ぎたすけ
たけしゃん
安いオーディオインターフェイスの中でも最安の部類で、スマホで使うだけなら普通にいけるよ
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
TASCAM iXZ
![TASCAM iXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/iXZ_1.webp)
- 1IN 0OUT
- コンボジャック 1つ
- 4極のヘッドホン/マイク入力端子を持ったiPad/iPhone/iPod touch/Androidデバイスに対応
- DAWなし
- 実売価格 4,000円程度
スマホやタブレットにマイクや楽器を接続できるアイテム、TASCAM iXZ。
必要最小限にまで機能をそぎ落として、価格を抑えています。
iOSとAndroidの両対応機種でスマホにマイクや楽器を繋ぐのに、手軽に使える便利アイテムです。
2011年から販売されていて、特にnanaユーザーに愛用者が多いですね。
たけしゃん
キレイに録音するためのポイントを細かく解説してます!
早速、iXZの機能や仕様を解説していきます。
機能・仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<TASCAM iXZをレビュー>を参照ください。
機能・仕様の目次
入力はコンボジャック
![TASCAM iXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/iXZ_1.webp)
入力端子は前面のコンボジャック1つです。
コンボジャックはXLR(マイク)と楽器(TS)の両端子を接続できる便利な端子です。
XLRを接続した状態
![iXZにXLRを接続](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_11.webp)
TSを接続した状態
![iXZにTSフォンを接続したところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_19.webp)
接続する端子によって、コンボジャックの隣にある「MODE」を切り替えましょう。
![iXZのモード](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_6.webp)
- OFF…電源OFF
- ギター…TSで楽器接続する際に選択
- マイク…XLRでマイク接続する際に選択
このMODE選択によって、インピーダンスが変化します。
接続しているものに合わせたMODEにしないと音量が極端に小さくなったりしますので、注意してください。
また、コンデンサーマイクを接続する際にはファンタム電源をONにしないと動作しません。
MODEの隣にある「PHANTOM」をONにしましょう。
![iXZのファンタム電源](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_7.webp)
これだけの低価格帯で、ファンタム電源対応しているのは地味に大きいですね。
ちなみに楽器やダイナミックマイクの場合はファンタム電源不要なので、OFFでOKです。
一番右には接続したマイクや楽器の入力音量を調整するノブがついています。
![TASCAM iXZの音量調整](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_4.webp)
音が割れない程度に音量を上げて調整しましょう。
イヤホン端子
![iXZのイヤホン端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_8.webp)
本体裏側にはイヤホン端子がついています。
3.5mmサイズなので通常のイヤホンを挿すことが可能です。
モニターヘッドホンの場合は6.3mm端子が採用されているので、6.3-3.5mm変換アダプタを用意する必要があります。
なお、イヤホン端子のボリュームはありません。
接続する端末側(スマホなど)で調整しましょう。
単三電池 ×2で駆動
![TASCAM iXZ 単三電池](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/iXZ_3.webp)
iXZは単三電池2つで駆動します。
背中のふたがスライドして外せるので、パカっと開けると電池が入っています。
一応、商品に単三電池2つが付属しています。
電源供給方法は単三電池のみなので、外に持ち歩くなら替えの電池は持っていきましょう。
基本はスマホ・タブレットで動作
![iXZとiPhone7を接続したところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_9.webp)
対応端末は「4極のヘッドホン/マイク入力端子を持ったiPad/iPhone/iPod touch/Androidデバイス」です。
![iXZの接続ケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_12.webp)
Windowsは変換ケーブルとか使って動かせないこともないですが、PCサウンドカードに挿す形なのでノイズや音の遅延など不安要素が多いです。
PCで使う想定で買うのは避けたほうが良いでしょう。
また、最近のiPhoneは4極のヘッドホン/マイク入力端子がありません。
ただ、Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタさえ用意すれば使えます。
![Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_13.webp)
TASCAM iXZはスマホ・タブレットで使うオーディオインターフェイスです。
PCでも併用する場合は他の機種を選択しましょう。
DAWは付属しない
![音楽制作ソフトを立ち上げているノートPC](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/ASIO4all_22.webp)
DAWは音楽制作ソフトのことで、DTMや歌ってみたをやる際に使います。
オーディオインターフェイスによってはDAWが付属しますが、iXZは安いのでDAWが付属しません。
まあ、スマホやタブレットで使うものなので、iOSであれば無料のGargebandを使えばいいでしょう。
GargebandやCubasis(有料)といったスマホ用DAWでのレコーディングは問題なくできます。
TASCAM iXZをレビュー
![ダイナミックマイクとiXYZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_32.webp)
それでは、TASCAM iXZをレビューしていきます。
ざっくりとレビュー内容をまとめると以下の通り。
- 音質は価格相応
- 低価格でスマホ・タブレットにコンデンサーマイクを繋げる
- 本格的な音楽制作には役不足
- 簡単なデモ録音には使える
スマホ・タブレットにマイク繋ぎたいという人に最適な機種です。
一方で、それ以上の機能はありませんので多様な使い方を期待すると失敗します。
シンプルにスマホ・タブレットにマイクや楽器を繋いで使えれば良いという人向けの製品です。
その分、価格も非常に安いので使用用途が決まってる人には有効な機種です。
レビューの目次
音質は価格相応
![iXZにXLRでコンデンサーマイクを繋いだ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_14.webp)
音質は良いわけではないですが、それなりにちゃんとしてます。
実際にiXZにマイクを繋いで、ボーカル録りした音源を聞いてみましょう。
比較できるようにiPhone内蔵マイクで録った音も一緒に載せておきます。
iPhone7 内蔵マイク
![iPhone 7](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_30.webp)
ダイナミックマイク(1,100円)
![ダイナミックマイクとiXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_32.webp)
コンデンサーマイク(1万円)
![コンデンサーマイクとiXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_34.webp)
さすがにiPhone内蔵マイクとは大分違いますね。
音楽用のマイクだと周囲の音を拾わないのでノイズが少ないですし、部屋鳴りも拾わないので音質がクッキリしてます。
ダイナミックマイクのClassic Pro CM5とiXZなら、5,000円ちょっとで買えます。
![ダイナミックマイクとiXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_32.webp)
5,000円ちょいでiPhone内蔵マイクとここまで差が出るなら、投資する価値は十分にありますね。
この組み合わせでnanaに投稿した音源がこちら。
nanaのエフェクトを組み合わせてますが、なかなかいい感じではないでしょうか。
iPhone内蔵マイクやイヤホンマイクと比べて音楽用のマイク&オーディオインターフェイスはエフェクトの載り具合も良いんですよね。
一方で1万円以上するオーディオインターフェイスと比較すると、iXZはやっぱり価格相応です。
アコギのアルペジオなど小さめの音を録るためにINPUTの音量を上げると、ホワイトノイズが大分載ります。
まあ、このへんはプリアンプも価格相応ということですね。
とはいえ、簡単なデモを録ったり、GarageBandなどで遊ぶ分には十分な音質で録れます。
音量は低め
![TASCAM iXZの音量調整](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_4.webp)
マイクにもよりますが、iXZのINPUT調整は音量低めです。
最大まで上げ切っても、マイクによってはやや音が小さかったり…。
僕が実験で使ったマイクのAT2020とCM5だと以下の通り。
- AT2020…ボーカルは70%くらい、アコギアルペジオは90%くらいまで上げれば問題なし
- CM5…ボーカル90%くらいでOK、アコギアルペジオは100%でもやや小さめ
CM5に関しては、アルペジオ録りは結構きつかったです。
iXZの音量をガッツリ上げて、そのうえでiPhoneアプリ側の音量も上げればいける…という感じです。
しかも、iXZ側のINPUTを上げすぎるとホワイトノイズが結構載ります。
このあたりは、やっぱり価格相応ですね。
本体価格 4,000円程度でコンデンサーマイクも使えて、この音質なのでトータルで見ると大したもんです。
nanaやったり、簡易なデモ制作やるには十分なレベルですしね。
活動幅を広げるなら買い替えが必要
![iXZの後ろ部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_15.webp)
iXZはスマホ・タブレットにマイク・楽器を繋げられるようにするのが主目的。
それ以外の機能はコストカットのためにそぎ落とされています。
また、iXZはPCでの音楽制作用途では使えません。
なので、スマホでの録音やGargebandでの簡易なデモ制作くらいしか使えないです。
後からDTMをやりたくなった場合はオーディオインターフェイス自体の買い替えが賢明な選択肢です。
なので、今現状で自身が何をやりたいのかは明確にしておきましょう。
nanaだけやるつもりでiXZを買ったけど、やってるうちにDTMもやりたくなった…というケースは仕方ないですし、良いことです。
逆に現状で既にDTMも視野に入れてる人はiXZよりはPCでも動作して、DAWが付属する機種を選択したほうが良いでしょう。
携帯性は素晴らしい
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/iXZ_9.webp)
iXZはサイズ的にスマホと同じくらい。重さも非常に軽いです。
持ち運びするのにこれだけ楽なオーディオインターフェイスはなかなかありません。
カラオケボックスやリハーサルスタジオに持ち込んで録音するのが非常に楽です。
電池駆動するので、別途電源も不要ですしね。
![TASCAM iXZ 単三電池](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/iXZ_3.webp)
使用用途によってはかなり便利に使えます。
改めて、iXZがあっている人をまとめると…
- ライブ配信をやるのにマイク or 楽器をスマホにつなげたい人
- スマホで歌とギター or ピアノ重ねた簡易なデモ音源作りたい人
- PCでのDTM使用は今のところ考えてない人
こんな感じですね。
後々はPCで歌ってみたの制作や動画制作する人は別の機種がよいです。
逆にnanaやスマホのライブ配信アプリを中心に活動している歌い手さんにはピッタリハマる機種ですね。
iXZにおすすめのマイク
![CLASSIC PRO CM5](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/CM5_5.webp)
TASCAM iXZにおすすめのマイクはClassic pro CM5です。
1,000円ちょっとで買える激安ダイナミックマイクですね。
音質的には高音がやや硬めで抜けは悪いですが、ダイナミックマイクとしての及第点は取れてるマイクです。
再掲ですが、iXZとCM5でボーカル録りした音源がこちら。
![ダイナミックマイクとiXZ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_32.webp)
ここまでのレビューからもiXZを買うべき人は、低予算でスマホ録音の音質をそれなりに引き上げたいという人です。
その要望に合ったマイクがClassic pro CM5なわけです。
CM5は安いですが、音は結構いいです。
ただし、グリル部分が荒いせいかマイクに近づいて歌うとボッ!というポップノイズが入ります。
なので、歌録りで使う人はCM5とセットでポップガードを購入すると良いでしょう。
CM5
iXZ
ポップガード
マイク接続用ケーブル
TASCAM iXZ まとめ
![PC操作とメモを書いてるところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/memo_2.webp)
- スマホやタブレットでマイクや楽器を使える低価格オーディオインターフェイス
- 音質は価格相応だが、手軽で安くて携帯性にも優れた便利アイテム
- スマホでライブ配信・簡単なデモ制作をするのに使える
ぎたすけ
たけしゃん
手軽にスマホで音楽発信始めたい人に最適な製品だよ
TASCAM iXZのレビューでした。
10年近く前から、スマホ向けの格安オーディオインターフェイスとしての地位を築いてる製品だけありましたね。
価格相応な部分はあるものの、必要なポイントはしっかり抑えて低価格というのは素晴らしいです。
外出自粛もあって、スマホでカラオケやったり、ライブ配信する人が増えてますからね。
ぜひ、スマホ内蔵マイクから脱却して低価格の音楽用マイクを使ってほしいです。
やっぱり、音質面でだいぶ違いますからね。
iXZ
CM5
ポップガード
マイク接続用ケーブル
関連記事
![YAMAHA AG03MK2で録音しているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/AG03mk2-15-160x160.webp)
![M-Audio M-Track solo](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/04/M-audio-solo1-160x160.webp)
![Zoom U-22を上から撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/05/U-22_8-160x160.webp)
![MOTU M2をiPhoneで使っているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/M2-27-160x160.webp)
![PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。側面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/08/AUDIO-BOX-GO-10-160x160.webp)
![DTMをやっているデスク](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/dtm8-160x160.webp)
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介
Bmコード(ビーマイナー)の押さえ方。ギターでキレイに鳴らすためのコツや良く使うコードフォームを解説