ぎたすけ
たけしゃん
男性シンガーソングライター 解説シリーズ スガシカオさん編です!
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スガシカオ
- 1966年生まれ
- 1997年2月デビュー
- SPEEDSTAR RECORDS所属
ファンクとソウルをPOPSに調和させ、エッジの効いた歌詞を載せるシンガーソングライター。
メジャー⇒インディーズ⇒メジャーと活動の場を移しています。
- Office Augusta(メジャー) 1997~2011年
- フリー(インディーズ) 2011年~2013年
- SPEED STAR RECORDS(メジャー)2014年~
と、こんな感じ。
ご本人著の「愛と幻想のレスポール」で上記の移籍について、詳細に触れています。
最初のメジャー時代に10年続いて、このまま続けてもダメになると思った。
そして、やりたいことを全部やるためにフリーになったけど事務処理仕事が多すぎてメジャーに戻った。
…とまあ、こんな流れ。
詳しくは「愛と幻想のレスポール」を読んでください。
移籍話以外にも面白い話が盛りだくさんです。
さて、話は変わってライブについて。
スガシカオさんは定期的に「ヒトリシュガー」というギター弾き語りライブを開催されています。
ギターが上手く色んな機材や奏法で工夫してくれるので、見ごたえ十分。
2010年発売のシングル「サヨナラホームラン」の初回特典DVDにヒトリシュガーツアーのDVDがついていますが、選曲も良くておすすめ。
僕は発売日に買ってから何回みたかわからんくらい見てる。
影響を受けたアーティスト
影響を受けたアーティストは邦楽がFlying Kids、洋楽はプリンス、スライ&ザ・ファミリーストーンをよく挙げています。
メッセージ性の強いソリッドなブラックミュージックが好みと答えており、ご自身の楽曲にも色濃く出ています。
Flying Kidsについては「自分がやりたいことを先に全部やられた」とまで仰ってましたね。
他にはダニーハサウェイなども、インタビューでよく話されていますね。
代表曲
代表曲は「Progress」「午後のパレード」「黄金の月」など。
楽曲提供も多くされており、歌詞を提供しているSMAPの「夜空ノムコウ」やKAT-TUNの「Real Face」などが有名。
楽曲の色は多彩で「午後のパレード」のようなダンスミュージックから、「黄金の月」のような王道バラードもある。
でも、やっぱり一番魅力が出るのは「19才」のようなメッセージ性の強いブラックミュージックですね。
一度フリーになってからは昔のように攻めた楽曲が多くて聴きごたえがあります。
特に2016年発売の「THE LAST」というアルバムは最高でした。
デビュー初期の尖った感覚と20年近いプロミュージシャンのキャリア、この2つの魅力を感じられる奇跡のバランスを保った作品です。
スガシカオの使用ギター、使用アイテム
それではスガシカオさんの使用機材について解説していきます。
活動時期が長いことと、最近の情報が薄いところはありますが分かる範囲で細かく解説していきます。
アコースティックギター
- Gibson LG-2(1950年代製)
- Gibson Advanced Jumbo(2010年製)
- Martin 000-28(1993年製)
アルバム「THE LAST」発売時の情報。
昔からスモールボディのギターを持っている印象ですが、今もLG-2がレコーディング、000-28はライブ用ギターと両方スモールボディのギターです。
Advanced Jumboはライブでスラム奏法するためのギターでトップ裏に力木が補強されており、打音を拾うピックアップが載っているそうです。
過去にはGibson B-25やTaylorのコアウッド木材のギターを使用されていました。
昔からスガさんは手元に10本しかアコギを置かないというルールを設けており、11本目を入れる時はどれか1本を手放すそうです。
コレクターではなくプレイヤーってことなのか、面白いルールですね。
エレキギター
- Gibson JeffBeck Les Paul Oxblood(1954)
- Fender テレキャスターシンライン
- SPILAR ストラトキャスター
ライブはLes Paul、レコーディングはシンラインみたいですね。
確かに黒のジェフベックモデルのレスポールはスガシカオ!ってイメージが凄いあります。
ファンクをやっているため、ワウを多用されていますがワウペダルはアイバニーズWH10という生産終了したものを使っています。
壊れても大丈夫なように8代目まで用意されてるそうです(笑)。
アルバム「Time」の時点で4代目を使っていましたが、今でも使用されているのだろうか…。
ピック
オリジナルピックを使用されています。
トライアングル型の0.8mmなのでミディアムくらいの固さですね。
滑り止めで穴が開いてます。汗かくと滑って落としやすいですからね。
ライブ使用にいいかも。
弦
ライブステージによって変えているそうですが、Martin SPがメインみたいです。
使用者が多い、Martinのフォスファーブロンズ弦ですね。
チューナー
弾き語りDJ Liveのエフェクターボードより。
tc electronic PolyTuneを使用されています。
6弦全てのチューニング状況を一発で目視確認できる便利なチューナーです。
クリップ型もあります。
ご本人が使っているわけではないですが、アマチュアだとこっちの方が便利。
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Kyserのローズウッドを使用しています。目視確認なので色はちがうかも。
ちなみにスガさんの楽曲は半音ダウンチューニングが多く、カポの使用頻度はあまり高くありません。
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- YAMAHA DG-STOMP
- JOE MEEK Dual Studio Channel TwinQ
弾き語りDJライブのエフェクターボードよりYAMAHA DG-STOMP。
渋いなぁ…。
かなり昔に廃盤になった商品ですが、プリアンプ&マルチエフェクターとして使用できます。
JOE MEEK Dual Studio Channel TwinQはEQやコンプが入った本格的なマイクプリアンプ。
スガさんはライブ用のプリアンプとして1CHはエレキギター、2CHはアコギに使っています。
ルーパー
弾き語りDJライブのエフェクターボードより、DigitechのJAMMAN STEREO。
ヒトリシュガーでもルーパー使ってることが多いので活躍する場面は多そうです。
ただ、10万くらいするので多機能ですが、アマチュアが持つにはちと高いですね。
スガシカオの弾き語り
難易度は全体的に難しめです。
曲にもよりますが、ファンクやダンスナンバーは歌・ギター共にグルーブを出せないとカッコがつかないんですよね。
グルーブ感を出すには、そもそも演奏に余裕がないといけません。
そして、ジャンル的にもコード選択やストロークパターンも豊富になっています。
コピーするのが大変ですが練習していて、勉強になることが多いアーティストです。
また、最近ではスラム奏法など「ヒトリシュガー」でバリエーションを出せるようにご本人も創意工夫されています。
ほんとに勉強になることが多いです。
ギター
- テンションコードが良く出てくる
- ストロークパターンが多彩
- カッティングでのミュートパターンが細かくて難しい
ギターの特徴は上記の3点。
コード進行ではテンションコードやジャズコード的なフォームが多く出てきます。
指4本をフルに使うフォームが多いので、練習を重ねて慣れましょう。
また、スガシカオさんのギターは何といってもカッティングです。
ファンク系の楽曲ではチャカチャカ細かいミュートを絡めたストロークパターンが出てきます。
片手だけのミュートでは対応できません。
左手・右手のミュートを状況によって、細かく使い分ける必要があります。
慣れるまでは歌いながらのカッティングが非常に難しいですが、できるようになれば他の人とは一味違う弾き語りになります。
難しいものの、チャレンジして得られるものは大きいです。
ボーカル
最高音はG#~hi A#あたりが多め。
最高音は普通でも、曲全体を通して高いキーがキープされていることが多いです。
スガさんの楽曲を大きく分けると2種類。
- グルーブ感が重要なファンク系の楽曲
- 雰囲気が重要なダーク系のバラード
①の代表例は「19才」「午後のパレード」。
ギターと一緒に歌もハネたグルーブ感が出ていないと、うまくまとまらない。
J-POP中心に歌っていると、ファンク系の楽曲は少ないのでどうしてもノッペリしがちになる。
やりすぎなくらいやってみたverを録音して微調整していくと良いでしょう。
②の代表例は「黄金の月」「夏陰」など。
こちらはうって変わって、メロディと歌詞の儚さをしっかり表現することが重要。
上手く歌い上げると逆にハマらないのが何とも難しいポイント。
語尾をヴィブラートかけずにスーッと消えていく感じにしたり、入りの音をクッキリ出さずに切なさを演出したり…と雰囲気を出す工夫が必要。
元も子もない話だけど、スガさんは声の時点で雰囲気出てるだよなぁ。
おすすめのギタースコア
おすすめのギタースコアはギター弾き語り スガシカオ / ギター・ソング・ブック。
デビューから2019年発売のアルバム「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」までの計39曲が掲載されています。
ファンク調な楽曲から、ロック、ポップスと幅広いので、1冊で色んな要素を勉強できます。
また、掲載されている39曲中36曲がAmazon Music Unlimitedで聴くことができます。
ギタースコア
労働なんかしないで 光合成だけで生きたい
終わりに
ぎたすけ
たけしゃん
スガシカオさんの解説記事でした!
ヒトリシュガーは結構小さめのライブハウスでやったりするので、勉強になることたくさん。
近くで開催されるときは見に行ったほうが良いです。
また、常に新しい事にチャレンジしている方なので今後も楽しみです。
弾き語りすとで聴いたことない人は是非、聞いて曲をコピーしてみましょう。勉強になること間違いなしです!
ギタースコア
労働なんかしないで 光合成だけで生きたい
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