評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
ボーカル(LD-47K)
アコギ(LD-47K)
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Universal Audio Sphere LX

マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク ※5ピン XLR |
感度 | -39 dB (11 mV) ref 1V @ 1 Pa, 1 kHz |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 145 dB |
重量 | 545g |
モデリング・マイク・システムを使った革新的なコンデンサーマイク Universal Audio Sphere LX。
専用プラグインを使って、様々な有名マイクをモデリングして収録することができるマイクです。

使ってみるとマイクのモデリング以外にも、かなり色んなことができます。
音が良いことはもちろん、触っていて非常に楽しいマイクでした。
まずは製品仕様から細かく解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Sphere LXをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
5ピン XLRのコンデンサーマイク

Sphere LXは5ピンのXLR端子が採用されており、専用の3mケーブルが付属しています。

また、本体のマイクカプセルはフロントとリアのデュアルとなっており、ケーブルも二又に分かれています。

専用プラグインはこのフロントとリアで録った音声を相互に使って、指向性やマイク距離などシミュレートするようです。
最終的に専用プラグインからはモノラル音声が出力されます。

オーディオインターフェイスなどへの接続も2つのチャンネルに繋げるようになっています。

なお、公式マニュアルでは接続した2つのマイクプリアンプのレベルを揃えるように記載があります。
そのため、チャンネルリンクを使って管理することを推奨しています。
アナログの連続ゲイン型プリアンプの場合は目視では調整が難しいため、Sphereのキャリブレーションモードを使って合わせましょう。

マイク背面のスイッチをCALに切替、専用プラグインでキャリブレーションすることができます。
なお、専用プラグインを使う場合はステレオトラックでフロント・リアを認識させないとエラーメッセージが表示されるようになっています。

一応、専用プラグインを使用しない場合は「フロントだけをモノラルで使う」といった使用もできます。
モデリング・マイク・システム

Sphere LXは専用プラグイン「Sphere Mic Collection」を使ったモデリング・マイク・システムが用意されています。
マイクモデリング以外にも色んなことができる、すごいシステムです。
まずはマイクのモデリングですが、有名マイクを中心に20種類のモデルが用意されています。



コンデンサーマイクだけでなく、リボンマイクやダイナミックマイクも用意されています。
LD-47K(コンデンサーマイク)
DN-7(ダイナミックマイク)
RB-121(リボンマイク)
また、2本のマイクを組み合わせてサウンドを作ることもできます。

LD-414 Brass
LD-414 Brass & LD-414 US
マイクのモデリング以外にも指向性、マイクの角度、近接効果の調整など、かなり細かい項目がプラグインで調整できるようになっています。
更にはリフレクションフィルターなどを使用する際にSphereの動作を最適化するIsoSphereという機能があります。

リフレクションフィルターを使うことで反響と共に失われる美味しい音を調整・補完する機能ですね。
リフレクションフィルターEyeballを使って、テスト録音した音源がこちら。

IsoSphere OFF
IsoSphere ON
IsoSphereも近接効果の補正ができるようになっています。
なお、マイクモデリングやIsoSphereなどの処理はレコーディング完了後でも適用できます。
マイキングを録音後に自然に調整できるのは画期的ですね!
Sphere Mic CollectionはPCで動作するアプリ「UA Connect」経由でダウンロードできます。

プラグインはUAD、HDXのDSPとネイティブで動作します。
Apolloと組み合わせるとDSPで動作するため、ほとんどレイテンシーなく専用プラグインを使えます。

ネイティブはVST2、VST3、AAX、Audio Unitsで動作するため、DAWなどを経由して使用することができます。
筆者はCUBASEで読み込んで使用しましたが、ネイティブでもレイテンシーはほとんど出なかったです。
ちなみにOBS STUDIOでも読み込んで使用できました。
なので、配信でもプラグインを使用することができます。
Sphere DLXとの違い

![]() Sphere LX | ![]() Sphere DLX | |
マイク モデリング | 20モデル | 38モデル |
Sphere Mic Collection | 〇 | 〇 |
Sphere Mic Collection 180 | × | 〇 |
PAD スイッチ | なし | -20dB |
付属品 | スタンドマウント マイクケーブル 3m | スタンドマウント ショックマウント マイクケーブル 7.5m |
実売価格 | 14万円程度 | 21万円程度 |
Sphere LXには上位モデルのSphere DLXがあります。
Sphere DLXはマイクモデリングのモデル数増加、ステレオ収録への対応が追加されています。

特にステレオ収録への対応が大きいですね。
専用プラグインのSphere Mic Collectionはモノラルのみでしたが、Sphere DLXにはステレオも対応できるSphere Mic Collection 180が追加されています。

このSphere Mic Collection 180が生楽器奏者には神プラグインなんですよね。
アコギのステレオ録音はマイキングやマイク選択で迷うことが多いですが、Sphere DLXなら録音後でも調整できます。

後から使用マイクを変えたくなっても、録り直さなくていいので超便利です。
また、Sphere DLXはギター弾き語りをマイク1本で収録する際も便利です。

生楽器のステレオ収録で使う方は予算を何とか捻出して、Sphere DLXを購入することをおすすめします。
逆にボーカルRECだけなら、モノラルで良いのでSphere LXでも十分ですね。
付属品

- スタンドマウント
- マイクケーブル(約3m)
- キャリングケース
Sphere LXの付属品はスタンドマウント、マイクケーブル、キャリングケースの3点です。
スタンドマウントはマイクスタンドに接続する際に使用する一般的なものですね。

マイクケーブルは5ピンXLRに対応し、2又に分かれた専用ケーブルです。

長さは約3mなので、自宅利用ではちょうど良いです。
キャリングケースはかなりしっかりした大きいものがついています。


録音に必要なものは一通りそろっています。
Universal Audio Sphere LXをレビュー

それでは、Sphere LXを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
Sphere LXの強みは何といってもモデリング・マイク・システムです。
録音後でも調整できるので、録り直さずとも音のニュアンスを微調整できるのはすごいですね。
レビューの目次
元のマイクの音が良い

Sphere LXを使って録音してみると、原音のマイクの音質が既に良いです。
そのため、マイクモデリングも原音を大きく変えるわけではなく、ニュアンスを少し足すようなイメージになっています。
ボーカル(LD-47K)
アコギ(LD-47K)
この点が非常に良いところだなと感じました。
どのモデリングパターンを使っても、不自然な色付けが全くないんですよね。
それでいて、特徴はちゃんと出ています。
例えば、アコギをペンシル型のSD-451にするとアタックがシャープで明るめの音に変わります。

自然な範囲で微妙にニュアンスが変化する感じです。
このへんがアコギでよくあるモデリング系のエフェクターとは一線を画した素晴らしい出来になっています。
逆に原音を大きく変えることはできません。
色んな項目がありますが、音の変化は小さく自然な範囲で収まっています。

あくまで録り音はそのままでマイクの特性やマイキングを変化させるものです。
また、マイクの選択肢も幅広いのが良いですね。
コンデンサーだけでなく、ダイナミックマイクの有名どころも揃っています。

指向性も9種類から選択できるため、ライブ配信でも重宝しそうです。
たけしゃん
録音後に調整できるのが素晴らしい

Sphere LXの素晴らしいところは録音後に専用プラグインでマイク位置を調整できることです。
EQやノイズ除去系のプラグインとは異なる自然で違和感ない調整ができます。
例えば、アコギ録音でマイキングをややミスしても、録ったあとに直せます。
次の音源はマイク位置が近く、やや6弦の音が強く出てしまっています。

「Sphere Mic Collection」を使うと、録音後にマイクの近接効果を調整できます。


6弦の低域も大分落ち着いたサウンドになりました。
EQではこのような自然な調整は厳しいです。これはほんとにすごいですね。
その他、指向性だったり、マイクの角度なども後から調整できます。
マイクの角度を調整するAXISを使うと、ホール側とネック側の音を使い分けることができます。

マイキングを変えたサウンドを混ぜたいときに再度録音しなくても作り出せるので、非常に便利です。
もちろん、録音時のマイクセットアップはちゃんとやるべきですが、録音後にこれだけ調整できるのはほんとにありがたいですね。
アコギで使うならSphere DLXが良い

Sphere LXも画期的で素晴らしいマイクですが、アコギ録りで使うならSphere DLXまで頑張ったほうが良いなとすごく思いました。
モデリング・マイク・システムはボーカルでも役立つんですが、やっぱり生楽器のほうが恩恵は大きいんですよね。

アコギなどは他の楽器やボーカルと混ぜてみると、マイクやマイキングを変えたくなることは割とありますからね。
そして、アコギなどで使う場合はステレオ収録は必要なので、Sphere DLXを選ぶべきです。

しかもSphere DLXの専用プラグインを使ったステレオ収録が非常に優秀です。
Sphere DLXでステレオ収録した音声
プラグインで録ったあとにモノラル・ステレオを自由に変えられますし、2本のマイクのステレオ幅なども変えられます。

ステレオも含めてマイキング調整できると、自由度はかなり上がります。
自宅でアコギRECする機会が多い人はSphere DLXを持ってると、大分楽になると思います。
たけしゃん
Universal Audio Sphere LX まとめ

- モデリング・マイク・システムで20種類のマイクを使える
- 専用プラグインで録音後でもマイキングを細かく調整できる
- モノラル収録に対応。Sphere DLXならステレオ収録も対応している
ぎたすけ
たけしゃん
Sphere LXのレビューでした。
レビューしていても、楽しくて色々試しちゃいました。
実用的なのはもちろん、色んな遊び方ができるので、すごく楽しいマイクですね。
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