ぎたすけ
たけしゃん
アコギ初心者が練習、勉強する内容をまとめた入門講座 第16話はブリッジミュートです。
アコギ弾き語りでは、曲中のメリハリ作りに活用する重要テクニックですね。
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アコギ 初心者講座 全19話で初心者がやるべきことを徹底解説
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ブリッジミュートとは
ブリッジミュートとはアコギのブリッジ部分に右手を置いて、音量を抑えて演奏する奏法です。
実演例を聴くと、こんな感じですね。
楽曲の雰囲気を変えるときに使います。主にはAメロやBメロで使用することが多いです。
奏法の名前にもなっているブリッジとはサウンドホール下にある弦の終着点になっているパーツを指します。
ブリッジに手を載せながら演奏することで「ドドドッ…」という音になり、演奏の雰囲気が大きく変わります。
アコギでは曲中の音量差や緩急をつけるのに重宝するので、ブリッジミュートは色んな楽曲で使用します。
実際に僕がブリッジミュートを活用して演奏している楽曲を参考に聞いてみましょう。
最初のイントロがブリッジミュートです。
その後も、ジャラーンと弾いたりブリッジミュートしたり、ジャカジャカ弾いたりと緩急をつけています。
また、ブリッジミュートと普通のストロークを細かく混ぜるパターンも良く使いますね。
下の動画は2番のAメロで「ブリッジミュート→ストローク」という組み合わせのストロークパターンをやっています。
ギター弾き語りでは楽曲内で緩急をつけるにも歌とギターしかないので、ブリッジミュートは非常に重要です。
しかし、意外とブリッジミュートは難しいんですよね。
次章からはブリッジミュートのやり方やコツを詳しく解説していきます。後半では練習譜例も用意しているので実際に弾いてみましょう。
ブリッジミュートのやり方
基本的なやり方はこれだけ。
これだけなんですが、慣れるまでは右手側面部分をブリッジにくっつけながらストロークができないものなのです。
ちなみにブリッジミュートは基本的にダウンストロークのみです。
アップストロークを使うときはあえてミュートしきれてない音を出したりするときが多いですね。
ここからはもう少し掘り下げてブリッジミュートのコツを解説していきます。
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右手を置く位置はブリッジ先端
右手の置く位置はブリッジ先端くらいが程よいです。
前すぎるとミュートがきつすぎて、ブリッジに寄り過ぎるとミュートが弱すぎるので微調整しましょう。
また、全弦をミュートする必要はありません。4~6弦をちゃんとミュートする意識を持ちましょう。
上図も良く見ると、3弦はギリギリミュートされてるかな…と言うレベルで1・2弦はほぼミュートされてません。
全弦ミュートしようとすると、手のひらがベッタリついて上手くストロークできなくなるのでポイントを絞りましょう。
4~6弦を集中的にミュートして、ピッキングは5弦と6弦だけ弾くイメージで狙うと上手くいきやすいです。
右手は手のひら側面を使う
ブリッジミュートは手の側面をブリッジに載せることでミュートします。
載せる部分はほんとに手の側面ではなく、手のひら部分をある程度載せてしまいましょう。
というのも、ほんとに手の側面部分を使うとストローク時にちょっと浮いただけでミュートされなくなります。
手のひら部分もくっつけることで、多少の浮きなら問題なくなります。
また、手のひら部分もある程度はくっつけると立って弾くときも右手が安定しやすいです。
ピッキングは手首より先を細かく動かす
ブリッジに右手側面をくっつけたままピッキングをするため、手首より先を細かく動かすイメージでやりましょう。
手首を大きく動かすと手が浮いてしまって、上手くミュートされません。
また、ブリッジミュートでは基本的に5弦・6弦を狙って弾きます。
そのため、手首のスナップもあまり必要なかったりします。
鳴らす弦がどこなのかは把握して演奏すると、感覚が掴みやすいです。
やり方、ポイントを解説したところで、次章からは実際にブリッジミュートを演奏してみましょう。
ブリッジミュートを練習しよう
本章では実際にブリッジミュートをやってみましょう。
譜例と実演例の音源を用意したので、実演例を聴きながら同じように演奏できるように繰り返し練習しましょう。
最初は実演例と近い音を出せるところを意識します。
音が出せるようになって来たら、メトロノームを利用して練習するようにしましょう。
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練習用の譜例は、実際のプロアーティストの楽曲で使用されているものを中心に構成しています。
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ブリッジミュート 譜例①
実演例
まずは全部の音をブリッジミュートする基本形です。
Aメロで使用されますが、アコギ弾き語りだと全部ミュートは意外と少ないですね。
とはいえ、この基本形ができないと他のミュートパターンもできないので、ちゃんと練習しましょう。
しっかりと音がミュート出来ているか?とリズムを正確に弾けているか?に注意しましょう。
ブリッジミュート 譜例②
実演例
ブリッジミュートの基本形②です。
各小節の頭だけはミュートせずに弾いて、残りはブリッジミュートします。
各小節の頭を弾く瞬間だけ右手を浮かせます。
最初は右手が言うことを利かないので、遅いスピードでゆっくりと正確にやりましょう。
意識してほしいポイントは下記の3点。
- 頭の音はちゃんと鳴ってること
- 2音目が正確にミュートされていること
- 小節の最後の音がちゃんとミュートされていること
ミュートしない部分を正確に鳴らしつつ、ミュートのON/OFFを切り替えるタイミングでミュートが荒くならないように注意しましょう。
手が動きをちゃんと覚えてからBPMを早くしていくのがポイントです。
弾き語りだと、良く使うパターンなので確実に習得しましょう。
ブリッジミュート 譜例③
実演例
ミュートのON/OFFを細かく切り替えるフレーズ。
実際の楽曲で登場することが多い譜例なので、使える場面は多い練習譜例です。
ポイントはやはりミュートのON/OFFを明確にすることです。
特にON/OFFを切り替える前後の音は荒くなりがちなので注意しましょう。
やはり、最初は遅いスピードでちゃんとミュートのON/OFFを丁寧に切り替える練習をしっかりやるのが重要です。
ミュートのON/OFFが曖昧でもライブは雰囲気で乗り切れちゃうんですけど、レコーディングだとめちゃくちゃ悪目立ちするんですよね。
なので、初心者のうちにミュートは丁寧にやることを心がけましょう。
ブリッジミュート 譜例④
実演例
ミュートのON/OFFを細かくしたストロークパターン。
アップテンポで使いやすい感じになっています。
実際には秦基博さんのキミ・メグル・ボクのAメロでも使用されているミュートパターンです。
BPMが遅いとノリが出ませんが、最初の練習段階では我慢して遅いBPMできっちり譜面をなぞりましょう。
ブリッジミュート まとめ
- ブリッジミュートはブリッジ部分に手の側面を置いて演奏する奏法
- 手の側面は手のひら部分もつけたほうが安定する
- ミュートのON/OFFでノリをつけるため、最初はBPMを落として丁寧に練習しよう
ぎたすけ
たけしゃん
ゆっくりしたBPMで急がば周れ方式でやるのが良いよ
ブリッジミュートの解説でした。
ギター弾き語りだと、かなりお世話になる奏法です。
ブリッジミュート以外もギター全般的に、遅いBPMから練習する急がば回れ方式が有効なことが多いです。
ブリッジミュートに関しても、遅いBPMで譜面通りに弾く癖をつけましょう。
普段譜面通りに弾けていれば、ライブでノリで弾いても意外とちゃんとした演奏になっているものですからね。
第1章 必要なアイテムと使い方
第2章 コードを弾いてみよう
第3章 基本テクニックを覚えて曲を弾こう
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