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ミニギターとは
ミニギターとは通常のアコースティックギターの約8割くらいの大きさのギターを指します。
ただ、アコースティックギターのサイズは多種多様で、人によってミニギターの範囲は異なります。
僕はザックリで全長900mmくらいまでのものをミニギターと呼んでます。
ミニギターは通常サイズのドレッドノートと比べて明らかに小さいのがわかりますね。
一方でミニギターとドレッドノートの中間的なサイズの製品もミニギターと呼ぶことがあります。
代表的な製品はTaylor GS-MINIやMartinのドレッドノートジュニア(DJr)ですね。
GS-MINIやドレッドノートジュニアを実際に見てみると、結構大きいです。
一方で楽器店などではミニギターと同じコーナーに分類されていることが多いですね。
(参考)各サイズの寸法
ドレッド ノート | DJr | リトル マーチン | |
全長 | 約1022mm | 約950mm | 約865mm |
スケール | 約645mm | 約609mm | 約584mm |
ボディ幅 | 約396mm | 約360mm | 約319mm |
イメージが湧くように通常サイズ、中間サイズ、ミニギターの3種類をモデルさんが抱えた写真で比較してみましょう。
通常サイズ
中間サイズ
ミニギター
この通りで中間サイズとミニギターは大分違います。
なので、本記事ではミニギターとGS-MINIなどの中間サイズはキッチリ分けて解説していきます。
ミニギターの特徴 目次
ミニギターのメリット・デメリット
ミニギターのメリットは何と言ってもサイズです。
縦も横も小さいので、部屋での使い回しや保管が楽です。
また、ケースに入れて持ち歩くのも非常に楽です。
特に電車に乗るときにドアやつり革に引っかからないので格段に楽です。
たけしゃん
一方でチューニングが狂いやすいのがミニギターのデメリットです。
ギターはスケール(弦長)が長いほうがチューニングは安定します。
ミニギターはスケールを短くしてサイズを抑えているので、どうしてもチューニングは狂いやすいです。
特に1万円くらいのミニギターだと1曲弾き終わるころにはチューニング狂っていたりします。
なので、ミニギターを選ぶ以上は小まめなチューニングを心がける必要がありますね。
初心者にミニギターは適しているか?
初心者が最初の1本目にミニギターを買うのはどうなのか?
僕の意見としてはミニギターで問題ないと思っています。
たけしゃん
一方でミニギターはチューニングが狂いやすかったり、音がビビりやすかったりします。
特に数万円など低予算だと通常サイズのギターのほうが扱いやすいのも間違いないです。
楽器としての演奏性を重視するのであれば、通常サイズのギターが良いですね。
通常サイズなら2~3万円くらいでかなりまともなギターが買えます。
ミニギターの強みは手軽に演奏できるサイズ感なんですよね。
ミニギターは自室でパッと手に取って、演奏するには最適なサイズ感です。
何かの隙間時間であったり、作業の合間などにパッと手に取って弾けるのが最大の強みです。
ギターの成長は何と言っても練習量なので、手軽に弾けるのは非常に強いんですよね。
手軽さを重視したい人はミニギターがベターな選択になりますね。
ミニギター おすすめランキング
それでは、おすすめのミニギターをランキング形式で紹介していきます。
ミニギターの相場観はザックリ、下記のようになっています。
価格帯 | 特徴 |
1万円前後 | チャチだけど弾ける 音はチープな感じ |
5万円前後 | 音も作りもしっかりしている リトルマーチンなどが選べる |
7~10万円 | 音質・品質共に優れている 組み立てタイプなども選べる |
ランキング内では、各価格帯をまんべんなく紹介しているので、参考にしてください。
飛ばし読み目次
10位 YAMAHA CS40J
YAMAHAのミニサイズクラシックギター CS40Jです。
全長922mmなので、結構大きめなミニギターです。
ポロンとクラシックギターとおもちゃの中間くらいの音が鳴ります。
CS40Jはプロアーティストの青葉市子さんが使用されてますね。
ツアーとかもCS40Jで回っており、1万円台のミニギターでも耐久性がしっかりしてるんだなと感心します。
とはいえ、実際に弾いてみると値段相応の音質・演奏性ではあります。
安価なギターでまずは試してみたいという人向けの製品ですね。
安価でミニサイズのクラシックギターを探している方には非常に良い製品です。
9位 Fender Redondo mini
Fenderから2021年9月に発売されたミニギター Redondo mini。
エレキギターによくある6連ペグを採用したミニギターになっています。
弾いた所感は値段相応の普通のミニギターという感じですね。
S.Yairi YM-02やYAMAHA JR2と比較しても、あまり変わらない印象なのでコスパはイマイチです。
一方で6連ペグやボディデザインの面でFenderらしい特徴があります。
なので、このルックスにピンと来た人向けの製品ですね。
Fenderなので、この価格帯でも製品の質はしっかりしています。
8位 Matin Backpacker
スペースシャトルに持ち込まれて宇宙にいったことで有名なMatin Backpackerです。
トラベルギターの代名詞的な存在になっているギターですね。
ボディ側面を削って、ホウキみたいな形状になっています。
全長は910mmあるので、ミニギターの中ではやや縦に長いです。
とはいえ、横幅はダントツといって良いレベルで細いですね。
肝心な音質・演奏性ですが、正直よくはありません。
音はペラペラですが、このボディにしてはそれなりにちゃんとした音が鳴ります。
また、座って弾く時に形状的にヒザにフィットせず、不安定になりがちです。
ストラップを付けて固定しないと演奏しづらいですね。
なので、買うなら製品コンセプト通りで旅行などで持ち歩くトラベルギター用途ですね。
自宅練習用で買うのはおすすめしません。
7位 K.Yairi Nocturne
岐阜にある国内ギターメーカー K.YairiのNocturneです。
森山直太朗さんなどプロアーティストの使用者も多い、非常に良質なミニギターです。
Nocturneはミニギターには珍しいオール単板ギターです。
オール単板になるのは10万円くらいからなので、ミニギターだとほとんどないんですよね。
その分、音質も演奏性も非常に優れており、ミニギターでは最高峰の製品です。
価格帯も8万円程度とミニギターの中では高いですね。
また、全長は900mmなのでミニギターの中では若干大きめです。
ミニギターでも音質・演奏性は一切妥協したくないという方はNocturneを検討すると良いですね。
6位 YAMAHA JR2
初心者には定番のギターメーカー YAMAHAのミニギターJR2です。
初心者に人気のFGシリーズをモチーフにサイズ感を小さくしたギターになっています。
弾いた感じでは価格の割にはよくできています。
音はチープですが、練習する分には問題ない演奏性で造りもちゃんとしています。
また、JR2はミニギターの中でもスケールが540mmと短めに作られています。
そのため、チューニングは狂いやすくはありますね。
一方で全長は857mmなので、リトルマーチンなどとほぼ一緒です。
全体的には良いと感じるものの、2021年に値上がりしたのもあって、2位のS.Yairi YM-02と比べると割高感があります。
ちょっと高くても、安心のYAMAHAを選びたいという人には良い製品ですね。
5位 Journey Instruments OF410N
解体可能なトラベルギターJourney Instruments OF410Nです。
解体・組み立ては非常に簡単で慣れれば、1分もかかりません。弦を緩める必要もないのが良いですね。
ネックとボディが分かれている
ネックをボディ部分にカチャっとはめる
バルブを回してネックを固定する。しっかり締めないと弦高が高くなるので注意しよう
解体可能な面に目がいきがちですが、楽器としてのクオリティも高いです。
木材も良質で箱鳴りもしっかりしています。
ミニギターなのでシャカシャカした音ですが、箱鳴りが強くて音量は結構でます。
また、ピックアップ内蔵のエレアコになっています。
このピックアップの音がかなり良質です。
アンプに繋いで演奏する場合もバッチリです。
一方でデメリットとしてはギター本体がやや重たいことですね。
組み立てするために色んなパーツが入っているので、普通のギターよりはやや重たい。
ただ、持ち運びに関しては専用のバックパックが用意されており、本体の重さは全く気になりません。
このバックパックが非常に高機能で小物や楽譜はもちろん、ノートPCも収納できます。
通常のバックパックサイズなので、コインロッカーに入れることも可能です。
飛行機や新幹線の移動も非常に楽です。
価格は88,000円とミニギターでは高級な部類ですが、携帯性においてはダントツで優れています。
遠征、旅行、出張などでギターを持ち歩く人に特におすすめのトラベルギターです。
4位 YAMAHA APXT2
昔から人気があるミニサイズのエレアコシリーズ YAMAHA APXT2です。
低価格でエレアコ仕様のミニギターが欲しければ、まずはAPXT2というくらい定番です。
演奏性、音質面では価格相応でチープな感じはあります。
とはいえ、ちゃんと弾けるレベルにはなっているので、練習用やお出かけ用ギターとしては十分機能します。
また、ボディ横にはエレアコのコントロールパネルがついています。
チューナーも付いているのが良いですね。
ミニギターはどうしてもチューニングが狂いやすいので、内蔵チューナーがあると楽です。
YAMAHAはピックアップなどのエレアコパーツの質が良いので、低価格ですがエレアコとしてもしっかり機能します。
人気があるのも納得のミニギターです。
3位 Taylor Baby Taylor
リトルマーチンと並んで、ミニギターの代名詞的な製品 Baby Taylorです。
さすがTaylorだけあって、ミニギターも音質・演奏性に優れた製品になっています。
木材にはシトカ・スプルースとウォルナットを使っており、パーツも質が良いです。
僕もリトルマーチンを買ったときに最後までBaby Taylorと迷いましたが、音質面はBaby Taylorのほうが良いと感じました。
一方で価格はリトルマーチンより、5,000円くらいは高いです。
どっちを選ぶかはミニギターにどこでも品質を求めるか次第ですね。
お出かけ用、自宅作業用ならリトルマーチンで十分ですからね。
なお、Baby TaylorはエレアコモデルのBaby Taylor-eがあります。
Taylorはエレアコに定評があるので、エレアコ仕様のミニギターが欲しい人はBaby Taylor-eはおすすめです。
アコギ
エレアコ
2位 S.Yairi YM-02
低価格のミニギターで人気の高いS.YairiのYM-02です。
1万円前後で買えるため、「とりあえずギターに触ってみたい」という人にはちょうどいい製品です。
ただ、やはり価格相応の品質ではあります。
チューニングもかなり狂いやすいですし、音もチープです。
YM-02で演奏した動画
とはいえ、普通に練習する分には使えます。
なので、ギターを続けられるかわからないので安いギターが欲しいという人にはちょうど良いです。
ミニギターの中でもやや小さい部類なので、部屋置きしやすいのも良いところですね。
付属品として、ソフトケースがついてきます。
ケースのサイズ感はギリギリなので、片づけるのがやや面倒です。
とはいえ、収納性などにおいては全く問題ありません。
本当に価格相応といった感じの製品です。
ミニギターは2万円くらいまで予算をあげても品質がさほど変わらないので、そういった意味ではコスパは非常に良い製品です。
1位 Martin LX1
リトルマーチンの名称で愛されているMartin LX1です。
リトルマーチン自体はシリーズ名なので色んな製品がありますが、その代表格がLX1ですね。
ちなみに僕は同シリーズのLXMをお出かけ用ギターとして長年使ってます。
LX1とLXMを比較すると、下記の通りです。
両方弾き比べた印象はLX1のほうが若干、高音のレスポンスが良いです。
下の演奏動画はLXMですが、音質はほとんど一緒なので十分に参考になると思います。
エド・シーランが使っているだけあって、音質的には十分使えるレベルです。
チューニングはレギュラーサイズに比べると狂いやすいですが、ミニギターの中ではかなり精度良いほうですね。
スタジオとかに持ち運ぶ予定がある人はエレアコのLX1Eを買っておくのが間違いないですね。
アコギ
エレアコ
ミニギター まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
ミニギターについての解説でした!
自分も持っていて思うことですが、ミニギターはコスパが良いです。
ミニギターに飽きて、後から通常サイズのギターを買い足したとしても出番はちゃんとあるんですよね。
僕自身もお出かけ用、自宅作業用で使ってます。
携帯性に優れたサイズ感のおかげで、状況が変化しても何かしら役には立ちます。
そういった意味で1本持っておいて損はないのがミニギターの強みですね。
アコギ
エレアコ
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