評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
最近、プロアーティストでも使用者が増えている機種だよ
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TC ELECTRONIC Polytune Clip(ポリチューンクリップ)について
全弦を同時にチューニングできる「ポリフォニック・モード」でチューナー界に革命を持たらせたTC ELECTRONIC Polytune Clipです。
見ためがスタイリッシュで抜群の機能性を持ち合わせています。
2019年現在でクリップチューナー最強機種と呼び声高いチューナーです。
早速、機能面を詳しく解説していきます。
製品の仕様より、実用性を知りたい…という人は<Polytune Clipのレビュー>を参照ください。
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ピッチ検出
ギター本体の振動を検出するピエゾタイプです。
ギター用クリップチューナーでは一般的で自宅でもスタジオでもピエゾが断然、使いやすいです。
測定モード
- クロマチックモード
- ストロボモード
- ポリフォニックモード
通常、使用するクロマチックモード。
高精度チューニングをしたい時に使うストロボモード。
そして、Polytune Clipの最大の特徴である全弦同時にチューニング可能なポリフォニックモード。
3つのモードで音楽活動のどんな場面にも対応することができます。
ポリフォニックモードは複数弦を同時に弾くと自動で発動するため、ボタン操作で切り替えるのはクロマチックとストロボモードの2つです。
また、測定モードの横にG(ギター)とB(ベース)を表示する楽器モードが付いています。
ボタン長押しで切り替えできますが、機能の違いは後述の<楽器モード>を参照ください。
ポリフォニックモード
ギターの弦をジャラーンと全弦均一に鳴らすと自動でポリフォニックモードが作動します。
すると、画像のように全弦のチューニング状態が一覧表示されます。
カポタストをつけたり、ドロップチューニングで使用する場合は「ドロップチューニング・カポモード」で対応キーに調整が必要です。
対応キーの切り替えは本体横の操作ボタンで行います。デフォルトはEになっているので、そこからプラスマイナスして調整します。
楽器モード
ギターモードとベースモードに切り替えできる楽器モードなる機能が付いています。
ただ、KORGなどにあるギター・ベースそれぞれの開放弦だけ反応する初心者向けモードではありません。
単純にベースモードにすると、ポリフォニックモードが機能しなくなるという仕様になるだけです。
対してギターモードの場合はジャラーンと複数弦鳴らすだけで、自動でポリフォニックモードに切り替わるようになっています。
楽器モードの切り替えは本体横の操作ボタン(測定モード切替)を長押しで実施します。
ディスプレイ右端にアルファベットでギターモードならG、ベースモードならBと表示されます。
チューニングの周波数
435~445Hzの周波数に対応しており、変更可能。
POPSだと440Hzが標準的ですが、管楽器やグランドピアノとセッションする時は441~442Hzを採用する場合もあります。
周波数の変更は本体横の2つのボタンを同時押し。
するとディスプレイに現在の周波数が表示されるので、ボタンを押下すると1Hzずつ変化します。
Polytune Clipなら1台で様々なパターンの周波数に対応できます。
周波数を変えることはあまりないですが、441Hzが好みの人とかもいますからね。
Polytune Clip(ポリチューンクリップ)のレビュー
たけしゃん
それではのPolytune Clipのレビューをしていきます。
総評は「多機能で性能も申し分なし。操作性はそこそこ」です。
他のチューナーに比べると値段が倍するのが痛いですが、それだけの価値はあります。
操作性については基本は良いけど、細かいところでイマイチなところはあるので、細かく解説していきます。
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視認性・ルックス共にグッド
本体のデザインからディスプレイ表示までスタイリッシュでおしゃれです。
ギターヘッドに付けていても違和感なく、気に入っています。
ディスプレイ表示の視認性も良好です。
暗闇でも綺麗に表示されるため、ライブハウスでの使用もバッチリです。
可動域は問題なし
グルグル回ったりはしませんが、可動域が180度まであるので良く使う角度は問題なし。
ギターヘッド裏側に設置してディスプレイを客席に見えないようにすることも可能です。
♯の表示は記号でなく「・」
ディスプレイ右側にアルファベットが表示されますが、♯記号は「・」で表示されます。
最初はわかり辛いなぁ…と思いましたが、慣れたら問題ありません。
ポリフォニックモードは便利
全弦を一気に確認できる、ポリフォニックモードはライブ中にサッとチューニングするのに便利。
モード変更不要でジャラーンと鳴らせば、勝手にポリフォニックモードになるのも良いところです。
ライブではとりあえず、ジャラーンと鳴らしてズレがある弦だけ直せば時短できます。
しかし、欠点がないわけでもなく…。
カポタストつけると精度高くチューニングするには対応したキーに変更が必要です。
カポを付ける前にチューニングするか、クロマチックモードでチューニングしましょう。
また、慣れるまでは表示のどっちが1弦だったっけ?と迷います(笑)。
僕は今でもステージ上でたまにわからなくなります。
操作性は基本操作は良好
電源ボタンはディスプレイ上部についています。
ボタンの押しやすさは良好。
基本操作は電源のON/OFFのみなので、日常使っていてストレスなく快適です。
ライブでの誤操作の心配ないので使いやすい点も良いですね。
設定変更の操作性は悪い
周波数やポリフォニックモードのキー変更など、設定変更はディスプレイ横についている2つのボタンで行います。
しかし、多機能なので色んな機能が詰め込まれてます。
周波数を切り替えるためには、最初に2つのボタンの同時押しが必要です。
その同時押しが押し辛く、片手で出来ないので両手でやってます。
ただ、周波数もポリフォニックモードのキーも変更することはあまりありません。
普段の操作性が良いため、僕の基準では許容範囲です。
ちなみに下位モデルである、UNITUNE CILPだとポリフォニックモードがなくなるので操作はシンプルになります。
ポリフォニックモードがいらない人はUNITUNE CILPを買ったほうが価格も操作性も優れてます。
チューニング精度が高い
高精度チューニング用のストロボモードですが、±0.02セントまで追い込める超高精度仕様です。
他の製品は高いもので、±0.1セント程度なのですごさがわかりますね。
通常のクロマチックモードですら、他のチューナーと比べても高精度です。
実際にAW-4G(±0.1セント)で頑張って合わせても、Polytune Clipでは若干のズレが出ます。
チューニングを超細かく合わせたい人はPolytune Clipにすることをおすすめします。
Polytune ClipとUNITUNE CILPの違い
UNITUNE | Polytune | |
ポリフォニックモード | なし | あり |
価格 | 3,850円 | 5,478円 |
Polytune ClipとUNITUNE CLIPの違いは単純にポリフォニックモードがあるかないかです。
他の測定モードの精度や動作は何ら変わりません。
また、本体の操作性に関して言うとポリフォニックモードがないぶん、UNITUNE CILPのほうがシンプルで使いやすいです。
Polytune Clipはボタン操作が長押し、短押し、同時押しなども使うので複雑ですね。
※<設定変更の操作性は悪い>を参照。
ですが、ポリフォニックモードは慣れると結構便利なんですよね。
ジャラーンと鳴らすだけで、全弦の状態が一気に表示されます。
ポリフォニックモードの活用例
- 毎日ギターを弾く前に全弦のチューニングを確認
- ライブで曲ごとに全弦のチューニングを確認
- カポタストを外したら、とりあえず全弦のチューニングを確認
大してチューニングが狂ってないであろう状況だと、ジャラーンと鳴らして全弦を一発で確認できるのは楽ですね。
ポリフォニックモードはなくても全然困らないけど、慣れると便利で手放せないところはあります。
予算的に問題なければ、Polytune Clipを選択されることをおすすめしたいですね。
POLYTUNE CLIP
UNITUNE CLIP
Polytune Clip プロアーティスト使用者
- 高橋優
- ハナレグミ(目視なので不確定情報です)
- 井上苑子
- 大石昌良
- miwa
シンガーソングライターでプロアマ問わずに年々、使用者が増えているイメージがあります。
クリップチューナー自体、そんなに買い替えるものではないので昔のモデルを使い続けている方が多いですが、壊れたらPolytune Clipに変えてる方が多いですね。
ちなみにアマチュアアーティストだと下位モデルのUNITUNE CILPを使っている人が多いです。
UNITUNE CILPはポリフォニックモードがない以外は基本的なところは全く同じです。
Polytune Clip
UNITUNE CLIP
まとめ
- 値段は高め
- 機能性は申し分なし、チューニング精度も高い
- 操作性は設定変更はイマイチだが普段使う部分は良好
ぎたすけ
たけしゃん
TC ELECTRONIC Polytune Clipの解説記事でした!
僕は長い事、シンプルイズベストなKORG Pitchclip 2と周波数変更可能なチューナーの二刀流でやってました。
ですが昨年、Polytune Clipを買ってKORG Pitchclip 2と二刀流になり…最近はPolytune Clip一台になってます。
多機能なチューナーってボタンが集中していて誤操作するのが嫌でライブではシンプルなKORG Pitchclip 2を使っていたんですよね。
ところがPolytune Clipは誤操作しないようなボタン位置になっており、しかも多機能。
高いですが、これ1台でクリップチューナーの対応範囲は全て完結できるのでおすすめです。
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