ぎたすけ
たけしゃん
アコギでは良く使うから、ちゃんと覚えようね
アコギ初心者が練習、勉強する内容をまとめた入門講座 第17話はブラッシングです!
カッコいいストロークには欠かせないテクニックなので、じっくり時間かけてマスターしましょう。
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アコギ 初心者講座 全19話で初心者がやるべきことを徹底解説
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ギターのブラッシング
ブラッシングとは音が鳴らないようにミュートした状態でストロークすることです。
アコギでは伴奏のリズム感やアクセントを付けるのに重宝する重要テクニックになっています。
ブラッシングのやり方は以下の通りです。
これだけです。演奏音はこんな感じになります。
ブラッシングの演奏音
これだけなら簡単なのですが、色んなコードやリズムパターンを絡めることで複雑になっていきます。
例えば、Cコードでブラッシングを絡めるとブラッシングする時だけ小指などでミュートする必要が出てきます。
ブラッシングしていない状態
ブラッシングしている状態
リズムパターンに合わせて小指を出したり、引っ込めたりは慣れるまで難しいんですよね。
しかも、タイミングをきっちり合わせないとミュート漏れが発生したりもします。
そんなわけで、細かいブラッシングではバレーコードを活用すること多いです。
バレーコードならほとんどの弦を押弦しているので、手の力を緩めるだけでミュート可能ですからね。
ブラッシングしている状態
上の写真はミュートしている状態ですが、押弦しているときと見分けがつきません。
バレーコードなら、かなり細かくブラッシングのON/OFFを切り替えできます。
右手を使ったブラッシング
ブラッシングには右手を使うパターンも存在します。
ストロークする瞬間に右手の手のひらを弦に当ててミュートしてしまうわけです。
ブリッジミュートのように置きっぱなしではなく、弾く瞬間だけ当ててすぐに離すのが特徴です。
右手は置くというよりは弦にチョップする感覚です。
また、手を置く場所はブリッジ付近に置くとブリッジミュートっぽい音が鳴ってしまいます。
なので、右手はサウンドホールあたりに置くようにしましょう。
左手で行うミュートは若干音が異なりますが、ちゃんとブラッシング音になります。
左手ミュートのブラッシング
右手ミュートのブラッシング
ただし、右手ミュートは基本的にブラッシングが単音の場合に使います。
※譜面上ではミュートやブラッシングは×と表記される
ブラッシングが連続する場合は厳しいため、左手ミュートが基本になります。
※ブラッシングが連続するパターン
最終的には左手、右手の両方でブラッシングを使い分けるので両方ともできるようになっておきましょう。
ブラッシングを上手に行うコツ
本章ではアコースティックギターにおけるブラッシングのコツを解説していきます。
ぎたすけ
たけしゃん
ブラッシングのコツはアコギとエレキギターで結構違います。
何故なら、性質が逆なので意識するポイントも逆だからです。
細かいフレーズではエレキギターは関係ない弦が鳴ることが問題になりやすく、アコギだと鳴らしたい弦が鳴らないことが問題になりやすいです。
本記事はアコギ向けにブラッシングのコツを書いていきます。
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ハーモニクスに注意
ハーモニクスとは特定弦に軽く触れた状態で弾くことでポーンという音を出す奏法です。
5弦5Fのハーモニクス音
弦に軽く触れた状態というのが、ブラッシングの状態と一緒なのでハーモニクスが鳴っちゃうんですよね。
対策としては2つ。
- ハーモニクスが鳴りやすい場所を使わない
- 複数の指でミュートする
ハーモニクスは5F・7F・12Fあたりが鳴りやすいです。
しかし、フレット数の調整はコード進行に依存するため難しいので、ブラッシングを鳴らす弦を調整するのが現実的です。
具体的には5弦・6弦が鳴りやすいため、1~3弦を強めに弾くようにしましょう。
例えば、5フレットを使ったAコードで5・6弦を強く弾いた場合と1~3弦を強く弾いた場合を比較してみましょう。
5弦・6弦を強く弾いた場合
1~3弦を強く弾いた場合
5弦・6弦を強く弾くとハーモニクスが鳴ってしまっています。
しかし、1~3弦を強く弾いた場合はキレイにミュートされています。
また、他のハーモニクス対策としては複数の指で触れてミュートするのも有効です。
ただ、アコギだとエレキと違ってコードフォームをガッツリと押さえていることが多く、指が余っていることは少ないです。
よって、強く弾く弦を意識してハーモニクスを鳴らさないことが実戦的なテクニックになりますね。
BPMを遅くして力を入れるタイミングを練習する
ブラッシングはリズムパターンに合わせて、指の力を強めたり弱めたりします。
このリズムと指の力をいれるタイミングを遅いリズムで丁寧に合わせてから、ちょっとずつBPMを上げましょう。
アコギの場合はエレキギターと逆で、力を入れるタイミングが合わずに音がちゃんと鳴らないパターンが多いです。
歯切れのあるストロークを演出するにはミュートのON/OFFがしっかりしていることが重要です。
最初から早いBPMで練習すると、できているようでミュートのON/OFFが甘いイマイチ心地良くないストロークになりがちです。
さて、ブラッシングのやり方・コツを解説したところで、次章からは実際の譜例で演奏してみましょう。
演奏してみて、またコツを読み直して…と繰り返すと良いですよ。
ブラッシングを練習しよう
それでは、実際の練習用の譜例と実演音源を基にブラッシングをやってみましょう。
ブラッシングはTab譜では×マークで表記されます。
ブラッシングのコツは最初は遅いBPMで丁寧に練習することでしたね。
スマホのメトロノームを利用して、一定のリズムで練習しましょう。
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練習用の譜例は、実際のプロアーティストの楽曲で使用されているものを中心に基本形をチョイスしました。
コードはローコードにしていますので、ブラッシング部分は小指でミュートしましょう。
バレーコードができる人はバレーコードでも練習してみましょう。
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ブラッシング 練習譜例①
実演例
まずは8ビートの基本パターンからです。
各小節の後半部分だけがブラッシングになっているので、左手の空いている指でミュートしましょう。
BPMが早くなってくると、ミュートが雑になりがちです。
まずは遅いBPM(70~80)でしっかりと音をミュートできていることを確認しながら練習しましょう。
ブラッシング 練習譜例②
実演例
今度は右手を使ったブラッシングをやってみましょう。
右手の手のひら側面で弦を軽くチョップしながらストロークを行います。
チャッ!という音が鳴りますが、強すぎるとブラッシングよりは打音っぽくなってしまいます。
程ほどの強さでチョップするのがポイントです。
右手のミュートについても、まずは遅いBPMでちゃんとミュートできているかを確認しながら進めましょう。
遅いBPMで形を作って、形はそのままにBPMだけ早めることが大事です。
ブラッシング 練習譜例③
実演例
16ビートのブラッシングパターンです。
前半の単音ミュートは右手で対応し、最後の連続ミュートは左手で対応しましょう。
Aコードを使ったブラッシングは割と多いですが、余っている小指でミュートする以外に押さえている指でミュートする場合もあります。
そして、右手でストロークする弦を1弦~3弦に絞って狙えばいい感じのブラッシング音になります。
といっても、僕は小指を使っていることが多いです。
フレーズが細かいときは押さえている指だけで対応しますが、その場合は5弦はあまり鳴らさないようにしてます。
5弦を強く鳴らしてると人差し指でミュートしてても、少しなっちゃうんですよねぇ。
ブラッシング 練習譜例④
実演例
16ビートのブラッシングパターン。今度はDコードを使っています。
また、途中で付点8分音符が入り、リズムがやや複雑になっています。
Dコードについても、Aコードと一緒で左手ミュートは押さえている指を使うこともあります。
人差し指を4弦に軽く触れてミュートし、右手は1弦~3弦を狙ってストロークしましょう。
僕はやっぱり小指使ってミュートすることが多いです。
ですが、人のプレイ見てるとDに関しては押さえている指だけで対応している人が多い印象ですね。
右手の空ピッキングと左手のミュートタイミングの両方を安定させるのは結構難しいです。
BPMを60以下に落として、片方ずつの動きをしっかり確認して覚え込ませてから通しの練習に入りましょう。
ブラッシング まとめ
- ブラッシングとは音が鳴らない状態でストロークをする奏法のこと
- ミュートは右手と左手の両方を使い分ける
- 最初はBPMを落として、しっかりとリズムパターンを確認するクセをつけよう
ギターにおけるブラッシングの解説でした。
アコギ弾き語りではストロークパターンの引き出しの多さが、そのまま演奏力に直結します。
やり込んでる人の中でもブラッシングを活かしたカッティングは苦手な人は多いんですよね。
逆にカッティングが上手いアコギ弾きはそれだけで目立ちますし、圧倒されます。
崎山蒼志さんとか代表例ですよね。
切れ味のあるカッティングに正確なブラッシングは欠かせません。
最初はBPMを落として、ちゃんとリズムパターンを確認するのがコツですよ…!
第1章 必要なアイテムと使い方
第2章 コードを弾いてみよう
第3章 基本テクニックを覚えて曲を弾こう
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