electronics sE4400aのレビューでした。

前からレコーディングスタジオで見たことはありましたが、使ってみるとすごく良いマイクでした!

予算10万円未満で万能につかえるマイクを探している方はチェックしてみてください。

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