評価:3.5
ぎたすけ
たけしゃん
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Spark SLの特徴
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 136dB |
S/N比 | 73dB |
寸法 | 220.5 × 45mm |
重量 | 336g |
ゲーム配信者などで使用者が多いマイクメーカーBlue。
最近は配信と言うイメージが強いですが、昔から音楽のレコーディングで使われるマイクメーカーとしても有名です。
そのBlueの低価格XLRコンデンサーマイクがSpark SLです。
Spark SLはBlue XLRシリーズの一番下のモデルになります。
※左からSpark SL、Bluebird SL、Baby bottle SL
販売価格は約2.5万円。
コンデンサーマイクだと1万円台、3万円台が多いので貴重な2万円台の選択肢です。
まずは製品仕様から細かく解説していきます。
製品仕様を飛ばして、レビュー読みたい方は<Spark SLのレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
本体機能
ローカット | 100Hzのハイパスフィルター |
PAD | -20dBの減衰 |
Spark SLはマイク上部のスイッチでローカットとPADを使うことが可能です。
まあ、宅録で使うことはあまりないものの、配信だとローカットは使えるときも割とありそうです。
PADに関しては-20dBなので、ONにするとガクッと音量が下がります。
主には大音量楽器などの収録時に使うものなので、自宅だとほぼ使うことはないでしょう。
Spark SLに合うマイクスタンド
本体重量が336gで付属のショックマウントが400g程度なので、合わせるとコンデンサーマイクの中ではやや重いくらいです。
自宅の6種類のマイクスタンドで試しましたが、格安マイクスタンドだとやや不安定です。
ブームスタンドなら定番のKCが良いでしょう。
机に取り付けできるマイクアームだと定番のKTSOULで大丈夫ですが、ネジはきつめにしめないと落ちてはきます。
また、逆さに吊るす場合は低価格帯のマイクアームだとアームの長さがもうちょっとほしいなと感じます。
配信中の安定などを求めるなら、 15,400円と値ははりますがBlue純正のCompassを検討しましょう。
付属品
Spark SLの付属品は専用の木箱とショックマウントです。
木箱は高級感あるものの、使い勝手はあまりよくありません(苦笑)。
まあ、サイズ感はそんなに大きくないのでカバンに入れて持ち歩くのも楽ではあります。
ショックマウントは2万円台のマイクにしてはちゃんとしたのが付属してます。
安定性も良好ですし、ルックスも良いので嬉しいですね。
Spark SLをレビュー
それでは、Spark SLを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット、デメリットをまとめると以下の通り。
音楽制作でもライブ配信でも、問題なく使えるクオリティのマイクです。
音を拾う範囲が気持ち広めで、上位モデルのBluebird SLと比べて空調の音などが入りやすかったですね。
一方でゲーム実況とか雑談とか比較的、顔のポジションが動く用途だとSpark SLのほうが使いやすそうだなと感じました。
レビューの目次
音質はハイ上がりで良い感じ
Spark SLでボーカル、アコギを色々録ってみました。
音はハイ上がりで高音がキラっとして派手な感じです。
実際にSpark SLでボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
このハイ上がりの特性は良いですね。サビで張った時にガツンときます。
一方でしっとり、平坦な曲をやるときは少し目立ちすぎるかも…とも思いました。
曲によって相性はありそうですが、エモい曲とかロック系の曲は相性が良いマイクだと思いました。
あと、音域が上の女性ボーカルなら全体的に相性いいんじゃないかとも感じました。
音を拾う範囲がやや広い
Blue XLRシリーズ 3本の中では音を拾う範囲がやや横に広いなと感じました。
といっても、他社製品と比べると特別広いわけでもなかったのでBaby Bottle SLとBluebird SLが単一指向性の中では狭めのなのかもしれません。
※左からSpark SL、Bluebird SL、Baby bottle SL
その影響かわからないですが、S/N比も他の2本と比べると若干低いです。
Spark SL | 73 dB-A |
Bluebird SL | 82.3 dB-A |
Baby Bottle SL | 83.2 dB-A |
といっても、73dBはコンデンサーマイクの中では普通で特別低いわけでもありません。
ローカットできるハイパスフィルターもついているので、空調の音などはカットできるケースもありますしね。
またゲーム実況や雑談配信などでは音を拾う範囲がガチガチに絞られてても辛いので、配信には向いてるマイクかなとも感じます。
Blue XLRシリーズの3本の中でもSpark SLは配信用途に寄ってるマイクですね。
逆にBaby Bottle SLとBluebird SLは昔から音楽制作で定番のマイクなので、このへんはキャラクターが分かれてます。
デザインが洗練されている
Blueのマイクは特徴的なデザインでおしゃれです。
マイクは動画やライブ配信では基本的に映り込みので、ルックスが結構大事なんですよね。
付属のショックマウントも色合いやデザインも良いので雰囲気出ますよね。
一方でマイク本体が縦長なので、マイキングとかは少し工夫が要ります。
机に取り付けて使うマイクアームは安定性が高く、アームの長さも余裕のあるものを選んだほうが良いです。
Blue純正のCompass(1.5万円)や audio technica AT8700J (8,000円)あたりが良いですね。
音楽制作や実況など色々やる人向け
Spark SLは音楽制作もやるけど、ゲーム実況などのライブ配信も積極的にやる人におすすめです。
逆に音楽制作がメインで配信はあまりやらない人は上位モデルのBluebird SL(3.2万円程度)のほうが良いですね。
Bluebird SLのほうが指向性が狭めで、S/N比が高いです。
Spark SL | 73 dB-A |
Bluebird SL | 82.3 dB-A |
音の特性もSpark SLよりは高音域の尖りが抑えられているので、バランスも良いと感じます。
Bluebird SLで録った動画
このへんは自身の用途に合わせて、マイクを選択しましょう。
ちなみにSpark SLは実況とか配信用途に使うには十分すぎる音質です。
普通に喋るだけなら、ここまでのレベルのマイクは要らないかなと思うので声自体が主力コンテンツになる人とかに適してます。
Spark SL まとめ
- 2.5万円程度で音楽制作、ライブ配信など幅広く使えるマイク
- 音質はハイ上がりで高音域に特性がある
- 指向性もやや広めなので、実況とか配信などでも使いやすい
ぎたすけ
たけしゃん
Spark SLのレビューでした。
今回、Blue XLRシリーズの3本を同時にお借りしましたがキャラクターが結構違っていて面白かったですね。
Spark SLはUSBマイクなどを使っていて、音質をもうちょっと良くしたいという人には良い選択肢になりそうです。
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