ぎたすけ
たけしゃん
USB3.0でも動くけど、速度は2.0みたいなパターンがほとんどだよ
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Zoom UAC-2
- コンボジャック2つの使いやすいオーディオインターフェイス
- USB3.0で高速通信可能
- Cubase LEが付属
エフェクターなどで有名なZOOMが販売するオーディオインターフェイス Zoom UAC-2。
USB3.0 SuperSpeedインターフェースを搭載しているのが大きな特色です。
DTMをやっているとレイテンシーとの戦いは避けられず、高速通信で超低レイテンシーをうたうZoom UAC-2は気になる存在ですよね。
まずはZOOM UAC-2の機能・仕様から解説していきます。
機能・仕様はいいからレビューを読みたいという方は<UAC-2をレビュー>を参照ください。
UAC-2 機能・仕様 目次
2IN 2OUT
- ファンタム電源対応のコンボジャック2つ
- LINE端子の出力 ×2
- MIDI入出力
シンプルな2IN 2OUTです。
オーディオインターフェイスのエントリーモデルとしては一般的な性能ですね。
入力端子
入力端子はXLR、TS両対応のコンボジャックが2つ。
両端子ともにファンタム電源対応です。
インピーダンス切替のHi-Zスイッチもそれぞれの端子についています。
両端子ともにインピーダンス切替できるのは珍しいですね。
大抵は片方の端子だけ、Hi-Z対応になっているパターンが多いです。
出力端子
出力端子は本体裏面に配置されており、MIDI入出力とラインアウトの出力端子×2です。
出力端子の音量調整は前面パネルの目立つでかいツマミで行います。
出力端子の音量ツマミの隣にはヘッドホン端子があります。
モニターヘッドホンで一般的な6.3mm端子なので、3.5mmのイヤホンを使いたい人は変換アダプタが必要です。
そして、出力端子・イヤホン端子のダイレクトモニター機能が裏面スイッチで切替できます。
ダイレクトモニターは接続したPCを介せずにオーディオインターフェイスの音を直接出力する機能です。
PC側でかけたエフェクトなどは反映されない代わりに遅延なくモニターできます。
ダイレクトモニターのスイッチは3種類用意されています。
- MONO…INPUT1・2の音がまとめてモノラルで出力される
- STEREO…INPUT1の音がLから、INPUT2の音がRから出力される
- OFF…ダイレクトモニターOFF。PCを介した音が出力される
ダイレクトモニターOFFだと遅延が気になる…というときに使うと良いでしょう。
USB3.0なのもあって、PC介しても遅延少ないので出番は少ないはずです。
USB 3.0対応 超低レイテンシー
- クラス最速2.2msの超低レイテンシー
- 最大5V/900mA(USB 2.0の1.8倍)の給電能力
Zoom UAC-2のウリであるUSB 3.0 SuperSpeedインターフェース。
USB 3.0の性能をちゃんと活かせる仕様です。
高速通信で低レイテンシーを実現します。
また、電源供給がUSB 2.0の1.8倍であることも地味に大きいです。
ファンタム電源対応のコンボジャック 2つを持つ機種になるとUSBでの電源供給だけだと心許ないため、別売りの電源アダプタを買うのが安定でしたからね。
今後はUSB 3.0が主流になっていくことは間違いないので、既に対応しているのは嬉しい点です。
ちなみにUSB 3.0と2.0は互換性があるため、USB 2.0でも動作します。
もちろん、通信速度と電源供給はUSB 2.0の能力に下がります。
UAC-2 ループバック機能
ZOOM UAC-2はループバック機能に対応しています。
PC内で流しているBGMとマイクからの入力音をオーディオインターフェイスを介して配信で流すことが可能です。
ループバックのON/OFFはPCでのみ動作するソフトウェアで行います。
スマホやタブレットだけだとループバックをONにできないので注意しましょう。
内蔵エフェクト
付属のUAC-2 MixEfxというアプリを使って、内蔵ミキサーとエフェクト機能を使うことができます。
エフェクト
- ローカットフィルター
- PHASE
- リバーブ/ディレイ
まあ、必要最低限ってところでしょうか。
なお、リバーブ系のエフェクトはモニター専用です。かけ録りできません…。
まあ、配信で使う分にはループバック機能を使えばリバーブかかった音を何とか出力できます。
ハウリングが心配ですが、僕がやってる範囲では普通にエフェクトかけた音を外に流せました。
実際のリバーブのかかり具合は<UAC-2をレビュー>で演奏音付きで解説していきます。
iOS端末でも使用可能
ZOOM UAC-22はiOS端末でも使用可能です。
UAC-2とiOS端末との接続にはLightning USBカメラアダプタが必要です。
そして、電源供給にACアダプタが必要になります。
他の機種だと普通のUSBコンセントやモバイルバッテリーでいけるので、ACアダプタしか繋げないのはマイナスですね…。
機器の接続が終わったら、裏面の「CLASS COMPLIANT MODE」をONにしましょう。
CLASS COMPLIANT MODEは他の機種だとPOWER SOURCE的なものです。
CUBASE LEが付属
付属DAWはCUBASE LEです。
YAMAHAやSteinberg製品の付属DAWになっているCUBASE AIの下位モデルです。
Steinbergは自社製品(YAMAHA含む)にはCUBASE AIを付属し、他社製品にはワンランク下のCUBASE LEを付属しています。
AIとLEの主な違い
- MIDI トラック数…AI(48)、LE(24)
- オーディオトラック数…AI(32)、LE(16)
- VST インストゥルメントトラック数…AI(16)、LE(8)
- 最大入出力数…AI(16)、LE(8)
…とまあ、こんな感じで最大トラック数が半分になっています。
弾き語りで軽くDTMをやる程度なら、LEでもチャンネル数は足ります。
逆にガッツリDTMをやる人はElement以上にグレードを上げるでしょうから、AIかLEかで悩む人はそういない気もします。
Zoom UAC-2をレビュー
それでは、Zoom UAC-2を解説していきます。
ザックリとレビュー内容をまとめると、こんな感じ。
- 音質は固めで癖のない音
- ホワイトノイズは他機種より気持ち少なくて良好
- 低レイテンシーの効果は気持ちあるかな?くらい
- 2020年現在だと型落ち機種感は拭えない
発売当初はUSB3.0、iOS対応と画期的な部分も多かったUAC-2。
今でも全体的に悪くはないんですけど、2020年現在では新製品に比べて機能的に物足りない部分が多いです。
レビューの目次
癖のない音でノイズが少ない
マイクを繋いで音を録ってみると、ちょっと硬めですが癖のない録り音です。
ボーカル・ギター共に十分に使える音質です。
実際にボーカル・アコギを録ってみた動画がこちら。
クッキリと録れてて、2万円近辺のモデルの中では好みの音でした。
他の機種と比べて、「サー」というホワイトノイズも少ない感じがしました。S/N比が良好なのかも。
低レイテンシーはそうかも…と思う程度
USB3.0効果でレイテンシーは気持ち少なく感じました。
リアルタイムで演奏しても発音が早く感じます。
ただ、僕はUSB 2.0でも十分でUSB 3.0になったからといって、そこまでの恩恵は感じませんでした。
僕はDTMerというよりシンガーソングライターなので、弾き語りや簡易なデモ制作がメインですからね。
そこまでプラグインをモリモリに使ってないし、トラック数も少ないから恩恵を感じにくいのはありそうです。
ただ、SYNCROOMをやってる人で古めのオーディオインターフェイスからUSB3.0対応モデルに変えたら遅延減った人がいました。
今後、SYNCROOMのようなアプリの活用は一層重要になるので、USB3.0対応のオーディオインターフェイスの需要も増えそうです。
内蔵エフェクトは結構良い
ループバック機能と内蔵エフェクトがあるため、ライブ配信はオーディオインターフェイスの機能だけでもいけます。
なお、リバーブはモニター専用でかけ録りできないので、ループバックをONにしないとかけた音を外に流せません。
まあ、配信で普通に使えたけど音量上げるとハウリングが心配なんだよなぁ…。
リバーブは4つのモードが用意されており、各モードに2つずつ音色が用意されています。
僕の弾き語りに4つのモードのエフェクトをかけた音で違いを聴いてみましょう。
エフェクトなし
ROOM
HALL
PLATE
ECHO
かかり具合はソフトウェアで調整できますが、かかりが弱いのでツマミは結構回した方が良いです。
上記のものはECHO以外は時計の針で言う12時、ECHOは3時あたりに設定しています。
どっちにしろ、コンプレッサーやEQが付いていません。
PCでライブ配信する人は内蔵エフェクトよりはOBS STUDIOなどの配信ツールを使ってエフェクトをかけたほうが無難ですね。
Windowsだと動作は安定してる
口コミやレビューを見ると動作が不安定という話がチラホラと見えますが、Macの話のようです。
僕の家はWindows 10なのですが、動作は非常に安定しています。
ちなみにMacでの動作については公式からも案内が出ています。
商品レビューするくらいやり込んでるDTMerの方はMacユーザーが多いので、どうしてもMacでの使用レビューに偏っちゃうんですよね。
Windowsでは全く問題なく動作しているので、その点は心配ないと思います。
UAC-2はDACとしても優秀
公式でもPCオーディオのDACとしての活用を推奨していますが、確かにZoom UAC-2を通してiTunesを聴くとクリアで良い音です。
DTMや配信をやる人以外でも、自宅で高音質なオーディオ環境を構築したい…という人にも良いですね。
24bit/192kHzまで対応しているため、ハイレゾ音源もそのまま聴けます。
ヘッドホンで聞いてる感じもノイズが少ないし、音質クリアで中々良質です。
もしかすると、オーディオマニアの人にこそ需要がある製品かもしれません。
Steinberg UR22Cとの比較
競合となりそうな機種は同じUSB3.0対応の2019年に新発売されたSteinberg UR22Cです。
比較表で比べてみますが、確実にUR22Cのほうが上です。
- USB3.0対応
- 内蔵エフェクトはモニター専用
- エフェクト調整はPCからのみ
- スマホでの使用は専用アダプタが必要
- 付属DAWはCUBASE LEのみ
- 実売価格 2.2万円程度
- USB3.0対応
- 内蔵エフェクトでかけ録り可能
- エフェクト調整はPC・スマホ両対応
- スマホでの使用はモバイルバッテリーで可
- 付属DAWはCUBASE AIとCubasis LE
- 実売価格 1.6万円程度
まあ、UAC-2は2015年発売の製品ですからねぇ…。
2015年当時を考えると、UAC-2の機能は大分時代を先取りできてた感はあります。
この5年でスマホ関連の周辺機器は飛躍的に進化してるので、新製品に負けるのは致し方ないところです。
ただ、唯一UAC-2が勝ってるかなと思う点はDACとしても優秀という点です。
オーディオ機器としての用途が重要度高い人には現在でもUAC-2はいいかもしれませんね。
UR22C
UAC-2
UAC-2におすすめのマイク
UAC-2とセットで買う、おすすめのマイクはズバリ AKG C214です。
プロのレコーディングスタジオで定番となっているAKG C414を基にDTMer向け安価版として発売された製品ですね。
AKG C214は本格的なDTMをやる方にもよく使用されているマイクです。
初期状態で高音が強めにチューニングされており、音の抜けも安価なコンデンサーマイクよりグッとよくなります。
再掲ですが、UAC-2とC214で録った動画がこちら。
音は高音が強めにチューニングされていて、ボーカル録りやアコギ録りには使いやすいですね。
そして、小さくてコンパクト。重さは280gと非常に軽いです。
そして、小さくてコンパクト。重さは280gと非常に軽いです。
この軽さなら卓上マイクスタンドでも問題なく使えますので、自宅での使いまわしが非常に楽です。
自身でボーカル録り、アコギ録りを完結させたい人にはおすすめのコンデンサーマイクです。
AKG C214
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Zoom UAC-2 まとめ
- USB 3.0対応で高速通信と安定したUSB電源供給を実現した製品
- エントリーモデルで数少ないUSB 3.0の高速通信対応機器
- DACとしても優秀な機器
ぎたすけ
たけしゃん
Zoom UAC-2の解説でした。
USB 3.0への対応はどんどん進むでしょうが、Zoom UAC-2はその先駆け的な製品でしたね。
発売から5年経って、2019年以降に発売された機種と比べてやや機能面では負けてる感は拭えないです。
とはいえ、音質がよくてDTMerからも評判が良い機種ですね。
せひ、ZOOMにはUSB3.0対応の新製品を作ってほしいところですね。
UAC-2
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