弾き語りのレコーディング(録音)方法とおすすめの機材を解説

弾き語りのレコーディングをしているところ

ぎたすけ

弾き語りってiPhoneのカメラで録ればいいだけじゃないの?

たけしゃん

まあ、それでもいいけどね。質の良い音源を録るには色んなやり方を理解したほうがいいよ

本記事ではギター弾き語りの録音方法、使用する機材について解説していきます。

僕自身も歌とアコギでYouTubeに動画を投稿しています。

ベテルギウス / 優里 【アコースティックCover】

こういった動画の音声をどうやって録っているのかを本記事では詳しく解説していきます。

なお、本記事では音録りの話だけで動画制作の話は触れません。

動画制作の手順やソフトの使い方は「カバー動画制作講座」を参照ください。

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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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弾き語りのレコーディング方法

C414XLSでギターのレコーディングしているところ
録音方法概要
一発録りボーカル・ギターを同時に録音
マイクは1本もしくは2本使用
別録りギターを録ったあとにボーカルを録音
マイクは1本で問題なし
一発録り
別録り
  • ライブ感が出せる
  • 自分のリズムで演奏できる
  • ボーカル・ギターの音が被る
  • リテイクしづらい
  • ライブ感は出しづらい
  • 正確なリズムで録音が必要
  • 音の調整がキレイにできる
  • リテイクしやすい

弾き語りのレコーディング方法は一発録りと別録りに分かれます。

YouTubeなどのカバー動画では別録りが主流です。

別録りのほうが音の調整もしやすく、部分的に録りなおせるのでクオリティは高めやすいですからね。

一方で別録りは覚えることがそれなりにたくさんあり、一発録りより手間がかかります。

VSTプラグインを同時起動させた画面
ソフトの使い方をそれなりに覚える必要がある

また、一発録りに比べてリズムなど細かいところを正確にやらないと歌とギターが合わなくてグダグダになります。

そんなわけでラフに録るなら、一発録りのほうが断然楽です。

たけしゃん

かっちりやる練習になるので、別録りをやったことない人はぜひチャレンジしましょう

ベストなのは状況に応じて使い分けることですね。

ライブ音源では一発録り、作品として制作する場合は別録りにするのが良いです。

本記事ではそれぞれの録り方について、細かく解説していきます。

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弾き語りレコーディングで必要な機材

アイテム予算備考
AT8700JでAT4040を取り付けした様子
外部マイク
5,000円~USBマイクより
XLRマイク推奨
UR22Cの正面から撮った写真
オーディオ
インターフェイス
5,000円~Androidは厳しい
TPS7222
マイクケーブル
1,000円~とくになし
Blue Compassの接続部分

マイクスタンド
2,000円~マイクアームも含む
ポップガードpro-screen101を取付した画像
ポップガード
1,000円~なくても良いが
あったほうが良い
ATH-EP1000IR
ヘッドホン
4,000円~密閉型を選ぶべし

弾き語りレコーディングで必要なアイテムは以上の6点です。

ライブ配信をやる人はレコーディング・配信を兼用できるアイテムを選ぶことがポイントですね。

それぞれのアイテムで選ぶポイント、おすすめ製品を解説していきます。

マイク

AKG C414 XLSとC414 XL2

まずはマイクですね。

レコーディングで使う場合は音が鮮明に録れるコンデンサーマイクがおすすめです。

コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い

ライブハウスやスタジオでも使いたい人はダイナミックマイクも検討しましょう。

購入する本数ですが、別録りする人は1本で大丈夫です。

アコギを録音した後に同じマイクでボーカルを録音しましょう。

AKG C414 XLIIを付属品のポップガードとセットで設置した

弾き語りを一発録りする人はできれば、ボーカル用・アコギ用で2本用意しましょう。

マイク1本でボーカル・アコギを同時に録ることも可能ですが、2本に比べると音が被ってぼやけます。

たけしゃん

1発録りの場合は高いマイク1本よりは安いマイク2本のほうが音は良いです

なお、アコギの録音はできるだけマイク録りをおすすめします。

C451Bでレコーディングしているところ

エレアコだとピックアップを使って録音することも可能ですが、マイクと比べて大分劣ります。

ライブではピックアップが便利ですが、レコーディングではマイクで録ったほうが断然よいです。

おすすめの製品は低価格ならマランツプロ MPM-1000、中価格帯ならaudio technica AT4040です。

MPM-1000 本体
MPM-1000
audio technica AT4040
AT4040
指向性カーディオイドカーディオイド
本体機能なしローカット、PAD
音質フラットで普通フラットで万能
サイズ感標準的標準的
実売価格6,000円程度3.2万円程度

マランツプロ MPM-1000

ライトな環境でいくならMPM-1000 2本を買うのが良いですね。

付属品にマイクケーブルがついているので、コスパは非常に良いです。

MPM-1000 本体と付属品一式

音質的にも価格の割にはよくできています。

以下はMPM-1000でボーカル、アコギを別録りした動画です。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

カバー動画制作やデモ制作であれば、十分なレベルと言えます。

audio technica AT4040

もう少しグレードを上げたい人にはaudio technica AT4040がおすすめです。

audio technica AT4040

フラットな特性で、クリアで聴きやすい音が録れます。

音に物足りなさなどなく、情報量が充実しているのも良いですね。

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

YouTubeの演奏動画を見ていても、AT4040を使ってる人は多いですね。

ボーカル、アコギの両方と相性が良いので、シンガーソングライターには使いやすいマイクです。

オーディオインターフェイス

UR22Cの正面から撮った写真

続いてはマイクとPC・スマホを接続するのに必要なオーディオインターフェイスです。

弾き語りのレコーディングで使う場合はまず入力端子に注意しましょう。

オーディオインターフェイスの入力端子の種類
XLR主にマイクを繋ぐ端子
LINE ギターなど楽器を繋ぐ端子
コンボジャックXLR・LINE両対応の端子

マイクを使うにはXLRもしくはコンボジャックが必要です。

マイク2本を使うなら、XLRかコンボジャックが2基ついている製品を選びましょう。

また、コンデンサーマイクを使う場合は接続端子がファンタム電源に対応している必要があります。

ファンタム電源

コンデンサーマイクを動かすのに必要な電源。音響機器に内蔵されている

UR22Cのファンタム電源
+48Vと記載されることが多い

最近はほとんどの製品がファンタム電源対応ですが、安いものだと非対応もあるので注意しましょう。

オーディオインターフェイスも低価格で手が出しやすいものを2つ紹介します。

M-Audio M-Track DUO
M-Track DUO
UR22Cの正面から撮った写真
UR22C
入力端子コンボジャック×2コンボジャック ×2
ファンタム
ループバック×
内蔵エフェクト×
実売価格6,000円程度1.8万円程度

ライブ配信もやる人はUR22C、配信はやらない人ならM-Track DUOで大丈夫です。

M-Audio M-Track DUO

M-Audio M-Track DUO

非常に安価ながらファンタム対応のコンボジャックが2基搭載のM-Track DUOです。

コンボジャック 2基だと1万円半ばくらいが多いので、6000円程度で買えるのは破格ですね。

音質はそれなりですが、カバー動画の制作などで使うなら問題ないです。

旅路 / 藤井風 アコースティックCover

ASIOドライバもついているので、Windowsでも安定して動作するのも大きいですね。

ASIO

音楽制作で使うドライバ。OS標準ドライバと比べて遅延が非常に少ない

付属でDAWのPro Tools(First M-Audio Edition)がついてくるので、レコーディングにそのまま使えます。

一方でループバック機能やエフェクト機能はありません。

そのため、ライブ配信での自由度は低いです。配信で使う場合はOBS STUDIOなどを利用してカバーしましょう。

M-Audio (エムオーディオ)
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Steinberg UR22C

UR22Cの正面から撮った写真

DTM、ライブ配信で人気のSteinberg UR22Cです。

ファンタム電源対応のコンボジャックを2基備えており、弾き語りに使いやすいです。

定番機種だけあって、音質も良好です。

告白 / 秦基博 【アコースティック Cover】コードは概要欄に記載

クリアで良い音が録れます。

また、PC・スマホそれぞれに専用アプリが用意されており、エフェクト調整可能です。

iOSのdspmix画面

この機能はDTMで使うことはほとんどないですが、ライブ配信で重宝します。

UR22Cは弾き語りのライブ配信をやるには一番使い勝手の良い機種だと思います。

DAWは人気のCubase AIが付属しています。

Cubase AIのMixConsole画面

なので、UR22Cを購入すればCubase AIを使って、すぐにでもレコーディングできる環境が整います。

Cubase AIを使ったレコーディング、ミックスについては下記記事を参照してください。

弾き語りでの制作とライブ配信、両方やっていく人にはおすすめの製品です。

特にスマホでのライブ配信においては、使い勝手が一番良い製品ですね。

たけしゃん

ただ、発売当初から人気すぎて品薄、価格の高騰が続いてます

マイクケーブル

TPS7182

マイクとオーディオインターフェイスを接続するマイクケーブル。

使用するのはXLR端子のオス-メスタイプです。

XLRケーブルのメスとオス

長さは自宅での利用の場合は3mがおすすめです。

長さ用途
1m短距離の接続に使う
3m自宅で使うのにちょうどよい
5mスタジオなどで使いやすい
7m業務用で使うことが多い

ただし、部屋の都合で演奏場所とPCが離れる場合は5mも検討しましょう。

補足

8畳程度の部屋であれば、3mでほぼ問題ないです

マイクケーブルは大手メーカーのものであれば、どれも質が良いので問題ないです。

僕のおすすめはaudio technica ATL458Aですね。

音もクリアでスッキリしていて、耐久性も高いです。

ATL458Aで録った動画

my sole my soul / 秦基博 アコースティックCover

価格も手ごろでケーブルも柔らかいので、自宅での使い回しも楽で良いです。

マイクスタンド

BETA57Aをマイキングしてるところ

マイクを設置するのに必要なマイクスタンド。

自宅での弾き語りレコーディングで使うスタンドは大きく2種類に分かれます。

種類概要
ブームスタンド
マイクスタンド
万能に使えるタイプ
自宅だと場所を取る
Blue Compass
マイクアーム
机に取り付けるタイプ
省スペースで楽

使い勝手が良いのはマイクアームです。

PCデスクに取付できるので、省スペースでレコーディングできます。

Blue Compass

一方でボーカル・ギターにそれぞれマイクを設置する場合はギター側はマイクスタンドが望ましいです。

1つの机にマイクアーム2つ設置は厳しいからです。

また、動画制作する場合は撮影においてもマイクスタンドが重宝します。

P820 TUBEでRECしているところ
マイクスタンドは設置位置の自由度が高い

なので、できればマイクアーム、マイクスタンドを1本ずつ買っておくとよいですね。

マイクアームは低価格で付属品も多い、KTSOULがおすすめです。

AKG C214をKTSOULのマイクアームに取付した2
KTSOULの付属品一式
付属品にポップガードがついてくる

マイクスタンドはスタジオなどで定番のKC MBCS02がおすすめです。

安くて頑丈な上に、折りたたんで収納袋に入れて置けるので携帯性にも優れています。

ポップガード

ポップガードpro-screen101を取付した画像

ボーカル録りにおいて、息の音によるノイズ発生を抑制するポップノイズです。

おすすめのポップガードは下の2つです。

製品名ポップガード Granpro
GRANPRO
ポップガードpro-screen101を取付した画像
PROSCREEN
材質メッシュメタル製
外形8cm12cm
取付マイク取付式クランプ式
ノイズ抑制
(3.5 / 5.0)
(5 / 5.0)
手軽さ
(4.5 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
総合評価
(4 / 5.0)
(5 / 5.0)
実売価格約1,800円約6,500円

低予算であれば、マイクに直接取り付けるタイプのGRANPROが良いでしょう。

マイク取付タイプのポップガードをGranpro4を取り付けたときのマイク背面

大きいマイクには取付できませんが、大体のマイクで使えます。

ポップノイズの抑制もちゃんとしてくれます。

音への影響を最大限まで押さえたい人はメタル製のPROSCREEN 101がおすすめです。

STEDMAN PROSCREEN101

価格は高いものの、調整部分のグースネックが使いやすくて良好です。

プロアーティストで使用している人も多い人気製品ですね。

ヘッドホン

audio technica ATH-M20x

弾き語りレコーディングに必要なアイテム、最後はヘッドホンです。

録音時の演奏音をモニターするのに使用します。

レコーディングでは音漏れが少ない密閉型ヘッドホンを使いましょう。

audio technica ATH-M20xの可動域
イヤー部分が密閉されているもの

普通のイヤホンなどではクリック音などが漏れて、マイクが拾ってしまいます。

価格が安めで普通に使えるのはaudio techina ATH-M20xです。

5,800円程度ですが、音漏れは防いでくれるし、音もフラットで正確に楽器の音をモニターできます。

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弾き語りレコーディングの録り方

Baby Bottleでレコーディングしているところ

おすすめの機材も紹介したところで、録り方についても解説していきましょう。

まず、弾き語りのように音数が少ない演奏でのクオリティは録音でほとんどきまってしまいます。

録ったあとにミックスやエディットで何とかしようと思っても、やれることが少ないです。

VSTプラグインを同時起動させた画面

なので、マイキングなどの調整は頑張りましょう。

あとからEQで何とかしようと思っても、かなり厳しいです。録音時点で入念に試しましょう。

たけしゃん

逆に弾き語りは録りを頑張れば、無調整でも大分聞けるレベルになります

目次

ボーカルレコーディングのポイント

ボーカルレコーディングしているところ
  • マイクの距離はこぶし1つ分
  • 歌いながらマイクの距離を変える
  • 少ないテイク数で済ませる

ボーカルレコーディングの基本的なポイントは上記3点です。

1つずつ、細かく解説していきます。

マイクはこぶし1つ分空ける

マイクはこぶし1つ分空けて歌うくらいがちょうどいい

まずはマイクの距離はこぶし1つ分を目安に空けましょう。

マイクに近づきすぎると近接効果が強く出て音がこもります。

近接効果

単一指向性マイクで近づくと低音が強調される現象のこと

ただ、声質や歌い方によって、近づいたほうが良い場合もあります。

まずはこぶし1つ分空けてみて、そこから色々と調整してみるのが良いでしょう。

マイクの距離は歌いながら変える

AKG C414 XLSと付属のポップガードを横から撮った画像

レコーディング中のマイク距離は一定ではなく、声量に合わせて微妙に変えましょう。

変え方はシンプルで声を張るときはやや離れるだけです。

一方で抑えて歌うときに近づく必要はあまりありません。

近づきすぎると低音が強調されてしまうので、声を抑えるときもマイク距離は保ったほうが良いケースが多いです。

NEUMANN TLM103をEA4に取付したところ

なお、極端に離れると音質が変わってしまうので、声を張るときにやや離れるのがポイントです。

歌の音量均一化はミックスの段階でやりますが、録りの時点でマイク距離を活かして微妙に均しておくと楽です。

少ないテイクで済ませる

Cubaseで伴奏音源をインポート

ボーカル録りは少ないテイクで済ませたほうが良い結果になることが多いです。

とはいえ、気になるところは何度も録りなおしてOKです。

ここで言いたいことは「録り始める前にちゃんと練習しましょう」ということです。

ボーカルは生身なので、リテイクが増えるとどうしたって疲れます。

疲れてくると音に影響してくるので、無駄なリテイクはできるだけ減らしましょう。

ポイントとしては事前にちゃんと曲を聴きこむことです。

音程、リズムをしっかり理解して、ある程度は歌いこんでからレコーディングに臨みましょう。

アコギレコーディングのポイント

C414XLIIでギターのレコーディングしているところ

アコースティックギターのレコーディングはマイキングがとにかく重要です。

ギターのどのポジションを狙うかで音質が大きく変わります。主に下記の3種類に分かれます。

アコギのマイキング 3パターン
マイク位置特徴
サウンドホール低音が強くなる
ネック寄り低音が薄くなってバランスが良い音
オフマイク音が遠くなり、部屋鳴りも拾う

僕はいつも、サウンドホールを少し外したネック寄りの音を録ってます。

3種類の音をサンプルで用意したので、聴き比べてみましょう。

サウンドホール

サウンドホールをオンマイクで録る

ネック寄り

ネック寄りにオンマイクを立ててアコギの音録った

オフマイク

サウンドホールを狙ってオフマイクでアコギを録る

マイクのポジションで大分音の印象が変わりますよね。

本格的なレコーディングでは色んなポジションに複数マイクを設置して録音します。

一方で自宅環境でのレコーディングなら、基本的にはネック寄りのポジションをメインに録りましょう。

ネック寄りにオンマイクを立ててアコギの音録った

また、マイクを2本立ててステレオで録ると音の広がりが出ます。

AT2020とSM57の2本でアコギを録音しているところ

マイク1本で録音

マイク2本で録音

ステレオで録って、音を左右に振り分けると音に広がりが出ますね。

ギターの音が左右に振り分けられていると、真ん中が空くので歌が入りやすくなったりもします。

アコギ録音にこだわりたい人はステレオでの録音も検討しましょう。

たけしゃん

僕は基本はモノラル録音ですが、アコギRECの仕事を受けるときはステレオで録って納品してます

一発録りのときのマイキング

FLEXISPOT E3に機材を載せた

最後は一発録りのマイキングについてです。

マイクの本数によっても話は変わりますが、ボーカル・アコギの音が被るのは避けようがないです。

なので、音が被ってもごちゃごちゃにならないようにポジションを工夫するのが大事ですね。

マイク1本で録る場合

AKG C314

マイク 1本で録る場合は声量にもよりますが、ボーカル寄りにマイクを設置してやや離れるのが有効です。

弾き語りを一発録りするときのマイキング
歌をメインに狙いつつ離れて全体を録る

オンマイクで録ろうとすると、ボーカル・アコギのどっちかに偏ってしまいます。

なので、マイク距離を離して全体を録るイメージで設置しましょう。

ただ、マイクを離すので、どうしても音が遠くなってしまいます。

耳元に張り付くような臨場感ある音を録りたいなら、やはりマイクを2本設置するべきですね。

マイク 2本で録る場合

AKG C314とC214

マイクが2本あれば、ボーカル・ギターそれぞれにマイクを設置できます。

設置する際は角度を付けて、狙った音以外を極力入らないように意識しましょう。

ギター側のマイクはやや上から下を狙うようにします。

P820 TUBEでRECしているところ

こうすることでボーカルの音を拾いにくくなります。

ボーカルマイクは逆に下から上に狙うように設置するとアコギの音を拾いにくくなります。

AT2040と別売りのショックマウントを組み合わせた画像2
下から上に角度を付けて設置

上記のような設置例として、秦基博さんのレコーディング風景を見るとわかりやすいですね。

在る/秦基博(YouTube)

ただ、ボーカル側のマイクは目線とか歌いやすさにも影響してきます。

僕はボーカルマイクに関しては普通に正面設置してます。

AKG C414-xliiをマイクアームに取付した画像

このあたりも正解はないので、いろいろと試してみるのが良いでしょう。

なお、録った音を自分でミックスしてみると、マイキングを色々考えるようになります。

なので、少しずつでもミックス作業にもチャレンジしてみるのはおすすめです。

弾き語りのレコーディング まとめ

AKG P220で録っているところ
  • 弾き語りは一発録りと別録りを使い分けるとよい
  • レコーディングではアコギもマイクで録ったほうが良い
  • 一発録りするときはマイクの設置角度を意識しよう

ぎたすけ

弾き語りってそのまんま録るだけだと思ってたけど、大分難しいんだなぁ…

たけしゃん

そうだねぇ…。その分、録りが良ければそのまんまでも十分聴ける音になるよ

弾き語りのレコーディングについての解説でした!

弾き語りだとやることはシンプルです。そして、シンプルだからこそ難しいところでもあります。

一方で自分で一通りやれるようになると、コンスタントにコンテンツを作れます。

シンガーソングライターをやっていると、何かと活動費がかさむので弾き語り音源くらいは自前で完結できると良いですね。

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